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東方星波紋 第2話

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 東方星波紋 
  第2話 幻想郷に降り立つ静かなる星―中篇―

   そもそもの発端は、祖父であるジョセフ・ジョースター、

   DIO討伐の時に仲間となったジャン・P・ポルナレフの二人が来たことから始まった。

    「ジジィ、その神隠し事件がスタンドによるものだと思ってるわけか」

    「あぁ、そうじゃ。旧博麗神社へ調査に向かったSPW財団の者も

     数人を除いて全滅したという情報がある」

   老齢のジョセフ、隠者の暗示:ハーミットパープルという遠視などを得意とする

   補助タイプのスタンドを持つ。

   年齢に似合わない程の身体能力と長年の経験からくる知略を得意とする

   まだばれていないが隠し子持ち・・・というか浮気。

    「この話は、情報隠蔽されてるらしいぜ」

   ポルナレフ、戦車の暗示:シルバー・チャリオッツ、近接パワー型で超一流の剣捌きを誇る。

   騎士道精神をもち、正々堂々の戦いを主とする。

   が、DIOの時は大してそうでもなかったり、便所運が無い。

    「・・・失礼な説明が出た気がするんだが」

   気のせいだ。

    「全滅・・・?」

    「あぁ、とは言っても行方不明の意味合いなんだがな」

   その言葉に思案顔を見せ・・・

    「実際にはどういう様子なんだ?」

    「・・・目の前で、いきなり消えたらしい。何の脈絡も無く・・・だ」

   スタンドとは普通、スタンド使い以外には見ることが出来ない。

   その為、そのいきなり人が消えた事も、スタンド能力によるものだと

   想定すれば、ありえない話ではない。

    「それで俺達に解決して欲しいというわけか・・・」

    「そういうことじゃ」

    「一人でも多い方がいいからな」

   DIOとの戦いから数ヶ月、その間勉学の遅れを取り戻したり・・・

   スタンドを多少鍛えたりしていた。

   承太郎は、実戦経験を更に積むいい機会として、その調査に同行した。



          ―――――旧博麗神社―――――



   そして、SPW財団の案内により、旧博麗神社の場所まで辿り着いた。

   山奥にあるが、町からはそれほど離れておらず、手入れはされてないようだが

   汚くは無かった。

   ところどころ落ちている靴などはおそらく、行方不明となった者達の物であろう・・・

   主人を失った荷物は主の帰りを待っているようにそこに居るという意思が見受けられる。

    「・・・ここか」

    「・・・あぁ、そうじゃ」

    「・・・」

   ポルナレフは黙祷を捧げ、ジョセフはハーミットパープルを使い念写をしていた。

   承太郎は境内を見渡し、何かヒントになるような物を探していた。

   同行していた財団の者達は全て帰していた。

   今、手に持っている無線でもって連絡を取り合うらしい。

    「なにかわかったか、ジジィ」

    「わからん、何も写らん」

    「となると、自分の足で探すしかないか・・・」

   ポルナレフは一つ心当たりがあるらしい。

   同じタイプのスタンドも存在するとの事で、そのスタンドの可能性

   が真っ先に思い浮かんだらしい。

   承太郎とジョセフは会ったことは無いが、DIOの館に居た。

   No.2の実力者で絶対の忠誠を誓っていたヴァニラ・アイス。

   心自体が暗黒のような一面を持っており、その影響か、

   そのスタンドもどこかわからない空間へと続く空間を持っていたらしい。

   そのスタンドは本体すら隠し通し、閉じこもった状態で触れると

   暗黒空間に引きずり込みバラバラにしてしまうらしいとの事。

    「こういう調査は別れてからの方がいいのだがな・・・」

    「仕方ないじゃろ、危険性から考えて単独行動は禁物じゃ」

    「ジョースターさんの念写で移らないから余計に特徴が一致してそうだしな・・・」

   とりあえずは、日が暮れるまでに少しでも多くの情報を集めようと、

   固まって動いていた。

   しかし、その捜査もむなしく結局今日は、帰ることとなった。

   承太郎は考え事をしていたためか愚痴を言うポルナレフと

   その愚痴に相槌を打つジョセフから後ろ寄りに、少しだけ離れて歩いていた。

    「・・・って、おい承太郎、あんまり離れるな」

    「あぁ、そうだな。すぐに行く」

   呼ばれて気が付いた承太郎が足を踏み出そうとした瞬間、

   承太郎の横の空間に、歪の様なものが見えた。

    「!?」

    「どうした!?承太郎!!」

   承太郎の様子に、ジョセフは只ならぬ事を感じ、叫ぶ。

    「・・・ここに歪が」

 そう言って、歪を指差した途端・・・その歪が近づき、

   承太郎を飲み込み始めた。

    「な!?」

    「「承太郎!?」」

   慌てて、近づくジョセフとポルナレフ。

    『スタープラチナ・ザ・ワールド』

   咄嗟に時を止める。最大5秒止めれる時間を使い、

   スタンドを使って、自分を引っ張りあげる。

   だが、スタープラチナのパワーをもってしても、歪から抜け出す事が出来ない。

   引っ張りあげても何の効果ももたらさない。

   残り3秒―――

    「・・・油断したか、やれやれ、幸い閉じようとしているみてーだから

     ジジィどもは巻き込まれねーな・・・」

   見ると先ほどよりも歪は小さくなっていた。

   時を止めてる最中は閉じていなかったが、その直前まで閉じていたのであろう。

   そして、承太郎が飲み込まれた時に完全に消える。

   これは、確信めいた結論だった。

   残り2秒――

   せめて、地面にメッセージをスタンドで掘り込む。

   【心配するな、すぐ戻る】

   歪から見える光景は、どうやら別の場所のようだ。

   少なくとも異次元空間や暗黒空間などではない。

   残り1秒―

    「限界か、時は動き出す」

   最後に、承太郎は自分からその歪に入り込んだ。

   時は動き始め・・・

    「何!?」

    「承太郎!何処だ!返事をしろ!?」

   ジョセフたちは承太郎の居た地点であたりを見回した。

   だが、そこにはもう承太郎の姿は無かった。

    「承太郎・・・」

    「ジョースターさん・・・」

   数分後、ジョセフは肩を落としポルナレフはかける言葉を失った。

   しかし、その悲観もすぐに背後にいる者の気配で吹き飛んだ。

   おそらく、承太郎を消し去った者であろう。

   すぐにスタンドを展開し、戦闘態勢をとり、振り返る。

    「!?」

    「な!?」

   そこには見覚えのある人物が居た。



             ―――――幻想郷―――――回想終了



    「ジジィどもは巻き込まれなかったのが幸いか・・・」

   承太郎は、手持ちのタバコの数を確認し、吸おうとしたが止めた。

   あたりを警戒しつつ回想に耽っていた承太郎。

   目の前の少女は相変わらず、目を回している。

   しかし、そろそろ置きそうな気配はしている。

    「・・・・・・んぅ」

   どうやら、ようやく気が付いたようだ。

   承太郎は離れた地点でスタープラチナに木片を持たせ、すぐさま攻撃できるように

   構えを取る。少女が眼をあけて承太郎を見た時。

    グーーーーーー・・・

   間抜けな音がなった、ちなみに言うと承太郎の腹の音ではない。

   勿論、スタンドであるはずも無い。

   辺りには虫こそ居るものの、動物は居ない。

   消去法で、少女のおなかの音だった。

    「・・・・・・」

    「・・・・・・」

   沈黙、お互い見つめあったまま動かない。

   片方は何が起こったかわからないといった視線・・・

   片方は呆れ半分、警戒半分の視線・・・

    「・・・・・・・・・」

    「・・・・・・・・・」

   何故か、承太郎は目をそらしたら負けだと思い、視線を外せない・・・

   少女は、まだ呆けている。

    「・・・」

    「・・・」

    「・・・あなたは食べられる人類?」

    「・・・これでもやるから、その物騒な台詞を止めろ」

   承太郎は小物入れの中から、菓子類を取り出すと、少女の方へ投げた。

   少女はその菓子を受け取ると・・・しばらく見回した後・・・

   袋ごと口の中へ入れた。承太郎は、完全に呆れた目になった・・・

    「・・・」

    「まずい・・・おいしい・・・」

   まずいは袋の部分、おいしいは中のものの感想だろう。

    「袋くらい開けて食え・・・」



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