キミは10年に1人の逸材だ、と…誰かがそう言った。
Chapter.2 「偽りのジャイロボール」
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「ふ~ん、それで聖あそこで座ってるんだ」
「だって朝から歩き方がひょこひょこしてたし…痛いのかなと思って」
「まさか六道さんが一番最初だとは思ってませんでしたわ」
「だって朝から歩き方がひょこひょこしてたし…痛いのかなと思って」
「まさか六道さんが一番最初だとは思ってませんでしたわ」
聖ちゃんとした次の日のことだ。聖ちゃんは平気な顔をしていたものの、オレの見ている限りでは股
を気遣うように歩いていたので、それがすぐにやせ我慢だということが分かった。聖ちゃんは平気だと
言っていたがそういう訳にもいかないと、オレは今日の練習に参加させなかった。
ただ、1人先に帰るのは嫌だと、自分もユニフォームに着替えて木陰で休んでいる。
を気遣うように歩いていたので、それがすぐにやせ我慢だということが分かった。聖ちゃんは平気だと
言っていたがそういう訳にもいかないと、オレは今日の練習に参加させなかった。
ただ、1人先に帰るのは嫌だと、自分もユニフォームに着替えて木陰で休んでいる。
「良いなぁ……聖可愛かったでしょ、月野くん?」
「う、うん…まぁ……、凄く」
「ま、まあ…私は橘さんに負けなければそれで良いですわ」
「う、うん…まぁ……、凄く」
「ま、まあ…私は橘さんに負けなければそれで良いですわ」
昨日の聖ちゃんはとにかく可愛かった。
恥らっていたこともそうだが、聖ちゃんと繋がっていた時に見せた涙や、事が終わった後の満足気な
顔も、ギュッと抱きついてきた時の甘え方なんかも、全部が全部可愛かった。
きっと、年下、ということもあるだろう。
恥らっていたこともそうだが、聖ちゃんと繋がっていた時に見せた涙や、事が終わった後の満足気な
顔も、ギュッと抱きついてきた時の甘え方なんかも、全部が全部可愛かった。
きっと、年下、ということもあるだろう。
ただその後、聖ちゃんは自分から滴る血を見て超集中モード。気絶してしまった。
どうやら血が出ることを知らなかったらしい。
どうやら血が出ることを知らなかったらしい。
「今日はちゃんとしようね、ダーリン?」
「私が先ですわ!」
「ははは…」
「私が先ですわ!」
「ははは…」
オレが呆れて苦笑いしていると、後ろからオレを呼ぶ声がした。
「月野くん、月野くんのお母さんから手紙でやんすよ」
「ああ、矢部くん…って、母さんから手紙…?」
「さっきランニング中にそこで会ったでやんす、渡してくれって言われたでやんすよ」
「ふ~ん…」
「ああ、矢部くん…って、母さんから手紙…?」
「さっきランニング中にそこで会ったでやんす、渡してくれって言われたでやんすよ」
「ふ~ん…」
オレは渡された封筒を開ける。母さんにしては変な封筒だ。
それにすぐそこにいるんだし直接渡しにくれば良いのに。
それにすぐそこにいるんだし直接渡しにくれば良いのに。
「月野くんも仕送り頼んでたの?」
「んな訳ないでしょ、うちの母さんケチだって」
「仕送り?月野くん1人暮らし始めたでやんすか?」
「あー…実は同せグフゥッ!!?」
「部費よ部費、あの座子田って人、ほんとたまにしか要望会議やらないんだもん」
「なるほど、そうでやんすか、じゃあ確かに渡したでやんすよ」
「んな訳ないでしょ、うちの母さんケチだって」
「仕送り?月野くん1人暮らし始めたでやんすか?」
「あー…実は同せグフゥッ!!?」
「部費よ部費、あの座子田って人、ほんとたまにしか要望会議やらないんだもん」
「なるほど、そうでやんすか、じゃあ確かに渡したでやんすよ」
矢部くんは納得するとランニングに戻っていった。
オレはみずきちゃんに殴られた腹を擦りながら、封筒から中を取り出す。広げて見てみると、レポー
ト用紙のような線の入った紙に、2行ほどの文字しか書いてなかった。
オレはみずきちゃんに殴られた腹を擦りながら、封筒から中を取り出す。広げて見てみると、レポー
ト用紙のような線の入った紙に、2行ほどの文字しか書いてなかった。
「で、何て書いてあるの?」
「んと…『下記の場所へ来てください』…何だこれ」
「あら?この住所って隣町ですわ、月野くんのお母様引っ越しましたの?」
「それはないよ、誰かが母さんに渡したんじゃないかな、オレがどこにいるか分からないから」
「あ、なるほどぉ」
「んと…『下記の場所へ来てください』…何だこれ」
「あら?この住所って隣町ですわ、月野くんのお母様引っ越しましたの?」
「それはないよ、誰かが母さんに渡したんじゃないかな、オレがどこにいるか分からないから」
「あ、なるほどぉ」
どうやら母さんからの手紙ではなさそうだった。
見覚えのない字。女性の字に見えるが、どこか業務的な大人の字だ。
見覚えのない字。女性の字に見えるが、どこか業務的な大人の字だ。
「行くの?」
「まあ…女性の字っぽいし、行ってボコボコになって帰ってくるとかもないでしょ」
「ムッ、月野くんそんなことまで分かるんだ」
「ん…?」
「字を見ただけで差出人が女性って分かるんですのね」
「べ、別に邪な気持ちはこれっぽっちも…」
「まあ…女性の字っぽいし、行ってボコボコになって帰ってくるとかもないでしょ」
「ムッ、月野くんそんなことまで分かるんだ」
「ん…?」
「字を見ただけで差出人が女性って分かるんですのね」
「べ、別に邪な気持ちはこれっぽっちも…」
そう、邪な気持ちは全く無い。ただの好奇心だけだ。見た感じ、ラブレターという訳でも無さそうだし、
女性っぽい字、というだけで、何も差出人が女性と決まったわけではない。
それに、このまま無視して帰っても、女の子が裸で迫ってくるだけだ。
女性っぽい字、というだけで、何も差出人が女性と決まったわけではない。
それに、このまま無視して帰っても、女の子が裸で迫ってくるだけだ。
オレは手紙をポケットの中にしまう。
「あたしも行こっかな~」
「私も行ってみたいですわ」
「そしたら聖ちゃんが大変でしょ、オレ1人で行ってくるから聖ちゃんよろしく」
「「ぶー」」
「私も行ってみたいですわ」
「そしたら聖ちゃんが大変でしょ、オレ1人で行ってくるから聖ちゃんよろしく」
「「ぶー」」
2人が同時にブーイング。2人とも実は仲良いんじゃないのか…。
まあでも、とりあえずこれで帰宅直後の逆レイプは免れたわけだ…。
オレはホッと胸を撫で下ろした。
まあでも、とりあえずこれで帰宅直後の逆レイプは免れたわけだ…。
オレはホッと胸を撫で下ろした。