ラヴァンジェ諸侯連合体 > アリス・インテンション

アリス・インテンション(AIn)(英:Alice Intention、エス:Intenco d'Alico)とは、ラヴァンジェ諸侯連合体/転移者自治領の政治組織。転移者戦争で武装蜂起を行い、自治権を獲得した。後は自治領住民議会における政党、与党第一党であった。


概要

 589年に、転移者であるドラクミロヴァ・西崎・アリスによって設立。ラヴァンジェにおける転移者の代表組織を標榜しており、転移者星間戦争では武装蜂起してラヴァンジェに対して独立を求めた。結果としては自治権の向上に終わったが、その後も惑星シアップの住民議会の与党第一党として強い政治力を持っている。
 戦後から、巨大な母体内に複数の派閥を含んでおり、これらの派閥の反目は6世紀末までに最高潮になり、694年にフラクション・ブレイクと呼ばれる内部分裂を起こした。これによってアリス・インテンションは講話派を元とする「転移者自治合意党」(Autonomous and Consensus Party of Transfers / ACPT)、主戦派を元とする「保守合意党」(Conservative and Consensus Party / CCP)に分裂した。
 公用語は、侯式ラヴァンジェ語・英語・エスペラント。

派閥

 アリス・インテンションは巨大な与党組織であり、その内部には大量の派閥が存在している。以下はそれを概覧的に示したものである。

派閥名 戦争経験 概要
講話派 最大勢力。親ラヴァンジェであり、現在体制維持を最優先とし、政治目標としては市民の安定。殆どの転移者からは戦争の講話をなしたこと、ラヴァンジェとの交渉を安定的に続けていることを成果として認められている。
主戦派 最大党内野党。独立志向であり、ラヴァンジェの影響力を最大限除外することを求める。
戦後右派(青年派) 戦後に産まれた若者たちから構成された右派、過激派として見做されることも多い。講話派を「転移者での裏切り者」として糾弾し、「主戦派」を既成権力として否定する。

著名な人物

  • ドラクミロヴァ・西崎・アリス
 独立戦争の立役者であり、講話派の長である。戦争以来、ラヴァンジェとの関係・国際的な立ち位置・市民との関係に揉みくちゃにされ、難しい舵取りを要求されている。
 主戦派の有名な過激派の一人。反アリス派の先鋒として、カリスマを放っている。
 フェルティッセス・ナガール支部長であり、青年派。青年派の集団力を自身の都市運営に利用している背景があるため、アリスとの関係は青年派であるにも関わらず良好であるとされる。

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最終更新:2025年07月08日 00:02