32 拍・拍点・拍点外
楽典でやった
33 拍点外の和音交替・内部変換
拍点外における和音交替はあまり見られない
一方で、拍点外の内部変換はよい
拍点外変換には、以下の2種類がある
○一般的な内部変換
○構成音の修飾(特定の声部の旋律的な修飾)
34 修飾とは
ひとつの和音の内部で、ある声部の構成音xが
他の声部とかかわりなく単独で動く(=別の構成音yに動く)とき、
これをyによるxの修飾という。このとき
y xの修飾音
x yの原音 という
一般に、
原音は 拍点に
修飾音は拍点外に 置かれる
しかし 3拍子の第2拍点に修飾音がおかれることも少なくない
その他注意点
・五線上で、修飾音は ()に入れて示す
・原音とオクターブ関係にある音を修飾音として用いることもある
・拍点の原音とおなじ音高の音は、拍点外にあっても原音とみなす
・修飾音はソプラノに用いられることが多いが、他声部でもみられる
35 修飾音の除去とは
修飾音を、その原音とおなじ高さの音に取り替えてみること
36 公理A~Cと修飾
公理Aの例外
・修飾音をふくむ和音では、構成音の欠如・重複、声部の離隔はまったく問題ない
ただし、修飾音をふくむ和音でも、限定進行音の重複は禁止、第9音>根音は適用
∴ 限定進行音を修飾音として用いることは稀である
公理B1の例外
・第7音(原)→根音(修)の短7度下行は 可能
・(修)→後続音 の長・短7度下行は 可能
公理B2の例外
・すべての限定進行音は、他の構成音(限定進行音除く)によって修飾することができる
ただし、修飾音を除去したときに限定進行をクリアすること
∴ V諸和音の内部変換における修飾では、修飾部分で限定進行音が一時的になくなっても、
修飾を除去したときに置きかえが成立していればよい
公理C6~C8
間接連続8度・5度は、介在音程が修飾音だろうが違おうが、ふつうの内部変換のときと同じ
公理C5
並達8度:第7音の2度下行と根音の3度下行による は、修飾音をはさんでいようがいまいが 不可
37 拍点外変換・修飾を含むソプラノ課題の実施法
このとき、必然的にソプラノの動きが活発になり、大きな跳躍進行がふえる
→ 内声を自然にするため、拍点においても標準外的な配置・連結を随時用いることができる
課題における、拍点外の音について
その音が、限定進行音ならば 内部変換の音とみなす
その他の音ならば どちらの音とみなしてもよい
最終更新:2008年10月28日 01:47