ゾレイモス・ヴィ・ケレキラ=プルームダール

ゾレイモス・ヴィ・ケレキラ=プルームダール

作:@Freeton2
生年月日 宇宙新暦989年7月24日
年齢 5017歳(通常齢
50アストラ歳(星年齢)
共立公暦1000年時点.
出生地 星間文明統一機構
ロフィルナ行政管理区
民族 王国系ロフィルナ人
所属組織 セトルラーム共立連邦/連邦社会共立党
行政評議会
最終階級 連邦首相
主な勲章 連合帝国三剣義勇勲章
渾名 Z


概要

 ゾレイモス・ヴィ・ケレキラ=プルームダールは、民主共立主義者を束ねるセトルラーム連邦の政治家。連邦社会共立党総裁。改暦以前の戦争を知る数少ない不死者であり、イドゥニア星系からの脱出以降、初代ルドラス大公とともにセトルラームの建国に貢献した。現在は、フリートン大統領と連携する最大与党の代表として首相を務める。政策面では苦役からの解放を掲げる大統領の不足を補っており、段階的な移行措置を定めるなど失業者に寄り添う調整を進めた。また、消費者給付制度において利権を持つ特定事業者の仕分けを行い、裏取引の不正を最小限に抑えている。一言で述べるなら、暴走する大統領の不始末をフォローするポジションにあり、尻拭いをしてきた実績を持つことから与野党を問わず一定の人気を保った。バランス感覚に優れたゾレイモスの内政は国民の支持率を保つ重要なファクターとして評される。一方、現大統領と比べて国際外交の実績に乏しく、協力して不足を補っているのが現状らしい。任期規定に基づく交代により、大統領を努めることもあるが、殆ど2期目に移行したことがなく、事実上、フリートンに譲りがちであるとも指摘される。(ゾレイモス本人は否定してるが。)

自己紹介

 今更言うまでもないだろうが、私の名はゾレイモス・ケレキラ=プルームダール。これまでと変わりなく、名字で呼ぶなり、名前で呼ぶなり好きにしてほしい。諸君も知っての通り、先の選挙戦において勝利し、引き続き国民に奉仕することとなった。……とまぁ、硬い話はここまでにしておこう。君達はあいも変わらずアノ男に脅されているようだけど、何も気にする必要はないからね?あんな奴は恐れるほどのタマでもないし、女に尻尾を振って命乞いをするような輩だ。何かあれば私に報告すれば大丈夫。これまで通り、粛々と、何も心配せず、自分の仕事を全うして頂きたい。……うん。私からは以上かな。よろしく頼むよ。

来歴

 宇宙新暦989年7月24日。星間機構統治下のロフィルナにて生まれる。ヴァンス・フリートンと同じく、奴隷階級の身分に甘んじており、幼きゾレイモスは自らの体を売って日銭を稼いでいた。ある時、ルドラス・エルク率いる武装赤軍が地元に襲来すると、ゾレイモス(当時15歳)もまた占領軍に捕縛され、焼却処理場行きの大型バスに詰められたのである。ゾレイモスは死を覚悟したが、遠方から飛来した小型ミサイルによってバスが転倒すると、護送を担う兵士に髪を捕まれ、恐怖のあまりこれを刺し殺してしまった。どのみち処刑される運命にあるのなら、武器を手に取って戦ったほうがマシだと決意し、武装赤軍に志願したのだという。それからの日々は筆舌に尽くしがたい地獄の訓練の日々を過ごした。ルドラスは勤勉なゾレイモスを高く評価。男達の推薦に押される形で医学技官の道を進み始めたゾレイモスは、ここで始めてヴァンス・フリートン・オリジナルと邂逅し、政治家としての心得を得たのである。

 彼は、後に出会うことになる替え玉(ヴィニス・ベオトール)と違って尊敬に値する人物だった。同1206年以降、過酷な移民船の渦中にあっても、ゾレイモスは諦めることなく市民の勇気を奮い立たせ、自らの技術を高めていった。惑星ゼスタルに到達し、セトルラーム連邦が建国された頃には既に経済界に食い込むほどの出世を遂げており、当時、単なる替え玉に過ぎなかったヴィニス・ベオトールの調整に努めたのである。しかし、このような栄光も長くは続かず、やがて力をつけ始めたヴィニスの策謀によって自らの会社を切り取られる事態に直面した。同2900年以降、ヴィニスは膠着状態に陥っていた当時の戦争を利用する形で国内情勢の安定化に注力し、その過程においてゾレイモスに和解の申し出を送った。内心、殺意を抱いていたゾレイモスであるが、表面上はこの提案に乗る形で失われた利権を取り戻し、現在へと至る双頭体制への道を切り開いたのだという。終戦後、4500年以降は徐々に替え玉(改め、フリートン大統領)との距離を取り始め、ゾラテス大公が求める民政移管の計画に協力した。

人物

 一言で表すならサバサバ系おばさん。口調が強く男勝りであるが、部下に対する面倒見の良さもあってそれなりの人望に恵まれているようだ。ヴィニス改め、ヴァンス・フリートンとの関係は腐れ縁としか言いようがなく、何かと憎まれ口を叩きあう。しかし、互いに死線を乗り越えてきただけあって仕事に対する一定の信頼関係を築いており、良くも悪くも弱点を補う関係となった。私生活においては独身を貫いているため、グラマラスな体型に反して男に耐性がない。……というのは嘘で、自分好みの愛人と楽しく過ごしているが命を預けられるほどの関係ではなく、程々の付き合いに留まっているようである。基本的に愛想がよく、世間受けも良いために「何故、フリートンなどと組んでいるのか」と疑問を呈されることが多いらしい。野党からの誘いも頻繁にあるそうだが、当のゾレイモスからすると共立党の足元にも及ばず、話にならないのが現状である。自分に媚びへつらう日和見主義者と接しては「どいつもこいつもクズばかり」とこき下ろしていた。独裁者のような人物を頼らなければならない現状に葛藤を抱えているようだが、どうすることも出来ずにここまで来てしまった。

*1

趣味

 移動の合間にカードゲームをプレイしている。連邦首相にこのような趣味があることはゾレイモス自体が控えており、あえて目立たないようにしていた。しかし、全てを疑う大統領は、とっくの昔に気づいていたのである。彼はユピトル連合との親善交流において東雲楓を挑発。その闘争心を引き出し、プレイヤーとしての矜持を焚き付けたのが事の発端らしい。ゾレイモスは自らのポリシーに従って東雲代表(当時)を打ち倒し、一躍有名となった。以降、ユピトル連合から嵐のような招待を受ける羽目となり、もはや個人の趣味では済まされない外交の領域にシフトしてしまったのだという。そして、全ての元凶であるヴァンス・フリートンを無限に呪うことになるわけだが。

語録

「嘘でも良いから、顔をあげなさい。背筋を正し、私の目を見て。誇りを示すんだ。敵の餌食になりたくなければね」
クレーム対応で憔悴しきった地方公務員に。不敵な笑みを浮かべながら。

「おっすおっす。おはよう、おはよう。はい、ご苦労様。後のことは私が引き受けるんで。寛いでていいよ」
獣牙の如く重苦しいオーラを纏ったエリート官僚複数名に。(概ね大統領のせい)。適当な労いの言葉をかけて有給休暇を取らせたという。

「時に謙虚が過ぎるのも考えものです。彼らは、どんな些細な失敗も許してくれないのでね。厳しくあたるくらいで丁度良いのですよ」
最大野党.救国行動党に対する総評。

「第二夫人に?わたしが、貴様と?ありえない。気色悪いことを言うんじゃないよ!ったく……」
大統領に対する説教タイム中に。雑な告られ方をして。

「心強いお言葉をいただき、痛み入ります。大丈夫です。御心配には及びませんよ」
とある水面下の会談において、賄賂を菓子折りに忍ばせてきた国内実業家に。満面の笑みとともにサプライズな御礼(フライング)をし、刑務所送りとする。ちなみにそいつは大統領の仲間だそうです。お察しください。

「そいつは面白い。私もいい加減、アンタのツラを見るのに辟易していてな。やってみろ?」
裏社会のデデドン()に脅されて。国際社会における人脈をフル活用し、組織ごと叩き潰すなど。

「そうだよ。アンタに対する当て擦りだけど。何か問題でも?……てか、アンタにも休暇を取らせないとね。ほら、お気に入りの帝国旅行にでも行ってきなさい」
『きみ、怠惰と無能を甘やかすことなかれ。この私に対して不満でもあるのか』と憤る大統領に。

「やめてくれ。あの御方の考えていることは私にもわからないんだ。気になるなら奴に聞けば良い」
アリウス女大公に対する総評を問われて。大統領に振った。

「クソ大統領の尻拭いをして、クソ大統領に感謝もされず……どうして私がこんな目に」
党首討論を終えた後の感想。憤慨した様子で廊下を歩いていく姿を目撃される。

「何事も永遠には続かない。この惨状もね。だから私は待ってるんだ。その時が訪れる日を」
『ピエロ大統領』のムーヴメントを巡るメレザ・レクネール常任最高議長との秘密会談において。お察しください。

交友関係

殆ど職務上の付き合いしかないが、たまに酒を飲み交わすことがある。人としては軽蔑とも尊敬とも言えない複雑な感情を抱いた。

度々茶会に招かれ、世間話に花を咲かせている。政治家としてのメレザをゾレイモスは清浄な人物と評しており、最大限の敬意を払う。

エピソード

  • 大統領に脅され泣いている職員を抱擁。その後、諸悪の根源たるヴァンス・フリートンをボコボコにした。
  • 予算問題で大統領とよく揉めており、アリウス大公から必殺の仲裁(仲良くしなさい)を食らっている。
  • 毎年恒例の大乱闘国会祭りにおいて、ズタボロになったヴァンスに追い打ちを食らわせ、病院送りにした。
  • とある野党議員からオバサン呼ばわりされてキレる。必殺のヴァンス・フリートン砲を食らわせ病院送りに。
  • 反体制の過激派から毒物を投げつけられ、応戦。ステゴロで三人の大男をボコボコにし、刑務所送りにした。

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最終更新:2024年11月28日 19:11

*1 作:AIピクターズ