アルキメデル

「世界は我々の物だ……デザイアグランプリを破壊しておいで!」

【名前】 アルキメデル
【読み方】 あるきめでる
【声/俳優】 春海四方
【登場作品】 仮面ライダーギーツ
【登場話】 11話「謀略Ⅱ:ジャマトの迷宮」
【所属】 デザイアグランプリ運営陣?
【分類】 不明
【名前の由来】 アルキメデス+愛でる+目+メンデル?

【詳細】

デザイアグランプリ運営に関わる人間と思われる老人。

メガネを掛けた麦わら帽子をかぶった男性だが、どこかに存在するジャマーガーデンなる温室にて…

ジャマトを栽培している。



ジャマトを栽培している。


誰が呼んだかジャマト栽培おじさん。見たまんまって言うな。


無数の植物が生い茂ったかなりの規模を持つ温室の中にはポーンジャマトの幼体と思われる物体が無数に存在し、彼はそれをまるで自分の赤子のように接し愛おしみながら育てている。

ゲームマスターから直接連絡が来る立ち位置のようで、その正体であるギロリのことも知っている模様。
デザイアグランプリの運営にかかわる身の上でありながらもゲームそのものには全く興味がなく、自分が育てるジャマトが強く育つことにのみ執心しギロリからの直接連絡を一度は無視した上、執事ジャマト&メイドジャマトデザイアドライバーを持ち出しジャマトライダーへ変身したことを注意されるも、

「ジャマトが強いほうが、仮面ライダーも戦い甲斐があるってもんだろう」


と言い軽く流している。
どうやらジャマトに関する研究を行っているようだが、14話ではルークジャマトを育て上げ「ルーク」という名前を与えて右腕、要は補佐役に任命した。

アルキメデルが持つ麻袋にはこれまで死亡退場したライダーのIDコアが大量に入っているが…?

15話ではギロリに対しギーツを脱落させたことについて言及。
優勝常連である彼が脱落したことでジャマトの勝利だと告げるも、ギロリからは「まだ成長したライダーはいる」として電話を叩き切られた。

その際の発言でジャマトを「我々」と称し、「栄養と学習でジャマトは進化する」とも発している。
実は脱落したライダー達のIDコアはジャマーガーデンへと流されており、リタイア以外で退場した参加者達の肉体もまた届けられている。

参加者達の肉体は「肥料(=栄養)」、戦いの記録やデザイアグランプリにかかわる膨大なデータを記録しているIDコアは「情報(=学習)」であり、それらを吸収して成長するジャマトは理論上無限に進化をしていく種族であると言える。

そしてデザイアグランプリが「遥かな未来人が過去の様々な時代を舞台に作り上げたリアリティライダーショー」であることが明かされると共に、ジャマトもDGPが用意した「やられ役」としての存在だった。
その育成を担当していたのがアルキメデルだったが、いつしか彼はやられ役としてデザインされながらも学習を繰り返してより優れた存在へと成長していくジャマトへ愛着が湧くようになり、彼らが幸せに暮らせる世界を願うようになる。

アルキメデルがデザイアグランプリを敵視するのも、自分が育て愛着有るジャマト達がデザイアグランプリのゲームで良いように使われ、その挙げ句に参加者達によって倒されていくという無念さが積もり積もったことによるものだろう。
ベロバと手を組んだ時期は定かではないが、彼女がジャマトのスポンサーとなったのはそれなりに長いようであり(少なくともプロデューサーであるニラムから良いように思われていないがスポンサー故に手を出しづらいらしい)、自分達を支援してくれる彼女がいたからこそ現状への不満が募っていったのかもしれない。

そしてベロバがチラミが持つヴィジョンドライバーを奪い取ったことで運営側が奪還のためジャマーエリアへと攻め込んでくる。
それに対してベロバは現ジャマーガーデンの廃棄を決意したため必死にやめるよう懇願。

「ああっ! ベロバ様! おやめくださーい! せっかく育てたのに…!」

しかし彼女は仮面ライダーベロバへ変身するとレーザービクトリーでガーデンごと周囲を吹き飛ばす。

周囲に居た英寿達はなんとか生き延びたが、アルキメデルは生身の状態で爆発に巻き込まれたものの一応生存。
ルークジャマト等の生え抜きは生き残ったものの、育成途中だったジャマトはガーデンごと吹き飛んでしまったため号泣していた。

その後ジャマトグランプリが開催する中目だった動きはなかったが、29話では「とある時代の地層」とやらの発掘作業を行っており、発見したダンクルオステウスジャマト(古代魚ジャマト)に水をかけて復活させようとしていた。
レーザーブーストフォームの力を手に入れますますパワーアップしたギーツこと浮世英寿への呪詛を口にしながらの作業だったため相当ストレスが溜まっていた模様。

30話ではナーゴとキューンに破れ右半身を吹き飛ばされ瀕死状態の古代魚ジャマトの惨状に取り乱し、大量の水を自分のヘルメットをバケツ代わりにぶっかけていたが、ふと自分の左手に目が止まり、

「あ…!とっておきの肥料だ…!」


次の瞬間には折りたたみ式ののこぎりを構え狂気の笑みを浮かべていた…。

流石に自分の体の一部を食わせる…という暴挙はしなかったが、血液を接種させることで古代魚ジャマトを復活させることに成功する。
しかし人体の一部を栄養として吸収しその味を知ってしまったためか、ついにはアルキメデルそのものを餌として食べ始めてしまう。
自分を食べる古代魚ジャマトに対しアルキメデルの反応は…なんと、歓喜していた。

そしてアルキメデルを全て喰らい尽くした古代魚ジャマトはやがて、そのものの姿へと変化する。
アルキメデルの記憶と意思は、情報としてダンクルオステウスジャマトへと受け継がれることとなった。

そしてその意思を受け継いだダンクルオステウスジャマトが滅びたことで、完全な死を遂げることとなった。
デザイアグランプリの関係者達は現代で死亡してもルール違反等を除けば未来でリデザインされ復活できるが、ジャマトに食われるという形でその情報をジャマトに明け渡したアルキメデルが復活できるかは不明。

ベロバですら復活できたが、彼に関しては退場後一切情報がないあたり完全なる消滅を迎えた可能性が高い。

だがそのデータはダンクルオステウスジャマトにアルキメデルが食われる場面に居合わせた五十鈴大智によって有効活用されることになる。

【ギーツエクストラ 仮面ライダーゲイザー】

アルキメデルがジャマトの育成に携わっているのはネメル/仮面ライダーゲイザーゼロの指示だったことが判明した。

本エピソードでは本編の前日談に当たるが、その当時からジャマトを愛でる姿勢はあったもののその進化に対しては危機感を抱いていたようで、ニラムに敗北した上司に対し「いわんこっちゃない」とつぶやき、彼の消滅を見届けた。

【余談】

運営側の人間?であるが、ギロリツムリらのように目の動作にまつわるものではない。
恐らくアルキメデスとメンデルを足したものと思われるが、ジャマトに対する態度から「愛でる」も含まれるか。無理矢理に考えるなら「アルキ目デル」ということで目も入る。

アルキメデスは古代ギリシャに存在した技術者。
有名なのはスクリューやエレベーター、軍船を焼き払ったという光学兵器の開発だが、恐らく最も知名度があるのは「浮力」の発見だろう。
「エウレーカ!」と言いながら全裸で走り回ったという逸話か。

メデルの部分はメンデルに由来すると思われるが、メンデルの法則という遺伝子に関する発見が有名。
植物の栽培にまつわるポジション故か。

アルキメデスもメンデルもどちらも正式に由来であると発表されたわけではないので、歩く植物を愛でるおじさん…くらいの意味合いかもしれない。
いややってることは愛でるどころのレベルではないが。死ぬ寸前のダンクルオステウスジャマトに嘆き悲しむ場面も有る上に、彼がジャマトが幸せに暮らせる世界を願うようになるまでひたすら育成を続けていたことを考えると、アルキメデルにとって育て上げたジャマト達は息子のような気持ちを抱いているのだろう。
そこまで思い込み…もとい肩入れ、感情移入できるからこそ30話の笑みの狂気度が上がるのだが…あの、腕を失ったジャマトに自分の腕を肥料にするつもりなんです?

演じている春海四方氏は仮面ライダーオーズ/OOOでも下田権造役(軍鶏ヤミーの回)として出演している。

最終更新:2025年06月20日 02:16