クサレダタリ様

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kirishima

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クサレダタリ様(くされだたりさま)

医療技術でも治癒術式でも、この死から逃れることはできない。知れば終わりの境界異常。
──#39 マガラナイガ

基本情報

仮想全高 不定(遺体の数による)
仮想質量 不定(遺体の数による)
存在規模 四号級
穢装等級 等級Ⅴ

ステータス

存在強度 D~C / 死肉の塊なので基本的には柔らかいが、質量により耐久値が増えることもある。
疑似知覚 D / 人間とほぼ同等か、少し鈍い五感を持つ。
穢装出力 A+ / 致死の病を発生させる瘴気を放つ。
空間機動力 F+ / 基本動かない。移動が必要な場合は無数の人間の手足で自転車程度の速度で走る。
知能 不明。

概要

違法な儀式技術により、腐敗した人間の遺体を複数合体させることで顕現する境界異常。見た目はそのまま、腐敗した人間の遺体の塊である。
戦闘能力は四号級界異の中ではかなり低いが、呪詛能力が高く影響範囲も広い厄介な境界異常である。

クサレダタリ様の活動段階は四段階あり、
①クサレダタリ様の発生。
②ランダムな人間に「クサレダタリ様」という名前と偽の伝承の記憶を植え付ける。
③前段階で影響を受けた人間が、名前と偽の伝承を発信する。
④名前と偽の伝承を認識した人間が、一年以内に不治・重度の皮膚病「シダタリ病」で死に至る
が主な流れとなる。
②段階での偽の伝承は出現ごとに内容が異なるが、非常にグロテスクなものが多いようだ。
この②の影響に曝露した、または曝露者から名前と偽の伝承の内容を認識した人間は「どうしてもこの内容を他者に伝えたい」という欲求が強くなり、伝聞によって際限なく被害を広げていく。
最終段階④で発生する「シダタリ病」については、現状、治療できる医療、治癒術式が存在しない。
本体を祓滅した場合には、以降クサレダタリ様と伝承について知っても「シダタリ病」は発生しなくなる(ただし、すでに発症している場合には祓滅しても④通りに進行する)。

驚異的な呪詛能力を持つ一方で、戦闘については二号級程度。
元が死体の塊であるため、ある程度耐久力はあるものの、移動速度は遅く火力は並。唯一、直接皮膚病を発生させる不衛生な穢れに注意すれば物理的討伐は難しくない。

推奨対処法

情報によって被害を広げていく界異であるため、「クサレダタリ様」の出現を境界対策課が検知していない状態で
  • クサレダタリ様という名称
  • クサレダタリ様に関する伝承
  • シダタリ病
のどれかが観測された場合には、早急に境界異常本体を捜索すること。
本体を祓滅しない限り被害が広がり続けるため、調査に全力を割くことが推奨される。
本体を発見後の戦闘については上述の通り、難易度の高いものではないため、ある程度落ち着いて行えば問題ない。

発生場所

自然発生した事例は確認されておらず、呪詛犯罪者が専用の違法儀式技術を行った際にのみ出現する。
最初に「クサレダタリ様」を作り出した存在については不明だが、文献によると、平安時代に発生した飢饉による大量の死体を使用して何者かが祟り神「クサレダタリ様」を作り出したのが始まりとされている。

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随時追加予定...

権利情報

権利者 霧島明
コンタクト先 Twitter:https://twitter.com/museum1127
他作品での使用範囲 自由にご使用ください。縁起としての使用も可(設定的に使えるかはさておき)。
登場作品 『マガラナイガ。(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22240441)』
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