RUN RUN RUN
橋本陽馬は、走る。おのれの目的のために。
RUN RUN RUN
走る。走る。この殺し合いを終わらせ、1秒でも早くおのれの肉体を取り戻すために。
(この体……。鈍重そうな外見の割には、それなりに速く走れるが……。
この程度で妥協できるか!)
この程度で妥協できるか!)
走っている間もなお、意にそぐわぬ体を与えられたことによるストレスは陽馬の中で高まっていく。
その苛立ちが限界に達しようかというその時、彼が背負ったデイパックの中からけたたましいブザーの音が響いた。
その苛立ちが限界に達しようかというその時、彼が背負ったデイパックの中からけたたましいブザーの音が響いた。
「なんだ……!?」
想定外の出来事によって我に返った陽馬は、急いでデイパックを降ろして中身を確認する。
そしてブザーの発生源である、タブレットを取り出した。
そこに映るのは、悪鬼が宿る少女の姿。
放送が、始まった。
そしてブザーの発生源である、タブレットを取り出した。
そこに映るのは、悪鬼が宿る少女の姿。
放送が、始まった。
◆ ◆ ◆
放送で告げられた死者の中に、陽馬の興味を引く存在はいなかった。
強いて言うなら、とうてい人とは思えぬ異形が混ざっていた程度である。
だがすでに、他人と体が入れ替わるという異常事態が発生しているのが現状だ。
化物の1匹や2匹混ざっていてもおかしくないだろうと、陽馬はさほど気にしていなかった。
それよりも重要なのは、肉体を交換できる施設が存在するという情報だ。
むろん陽馬は、最終的には自分の肉体を取り戻したいと思っている。
だがこのまま醜い体でストレスを溜め続けるよりは、一時的に他の体に移る方がよほどいい。
元の体には及ばなくても、今のものよりはまともな体ならいくらでもあるだろう。
ならば、やることは決まった。
手頃な肉体を持つ参加者を生け捕りにし、施設を利用して体を入れ替えるのだ。
その後はこの醜い肉体を殺し、これまでの憂さを晴らすこともできる。
強いて言うなら、とうてい人とは思えぬ異形が混ざっていた程度である。
だがすでに、他人と体が入れ替わるという異常事態が発生しているのが現状だ。
化物の1匹や2匹混ざっていてもおかしくないだろうと、陽馬はさほど気にしていなかった。
それよりも重要なのは、肉体を交換できる施設が存在するという情報だ。
むろん陽馬は、最終的には自分の肉体を取り戻したいと思っている。
だがこのまま醜い体でストレスを溜め続けるよりは、一時的に他の体に移る方がよほどいい。
元の体には及ばなくても、今のものよりはまともな体ならいくらでもあるだろう。
ならば、やることは決まった。
手頃な肉体を持つ参加者を生け捕りにし、施設を利用して体を入れ替えるのだ。
その後はこの醜い肉体を殺し、これまでの憂さを晴らすこともできる。
「そうと決まればさっそく……いや、その前に名簿を確認するべきか」
はやる心を抑え、陽馬はダウンロードされたばかりの名簿を開く。
今の彼に、自分の肉体より大切な人間など存在しない。
誰が参加させられていようと、殺すだけだ。
だが、自分はこの名簿を確認しなければならない。
陽馬には、そんな確信めいた予感があった。
そして、それは正しかった。
今の彼に、自分の肉体より大切な人間など存在しない。
誰が参加させられていようと、殺すだけだ。
だが、自分はこの名簿を確認しなければならない。
陽馬には、そんな確信めいた予感があった。
そして、それは正しかった。
「くっ……くくっ……」
陽馬の口から、くぐもった笑い声が漏れる。
「あなたも来てたんですね、露伴先生……」
「岸辺露伴」。陽馬がここに来る直前、おのれの誇りをかけて勝負をしていた人間。
彼の名前も、名簿に記されていた。
彼の名前も、名簿に記されていた。
「ちょうどいい……。もう一度勝負しましょう。
それまでは死なないでくださいよ、露伴先生」
それまでは死なないでくださいよ、露伴先生」
そう呟きながら、陽馬は口角をつり上げる。
「さて、それじゃあ……うん?」
タブレットをデイパックに戻そうとした陽馬だったが、
そのタイミングでタブレット内に「肉体のプロフィール」というデータがあることに気づく。
そのタイミングでタブレット内に「肉体のプロフィール」というデータがあることに気づく。
「……まあ、見なくてもいいか。こんなやつの情報など、見ても不快なだけだ」
忌々しげに呟き、陽馬は改めてタブレットをしまう。
その際、指先が何か冷たい金属に触れた。
その際、指先が何か冷たい金属に触れた。
「ん? これは……」
その感触が気になり、陽馬はそれを取り出す。
出てきたのは、特に代わり映えのない金槌だった。
出てきたのは、特に代わり映えのない金槌だった。
「ああ、個別の支給品というやつか。
武器というには、少々冴えないが……。
まあこんなものでも、人を殺すには充分だしな。
このくらいの大きさなら、走る邪魔にもならないし」
武器というには、少々冴えないが……。
まあこんなものでも、人を殺すには充分だしな。
このくらいの大きさなら、走る邪魔にもならないし」
デイパックを背中に戻し、金槌を手にして陽馬は再び走り出す。
行き先は、特に決めていない。
出会った人間を殺す。ただそれだけだ。
行き先は、特に決めていない。
出会った人間を殺す。ただそれだけだ。
◆ ◆ ◆
陽馬が走る道路の近く。
一人の男がベンチに座って、タブレットを確認していた。
禪院直哉である。
一人の男がベンチに座って、タブレットを確認していた。
禪院直哉である。
「思ったより、知った名前がおるねえ」
名簿を眺めながら、直哉が呟く。
そこには禪院家の関係者を中心に、直哉の知る名前が数多く記されていた。
その中の一人である禪院甚壱は、すでに先の放送で死亡が知らされている。
放送を信じるなら、直哉が先ほど殺した醜男の中身が彼だったらしい。
図らずも身内を手にかけてしまったことになるが、それについて直哉が何か思うことはない。
血が繋がっているといっても、所詮は当主の座を巡って足を引っ張り合う関係。
知らずに殺したところで、「ああ、そう」で終わりだ。
まだ生きている扇についても、同じようなものだ。
他に夏油傑の名前にも聞き覚えがあったが、こちらもどうでもいい。
直哉にとって有象無象と区別すべきは、二人だけ。
一人は、五条悟。
そこには禪院家の関係者を中心に、直哉の知る名前が数多く記されていた。
その中の一人である禪院甚壱は、すでに先の放送で死亡が知らされている。
放送を信じるなら、直哉が先ほど殺した醜男の中身が彼だったらしい。
図らずも身内を手にかけてしまったことになるが、それについて直哉が何か思うことはない。
血が繋がっているといっても、所詮は当主の座を巡って足を引っ張り合う関係。
知らずに殺したところで、「ああ、そう」で終わりだ。
まだ生きている扇についても、同じようなものだ。
他に夏油傑の名前にも聞き覚えがあったが、こちらもどうでもいい。
直哉にとって有象無象と区別すべきは、二人だけ。
一人は、五条悟。
「僕を止めたければ、現代最強でも連れてこいとは思っとったが……。
ほんまにおるんやな。
まあ、今は最強とちゃうやろうけどな」
ほんまにおるんやな。
まあ、今は最強とちゃうやろうけどな」
五条悟こそが、今の世で最強。それは疑いようのない事実だ。
だが今の彼は、別人の肉体に精神を移し替えられているはず。
元が最強なのだから、どんな肉体になっていても弱体化は免れない。
例外として、別の時代の最強―それこそ、宿禰のような―の肉体を与えられてでもいれば話は別だが……。
さすがにそこまでの化物が生み出されている可能性は低いだろう。
そして、もう一人。
だが今の彼は、別人の肉体に精神を移し替えられているはず。
元が最強なのだから、どんな肉体になっていても弱体化は免れない。
例外として、別の時代の最強―それこそ、宿禰のような―の肉体を与えられてでもいれば話は別だが……。
さすがにそこまでの化物が生み出されている可能性は低いだろう。
そして、もう一人。
「ほんまに君とは縁があるなあ……真希ちゃん」
今の直哉が執着というものを抱く、ただ一人の存在。
禪院家の最底辺だったはずなのに甚爾の域に到達し、自分を二度にわたって打ちのめした女。
禪院真希。その名も、名簿には記されていた。
禪院家の最底辺だったはずなのに甚爾の域に到達し、自分を二度にわたって打ちのめした女。
禪院真希。その名も、名簿には記されていた。
「他の奴らは、どこでどう死のうがかまわへんけど……。
君だけは、絶対に僕の手で殺したるわ」
君だけは、絶対に僕の手で殺したるわ」
怨嗟に満ちたどす黒い声が、直哉の口から漏れる。
まだ自分は、ここまで人を呪うことができるのか。
直哉自身が、そう驚くほどに。
まだ自分は、ここまで人を呪うことができるのか。
直哉自身が、そう驚くほどに。
◆ ◆ ◆
そして、数十分後。
大通りの路上で、二人は遭遇することになる。
まずは無言でにらみ合う二人。
やがて、直哉が先んじて口を開く。
大通りの路上で、二人は遭遇することになる。
まずは無言でにらみ合う二人。
やがて、直哉が先んじて口を開く。
「呪霊やないようやけど……えらいけったいな見た目やなあ。
ダイエットせえや、デブ」
ダイエットせえや、デブ」
直哉にとって、それはほんのジャブ程度の挑発のつもりだった。
しかしその言葉は、陽馬の逆鱗を的確に撃ち抜いていた。
しかしその言葉は、陽馬の逆鱗を的確に撃ち抜いていた。
「オレが……好き好んでこんなクソみたいな体を選んだと思っているのかぁぁぁぁぁ!!」
絶叫と共に、陽馬は金槌を振り上げて直哉に襲いかかる。
その勢いは、一般人であれば対応が困難なレベルであった。
だが今の直哉にとっては、なんてことのない攻撃に過ぎない。
その勢いは、一般人であれば対応が困難なレベルであった。
だが今の直哉にとっては、なんてことのない攻撃に過ぎない。
「その脂肪、そぎ落としたるわ」
飛び込んでくる陽馬の腹に、直哉はカウンターで回し蹴りを叩き込む。
陽馬の体は大きく吹き飛び、近くの建物の壁に激突。
壁は砕け散り、陽馬はその向こう側へと落下した。
陽馬の体は大きく吹き飛び、近くの建物の壁に激突。
壁は砕け散り、陽馬はその向こう側へと落下した。
(ん?)
その瞬間、直哉は違和感を覚える。
(なんか、あいつの体が微妙に縮んだような……。
それに殺す気の一撃で、血の一滴も飛んでへんのはおかしくないか?)
それに殺す気の一撃で、血の一滴も飛んでへんのはおかしくないか?)
顔をしかめる直哉の見つめる先で、陽馬がのっそりと立ち上がる。
その姿には、まったくダメージが感じられない。
衣服も汚れや小さな傷こそあれ、血は付着していないようだ。
その姿には、まったくダメージが感じられない。
衣服も汚れや小さな傷こそあれ、血は付着していないようだ。
「なんや、おまえ……」
眉間にしわを寄せ、直哉は呟く。
「おかしいやろ。甚爾君の体で蹴り飛ばして、なんでピンピンしとんねん。
脂肪の防御力っちゅうんは、そんなに高いんか?」
「どうやら、そのようだな」
「あぁ?」
脂肪の防御力っちゅうんは、そんなに高いんか?」
「どうやら、そのようだな」
「あぁ?」
皮肉のつもりで言った言葉を肯定され、直哉の表情はますます険しくなった。
「どうやらこの体、ただの醜い肥満体ではないらしい……。
オレ自身、まだ理解していないが……。何か特別な力が宿っているようだ」
「特別な力ぁ? 何を寝ぼけたことを……」
オレ自身、まだ理解していないが……。何か特別な力が宿っているようだ」
「特別な力ぁ? 何を寝ぼけたことを……」
不機嫌な声色のまま、直哉は言い捨てる。
陽馬は呪術師でもなければ、むろん呪霊でもない。
その程度のことは、直哉にもすぐわかる。
ただの人間が、「特別な力」など持っているはずがない。
それが直哉にとっての常識だ。
しかし、陽馬の肉体であるファットガムはその常識の外から来た存在。
大多数の人間が、「個性」と呼ばれる異能を宿す世界の住人だ。
ファットガムの個性は、「脂肪吸着」。
その脂肪で、あらゆるものを押しとどめる。
それが、形のない衝撃であっても。
直哉の蹴りを食らった時、陽馬は無意識のうちにその衝撃を吸収していた。
そして壁にぶつかったタイミングで、やはり無意識に衝撃を放出。
結果として直哉の放った蹴りの威力は、壁を壊すことに消費されたのだ。
とはいえ、全ての衝撃を吸収できたわけではない。
それができれば、吹き飛ぶこともなかったのだから。
実際には、陽馬は多少のダメージを受けている。
しかしそれは、見ただけはわからない程度のものである。
陽馬は呪術師でもなければ、むろん呪霊でもない。
その程度のことは、直哉にもすぐわかる。
ただの人間が、「特別な力」など持っているはずがない。
それが直哉にとっての常識だ。
しかし、陽馬の肉体であるファットガムはその常識の外から来た存在。
大多数の人間が、「個性」と呼ばれる異能を宿す世界の住人だ。
ファットガムの個性は、「脂肪吸着」。
その脂肪で、あらゆるものを押しとどめる。
それが、形のない衝撃であっても。
直哉の蹴りを食らった時、陽馬は無意識のうちにその衝撃を吸収していた。
そして壁にぶつかったタイミングで、やはり無意識に衝撃を放出。
結果として直哉の放った蹴りの威力は、壁を壊すことに消費されたのだ。
とはいえ、全ての衝撃を吸収できたわけではない。
それができれば、吹き飛ぶこともなかったのだから。
実際には、陽馬は多少のダメージを受けている。
しかしそれは、見ただけはわからない程度のものである。
「だが……だからといって、オレがこの体を気に入らないのは変わらない」
直哉の反応を無視し、陽馬は一方的にしゃべる。
「その点、君の体は素晴らしいな。
そこまで鍛え上げられた肉体を、オレはオレ自身以外に知らない。
オレが入れ替わる肉体は、それにしよう」
「何を勝手なこと言うとるんや、君ぃ」
そこまで鍛え上げられた肉体を、オレはオレ自身以外に知らない。
オレが入れ替わる肉体は、それにしよう」
「何を勝手なこと言うとるんや、君ぃ」
とうとう不機嫌を通り越し、直哉の顔に明確な怒りが浮かぶ。
主催者が甚爾の肉体を自分に与えたことは、耐えがたい屈辱だ。
だがだからといって、どこの誰かもわからないゴミ屑に甚爾の肉体をくれてやるなど許容できる話ではない。
主催者が甚爾の肉体を自分に与えたことは、耐えがたい屈辱だ。
だがだからといって、どこの誰かもわからないゴミ屑に甚爾の肉体をくれてやるなど許容できる話ではない。
「もうアカンわ。我慢の限界や。
元から殺すつもりやったけど、もう絶対に殺すわ」
「奇遇だな。オレも君を殺したくて仕方ない。
とはいえ、オレが入れ替わりたい肉体を殺すわけにはいかないからな……。
まずは気絶させて、生け捕りにしよう」
元から殺すつもりやったけど、もう絶対に殺すわ」
「奇遇だな。オレも君を殺したくて仕方ない。
とはいえ、オレが入れ替わりたい肉体を殺すわけにはいかないからな……。
まずは気絶させて、生け捕りにしよう」
二人は、改めて戦闘態勢を取る。
究極の肉体に心を焼かれた者同士の戦いは、ここからが本番だ。
究極の肉体に心を焼かれた者同士の戦いは、ここからが本番だ。
【G-5 街/深夜】
【橋本陽馬@岸辺露伴は動かない】
[身体]:ファットガム@僕のヒーローアカデミア
[状態]:脂肪消費5%
[装備]:釘崎野薔薇の金槌@呪術廻戦
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:優勝し、元の肉体を取り戻す
1:直哉を倒し、生け捕りにする。
2:肉体を交換できる施設を見つけ、直哉と肉体を入れ替える。
3:露伴を見つけ、再戦を挑む。
[備考]
※参戦時期はトレーニングジムから転落した直後
※肉体のプロフィールをチェックしていません。ただし無意識に発動したことで、個性についてはおぼろげながら理解しています。
[身体]:ファットガム@僕のヒーローアカデミア
[状態]:脂肪消費5%
[装備]:釘崎野薔薇の金槌@呪術廻戦
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:優勝し、元の肉体を取り戻す
1:直哉を倒し、生け捕りにする。
2:肉体を交換できる施設を見つけ、直哉と肉体を入れ替える。
3:露伴を見つけ、再戦を挑む。
[備考]
※参戦時期はトレーニングジムから転落した直後
※肉体のプロフィールをチェックしていません。ただし無意識に発動したことで、個性についてはおぼろげながら理解しています。
【禪院直哉@呪術廻戦】
[身体]:伏黒甚爾@呪術廻戦
[状態]:健康、主催への怒り(極大)
[装備]:絶刀・『鉋』@刀語
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:全て潰す
1:甚爾君を穢したクソアマ共を皆殺しにする。
2:俺を見下し切ったアバズレ共は絶対に呪い殺す。
3:1、2の為に参加者も全員殺す。甚爾君の身体で負けるなんてあったらいかんのや
4:目の前のデブを確実に殺す。
[備考]
※参戦時期は呪霊として祓われた後
[身体]:伏黒甚爾@呪術廻戦
[状態]:健康、主催への怒り(極大)
[装備]:絶刀・『鉋』@刀語
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:全て潰す
1:甚爾君を穢したクソアマ共を皆殺しにする。
2:俺を見下し切ったアバズレ共は絶対に呪い殺す。
3:1、2の為に参加者も全員殺す。甚爾君の身体で負けるなんてあったらいかんのや
4:目の前のデブを確実に殺す。
[備考]
※参戦時期は呪霊として祓われた後
○支給品解説
【釘崎野薔薇の金槌@呪術廻戦】
釘崎野薔薇が、おのれの術式に使用する金槌。
彼女以外の人間が使っても市販品とまったく変わらない代物でしかないが、充分に人を殺せる凶器にはなる。
【釘崎野薔薇の金槌@呪術廻戦】
釘崎野薔薇が、おのれの術式に使用する金槌。
彼女以外の人間が使っても市販品とまったく変わらない代物でしかないが、充分に人を殺せる凶器にはなる。
35:永遠なんてないけれど、それでも | 投下順に読む | 37:命(きぼう)の果てに |
34:「最強」なのだった | 時系列順に読む | |
登場話55:橋本陽馬は止まらない | 橋本陽馬 | |
登場話191:天贈呪殺 | 禪院直哉 |