構成音の転位(1) 1

発音点・リズム点

発音点=リズム点: ある音が発音される時間点

構成音の転位 用語集

転位:  和音の配置において、ある声部における構成音が隣接音度に移されること
転位音: 転位した構成音のこと
     転位音は、一般には非和声音または和音外音とよばれる
     非和声音の概念と転位音の概念の対応表はこちら

定位:  構成音の本来の音高位置
定位音: 定位にある構成音のこと
位相:  ひとつの構成音のとりうる各種の音高位置(定位・転位)のこと

原位:   ある転位音の定位のこと(比較の語法)
原位音:  ある転位音の定位音のこと
原位等高音:ある転位音の原位音と等しい音高であり、異なる和音に所属する

上方転位 上方転位音 下方転位 下方転位音: 読んで字の如く
前部転位音 後部転位音: ひとつの和音のある声部内で、転位音が前部/後部どちらにあるかで呼び分ける
転位音の解決 解決音: 読んで字の如く

転位音の解決の種類(4つ)

復元解決: 原位(等高)音への2度進行  つまり、元の音に復元する
経過解決: 原位と逆方向への2度進行   つまり、おなじ方向のつぎの音に行く
保留解決: 同一音高の後続音への保留   つまり、うしろの和音の同じ音にタイ
過復元解決:原位と同方向への3度進行   つまり、復元しすぎて3度いってしまう

復元転位音 経過転位音 保留転位音 過復元転位音: 読んで字の如く

前部/後部転位音の解決のしかた

前部転位音 つねに復元解決する
後部転位音 前部原位をもつとき: 4つすべての解決ができる
          もたないとき:一般的には復元解決のみ
                 ただし、
                 下方転位根音、上方転位第5音は、経過解決も可能
つまり、
前部原位をもつ後部転位音: 4つ(復元、経過、保留、過復元)すべての解決ができる
前部原位をもたない下方転位根音・上方転位第5音: 経過、復元解決
それ以外: 復元解決のみ

転位音の変位

復元下方転位音は、上方変位できる (ミ#レミ、#ドレ など)
復元下方転位音は、借用転位音とみなせる場合を除き、下方変位しない

Ⅴの第3音(導音)の下方転位音: 長調でも短調でも♮ラを用いる
導音へ経過解決する上方転位音:  長調でも短調でも♮ラを用いる
短調で、主音の下方転位音:    復元解決なら♮シ、経過解決なら♭シ
最終更新:2008年11月01日 19:32
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