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「ここだよ、加藤クリニック」
「わ、ほんとにすぐのところにあるんだね」
「わ、ほんとにすぐのところにあるんだね」
幸い、というか、今は休日の昼過ぎなので、クリニックは開いていた。
「えと…シズくんどれくらいに終わる?」
「さぁ、別に診察頼んだ覚えもないし…何か話があると思うから…(同棲の事とか…ね)」
「さぁ、別に診察頼んだ覚えもないし…何か話があると思うから…(同棲の事とか…ね)」
もし母さんに渡しに来たっていうなら、家にオレがいないことを疑うはずだ。昼なら、普通に野球部の
グラウンドに来て直接言えば良いのだから。
先生ならそういうことで呼び出すのもありえるかもしれない。
グラウンドに来て直接言えば良いのだから。
先生ならそういうことで呼び出すのもありえるかもしれない。
「待ってても…良い?」
「別に良いけど…、いつ終わるか分かんないよ?」
「待ってるっ」
「別に良いけど…、いつ終わるか分かんないよ?」
「待ってるっ」
なつきちゃんはそう言うと、加藤クリニックのドアを開けるオレに着いてきた。
中には診察者は全くいなかった。そりゃそうだ、平日ずっとサボってるんだから。オレは呆れながらも
クリニックのスリッパに履き替えると、奥からやはり、理香先生が出てきた。
保健室の時の格好と変わらないんだな…。
クリニックのスリッパに履き替えると、奥からやはり、理香先生が出てきた。
保健室の時の格好と変わらないんだな…。
「いらっしゃい、あら、彼女連れなの?」
「あ、いえ…そういうんじゃなくて、ただの幼馴染みですよ…」
「…むぅ~…」
「ふぅ~ん、まあ良いわ、月野くん、とりあえず診察室に来てもらえるかしら」
「あ、いえ…そういうんじゃなくて、ただの幼馴染みですよ…」
「…むぅ~…」
「ふぅ~ん、まあ良いわ、月野くん、とりあえず診察室に来てもらえるかしら」
診察室…オレ、何か診察されるんだろうか。別にどこも悪くないはずなのだが…。
「あ、彼女さんはそこで待っててくださる?彼に少し話しがあるの」
「あっ!はいっ」
「あっ!はいっ」
だから彼女じゃないんだってば…。
そんなオレの心の叫びは、踵を返した先生の背中に弾かれた。
そんなオレの心の叫びは、踵を返した先生の背中に弾かれた。
先生に続くように診察室に入る。こういうところはいつ来ても慣れないものだ。
「月野くん、着いてきてくれる?」
「え?」
「え?」
着いてきてくれも何も、着いてきたつもりなのだが。ここで診察するんではないのか?
そんなことを考えていると、先生はさっさと奥へ行ってしまった。早歩きで着いていく。ドアを1つくぐっ
たところで、オレは驚いた。
そんなことを考えていると、先生はさっさと奥へ行ってしまった。早歩きで着いていく。ドアを1つくぐっ
たところで、オレは驚いた。
「大丈夫、安心して、あなたを取って食おうとか、そんなことは考えていないから」
「で、でも、先生これ…地下…」
「で、でも、先生これ…地下…」
そう、ドア1つくぐった先にあったものは地下への階段。まだ昼なのにそこだけ真っ暗で、今にも亡霊
が這い上がってきそうな、まるでホラー映画で見るようなそんな階段だ。
が這い上がってきそうな、まるでホラー映画で見るようなそんな階段だ。
「あら、怖いの、仕方ないわねぇ…ほら、来なさい」
「うわっ」
「うわっ」
先生はオレの手を取ると、引っ張るように階段を下りていき、それに誘発されたようにオレの足は階
段を下りていく。別に地下があって驚いただけであって、怖かったわけじゃないのだが…。
階段の下の方はひんやりとしていた。
段を下りていく。別に地下があって驚いただけであって、怖かったわけじゃないのだが…。
階段の下の方はひんやりとしていた。
全部下りきった所で、先生がドアを開ける。灯りが差し込んで、少し目が眩んだ。
そして驚いた。
そして驚いた。
「な、何だここ!」
「オヤ、ソノ子ガ例ノ少年デスカ?」
「ええ、そうです博士」
「オヤ、ソノ子ガ例ノ少年デスカ?」
「ええ、そうです博士」
は、博士だ!何か漫画とかでこういう人を見たことがあるけど、まるっきり博士って感じだ!
片言の日本語で話すその博士の横には、奇妙なデザインの布を被った人もいる。
片言の日本語で話すその博士の横には、奇妙なデザインの布を被った人もいる。
先生は地下室のドアを閉めると、オレを椅子に座るよう促した。
「で、なんです、ここ?」
「月野くん、実はあなたにちゃんと話しておかなければならないことがあるの」
「は、はあ」
「月野くん、実はあなたにちゃんと話しておかなければならないことがあるの」
「は、はあ」
先生は向かい側の椅子に座ると、真剣な面持ちでそう言った。
「単刀直入に言うわ、月野くん、あなたは過去に今私の後ろにいる博士にある手術をされているの」
先生の目がオレの目を捉えて離れなかった。
手術だって?
全く覚えが無かった。確かに、いつだったか、盲腸の手術を受けたことがあるが、手術はそれっきり
一度もない。博士を見たのも今日が初めてだ。
というか、こんな怪しい研究室に連れてこられた覚えも無い。
全く覚えが無かった。確かに、いつだったか、盲腸の手術を受けたことがあるが、手術はそれっきり
一度もない。博士を見たのも今日が初めてだ。
というか、こんな怪しい研究室に連れてこられた覚えも無い。
オレは心の底から先生を疑った。