ドッペルドミナント下方変位:
2巻 P.59補足
音程関係が
長3度 減3度 - 長3度 (長2度)
減5度 増4度
となっているので、減5度あるいは増4度にエンハーモニック的な転調が可能
例 C: I→'vV7
Ges: 'vV27→V7→I
DD下方変位は、DD和音+短調の↓vi音 の融合と考えられそう
増六の和音:
2巻 P.59補足
ドッペルドミナント下方変位の第二転回形を、増六の和音とよぶ
増六の和音の増6度の外声は、芸大和声では「減3度禁止」という形で書かれており、連想しづらい。注意
さらに、
vV根省27:イタリアの(増)六 … ♭ラド #ファ
vV 27:フランスの(増)六 … ♭ラド レ#ファ
準vV根省29:ドイツの (増)六 … ♭ラド♭ミ#ファ →例 トルコ行進曲
IV7→V諸和音の連結
注意 IV27→V2諸(Bas:ド→レ)の連結は不可能
V2三和音は、定型外で使用できないため
V(/)27和音は、上三声でミ→ファの進行が不可能なため(ミ→レで根音と重複し、七の和音にできない)
V1諸へは、IV17・IV27(ラ→シ・ド→シ)に加え、IV7から(ファ→シ)も可能
ただしファ→シは減五度の下行のみ。増4度の上行はもちろん不可
+IV7和音の配置
各低音位ごとに、最適の配置がある
密集 開離
〔基5/〕 (7)ファファ♮ラミ
〔 基 〕 (7) ファド♮ラミ
〔1転〕 (7)♮ラファドミ (根)ラミドファ
〔2転〕 (7)ドファ♮ラミ (根)ドミ♮ラファ
〔3転〕 (3)ミドファ♮ラ (根)ミド♮ラファ
+IV7→V諸和音の連結
第7音の2度下行に加え、第3音は2度上行 (完全5度→長3度)
補足:この進行の都合上、Vの三和音への連結は困難
例外軍団:
+IV7諸→V/9諸において、+IV7諸の第3音を増1度下行させることが可能
開(根) ドミラファの+IV27→Oct(7) レファシファのV/27の連結で、+IV27の第7音を2度上行可能
+IV7和音の第7音は、予備を必要としない
-IIの和音
=ナポリのII(ナポリの六の和音)
短調において用いる。長調で用いる場合は、○-II(同種短調から借用)
もっぱら第一転回形で用いる
-II1→D諸和音の連結
連結の際、-II1の上3声は下行する(IIと同じ)
よって、♭レ→♮レの進行はしない。必然的に対斜が起こるが、許容(対斜について触れられてすらいない)
V2諸に進むことはまれ
-II1→DD和音((')vV/19)の連結
上記のドッペルドミナントへも進行が可能
ファファ♭ラ♭レ→#ファ♭ミ(♭/♮)ラド
なお、長調では必ず準固有和音の○(')vV/19使用(D和音まで長調に復帰できないため)
最終更新:2008年10月28日 01:10