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アリウス・エルク・ヴィ・セトルラーム=レミソルトインフリー

 未来時代におけるアリウスについては、アリウス・グラン・フェルフィアの記事を参照のこと。

アリウス・ヴィ・レミソルト
作:@Freeton2
生年月日 宇宙新暦1012年8月19日
年齢 49アストラ歳(星年齢
共立公暦1000年時点.
出生地 星間文明統一機構
ロフィルナ行政管理区
人種 ハーフロフィルナ
所属組織 ロフィルナ連邦共同体
主な階級 女大公、公王陛下
女王、公陛下
連邦筆頭公爵
連合帝国名誉大公
大公等位冠持
主な勲章 連合帝国.五剣義勇勲章
異名 冷血母公


概要

 アリウス・エルク・ヴィ・セトルラーム=レミソルトインフリー(真名,アリウス・ヴィ・レミソルト)は、ロフィルナ連邦圏における唯一の象徴かつ立憲君主。セトルラーム共立連邦においては、共同大権を有する三元君主の筆頭となった。現ロフィルナ王国を成立させたレミソルト公家の当主であり、旧暦時代における民主改革派の筆頭としても知られる。新秩序世界大戦において自ら主力艦隊を率いた。救国の大英雄。陸軍指揮官としても数多くの実績を持ち、上級大将まで上り詰めた。故ルドラス・エルク大公の第二夫人にして、ロフィルナ社会の象徴たる国民的指導者。三大公家全ての頂点に君臨した絶対の権力者*1と評される。ユミル・イドゥアム連合帝国においては、名誉大公として遇された。ヨバンナ・フリートンの実の母親として同グループの経営を支える。トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム三世から尊敬の念を表されており、現職大統領であるヴァンス・フリートンの忠誠を勝ち取った。

自己紹介

 どうか楽にして頂戴ね。わたくしの名は、アリウス・ヴィ・レミソルト。知っての通り、とある国の要職を努めているのだけども、ここではそんなの関係ないわ。わたくしは貴方とお話をしたくて、この場を設けたのだから。そう、他でもない、貴方自身に対して言っているのよ。……逃げないでね。皆さん、そうやってすぐに距離を取りたがるのだけど、どうしてかしら?わたくしの身分が怖い?それとも性格?取り巻きが?……もう一度、言わせてもらうわね。ここでは、そんなの関係ない。貴方には誰にも手出しさせないし、そのつもりもない。……うん。約束するわ。だから一緒にお茶会、しましょ?わたくしは公僕としてではなく、一人の友として親睦を深めたいだけなの。本当よ。


来歴

王族としての困難

 宇宙新暦1012年8月19日。星間機構統治下のロフィルナにて出生する。レミソルト公家に連なる、その出自からアリウスは幼少の頃より自国民の同化を任務とする司法監視官としての英才教育を受けてきた。同1029年。祖父アルバスが連続爆破テロの主犯であることが露見すると、直ちに戦いをやめるよう説得。支援者として拘束された実の母親を始め、弟達の助命に努めたが、同1032年、統治委員会の追求に抗うことができず、自らの手で一族の死刑執行書にサインをした経緯がある。そこから先は同志祖先の無念を晴らすための権力闘争の道を歩み始めた。しかし、アリウスに対する執行猶予が取り消されることはなく、常々キューズトレーターの視線に怯える厳しい状況が続いた。占領軍による捜査権限の拡大もあって、進退が窮まり、一世一代の決断を迫られたアリウスは……ルドラス・エルク率いるレジスタンスと接触。保護を取り付けるための代価としてヴァンス・フリートンの脱獄に協力するも、その約束が履行されることはなく、反乱軍の奴隷として移民船団の最下層へと追いやられる事態に直面した。

最下層からの栄達

 宇宙新暦1206年以降、アリウスは劣悪な環境下で雑務をこなしつつ、着実に各階層の有力者を取り込んでいく。惑星ゼスタルに到達し、セトルラームが建国された頃にはルドラスその人の寵愛を受けており、第二婦人としての栄達を果たした。この頃、ヴァンス・フリートンは初代大統領としての出世を遂げていたわけだが、アリウスは先の裏切りを忘れておらず、執拗に彼の弱みに付け込むなどして体制の存続を揺るがしたのである。一連の妨害工作に危機感を強めたヴァンスは、主戦派のウラジス第一公妃に取り入る形でアリウスの排除を推し進めた。そして、同2150年以降、責任共立の名のもと、彼女自らが戦場へ発つよう促し、内政の安泰を図ったのだという。しかし、元より分析能力に秀でていたアリウスにとって軍略を学ぶことは何ら苦労するものではなく、間もなく指揮官としての頭角を表し始めた。

 ギールラングとの長きに渡る戦いの中で、文武ともに申し分のない力を身につけたアリウスは、救国の大英雄として堂々の帰国を果たし、退陣の危機に怯えるフリートン政権の支持基盤を揺さぶったのである。その後もアリウスは連合帝国との戦いにおいて連勝。イドゥニア世界における厭戦気分の蔓延を見計い、なおも敵の粉砕を目論む艦隊司令部の粛清を断行した。同4500年。新秩序世界大戦が終結すると、直ちにギールラング方面へと転進。その後は自らが民主改革派の指揮を取り、同4895年、ついに筆頭公爵の座へ上り詰めたのである。アリウスは求心力を失ったフリートン政権に引導を渡すと、体制の段階的民主化を推し進めた。共立公暦を迎えた頃には完全に女大公としての地位を固めており、ロフィルナ連邦を束ねる最上の国家元首として複数国の統合を果たした。「なんなんだ、この女?」セ連大統領の談)

人物

 一般人に情愛を表す一方、政府関係者に対しては非常に厳しく、事ある毎に陰湿な試練を課している。特にヴァンス・フリートンに対しては格別のシナリオを描いており、その窮状を愉しむなど枚挙に暇がない。これまでの政局において幾人もの政治家、軍人、著名人を引退に追い込んでいることから冷血母公の異名で恐れられるようになった。お茶会に用いるクッキーを間違えただけで複数人の高級官僚がメンブレすると言われている。人の弱みに付け込むことに秀でているため、地下深層に隔離されたシリアルキラーですらも忠誠を誓ったのだという。フリートン大統領曰く、存在自体が歩く災害と化しており、超然としていることから「何を考えているのか未だに解明できない」とのこと。一度、自分の非を認めたら政府が止めても頭を垂れる意向を表明した。「たまに軽率すぎて、よく分からない方ですね……」(セ連首相の談)

 怒りの沸点もよく分からず、汚い格好のロフィルナ民兵に罵倒されて許しを与えたかと思えば、下僕が焼きそばの種類を間違えただけで政権交代*2に追い込むなど、もはや理不尽の域を超えた仕打ちをすることがある。そのため、方々から相当の恨みを買っているのだが、旧暦時代から実戦経験を積んでおり、如何なる刺客も勝てないので多くの政敵が諦めてしまった。一方、表面上は礼節を重んじる最高賢母として振る舞うことから、一般的には物腰穏やかなイメージが定着しているという。この徹底的な救いのなさは来歴のどのあたりで形成されたのか、研究を試みる動きもあった。しかし、人類最高峰に数えられる如何なる学者も口を閉ざしているのが現状で、謎は深まるばかりである。

作:kapahata#1016(Discord.acc)
 共立公暦500年。いつもの交流に赴く道中のアリウス陛下。茶会に招待されて喜ぶ者と、恐怖し、打ちひしがれる者とで両極端らしい。
この顔にして闇落ちメンヘラとされる。スイーツサイコパス()とも。
悪名高き星間文明統一機構が崩壊して以降、数千年もの長きにわたる思春期()を拗らせており、かつての政敵である鉄の独裁者の心をへし折った。
『なんと申しますか、ご愁傷さまとしか言えませんな』(ユミル・イドゥアム連合帝国.クロキルシ大太公の談)

戦闘能力

 アリウスは、「ファラネヴェ駆動剣術」を修めた達人とされる。その技量は、ロフィルナ連邦圏の枠を越え、イドゥニア星域全域に名が伝わってきた。剣術の体系はタクトアーツの理論を基盤に据え、専用兵装レミソルティス・ファラネヴェを介して発動する。所作は精密な術式操作と、相手の心理を読み切る洞察に貫かれた。「冷血母公」の異名が示す通り、戦場における判断は冷徹な合理性に支えられている。剣術と並行して運用される能力が、体内に埋設されたグラヴィス調律器を駆動源とする重力操作である。広域に展開する重圧と狙いを絞った精密制御を切り替え、戦闘以外の局面でも瓦礫の浮揚による遮蔽形成など戦術的運用が確立された。剣と重力の両系統を同一の戦闘機動に統合する点が、彼女の戦い方を独特の高みへ押し上げてきた。肉体面では遺伝子強化と人工細胞の処置を経ており、高齢に達した共立公暦の時代にあっても戦盛期に相当する出力を維持している。新秩序世界大戦においては、主砲の直撃を被りながら立ち上がり反撃に転じた逸話が連邦軍の記録に残されてきた。戦闘能力には、相応の制約も伴う。術式の行使には液状半導体の継続的な消費が伴い、長時間の交戦では補給を要した。重力場の精密制御は神経系への恒常的な負担を強いるため、過度の連続使用が精神的疲弊を招く点も看過できない。遠距離攻撃は重力波の伝播特性に依存するため、極端な狙撃距離や強度の電磁妨害下では波動の安定性が損なわれる。それでもなお総合的な戦闘力は「単独で軍勢を凌駕する」と評された。彼女が戦線に立つこと自体が、戦場全体に張り詰めた緊張をもたらしたという。

主なスキル

ファラネヴェ駆動剣術

「ヴァスティル・クルヴァ」
 迅捷さと優雅さを兼ね備えた所作を象徴する一手であり、技名は古語で疾風と弧を示す。
剣先から解き放たれた晶気が空気を裂きながら弧を描き、周囲の戦列を風のごとく薙ぎ払う。春スクリプトの応用を基盤とするため、大気中の媒介エネルギーが豊富であるほど威力が高まり、無風下では効果が減じた。
発動の瞬間には剣身を青白い輝度が走り、微かな風鳴りが周囲に伝う。アリウスの剣戟の中でも初動の選択肢として運用されることが多く、戦線の前衛を切り崩す導入の一手に位置づけられた。

「ゼルティス・ヴェーラ」
 戦場に静寂をもたらした後、敵の生命を的確に絶つ剣舞であり、技名は古語で静寂と真実を意味する。
神経接続を介した超人的な反応速度と相手の動作を先読みする洞察が、技の精度を担保した。
剣先が急所に触れた瞬間、晶気の小規模な爆裂が内部から構造を破壊する。心スクリプトの作用が重ねられるため、技の発動そのものが敵の心理的動揺を誘発する効果も伴う。
回避と一撃必殺を同居させた性質ゆえ、近接戦の局面で要人の制圧に振り向けられる場合が多い。

「ファラティス・エンディオ」
 晶化炉を最大出力で稼働させ、剣から奔流のごとき晶気を解き放つ必殺の一撃である。
技名は古語で終焉と永遠を暗示し、新秩序世界大戦における殲滅戦の記憶と分かち難く結びついた。基盤に据えた夏スクリプトが膨大な熱量を増幅する性質ゆえ、行使の後には剣身が一時的な過熱状態へ陥り、冷却の時間を要する。
液状半導体の消耗も著しく、長時間の戦闘では発動回数に自ずと制約が生じた。広範な殲滅力を備える反面、運用にあたっては味方の退避を前提とした事前展開が欠かせない。

「封律空波」
 超射程で対象のエネルギーシールドや異能を一時的に無効化する技であり、戦場支配の中核を担ってきた。
技名は古語で封じる法則と虚空を伝う波を意味する。冬スクリプトの応用に由来する性質として、低温環境下では効果が向上する反面、高温下では波動の安定性が損なわれた。
命中した者は「虚空に呑まれた感覚」に襲われると証言しており、心理的な威圧効果も看過できない。
封印符文の精緻な書き込みが要求されるため、発動の場ではアリウスの集中力が試された。


重力操作

「グラヴィス・ドルメス」
 収束させた衝撃波で対象を内部から粉砕する制圧技であり、技名は古語で重圧と苦痛を示す。
雷スクリプトの応用によって、大気中の電気エネルギーを媒介に重力波を増幅する。そのため、発動の前後には微弱な放電が走り、雷鳴のごとき轟音が響き渡った。
電気エネルギーが乏しい環境では威力が落ち、嵐や雷雨の下では破壊力が飛躍的に高まる対照的な性質を持つ。
連続使用には反動が伴い、調律器の一時的な過熱が運用上の懸念として指摘されている。

「ドミナ・プレストラ」
 敵エリアに重圧をかけて動きを封じる戦術技であり、技名は古語の支配と圧迫を組み合わせた。
冬スクリプトの防御特性を取り込み、敵の進軍を遅滞させながら味方の反撃を支える運用が確立された。広域への一様な重圧から、狙いを絞り込んだ精密制御まで切り替えが可能であり、戦術的な汎用性が際立つ。
発動中には重圧による空気の歪みが視覚的に現れ、対象には心理的な拘束感も加わった。長時間の維持はアリウス自身の精神を疲弊させる。

「アセンディス・リベラ」
 自身を無重力化し、予測困難な軌道から剣を振るう機動技であり、技名は古語で上昇と自由を示す。
春スクリプトの風操作を応用した結果、空中における立体機動と剣撃の同時遂行が成立した。敵の射線を外す回避運動から重力波を重ねたコンビネーション攻撃へと、なめらかに移行する点に特徴がある。
発動時には淡い光の粒子が周囲に舞い、着地後の平衡感覚の乱れが一時的な制約となった。

「クラヴィス・コラプス」
 重力波を一点に集中させて超重力場を形成し、対象を圧潰する究極の一撃である。
技名は古語で鍵と崩壊を示し、雷スクリプトと召スクリプトの要素を融合させた点に独自性が宿る。狙撃的な精密モードと広域の重力崩壊を引き起こすモードの切り替えが可能であり、新秩序世界大戦の終盤では敵旗艦の沈没に直結した記録が残った。
代償として膨大な液状半導体と精神力の消費が避けられず、連続使用は調律器のオーバーヒートを招く危険性を伴う。連合帝国の将官をして「戦場そのものを葬る技」と評された。

語録

「ふりーとんさん?あなたはいつも首相と喧嘩ばかりして、またわたくしと対戦したいのですか?」
とある連邦大統領を教育する際に。スピリットナノチューブ合成素材のムチを撫でながら。

「よくお聞きなさい。あなたの未来には、これから想像もつかない多くの困難が降りかかるでしょう。それでも、あなたは国を背負う者としての自覚を持たねばなりません。そして、この難局にも、いずれ向き合うべき時が訪れます。わたくしはあなたの母から、あなたの将来を託され、ここにおります。たとえこの関係が一時的に引き離されたとしても、時の流れのように解けない苦しみなどないのです。良いですか?わたくしの言葉をよく覚えていなさい。力ある者は、あなたの心を脅かし、その権威を意のままに操る者たちだけではないということを。しかと記憶し、よく耐えるのですよ。……その時が訪れたら、わたくしは必ずやあなたのもとに駆けつけます」
時は共立公暦5年。先代皇帝が死去し、偽りの笑みを貼り付け、抜け殻のようになっているトローネ皇女殿下(当時)に。このお言葉は、帝室の側近に妨害される直前の僅かな間に紡がれた。

作:PixAI.Art:共立公暦999年

「彼らの選り好みは裏を返せば純粋な母性の現れでもあります。安心させてあげてね」
連合帝国の体制に関して不満を漏らす公共局長に。柔和な笑みを浮かべながら。

「これは、暗に試されておられるようですが、ふふっ……今から実存を確定させてご覧に入れましょう」
フラウさんとの茶会において、差し出された泉域産のお茶を飲み干す。その後、無事に生還を果たし大統領を落胆させた。

「人様の領域には干渉せず。けれども、それで全てが許されると思うなら必ずや貴方を懲らしめる者が現れましょう」
暴走するロフィルナ王国・時のコックス大宰相に対して。この予言は後の時代に的中する結末を迎えた。

「この決断に至るまで多くの犠牲を出しました。わたくしの行動が遅きに失したと非難する者もいることでしょう。わたくしにはロフィルナ社会に属するすべての国民の生命及び財産、その他の尊厳に関わる一切の安寧について、これを擁護し、全うしなければならない責務がございます。ロフィルナ政府の名のもとに実行された、すべての犯罪行為の責任は連邦共同体の長たるわたくしに帰属するものです。……ですから、大統領?何も心配する必要などないのですよ」
憔悴しきった時の下僕政治家に。この後、彼は辞職の意向を表明し、帝国行きの専用機に駆け込んだそうです。お察しください。

「わたくしが今、なにを考えているかって?ふふ……何を考えているのか、当ててみてちょーだい?」
ロフィルナ問題を巡る連邦評議員の諫言に対して。儚げな笑みを浮かべて問いかけた。

家族関係

 アリウスを筆頭とする現在のレミソルトインフリー家は、レミソルト公家を始め、エルク公家、セトルラーム公家の三大一族から成り立つ。
現状は、レミソルト公家の当主がセトルラーム連邦における筆頭公爵としての重責を歴任。
栄えある歴代当主の中でも特に優秀と謳われるアリウス女大公は、事実上、ロフィルナ社会全体を代表する最高位の重責を担った。
一族の中から帝国貴族、その他独立国の指導者を排出するなど、イドゥニア宙域における一大グループとしてのプレゼンスを高めてきた歴史を持つ。

 かつて星間文明統一機構の支配に抗っていた。実の祖父。
これの活動を咎められ、残る一族の処刑を余儀なくされた経緯から、アリウスは長らく複雑な感情を抱いていたのだという。(本人談)
寝ても覚めても女を侍らせる贅沢三昧の暮らしぶりに呆れており、度々、彼の眼前に降臨してはお仕置きなど加えた。

 かつてフリートン政権の傀儡として苦渋の時を過ごしていた。実父。現在は一線から退いており、娘として良好な関係を保つ。

 戦後、連合帝国から送られてきた停戦の人質。フリートン独裁政権(当時)を打倒する過程でアリウスとの親交を深め、レミソルトの一員として迎え入れた。

 故ルドラス大公(夫)を巡る諍いから非常に険悪である。顔を合わせる度に罵詈雑言をぶつけられているが、適当に聞き流しているのが現状らしい。

 政敵ウラジスの娘だが、何事においても真摯に取り組む性格を評価している。将来的にはレミソルト公家に連なる者として遇するため、花嫁修行に向かわせた。

ヨバンナ・フリートン(旧名:ヨバンナ・エルク=レミソルト)
 故ルドラス大公との間に生まれた。実の娘。世俗主義を掲げる夫の方針から、当時、軍との繋がりを強めていたヴァンス・フリートンのもとにヨバンナを嫁がせ、切り捨てざるを得なかった己の無力をアリウスは数世紀の長きに渡って呪い続け、その後の体制改革に努めてきた経緯がある。そのため、政敵の妻となって久しい娘とは戦後も合わせる顔がなく、逃げるように直接的な接触を避けてきたわけだが。宇宙新暦4800年代。二国間の関係修復の過程で、イドラム二世より直々に和解するよう説得されると、アリウスは冷血の長たる覚悟をもって愛する娘との再会を決断した。その時、帝国への亡命を果たして間もないヨバンナは護衛の近衛騎士に持ち場へ戻るよう厳命。彼らの反対にも関わらず、たった一人で実の母たるアリウスと相対し、張り裂けんばかりの視線を交わした。重苦しい沈黙が続く中、その緊張を破ったのはヨバンナの方であった。静かに距離を詰めてくる母に対し、ヨバンナはたった一言、祝福を表すイドルナートの一節を紡いだ。それは、二人の間でしか通じない「ひみつのけいやく」だった。全てを悟ったアリウスは涙を流し、一言も発することなく、その場を立ち去ったのだという。それから更に数世紀を経た頃、帝国貴族としての任務に一定の区切りを付けたヨバンナは自ら母のもとへ赴き、権力闘争とは無縁の放牧的な光景を目にした。首輪を付けられ転がされた限界夫の救命要請を受けて大笑いし、本当の意味で母との和解を果たしたのである。それは、平和の祈りを象徴する至高の美談の一つとして語り継がれた。ブラウザバックしろ。

ロフィーリア・ヴィ・エルクール(旧名:ロフィーリア・エルク=セトルラーム)
 旧暦時代のロフィルナ革命において戦火を交えた。エルク公家の一員にして、エルクール公家の当主。戦後処理の過程で和解し、本音を語り合える数少ない家族の一人となった。

交友関係

 かつての政敵にして愛すべき下僕。アリウスは彼の成長を何よりも願っており、ウィットに富んだ教育を施しているという。ヨバンナ、その他の顔に免じて助命した。

 一人の女性として最大限の敬意を払う。愛すべき下僕の生みの母。頻繁にお茶会を開く仲で、世間話に花を咲かせている。

 旧暦時代において一時契約を取り交わしていた。親友。度々茶会に誘っては茶化すなどしている。

トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム(真名:トローネ・ヴィスプローメ=フォレルト・ケルフィリア)
 最愛の友人にして娘のように可愛がる。その将来に期待し、不肖の下僕であるヴァンス・フリートンを委ねた。

 旧暦時代の和解交渉において緊迫した外交を演じた仲。現在は妹のように可愛がっており、何かと目をかけている。

 定期的にお茶会を開いており、世界の在り方について語り合う。超常的な内容であり、常人には理解し難い。

 世界平和のためにスケープゴートにされた少女。この大恩をアリウスは決して忘れない。

批判

 連邦国内での人気に留まらず、多くの指導者から高い評価を得ているアリウスではあるが、メイディルラングなど一部の自由主義メディアからはロフィルナ王国を巡る厳しい批判を受けているのが現状である。また、キルマリーナ政府の高官(後に更迭)もアリウスの動向に関して酷薄な策略家としての一面を指摘しており、「フリートンコックスなどとは比較にならない最悪の怪物である」との見方が一部で広がった。尤も、このような報道は国際社会において広範な協力関係を持つ諸外国の利益に抵触する恐れがあり、言及自体忌避される傾向にあることから、政府間で一定の配慮を講じている説が有力視された。

エピソード

  • 「公王」たる重責を担う一方、状況に応じて「筆頭公爵」としての立場を強調しなければならず、「個人的に面倒」である旨表明した。
  • 気に入った高官に対して自分のことをファーストネームで呼ぶ許可を与えた。恐れ多くて断られると悲しげなお気持ち表明を発し、側近を困らせる。
  • 普段は構成国の政治に口を出さず、大人しい。ただし、一度動き始めたら末法であるとも言われる。
  • 事あるごとに大統領の耳元で「お気持ち」を表明し、メンブレさせることに定評がある。人の心ないんか?
  • 物腰が柔らかく、いつもニコニコしてるが、怒ると無表情になって無言の「お気持ち光線」を浴びせてきたりする。おそろしい。(
  • それなりに高い教養を持ち、所作が上品。たまに砕けた口調で喋ることも。唐突に砕け始めるので側近から「心臓に悪すぎます」と指摘された。
  • 気がついたら背後に立ってる。物理的な意味で束縛が強く、大統領から地縛霊呼ばわりされることも。
  • 歩く破滅概念。冗談がきつく、人を苦しめるためのラインナップが豊富である。人を活かすための引き出しも豊富で方々に助言を与えた。
  • 猫かぶりおばさん。一線超えるとめんどくさいので本性を知る者は基本的に誰もお近づきになりたがらない。意図せずアリウスの感心を引いてしまった高官の行く末は。。。
  • 旧暦時代から訓練を欠かさず、適度に衛兵達と交流している。駆動剣術を極めており、凄まじく強い。
  • 賭け事を嗜んでおり、多くの高官が餌食にされてる。負けたら素直に賞賛し、褒美を与えている。
  • 現職大統領をペットのようにかわいがり、試練という名の独特すぎる愛情を注いでいる。
  • 周囲の部下は主に自分好みのイケメン、イケオジで固めており、地獄のカップリングを演出する。
  • 壁ドンされて赤くなる髭面や、顎を掴まれ恍惚の表情を浮かべるイケメンにドヤ顔。
  • そんな野郎共に嫉妬の炎を滾らせる侍従官(メイド)がいたりなど、人間模様が色々と愉快らしい。
  • 勝利の美酒を片手に人を弄ぶのが趣味で、よく転がしている。(被害者は主に大統領)
  • 闘争競技において、惑星統括AIアンデラを本気にさせた。近年稀に見る大惨事に。
  • フラウさんとの茶会で差し出された泉域産の自然茶葉を飲み干し、己の実存可能性を証明した。(?)
  • 伝説の存在を女装させ、憔悴しきった現職大統領(魔法少女風)と並ばせる。地獄が生まれた。
  • レルナルト・ヴィ・コックス大宰相をして、「この世の終わりのような女性である」と評された。

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最終更新:2025年10月20日 23:42

*1 風評が一人歩きして誤解されやすいが、単独で行使可能な権限としてはロフィルナ王国における司法人事のみで、他の連邦構成国においては何ら特権を持たない。なまじ絶大な期待を背負うだけに彼女の一言が法を超える可能性も指摘されて久しく、あらゆる外交問題において責任追求の矢面に立つこともあった。

*2 合法的かつ陰湿な方法で煽ってみたら本当に政権交代してアリウス自身が驚いたという。……陛下、お戯れが過ぎますよ(セ連首相の談)