24 和音交替・内部変換
和音交替 和音の音度が変わること
和音交替点 和音交替の起こるタイミング
和音交替の起こらない限り、1個の和音が持続しているものとみなされる。
内部変換 和音の音度は一定のまま、
ある構成音が他の構成音(オクターブの同種構成音をふくむ)に移ること
(密集配置→開離配置とか)
内部変換点 内部変換の起こるタイミング
内部変換のうち、特に
形体変換 形体が変わるもの(V→V7とか)
低音位変換 低音位が変わるもの(I→I1とか)
25 限定進行音の置きかえ
特定の限定進行音(導音、第7音、第9音など)を、
ある声部から他の声部に移すこと
(もっぱらV((x)V)諸和音の内部変換でみられる)
限定進行音の置きかえのときは、
・さいごに限定進行音を担当した声部が、つぎの和音交替で限定進行を行う
・置き換えたあとの元の声部は、基本的にどの構成音に進んでもよいが、
「第7音(iv)→根音(v)」と「第9音(vi)→導音(vii)」はだめ
・複数の限定進行音が、同時に置き換えられることもある
内部変換以外での、限定進行音の置きかえ的な処理は
・II7系→(V)V系 で、第7音(i)の置きかえ
・V系→(VI)V/9系 で、「第7音(iv)→第9音(iv)」「同音(vii)→第5音(vii)」
が許容される。
26 公理B1・C3に関する許容
長短7度の進行は基本的に不可だが、以下の場合はよい
・下方限定進行音への短7度上行
・上方限定進行音への短7度下行
(∵ 最終的に6度進行になるため?)
V和音の内部変換のとき、
・増4度進行(長短調 iv⇔vii、短調 第11音(vi)⇔第7音(ii))
・増2度進行(短調 第11音(vi)⇔第5音(vii))
が起きやすいが、これは不可
連続5度は基本的に不可だが、以下の場合はよい
・V和音の内部変換で、先行5度が減5度</u>のとき
並達5度・8度は、外声どうしだろうがソプラノが跳躍してようが
内部変換で起こるものはすべて許可
ただし、並達1度は変わらず不許可
最終更新:2008年07月03日 21:40