双子と悪戯と呪いな日々

ララ「ルルちゃん、そっちに行ったよっ!つかまえて~っ」

時刻は午後11時過ぎ・・街灯だけが道を照らす中を3つの音が響く
1つは、少女の声…
1つは、少女の足音…
そして最後は、少女から必死で逃げる大柄な男の足音…

ルル「おっけー!ララちゃん♪ つっかまーえたっ!」
ララ「ナイス、ルルちゃんっ! じゃあ、おじさん しっかり嗅いでね?」
ぷすっ・・すぅ~
男「た、たすけて・・うげっ!?むぐっ・・うぐ・・ぐ・・・」

大柄な男は、自分よりも二回り以上は小さいルルに捕まると抵抗する事も叫び声を上げる事も出来ないまま、ララのお尻に敷かれ、その小さなお尻から放たれた激臭のすかしっぺにゆっくりと意識を消される

ルル「ララちゃん、お疲れさま♪ これで後3人だねっ」
ララ「ルルちゃんもお疲れさま♪ うん、後3人・・後3人を気絶させちゃえば呪いが解けるんだね・・この変な力も・・・」
ルル(あは・・ララちゃん、まだ気にしていたんだね)

すっかりと動かなくなった大柄な男を振り返る事も無く少女達は歩き始める・・。
ララ達が掛かった呪い・・これについては少し過去を振り返ってみる事にしよう
時は、半年前まで遡る・・・。

半年前、、、
時間は午前1時、双子はいつものように1つのベッドへ横になり眠っている

レイン「ルル・・ララ・・起きなさい・・」
ルル、ララ「う・・うぅん・・だれぇ・・?」
レイン「わたしの名はレイン 悪戯の神様です」

レインと名乗る悪戯の神様、言葉だけ聞けば頭がイカれているのかと疑いたくもなる内容だが 彼女が纏う光のオーラが狂言を信じさせるだけの神秘さを持っていた。

ルル「いたずらの・・」
ララ「かみさま~?」
レイン「そうです・・そして、今日私がここへ来たのはあなた達に目に余る毎日の悪戯へのお仕置きの為です」
ララ「しんじられなーい」
ルル「うんうん、証拠を見せてよ しょうこー」

双子の発言は、実に正常だ。
レインも、それを知ってか知らずか 深く頷き、起き上がった双子の頭に手を乗せてある映像を見せる

ララ「わわっ!?何これ・・」
ルル「羽が生えてる人がいっぱい・・」
レイン「これが、あなた達の言う所の天国です・・私が神様だという事、信じてもらえましたか?」

同時に頷く双子に、レインは「よろしい」と一言を添え本題へと入る。

レイン「お仕置きと言っても酷い物ではありません ある呪いを受けてもらうだけです」
ララ「のろい・・?」
レイン「そうです、悪戯したいなーって思うとお勉強を強制的にしてもらったり・・」
ララ「うげっ・・」
レイン「毎日の宿題が倍になったり・・・」
ルル「うげげぇ~・・」
レイン「1日1回何かをお手伝いしないと天罰が下ったりする呪いです」
ルル「いじめだよぉ・・」
レイン「ですが、安心して下さい これから言う100人の悪人を私が与える力で反省させる事が出来れば・・その呪いは解けるでしょう・・・・・でも、お手伝いくらいはしましょうね」
ララ、ルル「はぁーい」

到底、神様の会話とは思えない流れの中で双子は神の呪いを掛けられてしまう 
そして同時に、100人の悪人を反省させる事の出来るだけの力を得る事になる

レイン「ルル・・あなたには、どんな大男にも負けない力を・・そして、ララ・・あなたには、スカンクよりも強烈なオナラを・・」
ララ「ララの扱いひどくないっ!? もっと可愛いの無いのー?」
レイン「悪戯っぽくて気に入ったので、変更は無しです」
ララ「うぅ・・グレてやるー・・絶対、途中でやめてやるー・・」
ルル「ダメだよ、ララちゃん ちゃんとやらないと、お勉強の呪いが・・」
ララ「それもやだけど・・ぅー・・・あれ?神様は?」
ルル「あれれ?さっきまで居たのに・・」

レインの居た空間にあるのは闇・・・レインが現れた時に出現した光なども消え その後、レインが双子の目の前へ現れる事は無かった。

ララ「もしかして、夢だったのかな?」
ルル「それじゃあ、悪戯しても平気・・うわわわ!? ま、待ってよぉー冗談だよー・・」

夢か幻・・そんな思いが双子の脳裏を過ぎる
だが、レインと会った事は夢でも幻でもなく、悪戯の言葉を口にしたルルが強制的に教科書を開かされ 腕が棒になるまでノートに文字を綴るという行為によって証明された
そして、半年後へと 再び時間は舞い戻る。

現在、、、
大男を懲らしめた翌日の午後7時20分
呪いを解く為、双子は一人の少女を追いかけていた

??「ふえーん・・なんなんですかぁ~?」
ララ「待て待てー!この悪人めーっ!」
ルル「ララちゃん、ナイス誘導っ♪ 捕まえちゃうよ~!」

いつもと同じ光景、ララが目標を追い込みルルが捕まえる
今日も上手く行く・・それは失敗知らずの双子にとって極自然な思考だった
だが、この少女の動きは違った 狭い通路での挟み撃ちにも関わらず、落ち着きを見せ左右どちらからもかわせない通路を跳躍という形を取り、上から避けたのだ

ララ「うそだぁ!?」
ルル「ララちゃん、前見て前っ!」
ララ「え?うわっ!!ルルちゃん避けてっ!」

加速した体は急には止まらない そして、それと同様に止まった体は急には動かない・・・

(ごちんっ!?)
ルル「いったぁ・・」
ララ「いたた・・・」
??「ふふっ♪いただきまぁす・・」

双子にとっては、見慣れている光景・・いつも、やっている事だが・・
それをやっているのは逃げていたはずの少女・・双子達は、まさか自分達が誰かのお尻に顔を押し付けられる・・そんな事をさせられるとは思っていなかっただろう。

プゥゥゥーー パスゥー・・・
??「しっかり、嗅いでね・・♪」
ルル(むぅぅ・・・くさ・・ララちゃんのより強烈かもぉ・・・)
ララ(はぅぅ!?こんなの嗅ぎたくないよぉ・・・うぅ・・それに性格・・変わってない・・?)
ノイン「でーも、キミ達も運がないなぁ・・♪ この悪戯天使ノインちゃんに手を出すなんて~」
ララ「いたずら・・・(うぅ・・くさぃ・・)」
ルル「てんしぃー?・・・(あぅ・・しゃべると匂いがぁ・・)」
ララ「はぅ・・鼻がぁ・・でも悪戯天使って・・何だか、神様みたいだね、ルルちゃん なんて名前だっけ・・?」
ルル「え、えっとぉ・・・リインじゃなくて・・ルインじゃなくて・・」
ララ・ルル「レイン!!」
ノイン「(ビクゥ)れ・・レイン・・さまが?」

レインという名を聞いた後のノインの様子は可笑しく、どこか怯えているようでもあった。
だが、天使と神・・その上下の関係を聞けば 大体の事は理解出来そうでもある
相手が悪戯の神なら・・・それは尚更なのだろう。

ノイン(不味い・・レインさまが力を授けたとなったら・・人間でも相手が悪い・・・)
ララ(ん・・?これは・・もしかしてー・・・)
ララ「ルルちゃん、チャンス!」
ルル「おっけーララちゃん!えへへ~♪ つかまえちゃったよー?」
ノイン「うわぁ!?は、はなせー!わたしにこんな事して、ただで済むと・・おも・・な、何するつもりだよぉ・・?」

形勢逆転・・レインの名を聞いて体が硬くなったノインをルルが抑えつけると、双子はニヤニヤとした笑みを浮かべながら、ララはいつものように目標へお尻を向ける・・

ノイン「あわわわわ・・・や、やめ・・」
ララ「やめないよー?」
ルル「へっへー♪ララちゃんのも強烈だよぉ?」
ノイン(そ、そんなのわかってるよ!レインさまが力を授けたんだ・・・天使のわたしでも・・・)
ララ「じゃあ、お返し・・・しぃぃっかり!嗅いでねー?」
ぷぴぃぃぃぃぃぃ!!
ノイン「はぅあ!?む、むぐうぅぅぅぅ!!!!!」
ララ「あれれ・・?気絶するくらいの量をあげたのに・・・足りなかったかな・・?」
ノイン(足りてる!!足りてるから!!!もうしちゃダメぇぇぇ!!!!)

ララは、ノインから嗅がされた怒りを込めながら放ったオナラをノインへと嗅がせる
密着状態から放たれたガスは周辺の空気とは混ざらず 一呼吸分も漏らさず、ノインの体内へと進入し、猛毒のように鼻を蝕んで行く

ララ「うーん・・やっぱり、天使様だからかなー・・よーし!次は本気でいっくよー! ルルちゃん、お鼻摘んでてね?」
ルル「はーいっ♪」
ララ「じゃあ、本気の1発!カウントダウン~・・・3・・・2・・・・」
むすううううぅぅうぅぅぅぅ・・・・
ノイン(「ビクンっ!?」か・・・かうんと・・・・おわって・・・・・・ない・・じゃんぅ・・・)
ブウゥゥゥ!!
ノイン(し・・かも・・・いっぱつ・・・でも・・なぃぃ・・・こ、このぉ・・そこを退いたら・・覚えてろぉ・・!)
ララ「えへへ~♪フェイント攻撃だよー あ・・」
スゥゥゥゥ・・・
ノイン(ふぐあっ!?・・・ぅ・・・も、ダメぇ・・「がくぅ・・」)
ララ「てへっ・・おそまつさまでしたー」

以前までのガスを猛毒のよう・・と称すならば、今回のガスは正に猛毒・・それも常人では耐えられないような致死毒と言っても過言ではないだろう
その上にフェイントで準備も出来ていない所への一撃・・・度重なるフェイントでの2発目
更には、止めに意識せずに漏れ出したすかしと・・耐性のあるノインですらノックアウトしてしまう。

ノイン「はぅ・・ぅぅ・・」
ララ「ふぅ・・終わったねっ!」
ルル「うん、後2人! 次のターゲットは・・っと・・・」
ララ・ルル「・・・まゆきおねーちゃんっ!?」
まゆき「はぁ・・やっと、見つけたよ 2人共・・・最近、悪戯の度も過ぎてるって話を聞いてるよ・・?」
ララ「え、えっとね・・それはね・・んーとね・・」
まゆき「言い訳はいいよ・・・それに、現行犯みたいだから・・・・しっかりと反省してもらわないと・・」

年齢は16歳くらいだろうか・・・まゆきと呼ばれた少女は、短く纏められた黒髪の間から少し吊り上った目を双子へ向けると、ゆっくりと双子の方へと歩み寄って行く。

ララ「うわわわわ!?ま、まゆきおねーちゃん聞いて!」
ルル「そ、そう!この人は悪い人で!今までの人だってっ!!!」
まゆき「問答無用・・・悪い子の言う事は聞いてあげないって・・前にも、言ったよ・・?」
ララ「だから、ちがうのー!」
ルル「ダメだよ、ララちゃん・・まゆきおねーちゃん本気みたいだよ・・」

双子の言葉など聞こえていないと言った様子でまゆきは歩みを止めず、ゆっくりと双子の肩に手を掛ける・・。

まゆき「覚悟は・・・出来た・・・?」
ララ「うぅ・・ルルちゃん、やるよ!」
ルル「うん!ごめんね、まゆきおねーちゃん!!」

ルルは肩に掛かったまゆきの手を取ると、力任せに押さえつけようとする。
普通の者ならば、神から与えられた怪力だ・・押さえつけられ、抵抗などする事は出来ないだろう
だが、まゆきは違った・・押さえつけられると思った瞬間に腕を捻るとルルの力を受け流し、自分の有利に働かせる。

ルル「う、うっそぉー!?ま、待って・・まゆきおねーちゃん!それはいやーーー!!」
まゆき「問答無用・・」
むすぅ・・・
ルル「んあああっ!!!!(くさいくさいくさいーーーー!!!!) ・・・あぅ・・ぅ・・」
まゆき「次は・・ララちゃんの番・・・」
ララ「ま、まゆきおねーちゃんが相手でも負けないよっ・・!」

まゆきの技で逆に押さえつけられたルルは、小さなすかしっぺを嗅がされると考えるよりも先に暴れ始め、やがて鼻に残り続ける残り香で完全に無抵抗になって行く。

まゆき「良い子にしてたら・・・軽めにしてあげようと思ってたのに・・・」
ララ「え・・・えぇ!!?」

この驚きは、人間であれば誰もが覚える物だろう・・
気付いた時には、既に顔面騎乗にされているのだ・・ララも例外ではなく、横で見ていたルルですら理解の出来ない早業だった。

ララ(うぅ・・せめて、息とめて・・)
まゆき「・・・・・」
ララ(あ・・あれ・・?まだ・・?息が・・もう、続かないよ・・)
まゆき「ララちゃんの考えてる事・・・お見通しだよ・・?」
すかああぁぁぁ~~~
ララ「ぴきゅ!?んむむむ~~!!!・・・・ぁぅぇぅ・・はぅ・・・・(くさくて・・・めがまわるぅ~・・・)」
まゆき「これに懲りたら・・・悪戯なんてしちゃダメ・・だよ・・・」
ルル「あぅぅ・・・」
ララ「はぅぅ・・・」
まゆき「じゃあ・・私は帰るけど・・・2人は、そこで反省していてね・・・」

倒れているノインを抱き上げたまゆきは、振り返らずに立ち去っていく・・。
ここで、双子は初めての敗北を覚える・・・強烈な異臭と共に・・。
だが、諦める訳にも行かない 呪いを解かない限り、2人にとって普通の生活が送れないのだ

ララ「うぅ・・お、起きてる時がダメなら・・」
ルル「うん・・ララちゃん・・寝てる時だね・・」

思い立ったが吉日・・双子は、早速作戦を実行へと移す
まゆきの夜は早い、20時を過ぎると眠ってしまい 朝は5時に起きるというサイクルを作っている
双子も、その事はよく知っている・・だからこそ、時を待つ
      • そして、時は20時半を回り まゆきの家へ

まゆき「すぅ・・・すぅ・・・」
ノイン「くぅー・・むにゅむにゅ・・」
ララ「うんうん・・よーく眠ってる♪ じゃあ、ルルちゃん お願いねー?」
ルル「おっけーララちゃん♪ んしょっと・・でも、ほんと起きないねー」

隣の家で昔からのなじみだと言う事もあって、正面から簡単に進入する事が出来た双子は 作戦通りに眠っているまゆきを確保する事に成功する
一度、捕まえてしまえば ルルの怪力だ まゆきとて逃げる事は叶わない・・

ララ「じゃあ、まゆきおねーちゃんお返しだよぉ~♪」
ぷぴぃっ・・すぅ~・・・ぷぅーーっ!
まゆき「すぅ・・・・・んっ!?むううぅぅぅ!!!」
ルル「えへへ~暴れても逃げられないよ~?」
ララ「ふっふー♪じゃあ、次行くよ~?」
ぷぅ~・・ぷぴぃぃぃっ! すっかあぁ~~
まゆき「んむっ・・んむむむむ!!??(や・・やめ・・・お鼻が・・・こわれちゃう・・・)」
ララ「ララ達の言ってる事を信じてくれなかった罰だよ!簡単には反省させてあげないんだからぁ!」
ルル「うんうん!ルル達は、悪い人を退治してただけなのにねーララちゃん!」
ララ「そーゆう事だよ!まゆきおねーちゃん覚悟してねっ!」
ぷっすぅぅぅぅぅぅ!!!・・・むっすおおおぉぉぉ!!!
まゆき「んあぅっ!?・・・○×☆#&(#!?」
ララ「へっへー!参って来ちゃったかなぁ?・・・そ・れ・じゃ・あ♪トドメだねっ!」
すぅぅぅぅぅぅぅぅぅっぅぅぅぅぅぅ・・・・
まゆき「ぅ・・・ぅ・・・・」
ララ「・・・・ちょっと、やり過ぎちゃったかな・・?」
ルル「うぅん!これで、まゆきおねーちゃんだってわかってくれたはずだよ!
ララ「う、うん!これで・・・いよいよ、最後だね・・」
レイン「そう・・・いよいよ、最後の試練です・・ノイン起きなさい・・ララとルルを私の所へ・・」

99人目もの悪人(?)を退治した双子の前に現れたのは、レインであった・・。
何を言っているのか、わからないといった表情の双子を置いてけぼりに、レインは再び姿を消すとノインが起き上がり、双子の肩に手を掛ける。

ララ「う、うわぁ!?」
ルル「ふわぁ!?」
ノイン「何したか知らないけど・・レイン様の所へ行くから、しっかり捕まっててよー?」
ララ・ルル「ふえ・・?う、うん・・」
ノイン「レリレル・ラリレル・レリレリルー♪開け!光の門っ!」
ララ・ルル(うっわぁ~・・・これはひどーい・・)

妙なテンションで魔法少女のようなセリフをノインが呟くと、眩いばかりの光が3人を包み込み
双子達は以前見た、翼人が多く住む世界へと入り込む

レイン「良く・・ここまで辿り着きましたね・・ララ、ルル・・・」
ララ「うぅん・・ま、まぶし・・」
ルル「ぅぅ・・前みえなーい・・・」
ノイン「こら!レイン様の言葉を聞いてっ!」
レイン「良いのですよ、ノイン・・・2人には、これより最後の試練を受けて貰います・・」
ララ「最後の試練ぅ?」
レイン「そうです・・100人目の相手となるのは・・私です・・」
ララ・ルル「えぇ!!神様が!?」
ノイン「レイン様っ!?」
レイン「でも、2人だけでは可哀相ですね・・・そうですね、ノイン・・あなたの昇級試験も兼ねましょう・・。」
ノイン「ふえ!?わたしもっ!?いやいや、絶対いやですっ!」
レイン「そうですか・・困りましたね・・私も余り罰を与えたくはないのですが・・」
ノイン「(ビクゥ)や、やります!是非やらせてください!いやぁ~昇級のチャンスがあるって素晴らしいなぁ~」

本当に天使と神の間で行われている会話なのだろうか・・信仰者であれば幻滅してしまうかもしれない・・そんな会話に双子も呆れ半分で耳を傾ける

レイン「それでは・・いきますよ・・?」
ノイン「うぅ・・もう、どーにでもなれーっ!」
ララ「これで、呪いが解けるなら・・ルルちゃん!」
ルル「うん、ララちゃん♪・・・え?」(ひゅーん・・・どすっ!)

流石は悪戯の神様と言った所なのであろうか・・古典的とは言え確実な方法・・落とし穴を使う事によって触れる事無くルルの怪力を封じる

レイン「あらあら・・もう1人脱落してしまいましたね・・」
ノイン「(きらーんっ☆)隙有りっ!(日ごろの恨みを喰らえっ!)」
レイン「隙・・?これは・・余裕という物ですよ・・」
ずしゅっ!!
ノイン「っ!!?!?!?お、おし・・りがぁぁ・・っ!!」

レインの不意を突き、お尻を向けたはずのノインもレインには通じず、逆にカンチョーにより止められ、涙を浮かべながらぴょんぴょんと跳ね回り悶える

レイン「くす・・後はあなただけですね・・ララ?」
ララ「う、うっそぉ・・・」

瞬く間に2人は行動不能…ララは余りのショックに思考を失うが、これまでの経験を下に諦めず レインに対しての構えを取る・・。

レイン「勇ましい事ですね・・ですが・・どこまで耐えられるでしょうか?」
ぶふおおおおぉぉおお!!
ララ「ふえっ!?(オナラ!?)・・んむっ!!くさいくさいくさいくさいくさいぃぃぃぃーーー!!!!!」
ノイン「へぅあっ!!!?(あ・・あいかわらず・・きょうれつすぎ・・・ぅ・・)」
ルル「(上で何が起こってる・・・っ!)ふにゃああ!!!!くっさーいっ!!!」

匂い、量ともに最上級 泣こうが喚こうが、例えガスマスクをしていようと体内を蝕むような悪臭に深い落とし穴に落とされたルルさえも悲鳴をあげて暴れる

ララ「ぅぅ・・つよすぎるよぉ・・」
ノイン「ぁぅ・・ぅ・・・(だから・・・やだったのにぃ・・・)」
ルル「うぅ~ん・・・(穴の中だから・・かな・・・匂いがこもって・・なかなか、きえないよぉ・・)」
レイン「おや・・・もう戦えないのですか・・?・・・しょうがないですね・・では、最後にしてあげましょう・・」
まゆき「させないよ・・・ごめんね・・2人共、こんな事になってるの知らなかったから・・・」
ララ「けほっ・・けほ・・まゆきおねーちゃん!?」
ルル「うぅ・・もうちょっとで・・よしっ!まゆきおねーちゃん?」

誰もがノーマークであったまゆきは、簡単にレインを捕まえてしまうと そのまま押し倒す。
そして、ルルも自力の頑張りによって落とし穴から這い上がり 雲泥とも思えた実力の差もひっくり返り、一瞬の内に双子有利な状況へと変わる。

レイン「これは・・予想外の乱入ですね・・」
ララ「ルルちゃん、まゆきおねーちゃん・・しーーーっかり!抑えててね?」
ルル「おっけーララちゃん!」
まゆき「うん・・・逃がさないよ・・・」
ノイン「レイン様・・そういう事らしいんで~・・日ごろの恨みっ!」
レイン「ま、待ちなさ・・むぐぅ!?」

2人に抑えられ、2人のお尻に挟まれた状況では、然しものレインも慌ててもがき始める。
だが、怪力のルルにあわせて、上手く押さえ込んでいるまゆきに為す術も無く 更にはララとノインのお尻に押し潰されてしまっては・・もう、覚悟する他無いだろう。

ララ「そ・れ・じゃ♪」
ノイン「いっくよーっ!」
ララ・ノイン「だぶる・ばぁすとっ!」
ぼふうううううううううううっっっっぅ!!!!
レイン「んんんんんっ!!!??」
ドゥンゥ!
レイン「あぅあぅ・・・」
まゆき「え・・・?」
ルル「えぇー!?」
ララ「ん・・・?」

2人のオナラが混ざり合い、強烈な異臭がレインの体を蝕んで行く・・。
そしてレインは悶絶すると共に、20代ほどの容姿から一転ララやルルよりも幼い容姿へと変化する。

レイン「はぅ~・・・もぉ~、おねーちゃん達ひどいよぉ~?」
ノイン「あはは♪・・・(その言葉、普段のあなたにそっくりそのままお返ししたい・・)」
ルル「ど、どういう事~!?」
レイン「えっとぉ・・実は・・・」

レインは真実を打ち明け、双子達はそれを聞く・・・。
今のレインが本来のレインである事
悪戯のし過ぎで大人の姿に変えられてしまった事
そして、その姿から本来の姿に戻る為に双子達を利用した事

ララ「それじゃあ、ララ達の呪いって・・・」
ルル「うんうん!神様のわがままだって事~?」
レイン「うぅ・・ごめんなさい・・・」
まゆき「2人共・・・これだけ謝ってるんだから・・・許してあげようよ・・・ね?」
ララ・ルル「うー・・まゆきおねーちゃんが、言うなら・・・」
レイン「ありがとぉ・・こんど!おねーちゃんたちがピンチになったらたすけてあげるね!」
ララ・ルル「うん!」
ノイン「それじゃあ、元の世界に送るよ? また遊びに来てねー」
まゆき「また・・」 ララ「またねー!」 ルル「まったね♪」

こうして双子達の長い長い呪いの日々は終わった・・。
この後、双子達とレインは人と神の間を超え 深く深く絆を結ぶ事になるが・・それはまた別の話
一先ず双子達は安息を得て、この話は終わりを迎える
願わくば、この話を見てくれた君達にまた会える日がある事を・・・
最終更新:2009年01月16日 00:00
ツールボックス

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