愚行録
石川慶監督による2017年の映画『愚行録』は、貫井徳郎の直木賞候補作を実写化した、人間の底知れぬ悪意と虚飾を暴き出すミステリーです。
一家惨殺事件の真相を追う記者の視点を通して、一見華やかに見える人々が抱える差別意識や身勝手な「愚行」が、冷徹なタッチで描き出されています。
『愚行録』ストーリー解説(8行)
1. 週刊誌記者の田中武志は、1年前に発生した「田向一家惨殺事件」の真相を改めて取材し始める。
2. 事件の被害者である田向浩一と友季子夫妻は、誰もが羨む理想の夫婦と思われていたが、実態は違っていた。
3. 田中の取材に応じる関係者たちの口からは、田向の冷酷な出世欲や、友季子の異常な選民意識が次々と語られる。
4. 大学時代の「内部生」と「外部生」の階級格差や、女たちの醜いマウント合戦など、人間の浅ましい本性が露呈していく。
5. 田中自身もまた、精神を病んで育児放棄の罪で服棄中の妹・光子を世間の目から守ろうと、暗い執着を見せる。
6. 取材が進むにつれ、一家惨殺事件の真犯人と、光子の抱える心の闇が、過去の凄惨な「愚行」によって繋がっていく。
7. 真相は、光子が受けた深い屈辱と絶望に対する復讐であり、田中もその闇を共有する共犯者であったことが判明する。
8. 誰もが「自分は正しい」と信じながら他者を踏みにじる、終わりのない悪意の連鎖を突きつけて物語は幕を閉じる。
主要キャスト
田中武志:妻夫木聡
田中光子:満島ひかり
田向浩一:小出恵介
田向友季子:松本若菜
宮村淳子:臼田あさ美
稲村恵美:市川由衣
最終更新:2026年03月07日 15:14