それを自覚したのは、世界が平和になった故郷に帰って何度か月日が経った時の頃。
魔王が倒されて、全てがめでたしめでたしになったというのに。
魔王が倒されて、全てがめでたしめでたしになったというのに。
あたしの心から、何かが抜け落ちていた。
みんなの言葉は煩わしい雑音にしか聞こえなくて。
見るも美しかった景色はセピア色に色褪せて。
何かが足りない、ぽっかりと空いた小さな穴が埋まることがなくて。
帰ってきた直後の歓声は心地よかったというのに。
退屈なのだ。退屈で窮屈で、ありきたりでつまらない日々。
みんなの言葉は煩わしい雑音にしか聞こえなくて。
見るも美しかった景色はセピア色に色褪せて。
何かが足りない、ぽっかりと空いた小さな穴が埋まることがなくて。
帰ってきた直後の歓声は心地よかったというのに。
退屈なのだ。退屈で窮屈で、ありきたりでつまらない日々。
どうしてなのか。そんな事決まっている。
「アイツ」がいないから。勝手に我儘言って、過去に残るとか言い出して。
自分の家族にどんだけ心配掛けたのか知らないで。
「アイツ」がいないから。勝手に我儘言って、過去に残るとか言い出して。
自分の家族にどんだけ心配掛けたのか知らないで。
アルスと海に出れば、このもやもやが解決できると思ってた。
旅に出れば、この気持ちが晴れると思っていた。
旅に出れば、この気持ちが晴れると思っていた。
だって、あの時の三人での旅は、初めは辛いことがあったけど。
苦しくも楽しくて、平和な生活に慣れていた私達にとって新鮮で。
楽しかった。楽しかったんだ。いつもの3人で、時には言い争ったりもした。
そんな、騒がしくも楽しい世界が、私が望んでいたものだった。
苦しくも楽しくて、平和な生活に慣れていた私達にとって新鮮で。
楽しかった。楽しかったんだ。いつもの3人で、時には言い争ったりもした。
そんな、騒がしくも楽しい世界が、私が望んでいたものだった。
――あたしが欲しかったのは、平和な世界じゃなかった。
● ● ●
別の身体に押し込められてしまったが、それはもう取り戻せばいいからどうでもよかった。
問題はその別の身体というのが間違いなく魔力を持たない女の子の身体だと言うこと。
問題はその別の身体というのが間違いなく魔力を持たない女の子の身体だと言うこと。
「このマリベル様よりかわいい身体だなんて、なんだか複雑な気分よ。」
小柄で金髪、そして血よりも濃い色と錯覚するような瞳の色。
北条沙都子という身体の押し込められた、マリベルという少女が渋々認めざるえない美貌ではあった。
最も、そんな愚痴を聞いてくれる者は、仲間はいない。
今となっては過ぎ去った過去。色褪せた欠片の断片でしか無い。
北条沙都子という身体の押し込められた、マリベルという少女が渋々認めざるえない美貌ではあった。
最も、そんな愚痴を聞いてくれる者は、仲間はいない。
今となっては過ぎ去った過去。色褪せた欠片の断片でしか無い。
「まあ、この身体でもやりようはあるわね。」
兎も角。魔法が使えない身体であってもやれることはある。
猫被った態度で他の参加者たちを行き来、最後の最後に願いの権利を手に入れる。
魔法が使えればもう少しはどうにもなったのだが、こうなってしまっては仕方がない。
猫被った態度で他の参加者たちを行き来、最後の最後に願いの権利を手に入れる。
魔法が使えればもう少しはどうにもなったのだが、こうなってしまっては仕方がない。
「でも、魔王を倒した勇者たちの一人であるあたしも、ここまで落ちぶれるなんて。」
自嘲の如く吐き出した言葉には何も籠もっていない。
エスタード島というガラスの箱庭で、輝かしい未知の光景を目指した時間は夢のようだった。
アルスとキーファと自分と、3人で遊んだ思い出だけは今となっても色褪せてはいない。
エスタード島というガラスの箱庭で、輝かしい未知の光景を目指した時間は夢のようだった。
アルスとキーファと自分と、3人で遊んだ思い出だけは今となっても色褪せてはいない。
「でも、仕方なかったのよ、アルス。」
その声に耳を傾けるものは誰も居ない。これは少女のただの独り言。
あの閉じられた世界で、三人のままずっと遊んでいられればよかったのに。
だけどそれは叶わぬ夢となった。キーファがあの道を選んだ時点で全ては終わっていたのだ。
あの懐かしき過去には二度と戻れない。戻れないのなら取り戻すしか無い。
賽は投げられた。ここにいる少女は勇者アルスの仲間ではなく。
港町のやんちゃな三人組の一人でしかなく。
あの閉じられた世界で、三人のままずっと遊んでいられればよかったのに。
だけどそれは叶わぬ夢となった。キーファがあの道を選んだ時点で全ては終わっていたのだ。
あの懐かしき過去には二度と戻れない。戻れないのなら取り戻すしか無い。
賽は投げられた。ここにいる少女は勇者アルスの仲間ではなく。
港町のやんちゃな三人組の一人でしかなく。
「本当は、平和なんて欲しくなかった。」
そう、平和なんて一つも欲しくなかった。
冒険して、時には苦しいことがあっても、時には悲しいことが会っても。
魔物を倒して、みんなに称賛されて。危険なダンジョンでお宝を見つけて、そんな。
冒険して、時には苦しいことがあっても、時には悲しいことが会っても。
魔物を倒して、みんなに称賛されて。危険なダンジョンでお宝を見つけて、そんな。
「あたしと、アルスと、そしてあいつと。」
世界が平和じゃないままのほうがよかった。
平和なんて要らなかった。
平和じゃなくとも、3人が揃っている。
平和なんて要らなかった。
平和じゃなくとも、3人が揃っている。
そんな。そんな小さくも残酷な世界が。
「3人でいた世界が欲しかったの。」
【マリベル@ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち】
[身体]:北条沙都子@ひぐらしのなく頃に業
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:あたしの望んだ世界を取り戻す
1:当分は他の参加者を探して動向、生き残る事を優先
2:平和なんて欲しくなかった。
3:何よこの身体、このマリベル様より可愛いなんてなんかムカつく!
[備考]
※参戦時期は魔王オルゴ・デミーラを倒した後から
[身体]:北条沙都子@ひぐらしのなく頃に業
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:あたしの望んだ世界を取り戻す
1:当分は他の参加者を探して動向、生き残る事を優先
2:平和なんて欲しくなかった。
3:何よこの身体、このマリベル様より可愛いなんてなんかムカつく!
[備考]
※参戦時期は魔王オルゴ・デミーラを倒した後から
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