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東方星波紋 第4話

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東方星波紋
  第4話 フラワーマスター ―その?―

   飛び掛ってきた承太郎を片手で突き飛ばそうとした時、

    「オラア!!!」

    「ふぐ!!?」

   風見幽香は既にスタープラチナにより殴り飛ばされていた。
   未知の力で攻撃された事により、思考が停止するが、
   体は反射神経に従い、着地する。
   幽香は殴られた箇所に触れ、負傷の具合を確認する。
   肋骨が2~3本へし折れ・・・砕けていた。
   さすがの大妖怪と言えども、ダイアモンドをも砕くパワーは
   キツイ一撃だったらしい。
   距離を取り、承太郎を睨みつけながら妖力を籠め、粉砕箇所を治癒する。

    「・・・タフな奴だな」

   溜息をつきながら、呟く。
   今の一撃で仕留めたと思っていた承太郎は、内心舌打ちをする。
   少なくとも目の前の妖怪はルーミアとは別格の力を持っているらしい。
   ここからは、今のような奇襲の一撃は通用しないとみていいだろう。

    「・・・厄介な事になったな」

   にらめ付けてくる幽香の形相を見ながら、相手の出方を慎重に窺う。
   今の二人の距離は100m程・・・近づき攻撃しようにも逃走される距離、さらに
   時を止めて近づこうにも5秒しか止めれないため、逆に手の内を見せてしまう
   だけとなり、無意味。
   どうにか近づいて、連撃を叩き込めば再起不能に出来ると判断し、
   一歩踏み出す。幽香は動かない。
   睨んでいた視線を止め、微かに顔を伏せる。
   その顔は笑っていた・・・

    「ふふふ・・・」

   十歩近づいた地点で歩みを止める承太郎。
   先ほどから顔を伏せて何をしているのかと思ったら今度は笑い出した。
   隙だらけなのだが、逆にその隙が恐ろしいと感じ、立ち止まる。

    「あはははははははは!!!」

    (気でも狂ったか?)

    「面白いわ、外の世界にもこんな人間がいるなんてね」

   更に慎重に一歩踏み込む・・・
   じりじりと距離を縮めていく、ここで承太郎は奇妙な視線を感じた。
   だが、木に寝かせた子供は動いている気配はないし、
   幽香は元々承太郎に視線を向けている。
   ならば、気のせいかと思い、更に距離を詰めた時に気が付いた・・・
   向日葵が全て承太郎の居る方を向いている事に・・・

    「なにいいいぃ!?」

   さらに、その向日葵から種が射出される。
   その数、20!

    「【スタープラチナ】!!!」

   その種の弾丸をスタープラチナで全て叩き落す。

    「あら?どうかしたのかしら?」

   承太郎の必死の形相に挑発的な笑みを浮かべる幽香、
   傘を差し、回しながら笑うその姿に、余裕すら見て取れる。

    (スタンド能力・・・?いや、確か奴にはスタープラチナは見られていない・・・
     これは一体・・・)

    「あらあら、怖気ついたのかしら?」

   幽香は人妖問わず神経を逆なでする事が好きなので、
   承太郎を挑発するのは自然に呼吸するのと同じ様な感覚なのだ。
   一方、承太郎は切れる事には切れるが、さすがに相手の能力が
   不明のうちには飛び掛ってはいかない。
   今わかっている事は、向日葵の向きを変え種を打ち放ってくるという事。

    (・・・今の個数なら弾けたが・・・それ以上となるとキツイ・・・
     時を止める事がばれる事も考慮しねぇとな・・・)

   スタープラチナを出さず精神の浪費を抑え、静かに幽香を睨みつける。
   承太郎に有利な点は相手に自身の【スタープラチナ】が見れないこと、
   そして、【スタープラチナ】の圧倒的パワーと『時を止める』能力。

    (どんな手段を考えているのかしら・・・ま、楽しめればそれでいいけどね)

   向日葵を待機させ、面白そうな玩具を見る目つきで承太郎を見る。
   幽香に有利な点は経験の差、遠距離からの攻撃、圧倒的な身体能力。
   承太郎は静かに観察し、動かない。幽香は不敵に微笑み、動かない。

    「私の名前は風見幽香」

    「・・・」

   何の前触れも無く、自己紹介し始めた幽香に特に反応はしないが、幽香は構わず
   言葉を続ける。

    「最強の妖怪よ・・・自分を殺す相手の特徴ぐらい欲しいでしょ?」

    「ご丁寧にどうも・・・だが、最強と言うならそれも今日までだろうがな」

   それきり両者は黙し、睨みつける。
   おそらく、承太郎が動けば幽香は種の弾丸を撃ち込むであろう。
   承太郎を睨むように、そして、幽香を祝福するかのように
   向日葵は・・・不気味にゆれていた。



                    to be continue


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