アットウィキロゴ

岬の兄妹


片山慎三監督による2019年の映画『岬の兄妹』は、生活保護を打ち切られ、極限の貧困に追い詰められた兄妹の姿を描いた、衝撃的な人間ドラマです。
社会のセーフティーネットからこぼれ落ちた二人が、生きるために「妹の売春」という禁忌に手を染めていく過程を、ユーモアと残酷さが同居する独特の視線で描き出しています。



『岬の兄妹』ストーリー解説(8行)


1. 足が不自由で仕事をクビになった兄・良夫は、知的障害を持つ妹・真理子と二人、地方の港町で困窮した生活を送っていた。
2. ある日、真理子が町で見知らぬ男と性交渉を持ち、その対価として金銭を受け取ったことを知った良夫は衝撃を受ける。
3. 貯金も底を突き、餓死寸前の状況に追い詰められた良夫は、妹に売春をさせ、自らがその元締めとなる道を選んでしまう。
4. 兄は罪悪感に苛まれながらも、妹の体を売って得た金で飢えを凌ぎ、束の間の「贅沢」を享受する矛盾した日々に浸る。
5. 客として現れる男たちの醜悪な欲望や、彼らもまた何らかの欠落を抱える人間であることを、映画は容赦なく映し出す。
6. 次第に生活は安定を見せるが、妹が妊娠するという事態に至り、兄妹が積み上げてきた歪な日常は一気に崩壊を始める。
7. 良夫は自分の過ちに打ちのめされながらも、妹を連れて過酷な現実を彷徨い、自らの愛と罪の深さに直面する。
8. 最後に二人が海辺で見せる姿は、救いようのない絶望と、それでも切り離せない血縁の絆を痛烈に描き出し、幕を閉じる。



主要キャスト

原田良夫(兄):松浦祐也
原田真理子(妹):和田光沙
溝口:北山雅康
岩崎:岩谷健司
最終更新:2026年03月07日 15:16