ザルドゥル・ヴィ・ヴェイルストレーム

ザルドゥル・ヴィ・ヴェイルストレーム
作:@Freeton2
生年月日 宇宙新暦986年6月1日
年齢 50アストラ歳(星年齢
出生地 星間文明統一機構
ツォルマリア本国
民族 ツォルマリア人
学歴 パルディステル中央軍事学院卒業
ラムティス軍事大学修了
(戦術史と艦隊運用を専攻)
所属 セトルラーム共立連邦
連邦国防省
航空宇宙軍
階級 航空宇宙軍元帥
中央子爵
地位 航空宇宙軍最高指揮官
主な勲章 連邦星雲防衛勲章
平和移管功労章
静寂の守護者章
異名 静寂の元帥
裏切りの影
星空の守護者
不動の楔
穏やかな鉄槌


概要

 ザルドゥル・ヴィ・ヴェイルストレームは、セトルラーム共立連邦の航空宇宙軍最高指揮官であり、数千年もの長きにわたり共立連邦の星域を護り続ける不動の存在である。静寂を纏った指導者として知られ、彼の指揮する艦隊は広大な宇宙空間で繰り広げられる防衛任務や遠征作戦を、まるで星雲の流れのように緻密かつ流麗に遂行し、連邦の安全を揺るぎないものとしている。旧暦時代の混沌が星系を覆った時代、彼は改革指導者アリウス・ヴィ・レミソルトの急進的な政策に立ちはだかり、内戦の火種を消し去って民政移管を穏やかに導いた立役者として歴史に刻まれている。かつての盟友ヴァンス・フリートン大統領とは同世代であり、彼の独裁政権が連邦を圧迫した時、ザルドゥルはその命令を拒否し、軍事力を背景に民主化を強制。「裏切り者」の汚名を浴びながらも、恩を着せることなくヴァンスに政治的庇護を与え、彼の命を救った。軍内部では中道派の重鎮として、王党派の古臭い伝統主義や世俗派の過激な改革主義に与せず、文民統制を絶対の原則として掲げる。クーデターを極端に嫌い、軍の力を民の意志に奉仕させることを信条とする彼は、騒々しさや感情の浪費を嫌悪し、静かに信念を貫く姿勢を崩さない。後のヴァンスからは「誠意ある数少ない友人」と称賛され、その穏やかさゆえに親しみを込めて「古風な頑固者」とも呼ばれた。一方で、世俗派の若手からはその冷静さが冷淡さと誤解され、「硬直した軍人」「時代遅れの老将」と批判されることもある。しかし、彼の戦略眼は星域全体を見渡す鋭さを持ち、連邦の平和を維持するこの元帥は、軍事的支柱としてゆるぎない地位を築いている。彼の存在は、連邦の民にとって星空に輝く不動の星そのものだ。

自己紹介

 「……私はザルドゥル・ヴィ・ヴェイルストレーム。航空宇宙軍の最高指揮官として、この国の空と星を護る。新たな将兵諸君に告げる。戦いは叫び声や激情で勝つのではない。静かに意志を固め、冷静に道を選ぶことで勝利は訪れる。私は旧暦の混沌を生き抜き、民の未来を切り開いた。だが、それを誇るつもりはない。約束は守り、遅刻は許さず、誠実を貫く。それが私の務めだ。軍は文民の意志に従うべきであり、その枠を超えない。言葉よりも行動で示し、無駄な争いを避けながら、星域の平和を維持する。私は国防大臣の下で連邦の安全を担い、中道を歩む者として王党派にも世俗派にも与しない。諸君にも静かな覚悟を求める。共にこの宇宙を護ろう」

 彼の声は低く穏やかで、威圧感を与えないどころか、聞く者の心に深く染み入る不思議な力を持つ。航空宇宙軍の最高指揮官として艦隊の将兵に向けたこの演説は、戦場での咆哮とは対極にある静寂の中で行われ、声を荒らげることなく言葉を紡ぐその姿が部下に深い感銘を与えた。新兵の一人は後年、「元帥の声は星雲の静かな風のようだった。あの言葉を聞いて、私は軍人としての覚悟を決めた」と回想している。ザルドゥルの誓いは、個人的な功績を誇ることなく、軍を文民統制の下に置く決意に裏打ちされている。彼のこの演説は、後に連邦の軍事アカデミーで「静寂の誓い」として教材に採用され、若手将校たちに静かなる意志の重要性を教える一幕となった。彼が演説を終えた後、艦橋に響く拍手はなく、ただ静かな敬意が将兵の間に広がった。

来歴

軍歴の軌跡

 ザルドゥルはツォルマリア星系*1の軍事学院で学びを深め、戦術史と艦隊運用の知識を静かに吸収した。パルディステル中央軍事学院での成績は常に上位であり、ラムティス軍事大学では「艦隊の静かなる調和」という論文を残し、後の連邦軍事戦略に影響を与えた。その後、彼は自ら望んで辺境のイドゥニア星系に身を投じ、過酷な環境の中で冷静な指揮を磨いた。若い頃から戦場で頭角を現し、小規模な艦隊を率いて敵の補給線を断つ戦術で名を馳せた。旧暦時代の後期、ヴァンスの独裁政権下では航空宇宙軍の重要地位に就き、数々の勝利を重ねたが、彼の心は民衆の苦しみに共鳴していた。ヴァンスが星域の支配を強めようと無謀な命令を下した時、ザルドゥルは静かにその命令を拒否。艦隊をパレスポル星系に展開し、武力衝突を回避しながら民主化への道を切り開いた。この行動は「静寂の反逆」として連邦史に記録され、彼の名を不朽のものとした。現在、彼は航空宇宙軍の最高指揮官として、国防大臣に次ぐ地位に立ち、星域防衛や遠征作戦を統括。軍内部では中道派のリーダーとして、王党派の過去への執着や世俗派の性急な改革に与せず、文民統制を尊重する姿勢を貫いている。連邦の星域全体を監視し、艦隊の配置や戦略を緻密に調整する彼の手腕は、まるで星図を描く画家のようだ。クーデターのような過激な行動を避け、平和の維持に価値を見出す彼の軍歴は、連邦の歴史に静かなる革命をもたらしたと言える。

人物

 ザルドゥルは騒がしい議論や感情的な衝突を避け、静かに自らの役割を果たす人物だ。約束を守ることを何よりも重んじ、どんな小さな会合でも遅刻せず現れるその姿勢は、部下に「時間は命」という言葉と共に深い影響を与えた。彼の言葉は簡潔だが重みがあり、他者を侮る発言は決して口にしない。ヴァンスの過ちを正す際も、恩を着せることなく静かに進言し、信念が通じないと見るや行動で示した。例えば、政権末期のヴァンスが暴政を強めた時期、彼は一言「民が泣いている」と呟き、その夜に艦隊を動かしたのだ。公私の区別を厳格に守り、ヴァンスとボードゲームを嗜む穏やかな時間を愛するが、挑発には決して動じない。私生活では質素を極め、華美な装飾や贅沢を嫌い、艦橋に置かれた古びた紅茶セットが彼の唯一の贅沢品だ。故郷ツォルマリアの家族を戦争で失った過去を持ち、その悲しみを胸に秘めながらも決して表に出さない。彼が艦橋で星空を見上げる時、その瞳には亡魂への祈りが宿っているかのようだ。この静けさは、深い哀しみと平和への願いに裏打ちされ、部下や民衆への深い配慮に繋がっている。航空宇宙軍の最高指揮官として、国防大臣と密接な連携を保ち、中道派として派閥争いに巻き込まれない彼は、アリウス女大公から「連邦の静かな守護者」と称され、彼女との会談では「あなたの静寂が連邦を救った」と感謝された。彼の内面は、まるで静かな湖のように深く澄んでいる。

語録

「静寂は力だ。騒ぎ立てる者は、自らの不安を隠しているに過ぎない」
 改革派が内乱終結後の政策を大声で叫んだ際、静かに諭した言葉。この一言で会場は静まり、彼の存在感が際立った。

「約束は重い。守れぬなら、口にするな」
 若手将校が軽率な誓いを立てた時、静かに戒めた一言。その将校は後にこの言葉を胸に刻み、忠実な副官となった。

「戦いは避けられるなら、それでいい。だが、守るべき時、私は動く」
 遠征作戦の必要性を問われた際、部下に静かに伝えた言葉。この言葉通り、彼は必要とあれば瞬時に動いた。

「星空は美しい。だが、その下で流れた血を、私は忘れられない」
 故郷を失った過去を振り返り、艦橋で呟いた一言。この言葉に涙を流した部下がいたと記録されている。

「軍は民に従う。それが崩れる時以外、私は剣を抜かない」
 文民統制を重んじる姿勢を部下に静かに示した言葉。この信念が彼の行動の全てを貫いている。

「王党も世俗も、私には関係ない。私は中道を歩み、民を守る」
 軍内部の派閥争いに巻き込まれそうになった際、静かに立場を表明した言葉。これにより彼の孤高さが際立った。

「民が笑えれば、それでいい。私はそのためにここにいる」
 民政移管後、アリウス女大公との会談で静かに語った一言。彼女はこの言葉に深く頷いたという。

人間関係

 同世代の盟友であり因縁の相手。ボードゲームで穏やかな時間を共有しつつ、独裁を止めた後も恩を着せず彼を支えた。ヴァンスは彼を「裏切り者」と罵りながらも、最後には「君なしでは生きられなかった」と認めた。

 民政移管の協力者。彼女の理想を静かに支え、軍事面で支援した。彼女はザルドゥルを「私の剣であり盾」と呼び、深い信頼を寄せた。

 連邦の安定を共有する同志。言葉少ないながらも、戦略会議で互いの視線が合うだけで意思疎通が可能な深い絆を持つ。

エピソード

記憶に残る出来事

 内乱の危機が迫った時、ヴァンスの命令を拒否し、航空宇宙軍の艦隊をパレスポル星系に展開した。戦闘を回避するため、彼は艦橋で一晩中立ち続け、静かに指示を出し続け、ヴァンスからは「裏切り者」と罵られたが、穏やかに「民のため」とだけ答えた。この一夜は「静寂の夜」として語り継がれる。アリウス女大公との交渉では、彼女の熱弁を静かに聞き、航空戦力の存在を背景に妥協を引き出し、「これでいい」と呟いた。この言葉に彼女は微笑み、連邦の未来を確信したという。ヴァンスとのボードゲームでは、彼の挑発に静かに応じ、穏やかな笑みで勝利を収め、部下が「静寂の勝利」と呼んだ。この勝利後、ヴァンスは「君には敵わない」と笑った。パレスポル星系の防衛戦では、敵艦隊が星域に侵入した際、静かに包囲網を敷き、数時間で壊滅させ、戦後、艦橋で星空を見上げながら紅茶を飲んだ。その姿は部下に神聖なものとして映った。若手将校が訓練で遅刻した際、「時間は命だ」と静かに諭し、戦術書を手渡して自習を命じ、その将校は後に忠実な副官となり、「元帥の教えが私を救った」と語った。

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最終更新:2025年03月08日 09:20

*1 星間機構統治下の時代