葛城事件
赤堀雅秋監督による2016年の映画『葛城事件』は、自身の劇団の舞台劇を映画化した、ある一家の崩壊を描く壮絶な人間ドラマです。
無差別殺傷事件を起こした死刑囚の家族を軸に、父親の強権的な支配がどのように家族を蝕み、悲劇へと突き進んでいったのかを冷徹な視線で描き出しています。
『葛城事件』ストーリー解説(8行)
1. 父親の葛城清は、念願のマイホームを建て、理想の家族を築いたつもりでいたが、その実態は独善的な支配だった。
2. 清の威圧的な態度に耐えかねた妻の伸子は、次第に精神を病み、家庭内は対話のまったくない冷え切った状態となる。
3. 長男の保は、父の期待に応えようと必死に大手企業に勤めるも、リストラに遭い、再就職も隠したまま絶望を深めていく。
4. 次男の稔は、定職に就かず自堕落な生活を送っていたが、父からの激しい叱責と無視に耐えきれず、ついに暴走を始める。
5. 稔は附属小学校近くの通りで無差別殺傷事件を起こし、8人を殺害。死刑判決を受けるが、反省の色は一切見せない。
6. 事件後、長男の保は責任を感じて自ら命を絶ち、妻の伸子も完全に壊れてしまい、家庭は物理的にも精神的にも崩壊する。
7. そんな中、死刑廃止論者の星野順子が、獄中の稔と「獄中結婚」をし、家族の再生を試みようと葛城家に踏み込んでくる。
8. しかし、清の傲慢さは変わらず、順子の介入すらも新たな火種となり、最後は誰も救われない孤独な食卓の風景で幕を閉じる。
主要キャスト
葛城清(父):三浦友和
葛城伸子(母):南果歩
葛城保(長男):新井浩文
葛城稔(次男):若葉竜也
星野順子:田中麗奈
最終更新:2026年03月07日 15:00