構成音の転位(1) 6

位相判定の手引き

1.拍点外の和音交替はまれなので、
  1拍の内部で順次進行する2つの音は、一方が転位音、他方がその原位音であることが多い。
 (例外はP.197参照とのこと)
2.4度以上の跳躍進行のまえの音は、定位音であることが多い。
 (例外はP.209参照とのこと)
3.下方倚音は短2度上行で解決することが多いので、
  長2度上行のまえの音は、下方倚音とはみなさないことが多い。(=定位音とみなすのがよい)
  ただし、例外:1.経過的下方倚音
         2.刺繍的下方倚音
         3.導音に向かって上行解決する(ラ→シ)下方倚音
      これらは、長2度上行でも下方倚音とみなせる。
4.ある前部音が、先行音とタイで結ばれ、かつ後部音へ2度下行するとき、
  それらは 上方転位音→原位音 であることが多い。

開始和音・終結和音における標準外配置

開始和音では、ソプラノ音にかかわらず、下3声に
3つの構成音を揃えた開離配分の形を与えることが多い。
(↑シャランを見た限り、そうでもないような?? 話半分で聞いておいたほうがよい気もする)
この場合、テノールのソは、後続和音に保留されるのがふつう。

全終止の終結和音は、ソプラノに主音をおいた標準配置が多いが、
変終止における終結和音は、開始和音と同様、ソプラノ音にかかわらず
下3声に3つの構成音を揃えた開離配分の形を与えることがある。
最終更新:2008年11月09日 03:19
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