恐レ喰ライ(おそれぐらい)
地面そのものが、封印区域そのものが動いている。それすらも一部にすぎない。背中だ。封印区域は界異の背、巨大すぎて凹凸のある大地にしか見えていなかった。山と見まごうた背の下から、塔のような手足が出てくる。大砲こそ備えていないが、一本一本が装甲を抱えた軍事塔じみて。封印期間に積もった土が、土砂崩れに似て人の背ほどもある土煙を立て落下していく。──#52 最悪の祓魔師 Ⅶ
基本情報
仮想全高 | 100m~(最大観測620m) |
---|---|
仮想質量 | 計測不可 |
存在規模 | 五号級 |
穢装等級 | 等級Ⅴ |
ステータス
存在強度 | A+ / 瘴気を除いても分厚く頑丈な甲羅を持つ。ミサイル級の加護をぶつけてもあまり有効ではない。 |
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疑似知覚 | B / 肉体が巨大なため視野が広く目が良い。他五感については人間程度。 |
穢装出力 | A+ / 呪いなどの効果はないが、物理的破壊力の強い瘴気の風を纏う。 |
空間機動力 | B / 動きは比較的鈍重だが、一歩が大きいため移動速度は高い。 |
知能 | 不明。人語を理解する知能はあるようだ。 |
概要
巨大な甲殻類の姿をした境界異常。ヤドカリ・カニに特に類似しており、甲羅を除いて全身から長大な鋏や脚が生えている。
五号級の存在規模が示すとおり、出現に伴って災害相当の現世への影響を与える。
呪いや情報災害などは持たない界異だが、知的生命体の「恐れ」の感情を喰らうことで上限なく巨大化し、脅威を増す怪獣型の界異である。
五号級の存在規模が示すとおり、出現に伴って災害相当の現世への影響を与える。
呪いや情報災害などは持たない界異だが、知的生命体の「恐れ」の感情を喰らうことで上限なく巨大化し、脅威を増す怪獣型の界異である。
主な能力は別途項目に記載。
現世に出現後、より多くの恐れを得るために積極的に人間の殺害、建造物の破壊に動き出す。
また、吸収する恐れは距離を問わないため、映像媒体などで多くの人間が恐怖を覚えた場合には爆発的に大型化する。
過去、「恐レ喰ライ」と認定される五号級界異は1体のみ確認されている。
現世に出現後、より多くの恐れを得るために積極的に人間の殺害、建造物の破壊に動き出す。
また、吸収する恐れは距離を問わないため、映像媒体などで多くの人間が恐怖を覚えた場合には爆発的に大型化する。
過去、「恐レ喰ライ」と認定される五号級界異は1体のみ確認されている。
基本能力
- 巨大化
自身を認識した知的生命体の「恐れ」の感情を吸収し、際限なく巨大化する。現在確認されている最大サイズは610m。
質量が巨大であるために、通常の移動でも地響きが発生し、周辺の環境を破壊する。
質量が巨大であるために、通常の移動でも地響きが発生し、周辺の環境を破壊する。
- 装甲
甲殻類の見た目通りに非常に堅牢な装甲を持つ。ミサイル級の攻性祭具を使用された場合でもあまり有効な損傷は与えられない。
- 瘴気の風
巨大な身体による高度差を要因として、気圧ならぬ瘴気圧が発生している。この瘴気圧によって瘴気の風と形容できる無形の装甲を纏っている。
恐レ喰ライの一定距離に近づいた存在は猛烈・超大型の台風クラスの突風に巻き込まれ、風の形状の瘴気に切り裂かれ擦り潰される。
恐レ喰ライの一定距離に近づいた存在は猛烈・超大型の台風クラスの突風に巻き込まれ、風の形状の瘴気に切り裂かれ擦り潰される。
- 越境鋏
恐レ喰ライの鋏及び鋏による切断攻撃は、現世と幽世の境界を越える。
過去、幽世から現世へと届いた切断攻撃が災害を起こし、単独の現象型境界災害であると考えられたことがある。
過去、幽世から現世へと届いた切断攻撃が災害を起こし、単独の現象型境界災害であると考えられたことがある。
恐レ挟ミ(おそればさみ)
仮想全高 | 10m~ |
---|---|
仮想質量 | 計測不可 |
存在規模 | 三~四号級 |
穢装等級 | 等級Ⅱ |
存在強度 | B+ / 頑丈な甲羅を持ち、手持ちタイプの攻性祭具では傷を与えることが難しい。 |
疑似知覚 | B / 視野が広く目が良い。他五感については人間程度。 |
穢装出力 | D / 基本的に害のある瘴気はない。ただ甲羅部分の穢れが濃いため、人体への傷がつきやすい。 |
空間機動力 | B+ / 大型の肉体にある程度の敏捷性を備えている。 |
知能 | 不明。人語を理解する知能はあるようだ。 |
五号級界異「恐レ喰ライ」は甲殻類型の界異である「恐レ挟ミ」の巨大化個体である。
無名の甲殻類界異《一~二号級》→恐レ挟ミ《三~四号級》→恐レ喰ライ《五号級》が成長ルート。
基本的に恐レ挟ミで成長を停止する(恐レ挟ミまで成長する個体も稀)が、人工的などの要因で過剰に恐れを吸収させることで恐レ喰ライへと成長するようだ。
単為生殖を行う恐レ喰ライの直系子孫となる、特殊な恐レ挟ミを使用する呪詛犯罪者も確認されている。
無名の甲殻類界異《一~二号級》→恐レ挟ミ《三~四号級》→恐レ喰ライ《五号級》が成長ルート。
基本的に恐レ挟ミで成長を停止する(恐レ挟ミまで成長する個体も稀)が、人工的などの要因で過剰に恐れを吸収させることで恐レ喰ライへと成長するようだ。
単為生殖を行う恐レ喰ライの直系子孫となる、特殊な恐レ挟ミを使用する呪詛犯罪者も確認されている。
推奨対処法
第一に「恐れないこと」。恐怖の感情を発生させない術式・薬物などで恐怖を起こさないようにすることも効果的。
また、関係者以外にも恐怖を想起させぬよう、基本的に情報の隠蔽を徹底することが求められる。
戦闘においては可能な限り火力の高い攻性祭具を使用し、破壊される前提で湯水のように注ぎ込んで攻撃を加えることが有効となる。
祓滅が難しい場合は、定期的な再封印を前提とした封印も手段として考えて良いだろう。
また、関係者以外にも恐怖を想起させぬよう、基本的に情報の隠蔽を徹底することが求められる。
戦闘においては可能な限り火力の高い攻性祭具を使用し、破壊される前提で湯水のように注ぎ込んで攻撃を加えることが有効となる。
祓滅が難しい場合は、定期的な再封印を前提とした封印も手段として考えて良いだろう。
発生場所
不明。攻撃のみが境界を越えることが多く、本体が現世に現れることはかなり少ない。恐レ挟ミ含めて、人工的に現世に持ち込まれる場合が多い。
幽世では巨大化前となる恐レ挟ミや無名の甲殻類を砂浜で見かけることがある。
幽世では巨大化前となる恐レ挟ミや無名の甲殻類を砂浜で見かけることがある。
関連ページ
随時追加予定...
権利情報
権利者 | 霧島明 |
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コンタクト先 | Twitter:https://twitter.com/museum1127 |
他作品での使用範囲 | 過去1体のみ存在するため、伝聞・情報としての登場のみ可。巨大化前の恐レ挟ミについては自由にご使用ください(恐レ喰ライに成長させたい場合はご相談をいただけると幸いです)。 |
登場作品 | 『最悪の祓魔師 Ⅶ(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22552775)』 |