構成音の転位(1) 5

主音上のⅤ

バスにおける主音(ド)の上に、Ⅴ7・Ⅴ根省7・(○)Ⅴ根省9の和音が置かれた形を、
それぞれ、主音上の(該当和音)とよび、この和音群を主音上のⅠと総称する。。
記し方は、Ⅲ巻P.143参照。(和声記号の下にⅠと書いてある)
主音上のⅤ(根省)7   主音上の十一の和音
主音上の(○)Ⅴ根省9  主音上の十三の和音 とよばれることもある。

なお、長調においては(○)Ⅴ根省9onⅠを用いることが多い。
5声部の場合には(○)Ⅴ9onⅠも可能。

主音上のⅤは、本来、転位をふくむⅠである
多くは和音交替点におかれ、定位Ⅰに後続し、これらをひとつのT和音として扱う
(刺繍和音的な用法も可能。フィガロの結婚序曲など)
全終止に用いられることが多い

主音上のⅤ根省7にふくまれるレは、ふつう2度下行(レ→ド)する
ソプラノでは2度上行(レ→ミ)することもできる
Ⅴ諸和音→主音上Ⅴ諸 の連結では、限定進行音の置き換えが可能



最終更新:2008年11月09日 02:46
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