『カスJK沙都子と梨花vsサラリーマン③』
――翌日、また立ち食いそば(昼・12人)
(昼時。満員。空気が重い)
女子7+男子5、どっと入る。
誰も周りを見ない。
男子A「うっわ狭っ」
男子B「ここ立ち食い?貧乏かよ」
梨花(無言で勝手に充電)
沙都子「電気あるじゃん、ラッキー」
男子D(サラリーマン指差し)
「なにこのおっさん軍団」
男子D「お前の彼氏?w」
女子A「きっつ」
女子B「ほんと終わってるこの店」
女子C「映えなさそうすぎ」
女子D「サラリーマンってさ、小説ばっか読んでそう」
沙都子(急に)
「でもさ」
「こいつらだって家族養うため頑張ってんだから」
「馬鹿にすんなよ」
梨花(被せる)
「こんなやつらでも必死で生きてんだよ」
――擁護の皮を被った侮辱。
店内、最悪の空気。
注文は適当。
出てきたそばを前に、全員で。
全員「映え〜〜~~~~~~~!!」
写真だけ撮って、放置。
女子D「見た目まず」
女子E「茶色すぎ」
男子A「これ餌?」
男子B「犬のほうがいいの食ってそう」
匂い嗅ぐ。
女子A「グロ」
女子B「無理」
男子C「オッサンの汗の匂い」
男子D「会社のトイレ」
去り際。
沙都子「ねえ」
「揚げ物食べたい」
男子A「仕方ねぇな」
「かきあげ10こ!」
店員「……わかりました」
(作り始める)
少しして。
沙都子「はぁ?!」
「かきあげ?」
「映えねぇじゃん」
「普通イカでしょ」
男子D「じゃイカ10こな!」
店員「……え?」
一瞬の間。
男子A「は?」
男子B「何その態度」
男子C「客だぞ?」
男子D「やる?」
怒鳴る。机叩く。店内冷める。
女子たち、顔をしかめる。
梨花「あほばっか」
沙都子「うん」
置いていく。
(静かになる)
サラリーマンが一人、
嫌そうな顔で席を立つ。
また一人。
また一人。
音だけが残る。
終
最終更新:2026年01月23日 23:59