調設定の原理 2

転調進行についての一般的な原則

後続調が、先行調に対して(主調に対して、ではなく)
何度調であるかに応じて、現時点でつぎの原則を適用する(次の時点があるかはわからない。内容は巻末P409)
1.副次調への転調: 離脱和音 任意、   転入和音 任意
2.準副次調への転調:離脱和音がⅠのとき、 転入和音 任意
                Ⅴ諸のとき、転入和音 ほぼ任意(ほぼの意味は書いてない)
                それ以外は、書いてない
3.同主調への転調: カデンツを中断なく接続する
           短調→+Ⅰ調では、   転入和音 Ⅰ諸のみ。Ⅰ2→ⅤのⅠ2を含む
           長調→○Ⅰ調では、   転入和音 I諸以外の任意の固有和音
                      例外   Ⅰ(1)→○Ⅰ(1)、Ⅴ→○Ⅰは可能
4.副次同主長調への転調:直接転調が不可能
             副次短調(短い)→その同主長調へ、2段階転調
5.それ以外の転調: 転入和音は、Ⅴ諸和音

転調進行の種類

定調的転調進行: 転調進行のうち、先行調と後続調どちらの和音進行ともみなしうるもの
         (先行和音が可能な場合、後続和音が可能な場合、両方可能な場合 がある)
半音階的転調進行:転調進行のうち、半音階的関係をふくむもの

標準的な転調進行

離脱和音 Ⅰ   もっとも多い
     Ⅴ諸  次に多い
     Ⅵ   Ⅴ→Ⅵという離脱がみられる
     他   比較的少ない
転入和音 Ⅴ諸  もっとも多い
     S諸  次に多い
     Ⅰ・Ⅵ 定調的転調進行による場合が多い

準固有和音調/固有和音同主長調をふくむバス・ソプラノ課題

1.終止定式で、終止の位置・種類・調を判別する
2.調設定・和音設定する
3.以上にもとづき、上3声/内声を配置・連結する

常套手段: 主調→○Ⅲor○Ⅵ調→○Ⅰ調 半終止→主調
      Ⅱ→Ⅴ1諸、典型的な定調的転調進行






最終更新:2008年11月01日 20:21
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