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『カスJK沙都子と梨花vsココス』





放課後。
寄り道の理由はいつも一つ。
ココス。
魚介のスープスパゲッティが大好物な二人は、メニューを見るまでもなく席についた。

沙都子「これしか勝たん!」(ズルズルズル)
梨花「タバスコ死ぬほど入れて酸っぱくするの好き」(フォークをくるくる回しながら、平然と赤い液体を注ぎ込む)

沙都子はアサリを殻ごと口に放り込み、器用に身だけを吸い出す。
沙都子「……ぺっ」
(床に殻)

一方の梨花は、そもそも口にも入れない。
つまんで、無言でポイ。
梨花「拾わないでよね?あんたやりそうだし」
沙都子「……このご時世、いつ誰に撮られて晒されるかわからんのに?」

二人の足元は、あさりの血の池地獄。
そのとき。

バリッ。

梨花「え?音やば」
沙都子「あー……あいつ」

配膳ロボが、貝殻を粉砕しながら進行。
ロボは一人で座る、帽子をかぶったガキのテーブルへ。

配膳ロボ「ご注文の品お取りください〜お取りください〜」
ガキ「……」(もじもじ、完全無視)
配膳ロボ「お取りください〜」
ガキ「う~~……」
沙都子「チッ!!!」

静かな店内に、殺気が走る。

沙都子「おい取れよ。うるさいんだけど」
ガキ「え……?」
沙都子「耳なし芳一?それともただの無能?」
沙都子「ハンバーグ取るだけで詰む人生って何?」
沙都子「……客に迷惑だろ!!!」

バンッ。
テーブルと、ついでにロボを叩く。
周囲の視線が集まる。
ガキは、もう涙目。

梨花「いや普通に親呼べって。可哀想にいじめやん」
沙都子「親のしつけなってないから代行してんだろ!!」
梨花「うざキモ。大体沙都子さぁ……」
配膳ロボ「ご注文の品お取りください〜」
梨花「いやテメェはしゃしゃんなこのっ!!」

バンッ!(ロボへ蹴り)

ガキ「う、うぅ……うわぁああん!!」
沙都子・梨花「あ……」

ついに泣き出した。
店員、もしくは親が来そうな、あの“気配”。

沙都子「……しゃーない。偽善者やるか」
梨花「え?」

沙都子、急にしゃがむ。

沙都子「ぼくぅ〜?ほら、ロボットさんだよ〜〜」
ガキ「うぅ……うっ……」
沙都子「これはね〜、壊れても怒られないタイプの乗り物なんだよ〜。すごいね〜〜メードインジャパンは〜」
ガキ「……うぅ」

沙都子「試しにお姉さんとドライブしてみよっかw」
ガキ「え……?」
梨花「は?」


――厨房。

ギコギコ……

料理人「は?」

沙都子「うぇ〜〜〜いwwwwww」
ガキ「早い早い〜〜!はしれ〜〜〜!!」
配膳ロボ「ごちゅ……ももも、ん……おどりぃっ!!!ぐだぢ〜〜〜」

料理人「は?は?」



数日後

沙都子「あのあと鍋に手当たって火傷したし」
沙都子「救急車デビューも済ませたし。もうなんなの最悪」
梨花「英雄だわアンタ。大変な功績だー(冷ややかな目)」
沙都子「配膳ロボに救急車……。なんか近いうちまたヤバ車に乗る予感」
梨花「じゃあ今すぐ呼べば?」
沙都子「どうせパトカーとか霊柩車って言うつもりっしょ」
梨花「いやアンタんちのパパの車」




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最終更新:2026年01月15日 19:26