本項では、オクシレインの歴史に関して解説する。
todo
- セクターイドゥニア大戦(2000~3700年の間に介入)
- 海賊襲撃(4500年から爆発的に増える。それ以前からも居る)
前史
オクシレインの始祖達は
惑星イドゥニアの
メルカ語圏において生活していた集団であった。
1206年、ウラジス・セトルラーム率いる赤軍航空部隊は、
星間文明統一機構所属の管区宇宙港を強襲。係る発電所を占拠し、そこから得られる莫大なエネルギーを用いて一時的に東半球を下すことに成功した。港内には遠路移民計画の名のもと世界中から志を共有する難民が押し寄せ、現体制に不満を抱くツォルマリア艦隊も赤軍の列に加わった。
オクシレインの原形となる「技術者移民船団」は、エイリア・ヴィン・セサルローンの糾合により結成され、技術者とその家族を中心として新天地を目指して移民計画の船団に付いていこうとした。しかしながら、星間文明統一機構は運営に重要な技術者を手放すまいと、彼らが使う宇宙船に細工をしていたのであった。
技術者移民船団は移民計画船団に追従したが、狂ったナビゲーションシステムは彼らを孤独の宇宙へと追いやった。ナビゲーションシステムに異常があることに技術者たちが気づいた頃には移民計画船団の信号は受け取れなくなってしまった。
フエル・アン・ソール時代
1251年、自然豊かな惑星イェルサーに到着した技術者たちは、コロニーを形成して居住領域を広げていく。1370年代辺りになってくると、監督(fuèr)と呼ばれる上位の技術者達が他の技術者をまとめることで一つの上下関係を持った集団フエル・アン・ソール(fuèr an þâr)が形成された。監督は物事を決めたりするのにあたって権力を持つようになり、集団の外交代表も担った。
年頃から始まるこの時代のことをフエル・アン・ソールの時代と呼ぶ。
フエル・アン・オザールの時代
船団のリーダーであったエイリア・ヴィン・セサルローンが184歳という長寿を全うすると、1391年に主勢を成していたフエル・アン・ソールの勢力はお互いにフエル・アン・オザール(fuèr an óðàr)というお互いの管理領域を認める協定を結び、それぞれ五人のフエルが実権を握るようになった。この時代をフエル・アン・オザールの時代という。
五大フエルの名前は以下の通りである。
- エーリ(èli)
- フレイブ(freib)
- ストー(stá)
- ソールメン(þàrmen)
- センジュ(þenʒ)
フエルはお互いに競争関係になるようになった。フエル・アン・ソールごとにコロニーが形成され、資源を取り合う状況になったからである。1402年には、隣接するフエル・アン・ソールであるフレイブとセンジュの間で水利権問題が過熱化した結果、武力紛争に発展。水利戦争(jelsèshá an fe)が勃発する。
フエル・アン・アリエンザの時代
水利戦争勃発直後、1403年に利害関係によりフレイブ・エーリ、センジュ・ソールメン・ストーによる同盟(aliènðá)をそれぞれ結成した。この時代をフエル・アン・アリエンザの時代という。フレイブに与する派閥はフレイバリエンザ(freibaliènðá)と呼ばれ、センジュに与する派閥はセンジャリエンザ(þenʒaliènðá)と呼ばれた。
これらはお互いに戦闘を続け、消耗と技術発展をもたらした。
中央史
通称イェルサー・アン・フエーレの時期(大戦関連終了後に調整)。
大戦期
ギールラングとの邂逅
2105年、イェルサー・アン・フエーレ(第二共和国)は
ギールラング星域戦国軍事同盟と邂逅を果たす。これはイェルサー・アン・フエーレにとって最初の星間国家との接触であった。現在領有のレイン星系とメルズ星系はこの時点ではギールラング領であったことは特筆される。
当初、ギールラングはセトルラームに対する戦争準備のために第二共和国を攻撃するモチベーションを持たなかったため、関係性は良くはなかったものの数年間の交易期間を通して、食料や飲料水、医療関係を中心に交易を行った。この見返りとして、半導体や機械製品の交易を行うことが出来た。これによって国家全体の地力を底上げすることが政権の目的であった。後に「民主的
コックス」と通称されるようになる
センジュ・アン・スティフン・ヴィン・ラーニグ(þenʒ an stifn vin ranig)は、いずれギールラングとは紛争になることを予見しており、現状の国では確実に敗北することを見越していた。このために海賊行為は積極的な追求をせず、見逃しながら交易関係を維持することが初期の第二共和国の態度となっていた。
セトルラームとの邂逅
2100年、第二共和国はセトルラームとの調査船と接触した。先見の明を持っていたラーニグは、すぐさま交易関係を確立し、更に対ギールラングのための密約を通して軍事技術の共有や共同開発、レンドリースなどを開始するようになる。ギールラング対策はお互いに有用であり、2200年頃に始まるギールラングによる大々的な第二共和国侵攻までの1世紀の間に軍事力は目覚ましい成長を遂げた。
大衆自由国成立
大戦終結、オクシレイン大衆自由国の成立。クラック危機、イドゥアム155号墜落事故、転移者戦争などに介入。
イェルサー紛争
4495年に休戦協定が結ばれ、
セクター・イドゥニア大戦が一時的に終結すると、勝者として国際的な地位を取ったにしても国民の生活に圧力を加えていた戦時体制がなかなか解けないことに不満がくすぶった。4年後の4499年に始まるイェルサー紛争は軍の一部と市民が蜂起し、第二共和国に反旗を翻した。国会は解散させられ、ラーニグは大統領の地位を失うことになった。この革命によって第二共和政は終結し、
両翼双頭体制を基盤とする第三共和国が成立することになる。
最終更新:2025年02月21日 23:20