『真・女神転生2』のキャラクター育成において重要なのは、キャラクターごとに明確な育成方針を決めて、アビリティを振り分けていくことだ。何もここに書いてあることをそのまま実行せよ、というわけではないが、人類の行く末を賭けた戦いに挑まざるを得なくなるあなたのことだ、少しでも有利に進められるよう、参考にしてほしい。
まずアレフ(=あなた)についてだが、アレフは魔法が使えない。となると、当然、力や速さを優先的に上げたいところではある。しかし先述したように、特定のアビリティを上げないとどうしてもストーリーが進まない場面があるため、他のアビリティを軽視するわけにもいかないのが実情だ。
具体的には知恵が10、魔力が10、ゲームの進行上どうしても必要となる(ただし、装備品や酒、宝石のボーナスを含んで越えればいいため、必ずしもこの数値まで上げる必要はない)。したがって、ゲームの中盤にさしかかった頃までには、知恵と魔力を調整しておくといいだろう。仮にそうでなくとも知恵は悪魔との会話に影響を及ぼすので、上げておくことにこしたことはない。
またエキストラダンジョンである金剛神界については、属性ごとにチェックされるアビリティが違う。この金剛神界でのアビリティチェックは装備品などのボーナスをのぞいた“素の数値”がチェック対象となる。いずれもかなりの数値を必要とするので、序盤のうちから計画的に上げていくことが重要だろう。手に入れた香も、基本的にはアレフにつぎ込んでいくことが望ましい。同じく金剛神界の魔人が出現する部屋では、入室に運が25必要となる。属性がニュートラルの場合はともかく、ロウとカオスのときはさらに条件が厳しいものになる。
ヒロコの最大の特徴は、なんといっても魔法を使えること。しかしその分HPが低い。ヒロコは回復魔法から攻撃魔法、特殊な魔法までバランスよく習得していくが、特に重要なのが移動を快適にするエストマやトラポートといった魔法。これらの魔法を早めに習得すべく、まず序盤から中盤にかけては、知恵と魔力を優先的に上げていった方がいいだろう。
後半戦にさしかかってからは、敵の攻撃もかなり強烈なものになるため(特にボス)、力や体力を重点的に上げ、タフさを身に付けさせるといい。そうしないと、ボスの連続攻撃に耐えることができなくなってしまう恐れがある。魔法は仲魔に任せ、戦士として育てることに重点を置くのもひとつの手だ。
ヒロコの初期ステータスは4タイプの中からランダムで選び出される。レベルは18で固定され、アビリティ合計数はどれも同じだ。初期ステータスの違いでゲーム進行に有利・不利がでるようなものではないので、特に気にする必要はないだろう。
はっきり言ってしまうと、ベスとヒロコは能力的には違いがない。習得できる魔法も同じだ。違うのは人格と見た目だけ。したがって、基本的に育てる方針ははヒロコと同じ方針でいい。そもそもゲームが中盤に入るところでパーティーから外れてしまうので、適当に育てていても特に問題はない。
また初期ステータスはヒロコと同様、4タイプの中からランダムで決定する。レベルは24で固定されている。Cタイプのみ、なぜか他のタイプよりアビリティの合計値が2ポイント高い。
ヒロコとベスが魔法を習得する法則は共通で、“(レベル×2+知恵+魔力)÷8”の計算式で算出される分だけ、下の表の順番で魔法を習得していく。魔法を早く習得したいのであれば、レベルアップ時に知恵と魔力を重点的に伸ばしていく方がいいのだが、それでは後半戦でスタミナ不足に陥りがちだ。このゲームでは攻撃魔法がまったく役に立たないので、トラポートまで習得してしまったら、あとは力や速さなどのアビリティを重点的に上げていった方がいい。