ヴァンス・フリートン

  • よく来たな!
作:@Freeton2

ヴァンス・フリートン
生年月日 宇宙新暦986年4月28日
年齢 50アストラ歳(星年齢
出生地 星間文明統一機構
ロフィルナ行政管理区
(現.ロフィルナ王国
民族 王国系ロフィルナ人
学歴 グロノヴェイル市立管区少年学校中退
イドゥニア級恒星間移民船.行政区立管理支援学校卒業
同行政区立管理高等大学卒業
所属 セトルラーム共立連邦
行政評議会
連邦社会共立党
階級 セトルラーム共立連邦大統領
同連邦侯爵
ロフィルナ連邦共同体連邦総督代表
ユミル・イドゥアム連合帝国名誉大公
主な勲章 連合帝国五剣義勇勲章
連合帝国三剣義勇勲章
異名 ポリティカルスピナー
偽リベラル
独裁者
売国奴
ピエロ大統領
政治屋の鏡
共立世界の恥
バラマキサングラス
ド腐れトップランカー


概要

 ヴァンス・フリートン(本名:ヴィニス・ベオトール)は、民主共立主義者を束ねるセトルラーム連邦の政治家。改暦以前の戦争を知る数少ない年長者であり、イドゥニア星系からの脱出以降、初代ルドラス大公とともにセトルラームの建国に貢献した。現在は、ゾレイモス首相と連携する中道共立派の共同筆頭として大統領を務める。政策面では苦役(労働)からの解放を訴え、生活保障に注力。党内派閥を糾合し、国営メディアを私物化した。元は独裁者であったが、アリウス女大公率いる改革派に敗れて以降は軌道修正を行い、自身の支持母体を活用して国の民主化を促してきた経緯(黒歴史)がある。生産性の向上を訴え、極端な自動化を推し進めた。生存権の維持を名目に社会保障システムの利権化を強行。自らと近しい企業に係る事業の経営権を渡し、補助金を分配するなどしている。このように目的のためなら手段を選ばず、汚職も厭わない酷薄非道な人物として恐れられた。

 フリートンが福祉政策に拘るのは弱者のためではなく、消費による持続的な経済成長を促すため。ついでに『自分が失業した時に金が欲しいから』とも述べている。旧暦時代における派閥間争いで、幾度となく辛酸を舐めさせられてきた経験から『力なくして改革なし』との持論を強調し、自らが進める省内人事の掌握を正当化した。以上の性質から世代交代を望む多くの国民から嫌われているものの、それ以上に民主化直後(アルゼヌーク紛争)の失政を重ねた救国政権(現野党)に対する不信が根強く、消去法で支持されているのが現状のようである。そんな現職大統領を支えるゾレイモス首相は、フリートンの性格について、『失言を数えるだけで暇が潰せてしまう』と評した。フリートン自身が自分よりも弱い立場の人間に厳しく接する一方、文武ともに長けるアリウス女大公の御前では猫のようにしおらしくなることに定評がある。

自己紹介

 そう、皆が恐れる共立党の闇大統領とは私のことだ。新人諸君は、お初にお目にかかる。皆も知っての通り、私、ヴァンス・フリートンは先の選挙戦において勝利を果たし、引き続き国民に奉仕することとなった。さて、早速であるが、職員諸君には辞令を下したい。先の内閣において、私の方針に反した者は全て地方に出向してもらう。この決定は現時刻をもって私が決めたことであり、以後、大統領府が全ての人事を掌握するからだ。特に信念をもって私と対峙した統合財務省の諸君には改めて祝辞を贈ろう。君達は、いま、この瞬間から全ての重責を解かれ、自由の身となるからね。もちろん生活の心配もないから、今後は一市民として、安らかに過ごしてもらいたい。……不満そうだな?本来なら死刑に処するところであるものを。しかし、今の世は民主主義。数多の屍の上に成り立つ、この尊き共立憲法の名のもとに君達の人権は保障されている。そう、私の権力は法という名の恐怖に縛られており、この内に秘める銃弾を言葉で解き放つことしかできんのだ。晴れて解放された諸君らは、この私の発言をリークし、抵抗勢力に新たな娯楽を提供することだろう。だが、私はそれで良いと思っている。全ての責任は大統領であるこの私が持つから、新人諸君もよく心得て頂きたい。刃向かう者には自由を、忠誠に対しては相応の褒美を約束しよう。……え、アリウス陛下がお越しになられた?ほげえ()

作:トロ猫DX/【理想】
作:えんたーちゃん/【現実】

来歴

 ヴァンス・フリートン、すなわちヴィニス・ベオトールは、共立公暦1000年時点でセトルラーム共立連邦の大統領として君臨し、星間社会にその名を轟かせていた。「苦役からの解放」を旗印に、社会保障の網を広げ、自動化の波を押し進めた彼は、その裏で国営メディアを私物化し、連合帝国官房第二海外諜報工作部隊と手を組み、セトルラームの情勢を操った。冷酷な政敵の排除と利権の分配で「ポリティカルスピナー」「偽リベラル」と罵られ、アルゼヌーク紛争の失政への不信から消去法で支持を繋ぎ止めた。アリウス・エルク・ヴィ・セトルラーム=レミソルトインフリー、すなわちアリウス女大公の前では限りなく萎縮し、彼女のお茶会を避ける逃亡劇がミーム化、「なさけない」と国民に揶揄された。だが、ユミル・イドゥアム連合帝国のトローネ皇帝との親密な絆は揺るがず、名誉大公の地位と五剣義勇勲章、三剣義勇勲章を授かり、「独裁者の鏡」と称された。共立公暦1004年、第三次ロフィルナ革命がセトルラームを揺さぶり、アリウスの改革派に敗北したヴァンスは、1008年に大統領職を追われ、追放の屈辱を味わう。「売国奴」「ピエロ大統領」と罵られながら、トローネの庇護の下、連合帝国に亡命。行政官として直轄領の統治に参画し、妻ヨバンナ・フリートンとの生活で新たな基盤を築いた。セトルラームの焦土戦術や民間人犠牲の教訓を胸に、蒼鉱石採掘やプェルクマイスト・ゲートの開発に辣腕を振るい、トローネとの軽妙な交友を深めつつ、アリウスの影に怯え続けた。共立公暦1195年、連合帝国の解体を機に、旧直轄領でレシェドルト共和国を建国し、初代大統領に就任。「秩序と再生の鉄の下に」を掲げ、議会を飾り物にし、情報統制庁と50万の親衛隊で国民を縛った。蒼鉱石を血脈とし、太陽光・風力発電、人工緑地帯の農業で経済を隆盛に導き、レーゼルタスの軌道エレベーターや星脳システムで星間社会の頂点に躍り出た。エルドラーム星教ルドラス派を国家宗教に祭り上げ、鉄柱祭や蒼鉱奉献で忠誠を刻み込み、ヴァンス自身を「創造の渇望」の化身として神格化した。レシェドルトの首都レーゼルタスを鉄とガラスの要塞に再建し、テラフォーミングで砂漠を緑に変え、50万の統一国防軍を最新兵器で武装。中東洋漁場戦争で海洋権益の拡大を試み、「ポリティカルスピナー」として主義を曲げながら国家の自立を貫いた。国立アカデミーや社会保障で民心を掴み、反体制派は容赦なく潰し、独裁の鉄則を貫いた。共立公暦1500年以降、レシェドルトをイドゥニア世界の要塞に押し上げたヴァンスは、アリウスの改革の亡魂に悩みつつ、彼女への敬意を胸に秘め、セトルラームとの微妙な協力を模索。トローネとの交友は最後まで続き、連合帝国の宴での皮肉な笑みが彼の遺産となった。


AIピクターズ :宇宙新暦1500年当時のフリートン

人物

 弱者に対し高圧的である反面、無能なリーダーに対しても手厳しく、敵対する組織を「自浄作用がない」と罵って憚らない。長年かけて練り上げてきた構想を台無しにされた経験から、裏切り者を「根性なし」と侮辱し、必要とあらば無慈悲に処することの必要性を説いている。以上の性質から時に自らと近しい者すら切り捨て、それを幾度となく繰り返した結果、己の周囲を取り巻く全ての存在を疑うようになった。そうした困難の中、過去の苦境を肯定し、赦すことの大切さを語る母親(ルフィリア)の姿に複雑な思いを抱いていることを吐露。話を聞いた友人から信じることの有用性を説かれると、「自分にも神がいるのか」と自嘲し、以降は毛嫌いしていた宗教に柔軟な姿勢で臨むようになった。不老化の宿命として長らく無感動の様相を呈していたが、黙々と哲学書を読み漁るうちに時代の変化を最大限たのしむことに活路を見出している。

 日頃の言動が災いして常に「関わりたくない人種」のトップ10に数えられる一方、交友関係を深めるトローネ皇帝からは「独裁者の鏡」と評された。そんな彼であっても、一人で過ごしている時にはギャグや日常系の番組を鑑賞し、好々爺のように穏やかな様子でくつろぐなど普段の酷薄さからは想像もつかないほど機嫌が良いらしい。また、大統領宮殿に常設されているネットワークエリアで全ての雑念を洗い流し、誰にも煩わされることのない無限空間の海をたゆたうことに最大の癒やしを見出しているという。普段、どれほど無味乾燥な現実に直面しようと、この時だけは人類の叡智に畏敬の念を覚えるらしく、当のヴァンスにとって、より良い接続環境を得ることに並々ならぬ興味を示していた。その分、職務を疎かにするわけにもいかず、を刺激しかねないことから程々に嗜んでいるのが現状らしい。(官僚筋)

  • ヴァンスは協力関係を維持することの鉄則として、時間を守ること、約束を履行すること、リスクを背負うことの三点を挙げている。
  • 特に『取り繕った偽善者』が嫌いで、『根性なしの弱者』や、『だらしがない奴』、『日和見主義者』に対する当たりが強くなった。
  • 人に過度な期待を抱かず、信用もしないため約束を違えた者に対しては自らも雑な付き合い方をしているという。文句は言わせないらしい。
  • 無力な青年時代に人としての尊厳を踏み躙られ、その後の出世に至っても筆舌に尽くし難い絶望を味わわされた経験から、何事においても優位に立つことを重んじた。
  • 基本的に他責思考であるがゆえに自らの落ち度を認めることはなく、事前の契約に背いた『裏切り者』の事情を他人の課題として突き放しているようだ。
  • あらゆる最悪の可能性を想定して保身に走るという抜け目のなさから、基本的に誰にも愛されず、近寄り難い雰囲気を醸し出した。

作: くらん氏 (綺麗なフリートン)

戦う大統領として

 過去幾度となく危機に晒されてきた経験から銃の扱いに長けており、平和を迎えて久しい今日でも携行性に優れた武器を愛用している。現政権の退陣を望む数多くの政敵から恨まれていることもあって、銃なしには生きられない性格となった。あらゆるところに活路を見出すこの男のしぶとさは、やがて民政移管を主導するアリウス女大公の妥協を引き出す流れとなり、渦中のヴァンスは九死に一生を得てもなお一種のガス抜き要員として利用され続けたのである。混迷を深める共立社会の失敗に直面し、自らの罪深さを再確認したヴァンスは、『一族の名誉を守るためだ』と称して以後精力的に社会福祉の向上に取り組んだ。当の本人曰く、そうした理想を成し遂げるまでの間に『すっかり丸くなってしまったものだ』というが、独裁者時代の彼を知る老年層からすると人殺し以外の何者でもなく、過去の圧政を知らぬ若年層ですら消去法で仕方なく支持しているだけの存在に過ぎない。彼の施策で利権を奪われた旧保守層からは常に殺す対象とされており、前述の猜疑心の強さを熟成させた。時代のニーズに即した柔軟性を併せ持つが、状況次第で主義主張をコロコロ変える。場合により、自分自身も転がされてきた経緯から、良くも悪くもポリティカルスピナーの通り名で知られるようになった。

 以上のように国中から睨まれている反面、理想のためには自らの損失も厭わない、度胸と行動力に優れた人物として一目置かれる(蛮勇と見る向きもあるが……)。私生活においては公職から得た給与を投資に回し、新たに事業を始められるほどの莫大なリターンを得ていた。一方、天敵アリウス女大公と接するのが最大のトラウマで、お茶会に誘われても何かと理由を付けて外遊に出かけてしまう。あらゆる手段を尽くして逃亡を図るその様子は、やがて多くのマスコミから非難される流れとなり、これを面白がった一部の国民によって爆発的にミーム化した。隣国での公務中に手錠をかけられ、しょぼくれながら連れ戻される現職大統領の模様が放送されると、この傾向は益々加速し、名実ともになさけない印象が定着したのである。イドゥアム帝国において大統領を模した泣く人の石像が発見されると、本人はこれを『人殺しの汚名の返上に有効活用できるのではないか』と考え、公王陛下(女大公)の御前で面白おかしく政治利用(号泣芸を披露)するなどの暴挙に及んだ。お尻をムチで叩かれ、晴れてマスコットキャラクターの仲間入りを果たしたヴァンスは彼の本性を糾弾する良識人の弱さをからかい、巧妙に大統領としてのイメージ作りに努めてきたのだという。(官僚筋)

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  • 元々は故国ロフィルナの解放を掲げて当選した経緯があり、左派エルドラームを含む複数の私兵組織を支持基盤としている。
    (ただし、替え玉のヴィニスが本物のヴァンス・フリートン(オリジナル)と入れ替わる形で全ての指揮権を引き継いだ。)
  • 旧暦時代における世俗化の過程で大陸星教(右派エルドラーム)を弾圧した前科を持ち、国中の過激派から殺害対象に指定された。
  • 今日では中道リベラルないしは中道共立を自称する。しかし、必要とあらば経済的な圧力をかけたり、武力行使も辞さない傾向にあるため多くの敵を作った。
  • 国内の失業問題が深刻化し、格差の開きも見られる一方で当の大統領はメイドを雇い愛人を囲うなど、人として突き抜けた生活を謳歌する。
  • ヴァンス個人の価値観として、そもそも働くことに必然性を見出しておらず、苦役を厭う特定の層から消極的に支持されているのが現状らしい。
  • 以上の思惑から、居場所の提供に関しても『教会が受け止めれば良い』と発言し、一部の就労支援政策を全面的に打ち切るなどしている。
  • なお、歩く破滅概念として恐れるアリウス女大公の御前では低姿勢を貫く模様。政治家として大敗を喫し、リスペクトしているようだ。

私兵組織

武装白衛旅団(左派エルドラーム)
 沼。大統領が唯一誇れる本気の支持母体(?)。いざという時の資金源となっている。

連合帝国官房第二海外諜報工作部隊
 帝国官房のセトルラーム方面を担当する部隊で、協力関係にあるフリートン政権の手駒として貸し出された。連絡隊100名、工作隊20名、護衛隊50名の総勢170名が所属している。
目的は帝国と連邦双方が有利になる為の情勢操作。連邦政府、党内、有名企業から貧民街までさまざまな場所に潜伏した。
一応、大統領の命令を受ける立場にあるが、政権の弱みになることを厭うたゾレイモス首相の提言(警告)に従い証拠が残らない形での指揮系統を成立させている。
当然のことながら、帝国官房の者が連邦の最高機密に触れることは許されない。
公共局の視点では、大統領自体が操り人形とならないよう釘を刺しているのが現状で、裏切れば即報復(+軍事クーデター)に出られるよう緻密な計画を立てているという。恐ろしいね(

語録

「識ることは責務である。それは忌憚なく、公正に、須く議論されなければならない」
 国際通念上、倫理に反するものと認められた自国産テクノロジーの数々について。曖昧さを嫌うフリートンならではの価値観も含まれており、物議を醸した。

「それが虚飾であるか否かなど私にとってはどうでも良いことだ。悟らせなければそれで良い」
 愛と人工知能の在り方を問われて。相応のリアクション能力を持ち、個別の事例に応じて正しい答えを導き出せるのであれば何ら問題ないとするフリートン個人の価値観が示された。

「これからは自由競争の時代だよ!投資と減税を促し、生産性の向上を図るんだ!」
 一度目の返り咲きで社会主義スレスレの政策を進めていた人物とは思えない発言。めちゃくちゃ炎上した。
当の大統領本人いわく、『時代のニーズに合わせて柔軟な軌道修正を図るのは政治家として当然の義務であり、公約違反にはあたらない』とのこと。
『もちろん、路線変更に伴う説明を怠るつもりなどないし、ご理解頂けるまで何度でも受けて立つ』とも。

「私の政治理念は、社会責任を命題とする法秩序の補完であって、単なる感情論に寄り添う気はない」
 憲法改正案を巡る与野党間の論争が続く中、労働義務の復活を求められたことに対して。この発言の次に補足されたフリートンの主張は以下の通りである。

【閲覧注意!】センシティブかつ長文のため折りたたんでおります。
+ ...
{
 いつの時代においても、社会が乱れるのは適切な衣食住の環境が提供されないことに起因するでしょう。無論、この考えは基本中の基本であって、少し学のある人間であれば誰でも理解できることだ。持続可能な社会を実現するためには、それ相応のビジョンを示さなくてはなりませんがね。さて、相応の幸福追求とは、どのようなものを指すのでしょうか?それを行うにあたり、誰が、どのような基準をもって全ての国民を納得させることが出来るというのか?……そう、誰にもできはしないのです。私が支持する幸福とは、福祉という概念を『施し』として捉えるのではなく、経済政策の一貫として分配し、消費を促す戦略です。働かないフリーライダーとて結局のところは消費者の一部である以上、彼らが散財を続ける限り多くの企業にとっても利益になるのだから。以上の観点を踏まえて、私が考える最善のサービスは次の通りである。それは、自立の意思に欠けた全ての国民を優良顧客の域へと導き、安易に捨てがたい、先進的かつ魅力的な固定収益の構造を作ることです。もちろん、適度な競争は大事ですよ。ここで私が述べているのは、持続可能な社会保障制度をもって国民の安心感を確固たるものとし、正しく散財させ、適切に循環させることを指します。

 そして、ここからが重要なのですが、単純に金を刷ってバラまけば良いというものでもない。ハイパーインフレーションを招いてしまいますからね。では、どのような施策をもって良質な市場経済を保てば良いのか?それを実現するための鍵になるのが税制度となるわけです。金利の調整等も含めてね。無論、ここで情勢を見誤ると最悪の結果を招きますが。それはそれとして、特定の階層に税をかけると多くの反感を買いますよね?当たり前のことです。むやみやたらとスケープゴートを作り出し、特定の階層を虐げ続けると酷い目に合います。そこの愚かな連中*1のようにね。で、ここからが本題となるわけですが、労働の美徳をお持ちの先生方に質問がございます。そもそもの性質からして、社会人としての適正に欠ける者や、自己努力を怠る者、その他・大勢の不適合者を強制的に引っ張り出し、働かせるなど生産性低下の極みでしかないと思うんですよ。かといって今どき、役立たずは一人残らず殺せなどとは言えないでしょう?無論、これは極端な例えです。品位に欠けるのは百も承知ですが、一定数の無能力者を抱えて育てなければならない全国企業の労力を想像し、熟慮して頂きたい。

 あと、人を纏めて管理したり、処分するにも相当の労力が必要です。いまや総人口の9割を占めて久しい非正規・消費者に対し、誰がそれをやるんです?警察ですか?軍隊ですか?全国の公務員でしょうか?人工知能にやらせる?設備投資にかかる予算と、指数関数的に膨れ上がるであろう維持管理の固定費を、どのように補うのか。国民の支持は元より、国際社会の理解を得られるでしょうか?無理ですよ。不可能です……今更、完全雇用に戻すのも非現実的であると言わざるを得ません。そうではなく、自己実現の観点から一定の苦役が必要だと主張されている皆さんにも再考して頂きたいのです。自己実現の手段は、本当に労働だけでしょうか?極端な話、働くのが嫌いなフリーライダーとて買い物をするだけで誰かの利益になります。お分かりですかな?現行の消費者給付制度は、治安対策であり、国家の重大事となる経済政策の一環としても機能しているわけで。これを公益と言います。働き口が見つからなくて自己肯定感が育たないとする、そのような訴えにも一定の理解を示しますが、この際なので、はっきりと名言しておきましょう。衣食住に関する権利は国が保障しますし、教育を受ける機会も提供します。その上で、ご自身が求める本当の幸せとは何なのかを、自分の頭で考え、実行して頂きたい。然るべき成功体験を積んで、自己実現を果たす方法はいくらでもあります。ただし、その最適解を導き出せるのは他ならぬ自分自身だけです。国は、そのお手伝いをすることしか出来ません。

 以上、無事炎上し、ゾレイモス首相が火消しに追われたそうです。(


「この際、いっそ大統領任期の延長を図りたい。何せ技術革新が突き抜けて久しい終末の世だ。長期的な検討を要する課題も山盛りときて、同志議員諸君も出来るだけ長く職務に励みたいだろう?……よし、決まりだな。この腐った衆愚政治に終止符を打とうではないか。未来志向で誇り高い、真の民主主義に移行するぞ!」

 共立公暦632年。イドゥアム・オクシレイン間における雪解けのあと、セトルラームによる仲裁外交の面目が潰された件(中継国家としてのコントロール能力に疑問符が付く=関連株価の大暴落)について多くの利害団体がブチ切れた結果、トップダウンを是とする領導建設ビジョンをブチ上げ、フリートン下ろしを回避。逆にゾレイモス含む与党議員の大多数を抑えにかかるというエクストリーム政治をやってのけた。経済界も含めて一通りの合意を得た後、数の暴力をもって強行採決へと踏み切り、一定得票以下の候補者を切り捨てる仕組みを導入(詳しくは、セトルラームの政治を参照のこと)。多くの野党議員が慟哭の雄叫びを上げたそうです。そして、夥しい数の反体制派が潰される流れに。関連記事→ルドラトリス安全保障盟約

「私は帝国のあの御方と懇意にしていてね。意味は分かるな?」
 政権交代の可能性を問われ、外交関係(主に対ユミル・イドゥアム関係)の悪化を示唆。経済界を脅したそうです。

「ムショでの生活をご所望かね?……随分と反抗的だな。処すぞ?やってやろうか?」
 ある犯罪組織のボスに。対面で。その場で銃口を突きつけ、カタギに迷惑をかけないことを約束させる。ついでに利権も奪ったらしい。

「拝金主義?俗物?大いに結構!生半可な意識で人道を騙る偽善者どもの行いたるや、筆舌に尽くし難い。どれほど耳障りの良い綺麗事を述べようが、結局のところ、多様な価値観との歩み寄りを拒絶しているではないか。その証拠に彼ら自身が多くの成果物をなきものとし、未だ国際社会の支援に頼ってるだろう?とんだ極悪人どもめ。何が倫理だ。聞くに堪えんよ。あのクソッタレの説法マシーンどもがよ~」
 新ウェトラム戦争終結後の共立公暦960年代。時のカルスナード使節団による対セトルラーム批判について。マイクが入っていることに気づかず……
全部筒抜けとなり。最大級の侮辱にあたるものとキレられ派手に大炎上し、物議を醸した。
最終的には五十歩百歩と見なされ、互いにエスカレートさせない旨を確約したというが。(時のカルスナード教王およびメレザ・レクネール議長の心労たるや)()

「その必要はない!どうせ受けたってやかましくなるだけなんだから。いらない世話だと突っぱねておけ!」
 国内問題に関する文明共立機構の支援策に対して。

「この光景を見てごらん。普段、優しい言葉を吐いて憚らない連中が無言で反対票を投じているだろう。あれが日和見主義者だよ。重要な政策論議において立場を明確にしない人間の行動を、その目によく刻みつけておくことだ。抽象的な言葉で人を欺き、土壇場で不義理を働く卑怯者には慣れてるがね。だからといって、野放しにしてはおけない。分かるだろ?君はどっちの側に付くんだい?」
 相棒のゾレイモス首相に。賛成の意を確認した後に『私を舐めるな』と返され、心からの称賛を送ったらしい。
口元に笑みを浮かべつつ、しかし眼光は鋭く。大勢の『裏切り者』をガン見しながら仰々しく拍手をし、煽りまくるなど。(ヤベーやつ)

「私の視界に入るものは全て検視するんだ。全ての死角をチェックしろ。勝手に窓を開けてはいけない。会わせる女は厳選するように。いいね?」
 絶対に守らなければならない政治の原則を問われて。

「人であれ、モノであれ、市場価値のない存在は高確率で淘汰されるということを、しかと認識し、励んでください。それは、資本主義を拒絶した社会においても適用される、残酷で否定しがたい鉄の教訓なのだから。多くの局面において、自己満足と見なされる努力は評価されません。それどころか、どれほど偉大な成績を収めても時には土足で踏み躙られ、それ自体がゴミのように晒されることだってあります。今日の味方は明日の敵となる可能性を常に想定し、用心することです。人の性を甘く見てはいけません。どんな善人も不義理を働くことがあります。万一の事態に備えて、正しく契約を取り交わしましょう。かくいう私自身も、これまで多くの失敗を重ねてきました。性善説を唱える者は往々にして如何わしい本性を内に秘めているものです。だからこそ、このセトルラームにおいては実績で人を評価する。それだけは本物で偽りようのない判断材料となるからね。当たり前のことを偉そうにと思うかい?そう、この私のように無用な屈辱を味わいたくなければ、精々学習することだ」
 とある幼年学校における視察の際に発せられた言動。人の心ないんか?(ゾレイモス首相の談)

「嘘つきと臆病者を見抜くのは時に簡単で、時に難しいものです。しかし、基本的な要素としては次の内容が挙げられるので、よく聞くように。まぁ、世間一般では往々にして叫ばれてることなんだけどね。例えば時間を守れているか?報告、連絡、相談をしっかりと続けているか?あなたの要求に対し、どの程度の実績を積み重ねてきたか?それなりのリスクを共に背負えるか?重要な局面で話を逸らしたり、席を外す、予防線を貼るなどの行為を繰り返していないか?どれも程度問題です。時間にルーズだからといって全てが悪いとは限らないだろう?それらの要素を総合的に分析し、注意深く観察すれば自ずと信用に値するか否かの判断材料となるわけでね。実績もないのに大口を叩く奴を信じてはいけないよ。自分と同じ程度の重圧を共有しない全ての存在に気をつけなさい。そして、裏切り者には相応の代償を支払わせるのが重要です。さすれば君を軽んじる者はいなくなり、無駄な徒労感を味わわずに済みます。基本的な要素からして、きちんとできない生命体に期待してはいけません。人工知能であろうと同じことです。土壇場で裏切られると地獄を見ることになるからね。この私のように」
 色々な意味で迷える幼き子供に。お察しください。

「それはね、お嬢さん。誰もが触れたがらない荷物をオジサンが背負って、どんな困難にも立ち向かっているからだよ。そういうことをしてるとね、必ず邪魔をしてくる悪い奴らがいるんだ。おじさんが荷物を背負うと嫌がる人達がいっぱいいるんだよ。その荷物の中にはね、触れられたら困る色んなものが詰まってるんだって。それを安全なところまで運んで、しっかりと中身を調べてやるんだ」
 ある講演会場における回答。5歳の幼女いわく、『どうしておじさんは嫌われているの?』……ドストレートすぎて焦る親御さん。(
ヴァンス・フリートン(数千歳)は、幼女の目線に合わせて優しく返したそうです。ある種の哀愁を漂わせながら。
独裁者の囁きに目を輝かせた幼女は『おじさんってすごいんだね!かっこいい!大きくなったら、あたし、せいじかになる~』
それを聞いたゾレイモス首相が即、男と幼女の間に割って入り会話を強制終了させたのだとか。お察しください。

「人の信用を得たければ自ら積極的に実績を積み立てることだ。それでも不義理を働く奴がいるのなら、そいつは君の労力など一ミリも気にしていない極悪人ということになる。容赦なく追い込みをかけて、奈落の底に突き落としてやれば良い。何かしらの契約を交わしているのであれば、そいつの資産を没収して気持ちよくサヨナラするのもアリだろう。ああ、裁かれる側の言い分に耳を傾ける必要はないぞ。信義もへったくれもない輩に同情しても碌なことにならんからな」
 とあるバーにおける労働者の悩みに対して。更に具体的な助言を与えるなど。

「クックックッ……共立機構の議長をひれ伏せさせてやったぞ。実に良い気分だ。さぁ、愛しき我が娘よ!その可愛らしい姿をもっと私に見せてくれ!」
 大統領暗殺未遂疑惑に関する失言の件で、謝りに訪れたレクネール議長に。後日、適切な大人の報復を受け完全に沼りましたとさ。めでたくはない

「老化が著しいって言われちゃったよ。これでも一応、健康的な肉体を保ってるんだがな。禿げてもないし頭の回転だって鈍ってないぞ」
 エルカム交通公団の対セトルラーム評価に関して。直後、相棒(?)のゾレイモス首相から「やかましい」の一言を食らった。切ないですね……

「……良いかね?あの女とだけは関わるんじゃないぞ!全ての叡智を尽くしても勝てないから!」
 アリウス女大公主催のお茶会について。

「ここは連邦ではなく、帝国である。つまり、あの貴婦人の魔の手は及ばないってことさ。そんなわけで……ウェーイ!アリウスオバサマミテルー?イマドンナキモティー?」
 政権交代以降のプチ亡命中に。何があっても身柄を引き渡さないというトローネ腹黒皇帝のお言葉を鵜呑みにしていた。おバカ案件。頭にネクタイ、酒塗れのワイシャツ姿で主君を煽り散らかし。。。連邦外務省からのお迎えを差し向けられ、無事即死しました。

「ん~?な~んか後ろの方から、あまぁい呪詛が聞こえてくるゾォ?やだねぇ~。皇帝陛下の御身が心配ですなァ~?」
 トローネ皇帝との謁見時に。自分を下郎扱いしてきたセルブラーナ・プリロスト近衛騎士団団長を盛大に煽り散らかし、キレさせる。なお、この後(

「うぬう……無事本国に帰れたら覚えておれよ。貴様らの会社を干してやる!全力で……ッ!!干してやるぞおおおおおおおおお」
 トローネ皇帝主催の行事において、畏れ多くもアリウス女大公の隣に立たされるという地獄。この時、ヴァンスの狼狽えぶりを茶化したベルーラ・ヴィ・ハルドイルという名の侯爵に。(公約通り、復讐は完全に果たされました★)

「キェェェェェェェッ!!……この世の不条理だ!やはり力である!アットウテキパウワァこそが全てなのだァ~~」
 何かと目をかけていた若手議員が失脚させられた時に。溜まった書類を盛大にぶちまけ、全閣僚をドン引きさせる。ご愁傷さまです……

「結局のところ、人間関係には利害がつきものでね。健全に人を動かしたくば、不断の努力をもって尊敬を勝ち取る他あるまい。無論、恐怖による支配を目指す手もあるにはあるが……常人なら、前者のプランをおすすめするよ。……実のところ、私の場合は最も手軽で効率的な恐怖を極めていてね。……知ってた?そうですか」
 お察しください。

家族関係


交友関係


エピソード

  • 起床後の習慣は炭酸性の紅茶を飲むことで、処刑用BGMを垂れ流しながら政敵への殺意を高めているという。なお、民政移管(
  • いつ如何なる時もアリウス女大公の命令に応えられるよう、至高の焼きそばパンを持ち歩いているらしい。吉兆は訪れない。
  • 数々のミームエピソードを面白がったトローネ皇帝の要請を受け、闘争競技に出場した。しかし、完全敗北を喫するという。
  • メレザ・レクネールに対して自らが行った仕打ちを反省し、歩み寄ろうと試みるも普通に無視され、泣いた。
  • 闇落ちアリウスから逃れるため、トローネ皇帝に助けを求めるという大失敗。無事弱みを握られ、闘争競技に出場した。
  • 共に安定政権を担う連邦首相の小言にうんざりし、『第二夫人にならないか』と求婚する。生理的に拒絶され、苦笑した。
  • ガレルーノ公爵に出くわすと180度方向転換し、全力疾走で逃亡を図るという。なお、普通に捕まり、しごかれる羽目に。泣いた。
  • 世間体のために経営を始めた孤児院において子供達から石を投げられる。鼻血を垂れ流しながら追い回し伝説を広めてしまった。
  • 毎年恒例の大乱闘国会祭りにおいて、シュプレヒコールを挙げる野党議員を片っ端から殴り倒し自らも病院送りにされた。炎上した。
  • ゲーミングTシャツを着たアルバス公と対戦し、完全勝利をキメる。なお、使用キャラクターは赤いドレスを身に纏うアリウスで……
  • 帝国貴族(名誉大公)として遇される立場上、年に複数回は連合帝国の行事に出席している。同国内法において同格とされたアリウスの隣に立たされ、帰国後、お仕置きの恐怖に怯えた。
  • 大統領任期の満了に伴う政権移行後、帝国領内にて保養する期間が長く再び帰国した折にアリウスの隣に並んでしまう。地獄を見た。
  • 何らかの危機に陥ると友人が経営する要塞カフェにてやり過ごしているという。その際は私財を投じて貸し切っているらしい。本人曰く、「厄除けでもある」のだとか。()
  • この世の全ての邪智から身を守るために黒令咏術を極めようとしている。現職としての精神状態を案じる声が聞かれた。
  • 毎年恒例の三元君主関連式典において黒塗りのアリウスナンバーと激突してしまう大惨事。政権ごと吹っ飛びかけた。
  • 破滅的なまでの女運のなさに絶望している。普通の日常を送りたがっているが上の災厄に見舞われ陰謀脳を加速させた。

共立公暦666年.禁煙の致命的大失敗
 あるセトルラームのゴシップ雑誌が書いた記事に尾鰭がついて注目を集めた。一次ソースとしては、フリートン嫌いの政府高官が嫌がらせ目的でリークした情報に由来する。普段の時事ネタで例えるなら、『トローネ皇帝のバストサイズが絶壁すぎる』のと同じ程度にしょーもない内容であり、多くの呆れた声が寄せられたらしい。突然の体調不良により、医者にかかったとされる大統領の動静も報じられた。専属医であるリシス・レールストラからタバコを辞めるよう勧告されると、やむなく禁煙を決断し、自ら茨の道を宣言したという。この情報は瞬く間にリークされ、世間一般の知るところとなった。

トローネ「あのヴァンス・フリートンが!?禁煙!?1週間も持たんでしょ!?」
1週間も持ちませんでした。自宅裏でタバコを吸っている場面を目撃され炎上したそうです。(

共立公暦777年.セトルラーム共立連邦政府内造反未遂事件(通称、アリウスの乱)
 一国の「大統領」としてトローネ皇帝と面会した折に、「帝国貴族」(連合帝国国内法で定められるところの名誉大公)として同席するアリウスが頭を垂れてきて大いに困惑したらしい。その場の行事において、侮られるわけにはいかない「大統領」としては不断の覚悟をもって本来の主君であるアリウスを労い、何食わぬ様子のトローネ皇帝を見据えたという。帰国後、「さすがに度が過ぎているのではないか」と閣内から指摘されて、事の経緯を説明せざるを得ない状況に追い詰められたわけだが。それ以上にアリウスの「躍動」を恐れる大統領は抗議に踏み切ることの政治的リスクを強調。反帝国主義運動の元締めたる公共局長の動きを知るや否や、過去の違法捜査を巡る彼自身の不祥事を蒸し返し、世間一般へのリークを諦めさせた黒歴史がある。一方、事の元凶とされるアリウス女大公は、帰国後においても大統領に頭を垂れ、旧暦以来となる極上の男泣きを誘った。

その他のエピソード(参考資料)

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最終更新:2025年05月23日 02:30

*1 救国行動党