2Dフィールド、あるいは3Dダンジョンで悪魔と遭遇したとき、FIGHT・ESCAPEの他に、「TALK」というコマンドが用意されている。このコマンドを選択すると、アームターミナルの翻訳機能を使って、悪魔と会話することが可能だ。
悪魔と会話をし、コミュニケーションを取ることで、悪魔を仲魔にしたり、あるいは悪魔から何かアイテムを貰えたりするなど、さまざまな駆け引きを楽しむことができる。もちろん、交渉の結果は良いことばかりでなく、時に悪魔に呆れられて逃げられたり、最悪悪魔が激怒して突然攻撃を仕掛けてくるなどということもありうる。しかしどんな結果になるにせよ、この悪魔との会話なしでは『真・女神転生2』というゲームは成立しない。それほどまでに悪魔との会話は重要なコマンドなのだ。
悪魔との会話には以下のルールがある。
- 月齢が満月のときは基本的に会話が成立しない。
- ダーク属性の悪魔は会話で仲魔にならない。
- 自分の属性と反対の属性にある悪魔は仲魔にならない。
- 主人公がSLEEPなどの行動不能のバッドステータスになっている場合、会話ができない。
- 主人公のレベルが不足している場合は仲魔になってくれない。
他にもヴァーチャル・バトルでは会話ができない、ボスキャラクターとは会話ができないなどの細かなものもあるが、頭に入れておくのは上に挙げたもので十分だろう。特に注意したいのは3番目の属性に関するルールだろうか。必死で話しかけてもいっこうに仲魔になってくれないというときは、各種回復施設などで属性のチェックをおこなうといい。もしかしたらいつの間にか属性が変化していた、ということもありうる。
『真・女神転生2』の会話の傾向として、やたら魔石をねだられることが多い。これが1個や2個で済むならまだいいのだが、3個・4個・5個と、次から次に魔石をねだられることがよくあるのだ。魔石は店で買うことができず、入手するにはニュートラル悪魔を倒すか、「すでに仲魔にしている悪魔に話しかけて貰う」ぐらいでしか入手方法がないため、結構な貴重品と言える。それをたかが一匹の悪魔のためにどんどん使っていくというのは非常にもったいない。
それでも店で買うことができない以上、魔石は地道にコツコツと集めていくしかないのか、というとそうでもなく、実のところ魔石を持っていなのに魔石をあげる素振りを見せると、「情けない奴め!これをもっていけ」と言って、悪魔に貰えることがある。この会話の流れの中で手に入れた魔石を貢いでやれば、時間はかかるかもしれないが、いずれ仲魔にはなってくれるだろう。
またもうひとつ注意したいのがメシアンとガイアーズの扱い。前作をプレイした経験のある人なら問題ないと思うが、シリーズ初経験という人には、彼らを相手にするのは少し面倒かもしれない。詳細は後述するが、メシアンとガイアーズを仲魔に加えたいのなら、「友好的」な態度をしてはいけない。下手に出ると金をむしりとられただけで会話が終わってしまう恐れが多分にあるため、必ず「威圧的」に会話をスタートしよう。
なお、主人公の運のアビリティをいくらか高くしておけば、悪魔が魔石や宝玉を落としやすくなるようだ。およそ15~20ほどにまで高めておけば、手に入りやすくなる。旧赤坂など、地霊が集団で出現しやすい場所で悪魔狩りをすれば、1回の戦闘で2~3個の魔石が手に入ることも珍しくないため、短時間でそこそこの数が集まるだろう。序盤のうちから運をマメに上げておくと、中盤以降、仲魔集めも楽になる。
悪魔との交渉の中で、悪魔が貢がせるだけ貢がせたあとに逃げ出すことがままある。このとき貢いだアイテムや魔貨を無駄にしないためにも追いかけるべきだが、そのまま逃げられてしまうことがあるばかりか、つかまえたとたん悪魔が逆ギレして暴れ始めることがよくある。実はこのとき、「なだめる」のではなく、「叱りつける」ことで悪魔を落ち着かせて、そのまま仲魔にすることができる。この叱ることで仲魔になるパターンは発生確率が結構高いのでお勧めだが、稀に手がつけられず、そのまま戦闘に入ってしまうことがある。
このパターンを利用して、悪魔がアイテムを要求してきたとき、わざと拒否をすることで悪魔を暴れさせ、叱りつけて仲魔にするという荒業も可能だ。だが要求を拒否した場合は、悪魔が呆れて帰ってしまうこともあるため、自らチャンスを逃す結果に終わってしまう危険性もある。したがって、基本的には悪魔の要求には素直に応じ、逃げ出したときは叱りつける、とした方がいいだろう。
この口調は、天使や堕天使、邪神など、大人びた風貌の悪魔に多く見られる口調。かなりプライドが高く、あなたを「貴様」呼ばわりするなど、基本的に上から目線であることが特徴。また高慢な態度で、こちらを試すようなこともある。
友好的に話しかけた場合、相手のプライドを傷つけぬよう答えていくのがベストだが、もしあなたの方がある程度レベルが高い場合は、威圧的に責め、相手が命乞いをしてくるパターンを利用するとラク。また、もし交渉の途中で暴れだした場合は、ヘタになだめようとせず、しかりつけて落ち着かせると、うまくいきやすい傾向にある。
なお、「名を名乗れ」と言われて名乗ったとき、「お前が噂のメシアか?」と会話が続くことがよくある。微量ながら属性変動にも関係しているようなので、気をつけてほしい。
地霊や魔獣、下位の妖精に多く見られる口調。ジジイやヒーホー系などがこれに当たる。基本的には友好的に会話をスタートさせ、愚痴を聞いてやったり、考えに同調してやるとうまくいきやすい。
この口調の特徴としては、まず「ガンを置け」と言われるパターンが出やすい。YESと答えてもガンの装備は外れないので、安心して(?)相手の警戒心を解こう。ここでガンを置かないとまず進まないので、これは必ずYESと答えておくこと。またどちらかというとにぎやかな性格なので、相手のノリについていくことも大切だろう。
たまに「酒はないか?」とたずねられるが、これはアイテムとして酒があるわけでなく、酒を持っているかどうかは完全にその場の運次第。ないと帰ってしまうことがあるが、こればかりはどうしようもないので、諦めるしかない。
女の姿をした悪魔の口調。妖鳥や鬼女の口調がこれに当たるケースが多い。古式ゆかしい言葉遣いから、アタマが軽そうな言葉遣いまであり、中々楽しい口調でもある。
基本的には下手に出て、相手をヨイショするのが望ましい。あなたをからかうような態度にも、それにわざとのってあげるような感じもいい。バカにされようとナニをされようと、女はほめてあげることが重要なのだ。ただ、「見とれていた」という選択肢では、たまにCHARM状態になってしまうこともあるので、可愛いからといって油断してはいけない。
上魔と同じく、レベルがある程度高いようであれば、威圧的に会話をスタートするのもいい。すると「もっといじめて!」など、マゾっぽい一面を見せてくるので、そのまま仲魔にしてしまおう。
メシアンとガイアーズの口調。先述したが、仲魔にしたいのであれば絶対に「友好的」な態度を見せてはならない。「威圧的」を選んで、常に強気で押していこう。「これで勘弁してくれ」と言われても、NOを選んで無理矢理こちらに引き込むのだ。たとえ寄付をしても、高確率でそのまま逃げられてしまうので、絶対に寄付はしないこと。
この口調に当たる悪魔は、ダーク属性の悪魔ばかり。つまり、会話では仲魔にならない連中ばかりなので、あまり見かけることもないだろう。言ってしまえば話すだけ無駄、という認識で差し支えない。
ゾンビたちは仲間をほしがっているらしく、よく同意を求めてくる傾向にある。もし話しかけてしまったら、やさしく相手をして、彼らを成仏させてあげよう。それも救世主たる人物の役目と言えるかもしれない。
この口調には、マシンや妖樹、外道や悪霊などが該当する。いずれもコミュニケーションが取れないばかりか、話しかけたら突然警報を鳴らしたり、威嚇をするばかりで話にならない、というパターンが多い。そればかりか不用意に話しかけると不意打ちを喰らう可能性もままあるので、基本的にはゾンビ口調同様、話しかけずに戦った方がいいだろう。