atwiki-logo
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このウィキの更新情報RSS
    • このウィキ新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡(不具合、障害など)
ページ検索 メニュー
シン・チェンジロワイアル@ ウィキ
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
シン・チェンジロワイアル@ ウィキ
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
シン・チェンジロワイアル@ ウィキ
ページ検索 メニュー
  • 新規作成
  • 編集する
  • 登録/ログイン
  • 管理メニュー
管理メニュー
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • このウィキの全ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ一覧(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このwikiの更新情報RSS
    • このwikiの新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡する(不具合、障害など)
  • atwiki
  • シン・チェンジロワイアル@ ウィキ
  • 眠れ赤子のように、消えよ数多の塵のように(後編)

シン・チェンジロワイアル@ ウィキ

眠れ赤子のように、消えよ数多の塵のように(後編)

最終更新:2023年09月16日 22:12

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
←

◆


帳が下りる。
獲物を捕らえ、自らの狩場を作り上げる。
夜の闇よりも尚濃い暗闇が覆い隠し、無数の眼が睥睨するは二匹の餌。
しかし甘く見るなかれ。
彼らは黙って食われる事を良しとはしない、油断すれば反対にこちらが喰い殺されてもおかしくはない。

「なんだ、こりゃ……」

息を呑み、ようやっと吐き出した少年の言葉へ答えを返す者はいない。
イカレた言動を繰り返す赤い男が何を始めたのか。
具体的な解答は弾け出せずとも、仗助が理解したのは一つ。
マズい事態が起きてしまった。
スタンド攻撃だとか最早そういう次元では無い。
人間の根本的な部分を震わせる、人ならざる脅威と対峙した恐怖。
嘗て、吸血鬼や柱の男と死闘を繰り広げた戦士たちのように、仗助もまた怪物と戦わねばならない運命へと導かれたのだ。

「……」

闇そのものに睨み付けられ、黒死牟は不動の姿勢で睨み返す。
赤い男が姿を変えてから明確な攻撃はされていない。
しかしこの光景を目の当たりにし、上弦の壱たる自分をしても戦慄を抱かざるを得ない存在感と対峙すれば理解する他無い。
敵は人を超えた怪物として間違いなく最上位、自らの主にも引けを取らない強者。
分かった所で怯え逃げ出すつもりは毛頭ない。
誰が相手だろうと勝たねばならぬ、敗北だけは決して許されぬ。
四百年前のあの日、赤い月夜に味わった屈辱が黒死牟を勝利への執着へ縛り付けて離さないのだ。

「さぁ――煌めき合いましょう」

闇が蠢き、波打ち、押し寄せる。
数百か、下手をすれば数千にも届きかねない牙、牙、牙。
顎を打ち鳴らし、我先にとばかりに獲物へ食らい付かんと迫る百足と蝙蝠の群れ。
闇が産み落としたと証明するように、全身を染め上げる黒。
唯一、血よりも赤い目を爛々と光らせ鬼と人間へ襲い掛かった。
これらは使い魔、自らが使える王に歯向かう不届き者へ死を与える役目を任された軍隊。

「っ!!ドララララララララララララララァッ!」

既に脅威は間近に迫りつつあった。
であれば何時までも呆けていられる余裕は微塵も無い。
急ぎ攻撃に移らねば待ち受ける末路は一つ、骨まで食い散らかされる惨めな餌。
自らの精神象が本体の意思を受け取り拳を放つ。

「ドラララララララララララララララ」

近付いた端から拳を振り落とし叩き潰す。
近接パワータイプのスタンドでは間違いなく上位に位置する性能。
1秒間が過ぎる間に数十匹を纏めて葬る事だって難しくは無い。
だがそれでも圧倒的に手数が足りなかった。

「クソッ!むしむしぴょんぴょん鬱陶しいんだよォ~~!!」

使い魔の数が多過ぎるのだ。
こちらがどれだけ潰してもまるで終わりが見えない。
とてもじゃないが、クレイジー・ダイヤモンドだけでは迎撃が追い付かないのだ。
仗助本人も対処に回らなければスタンド諸共食い潰されるに違いない。
光剣を振り回し、クレイジー・ダイヤモンドが打ち漏らした使い魔を切り裂く。
悲鳴すら上げずに焼き潰される蝙蝠へは目もくれず、まだ息のある方へと片っ端から光剣を振るう。

(チクショ~~~!!なんだって俺はこう動物って奴にゃロクでもない目にばっかり遭うんだよ!?)

以前、承太郎と二人でハンティングに行った時の光景が嫌でも思い起こされる。
あの時はネズミ、今度はムカデとコウモリ。
動物関係で災難にばかり遭遇しているのを偶然で片付けて良いのだろうか。
ひょっとして自分の先祖が動物に何かをやらかして、とばっちりを受けてるんじゃあないか。

「っ!?があっ!」

などと能天気な悪態を吐いている間にも使い魔は止まらない。
蝙蝠と百足の波を掻き分け、一際巨大な顎が出現。
複数の目を持つ黒い犬(ブラックドッグ)が涎を垂らし、クレイジー・ダイヤモンドに牙を突き立てる。
歯が食い込む度にスタンド使い本体である仗助にも、フィードバックにより激痛が襲う。
一般人の郁代にクレイジー・ダイヤモンドが見えていた時点で察するべきだった。
殺し合いではスタンド使いでなくとも、スタンドが見えるだけでなく干渉も可能。
魘夢が何らかの細工を施したのだと、気付く機会は十分あったはず。

痛みに怯めば敵へ付け入る隙を与える事へ繋がる。
ここぞとばかりに殺到する使い魔達と、一気に噛み千切らんと顎に力を籠める犬。
形勢は瞬く間に絶体絶命の危機へ一直線。

「ざっけんじゃあねぇぞワン公コラァァァーーーッ!!俺はテメェらのおやつじゃあねェぞォォォーーーーーッ!!!」

しつこく食らい付く犬へ怒りと焦りを露わにラッシュを放つ。
顔面をタコ殴りにされては流石に堪えたらしく、ぎゃんと悲鳴を上げ口を離せばこっちのもの。
痛みに構う暇すら今は命取りだ、再びスタンドと光剣で使い魔どもを蹴散らす。
時折噛み付かれ体のそこかしこから血が噴き出るも、歯を食い縛り迎撃に集中。

(埒が明かねぇ!)

潰せども潰せども一向に終わりが見えない。
さりとて別の手に出ようにも動きを止めればどうなるかは言うまでも無く、これでは完全再生を行う隙すら見当たらない。
せめて時間でも止まってくれればと、無敵のスタンドを持つ男を思い浮かべるのも致し方無い事だろう。

使い魔に襲われているのは仗助一人ではない。
黒死牟へも等しく、蠢く蝙蝠と百足の津波が覆い被さった。
ベオウルフの巨体を喰らい尽くすには相応の数が必須と判断したらしい。
故にか、使い魔の量は仗助に殺到するのよりも多い。

力無き人間は勿論のこと。
歴戦の柱や人を多く喰らった鬼であっても、背筋が凍り付くのを抑えられない悪夢の如き光景。
黒死牟に恐怖はない。
そちらが圧倒的な物量で攻めるならば、それ以上の力を以て捻じ伏せるのみ。

――月の呼吸 陸ノ型 常夜孤月・無間

呼吸を練り上げ全身の筋肉が張り詰め、猛々しい魔剣が脈動する。
本来は刀の一振りで広範囲に斬撃を放つ技。
全方向へ一瞬の内に縦横無尽な攻撃を行う攻防一体の型も、鬼の体と虚哭神去が無ければ再現不可能。
だが近づける事は難しくない。
ベオウルフという人の身でありながら、黒死牟をして感心する程の肉体を持ち。
古今東西、ありとあらゆる名剣名刀をも凌駕する男根を振るう男の体ならば。
カッと目を見開き、暗黒の津波を真正面から打ち破るべく動く。

股間の魔剣だけではない。
体中の筋肉を余すことなく総動員し、渦を巻くかの如く全身をうねらせる。
360度全方位からの脅威を暴れ狂う男根が粉砕。
肉体には掠り傷の一つすら付けさせず、使い魔を蹴散らし相も変らぬ魔人の風格を漂わす。

しかし戦いは未だ継続中。
闇から這い出るは混沌を巻き起こした張本人。
赤い外套から黒を纏った姿となり、より一層死の気配を漂わせる。
上半身を生やした辺見がケルベロスの照準を合わせ、引き金に指を掛けた。
使い魔の津波を凌いだばかりの黒死牟へ、今度は銃弾の暴風雨が牙を剥く。

尤もそれは黒死牟にとって既に見た攻撃。
恐れるに足りない豆鉄砲の掃射に過ぎない。
男根が台風の日の風車を思わせる速度で高速回転、対アンノウン用の特殊弾も魔剣の前には無力。
一発残らず叩き落とし、そっちから顔を見せたなら好都合と急接近。
頸を落として尚も生きていられるか試そうと魔剣を振るう。

「ああ…素敵だぁ…」

頸を斬り落とした手応えは無く、代わりに硬いモノを叩きつけられた感触。
視線の先では全身を這い出した辺見、その手には禍々しい装飾の大剣が握られていた。
大きさからしても確実に両手で振るうのを想定し生み出された得物。
だというのに片手で振り回した事実へ驚くのは今更だ。
むしろ己の魔剣を止め、刃こぼれの一つすら起こさない剣へ少しばかり関心を抱く。

「得物には恵まれたようだな…」

無数の弾を吐き出す銃のみならず、剣もまた相当な業物。
ならばそれを使って打ち破ってみろと、言葉では無く股間で伝える。
鍛えに鍛えた腰使いに物を言わせ魔剣が乱舞のメロディを奏で、辺見は笑みを深め迎え撃つ。
竿と刀身を叩き付け合い、音楽と呼ぶには無骨なハーモニーが響き渡った。

(何とも…噛み合わぬ男よ…)

腰を突き出しながら、黒死牟は冷静に敵の力量を見極める。
数度の打ち合いで察せられたのは、辺見は剣術に関しては素人同然。
恐らく殺し自体には慣れているのだろう、だが武芸を極めた者の動きとは程遠い。
しかし、技術の未熟さを補って有り余るだけの力が敵の体には宿っている。
滅茶苦茶に剣を振り回す、ただそれだけの動作すら脅威と化す膂力と速度。
何より今の状態になってから身体能力が更に強化されたのを、打ち合いを通じ感じ取れた。
僅かながら力で押し負け、黒死牟の方がよろけかけた程。
もし自身の体のような戦士が敵の体に入っていれば果たしてどうなったかと、ほんの少しだけどうでもいい事を考えた。

魔剣と魔剣の激突の度に発生する衝撃波がエリアを破壊する。
一度の衝突で発生する余波が地面を引っぺがし、木々を切株すら残さず切り刻む。
使い手の力が桁外れな為に、最早剣でありながら対軍兵器と言っても過言ではない。

長々と打ち合うのは黒死牟の望む所に非ず。
技を用いて勝負を決めに行く。

――月の呼吸 拾陸ノ型 月虹・片割れ月

月の呼吸の十番台の型。
鬼殺隊最強の岩柱をして、技が尽きぬと戦慄させた手数の豊富さは健在。
跳躍し真下の標的目掛け目にも止まらぬとしか形容できない速度で腰を振った。
流星群もかくやという怒涛の勢いで降り注ぐ男根。
出鱈目に打ち放っているのではない、辺見と蠢く使い魔の位置を正確に捉えた上で魔剣を突き刺す。

「良いです…良いですよ…!もっと激しく僕を殺しに来てください!」

なれど、容易く滅ぼせないからアーカードは強大な化け物として君臨し続けた。
生前以上の煌めきを欲するが故に、辺見も抵抗を決して諦めない。
黒死牟の技が激しさを増すのならば、相応の力で以て迎え撃つ。
殺し合いが苛烈になればなる程に、自分は煌めけるのだから。
降り注ぐ魔剣相手に逃げも隠れもせず、大剣を叩きつけて相殺。
一撃でも打ち漏らせば直撃は免れず亀頭が心臓を串刺し、それは甘美で輝かしい最期だろう。

「だけどまだ足りない…!もっともっと僕を煌めかせてぇん!」

絶頂寸前に似た蕩け切った顔ながら、剣を振るう動きは研ぎ澄まされたもの。
一挙一動が徐々にキレを増し、黒死牟は内心で首を傾げた。
先程までは素人同然だった筈が、段々と洗練された剣士のソレへ近付いているではないか。
よく分からない現象に困惑するのは一瞬に留める。
相手にとって不足はなし、むしろこうでなくてはと俄然戦意を燃え上がらせた。

アーカードが使い慣れた武器は言うまでも無く、特別なカスタムを施した対吸血鬼・食屍鬼・アンデルセン神父用の二丁拳銃。
しかし近接戦闘においても無類の強さを誇り、剣の扱いだって心得ている。
ヘルシング機関のジョーカーになるずっとずっと前、まだ彼が『伯爵』だった頃。
戦場で無数の敵兵の首を撥ねた腕前は衰えを知らない。
ロンドンでの大戦争ではアンデルセンと互角の剣戟を繰り広げたくらいだ。
肉体に根付く剣を用いた闘争の記憶を、辺見自身も気付かぬ内に引き出した。
辺見の精神がアーカードの体へ馴染んで来たと言うべきか。

と、詳しい事情が何であれ辺見にも黒死牟にも関係無い。
目的は違えど昂る心は同じ、殺意を剣に乗せ闘争の快感へと身を委ねる。

「好き勝手やってんじゃねぇよチクショォ~~~!!!」

化け物同士のぶつかり合いで生じる余波に巻き込まれた、少年の悲鳴を無視して。


◆◆◆


「なに…これ……」

正気を疑う闘争の場より少し離れた位置。
自分の目に映る光景が現実のものとは思えず、郁代は乾いた呟きを漏らす。

ここに来てから常識とはかけ離れたものは嫌と言う程見て来た。
別人の体に変えられた自分、スタンドなる超能力を使う宇宙人のような体になった少年、異常なサイズのペニスを振り回す巨漢、不思議な歌を響かせる少女。
リョウ風に言うとロックな世界観なのかもしれないが、STARRYでのバイト中につい居眠りをして夢を見たと言う方が納得できる。
紛れも無い現実だとは分かっているが。

視線の先で巻き起こる戦いだってそう。
悪い夢だと思い込むには聞こえる音も、肌を叩く空気の揺れも余りに生々しい。
何より体の奥底、他者の体ではない郁代本人の心を蝕む恐怖が、現実逃避を許してくれなかった。

下半身丸出しの大男に仗助が負けそうになり、次は自分も男性器の餌食になるのではと恐怖を抱いたのはつい数分前のこと。
今感じている恐怖はあの時の比では無い。
原因を作ったのは赤いコートの男。
どこからともなく現れ銃を乱射し、訳も分からぬ内に恐ろしい光景を生み出したのだ。

アレは一体何だ、アレは人なのか?
いいや違う。
あんなに恐ろしいものが人である筈がない。

「ひっ、やっ…いや……」

寒くないのに体中が震える。
膝が笑いまともに立っていられない。
見えるもの、感じるもの全てが恐くて堪らない。
どうして自分がこんな恐い場所にいるのかも分からないし、分かりたくない。
何か悪い事をしたから罰を受けたとでも言うのか。
学校で友人達と談笑して、イソスタやトゥイッターを更新して、放課後は階段下のスペースで二人でギターの練習をして。
普通の女子高生らしい日常に、バンド活動というほんのちょっぴりのスパイスを加えた生活を送っていただけなのに。
何でこんなものに巻き込まれなきゃならない。

「ひとりちゃん…リョウ先輩…伊地知先輩…誰か、助けて……」

嬉しそうに笑う化け物が恐い。
楽し気に殺し合う大男が恐い。
大きな銃で撃ち殺されるかもしれない。
沢山のムカデとコウモリに喰い殺されるかもしれない。
冗談みたいな大きさの男性器で叩き潰されるかもしれない。
直接殺気を向けられていなくとも感じずにはいられない死の予感へ、堪らずバンドメンバーの名を口にした。

「……」

のそりと、郁代のすぐ傍で動く気配が一つ。
届く筈の無い結束バンドへの声を聞き届けた訳ではない。
放送が終わってからずっと蹲り、引き摺られても抵抗しなかった少女。
天使のような翼を揺らし、ゆっくりと顔を上げる。
見つめるのは郁代が見ているのと同じ、おぞましい闘争。
言葉を発さず小さな呼吸音だけを漏らしながら、少女はふらふら頼りない足取りで戦場へ近付く。

「え、ちょ、ちょっと…!」

恐怖でとても意識を割ける精神状態でなかった郁代も、ようやく少女の異変に気付いた。
何を考えているのか知らないが、あの場所へ行くのは自殺行為に等しい。
もしかしたらまた不思議な歌で何とかするのかもしれないけど、今となってはあんな恐ろしい連中をどうにか出来るのか分かったもんじゃない。
咄嗟に止めようと手を伸ばし、彼女がどんな顔をしているかが見えた。

「っ…!」

鬼がいた。
女の子相手に抱くような感想じゃないと理解していても、そう思わずにはいられない。
幸薄な美少女の面影は鳴りを潜め、憎々し気に戦場を睨み付ける彼女は郁代に目もくれない。
ただ一歩一歩、今度は確固とした意思に従い近付いて行く。

放送が終わった後、起きた全てはウタの耳にも届き、視界から情報が伝えられた。
下半身丸出しの大男だけじゃなく、別の危ない奴も乱入。
自分には目もくれずに殺し合い、さも嬉しそうな笑い声を上げている。
真っ当な倫理観をゴミと共に投げ捨てた連中を見ている内に、ウタの中へ沸々と湧き上がる思いがあった。

――シャンクスは死んだのに、どうしてあいつらは生きているんだろう。

ウタという少女は基本的に人を傷付けるのを好まない。
大切なファンを苦しめる海賊たちへの嫌悪から来るものであり、生来の優しさでもある。
ライブを邪魔した海賊、自分勝手に市民を苦しめる天竜人、天竜人の言い成りと化す海軍。
そういった者達への怒りや苛立ちはあれど、殺そうとは全く思わなかった。
事実、天竜人の命令で自分を捕らえようとした男達が撃たれれば、血相を変えて治療するくらいには誰かが傷付くのを嫌う。

しかし、その優しさに亀裂が刻み付けられた。
シャンクスの死亡。
あれ程憎み、けれど心の底では憎み切れなかった父親。
自分の為に汚名を被った男へ謝り、聞いて欲しかった歌声を届かせる機会は永遠にやって来ない。
ウタウタの実の能力でファンを操り、一方的に殴り続けたエレジアでの記憶が最後となってしまった。

感情の整理もままならずに心へ深い傷を負い、目に入ったのは笑いながら命の奪い合いに興じる怪物達。
誰かを思いやる気持ちなんてこれっぽっちも感じられない悪党。
ファンの皆を苦しめる悪い海賊と同じ連中。

鳴り止まない闘争の音が鼓膜を刺激し、ウタの中にドス黒いモノが溢れ出した。
どうして死んだのがシャンクスで、誰かを平然と傷付けるあいつらじゃないんだろう。
あんな連中がいるから、シャンクスだって殺されてしまったのではないのか。
ひょっとすると、あいつらがシャンクスを殺した?

根拠なんてない。
事実を言ってしまえばシャンクスの死に彼らは一切関わっていない。
これはただの八つ当たりに過ぎず、さりとてウタ自身にもこの衝動を止める気は無かった。

「なんでアンタ達が生きてて…なんでシャンクスは……!」

怨嗟の声がトリガーとなり、背後へ巨大なスピーカーボックスが出現。
但し届けるのは天使の歌声では無い。
その証拠に、スピーカーボックスに取り付けられたのは複数の砲口。
リグレットの能力は何もデジヘッド化による支配だけではない。
現実から逃げた者達の楽園、リドゥの崩壊を目論む侵入者を武力で排除する事だって可能。
ウタのただならぬ気配へ男達が気付いた時にはもう遅い。

「アンタ達みたいな奴がいるから…だから…!うあああああああああああああああっ!!!」

スピーカーボックスが火を吹き、爆炎が広まる。
子供の癇癪で片付けるには凶悪極まりない暴力が降り注いだ。


○


――月の呼吸 拾肆ノ型 兇変・天満繊月

油断できない威力の攻撃が来る。
察したならば指を咥えて黙って見ている阿保はおらず、即座に対処へと移行。
再び三刀流の構えを取り、呼吸を練り上げ技を放つ。

本来は渦状の斬撃を発生させ広範囲の敵を斬り刻むが、此度は黒死牟自身が三本の剣を前左右に伸ばして回転。
斬撃を伴った竜巻を巻き起こし来たる砲撃を斬り伏せる。
股間の魔剣は言うまでも無く、両手に握るはアマルガムと魔法少女の武器。
使う得物としては文句なしの強度と切れ味だ。
生きた災害と化しエリアの破壊へ拍車が掛かる。

「ああ熱い!でもまだ温いですよ!もっと熱く!激しく!煌めかせてください!」

大人しく殺されてやらないのは辺見も同じ。
圧倒的な火力で消し飛ばされる末路、それもまた煌めけるのに良いかもしれない。
但し生半可な火力では駄目だ、アーカードの全力でも叶わない程の威力でなければ自分の望む煌めきへは届かないだろう。
大剣を振り回し、時にはケルベロスで弾幕を張る。
加えて無数の黒い手を地面から発生させ砲撃を凌いだ。

(やっぱりだ…参加している皆さんは僕の期待通りの方達ばかりだ…)

戦場へ乱入した時は項垂れており、正直ほとんど興味は抱かなかった少女。
それがどうだ、彼女もただの人間では有り得ない力で自分を殺そうとするではないか。
男とか女は関係無い、誰もがアーカードへ届くかもしれない力の持ち主。
生前の、人間の体だった時には予想もしなかっただろう最高の煌めきがここにはきっとある。
ともすれば、杉元との殺し合いで感じた幸福感をも凌駕する煌めきが見つかるかもしれない。

(ああ…ごめんなさい杉元さん…こんなふしだらな僕を許してください……)

杉元に殺されたいと心の底から思ったのは嘘じゃない。
杉元との出会いに運命を感じたのだって、間違いなんかじゃあない。
けれど自分は今、杉元以外の相手から与えられるだろう死にまでときめいてしまっている。
心は夫を愛しているのに、体は間男の性戯で快楽に堕とされる人妻の気分だ。
申し訳ないと思いながらも、逸物がそそり立つのを抑えられなかった。

互いに考える事は微塵も似つかないとはいえ、黙って死を受け入れる気が無いのは変わらない。
各々武器と能力、技を駆使し死をあっという間に遠ざける。

「っ!!」

それがウタには酷く憎たらしい。
何でシャンクスは死んだのに、こいつらは死なない。
そんなのはおかしいだろう、ふざけるのも大概にしろ。
冷静さを取っ払い、複数の感情が何重にも絡み合った形容し難さに、ウタ自身も振り回される。

「消えて…消えてよ…!!」

半狂乱で叫べばスピーカーボックスだけでなく、複数の砲台や銃口が出現。
目の前にいる連中が生きたままなのが許せない。
シャンクスは死んだのにあいつらが生きてるのは認められない。
正しさも優しさもない八つ当たりを叶えるべく銃口が一斉に火を――


「もうやめてぇっ!!!」

吹く前にウタへ縋り付く者がいた。

飛び掛かり、標的へ伸ばした腕を強引に降ろさせようとする。
完全に不意打ちを受けた形となり、ウタは縋り付いた人物諸共地面に倒れ込んだ。
体への鈍い痛みも今は気にならない。
訳も分からず目を瞬かせ、すぐにキッと吊り上げ怒鳴り返す。

「いきなり何…!?どうして邪魔するの!?」

怒声を間近で浴びせられた当人は必死にウタを抑え込もうとしたまま。
目尻に涙が溜まった顔は小汚い禿げ頭の老人のもの。
なのにどうしてか、ウタには一瞬知らない筈の少女の顔が重なって見えた。
ウタからの文句を真っ向から受けて尚も一切怯まない。
苛立ちと困惑でささくれ立つウタへ、負けじと言い返す。

「東方くんまで死んじゃうから…!だからもう…!」

「――――えっ」

冷水を浴びせられるとは正にこの事か。
あれだけ熱くなっていた頭から熱があっという間に消え去った。
マーブル模様にかき混ぜられぐちゃぐちゃになっていたのが、不思議と綺麗に片付いた気さえする。
どうして彼女がここまで必死に止めようとしたのか。
自分が八つ当たりに身を任せてばかすか撃てばどうなるか、そんなの誰が見たって答えは同じだ。

砲撃が止み、煙が晴れた戦場ですぐに見つかった。
吹き飛ばされた地面に横たわる、体のあちこちが焼け焦げた水色の小さな彼を。

「あ……」

下半身を露出した巨漢と赤い服の化け物は、殺し合いに乗っている悪党。
それは間違いない。
では彼は?水色の可愛らしい体をした彼も許されざる悪人か?
違う、彼は会ったばかりのウタを助け、逃がしてくれた。
自分がショックを受け歌えなくなっても、たった一人で戦った命の恩人とも言うべき相手だ。
断じて死んで良い訳がない。

「あ……あたし、は……」

攻撃する時、自分は彼に何かしたか?
今から強烈なのを撃つから避けてと、先に警告はしていない。
彼に当たらないように調整してもいない。
自分の中のドス黒い怒り促されるまま攻撃を行った。
彼が巻き込まれるかなんて考えもしないで。

「あたし…ち、ちが…そんな…つもりじゃ……あ、あああ…!あたし、いや、なんで……こんな、ちがう…!だって、うそ、ち、ちが…」

息苦しい。
何を言えば良い、何を考えれば良い、何をすれば良い。
一つも正しい答えが出せない。
分かるのは、自分が大きな間違いを犯してしまった事だけ。
そんなつもりじゃなかった、自分でも頭が滅茶苦茶になってて考えが回らなかった。
言い訳にすらならない言葉が渦を巻き、震えが止まらない。

『ほら、言った通りじゃないの』

声が聞こえた。
この世で最も聞き覚えのある、少しだけ幼い声。
目の前に知っている女の子が立ち、こちらを見上げていた。
丸い瞳は信じられないくらいに冷たくて、吐き捨てる声にはこれでもかと侮蔑が込められていて。
馬鹿みたいに立ち竦む自分へ向け、女の子は淡々と言う。

『あんたなんか歌姫でも救世主でもない、ただの人殺しでしょ』

「―――――――」

人殺し。
どんなナイフよりも鋭い言葉が突き刺さる。
あの日見つけた、知りたくなかった真実の映像。
燃える国、逃げ遅れて殺される人達。
自分の歌は世界を滅ぼすと警告する誰かの声。
12年前、炎の海に沈んだ音楽の島が、倒れ伏した水色の少年と重なって。
バキリと何かが折れる音がした。

「ああああああああああ…!!!あ、あたし…ごめんなさ…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい……」

顔をくしゃくしゃに歪めて嗚咽する歌姫の泣き声が空しく響く。

(やはり…所詮は脆弱な娘に過ぎぬか…)

涙を流すウタも黒死牟の目には下らない光景としか映らなかった。
歌声で他者を強化するだけでなく、火力に物を言わせ焼き払う術も手にしている。
油断ならない能力だとて、使う本人がこの様では宝の持ち腐れとしか言いようがない。
せめて鬼狩りや人形を操る少年のような正義感や使命感を持ち合わせるなら、幾らか楽しめたかもしれないがそれを期待するだけ無駄。
しかもあの娘は一応味方である筈の少年を巻き添えにした挙句、それが原因で戦意を失う始末。
何とも締まりのない末路へ、僅かだが少年へ憐憫を抱かざるを得ない。

(うーん…仕方ない、僕を煌めかせてくれるのは別の人に期待しよう)

悪い意味で予想できなかった結末には、辺見も些か肩透かしを食らう。
人形を操る小鬼と砲撃を行った少女にも自分へ抗って欲しかったが、こうなっては無理だろう。
ならせめて、自分の存在を他者へ知らしめるのに役立ってもらう事とする。
禿げ頭の老人を殺し、少女を生き証人として逃がす。
そうすれば参加者達の間で自分の話が広まり、杉元を始めとして多くの者が殺しに来る筈だ。
辺見は煌めきを探す以外にも口封じなど、元々必要とあれば人を殺すのに躊躇はない男。
ウタを殺すと決めたのにも時間は掛からなかった。

「っ…!」
「きゃっ…」

無表情で剣を振り被る辺見に気付き、ウタは咄嗟に郁代を突き飛ばす。
ウタの意図を郁代が察した時には既に手遅れ。
大剣は振り下ろされ、少女の命を一刀の下に断つ。
標的と逃がす対象が逆となったが、さしたる問題もないのでこのまま殺す。
罪悪感も良心の呵責も何も無い、ただ必要だからとの理由のみで少女の命が散らされようとした。


だが、来るべき瞬間は訪れない。

「グレート……間一髪ってやつだぜこいつぁ…」

大剣の一撃を受け止めたハートの装飾の拳闘士。
傍らで傷だらけと化しつつも、不敵な笑みを浮かべる水色の少年。
まさかの復活劇に辺見の動きも止まり、次の手を許す羽目となった。

「こいつは礼だおっさん!遠慮しないで受け取れッ!!」

大剣を受け止めた手を今度は辺見へ伸ばす。
殴るつもりでは無い、掌は開いたままだ。
何かが握られていると気付いた辺見の脳天からつま先までを電流が駆け巡る。
これ程の傷を負いながらも、自分の勝利を確信しているかの力強い笑み。
追い詰められ、必死の抵抗を見せてこそ鮮烈な輝きを発する煌めき。
ああ、ああ、これこそ正しく――

「君が僕を――」

「衝撃貝(インパクトダイアル)!!!」

最後まで言わせはしない。
何を言いたかったのかは誰にも伝わらず、辺見の体は地面から引き離される。
砲弾のように夜空の彼方へと姿を消し、やがて小さなシルエットすら見えなくなった。
突然現れ猛威を振るった化け物の、一瞬ながら派手な退場を見届け仗助はどっと息を吐く。
辺見の撃退成功に安堵し気が抜けたからではない。
全身に襲う倦怠感と、骨が吹き飛ぶような痛みが原因だ。

「痛ぇ~~~~っ!!二度目は御免ぜこいつは……」

クレイジー・ダイヤモンドの掌から落ちた貝殻を拾いボヤく。
説明書に記された通りの効果は確かめられたが、反動も洒落にならない。
考え無しに連発しては冗談抜きに死にかねない代物だ。
念の為スタンドに装備させて使ってみたものの、本体にも反動による痛みが容赦なく襲う。
二度と使いたくは無い。

「東方くんっ!」
「無事、だったの…?」

慌てて駆け寄る郁代と、呆然と見つめるウタ。
反応の違う二人へ言葉は無く、自分のデイパックを郁代へ投げ渡した。
咄嗟に受け取るも意図が読めず困惑する彼女達へ、背を向けたまま言う。

「郁代、予定変更だ。俺の鞄に入ってるアレを使ってそっちの子と一緒に逃げろ」
「なっ…」

言われた内容に理解が追い付かず、混乱が強まる。
いや、仗助がどう動けと言っているかが分からない訳ではない。
まだ主催者の放送が始まる前、二人で体のプロフィールや支給品を確認していた時のこと。
仗助のデイパックから出て来たのは奇妙なデザインの乗り物。
もしもの時はこれを使って逃げるのも有りだ、なんて話をしていた直後に何かが倒れる音が聞こえ、今に至る。

「ま、待って…!それじゃあ東方くんも一緒に…」

逃走には郁代も賛成だ。
だがそれは三人で一緒に逃げるものだろうに。
仗助の言い方では彼を置いて二人だけで逃げろと言っている様にしか聞こえない。
そんなの納得出来ない。
会って少ししか経っていないけど、仗助はいきなり引っ叩いた自分へ怒りもせず一緒に行動してくれて、危ない連中から守ってくれた少年。
そんな彼を置き去りにして逃げるなど、恩知らずな真似に出るような性悪になったつもりはない。

「ちょ、ちょっと、ねえ、待ってよ…。だってあたしのせいでそんなにボロボロで…だったらあたしも残ってもう一回歌って…」
「申し出は有難いんだけどな、あのおっさんがそれを許しちゃあくれねえだろうぜ」

満身創痍の仗助と、見るからに憔悴しているウタ。
二人に対し黒死牟が負った傷は雀の涙程度、魔剣から放たれる強烈なプレッシャーも依然変わらず。
ドクリドクリと血管が揺れ、異様なまでの熱気は獲物を求めて止まない野獣そのもの。
女の膣を貫くのでは到底満足できない。
命を刈り取り我こそが捕食者であると証明しなければ、勃起は治まりそうもなかった。

「ま、心配いらねースよお二人さん。あんな丸出しの変態オヤジなんぞに負ける仗助くんじゃあねぇからよ」
「東方くん…でも…!」
「悪い郁代。……もう行ってくれ」

あえて安心させるような軽い口調でも納得いかず食い下がり、それでも尚こちらを見ずに口にした言葉。
郁代は仗助の事を詳しく知ってはいない。
杜王町の住人でなければ、スタンド使いのような非日常を生きる人間でもない。
だけど、こうまで言われて察しが付かない少女ではなかった。

「……っ!」
「あ、ま、待って…」

唇から血が出る程に噛み締め、ウタの手を無理矢理引っ張る。
抗議の声も今は無視だ、渡されたデイパックから目当ての乗り物を引っ張り出す。
壺を逆さまにしたような形状に、ピエロに似た顔の付いた物体が浮遊している。
見れば見る程不思議な形の中へウタを押し込み、郁代も乗り込めば空高くへと浮上。

「東方くん…!」

地上の彼の名前を呼ぶ。
自分達の方へは目もくれない、徐々に小さくなる仗助に。
きっとこれが最後になると分かっていても、諦め切れずに叫んだ。

「待ってるから…!遅れても良いから、ちゃんと来て…!」

やっぱり彼はこっちを見ない。
それでも、米粒のように小さくなる後ろ姿だというのに、片手を上げて反応してくれたのは分かった。


「よう、また律儀に待ってくれたんだな」
「二度も言わせるな…弱者が逃げたとて…私が手を下さずとも野垂れ死ぬだろう…」
「…あんたのことは好きになれそうもねぇなおっさんよ」
「何より…私との一騎打ちにて果てるのを望むならば…応じてやるのも吝かではない…」

お見通しかと苦笑いし肩を竦める。
ウタが砲撃を始めた時、黒死牟や辺見の陰に隠れる形でやり過ごそうとした。
彼らに仗助を守る意図は存在せずとも、盾として利用し死を免れるのには成功。
だからといって無傷で済んでいない。
あの場で最も負傷が重かったのは仗助だ。
ダメージの大きさはそのまま移動の足を引っ張り、結果として数発は被弾。
皮が焼け焦げた影響で完全再生はもう使えない。
体の持ち主、アンチョビが裏バンカーサバイバルでニガリの猛攻を受けた時と同じ。
追い打ちをかけるように、クレイジー・ダイヤモンドで負傷を治せるのは自分以外の者のみ。

郁代達と共に逃げれば回復手段が見付かったかもしれない。
しかし黒死牟が撤退を見逃してくれないのは嫌でも分かる。
敵はウタや郁代を弱者と見なし、逃げても積極的に追う気は無いだろうが仗助は別。
自分が彼女達と共に逃げようとすれば黒死牟は高確率で追跡して、下手をすれば三人とも殺されるだろう。
郁代達を生かすには仗助が残るしかなかった。

だが率直に言って現状は詰みだ。
満身創痍の体を治すアテは何も無く、敵へ勝てるイメージは全く浮かばない。
それに気付かぬ黒死牟ではない。
勝てぬと理解しながらも闘争の中で果てるのを選んだなら、汲み取るくらいはしてやる。
我欲で鬼殺隊を裏切り悪鬼に魂を売り渡した男でも、本来は生真面目な武人。
無粋な真似には出ず、逃げた娘と老人には構わなかった。

「勘違いするなよおっさん。俺はあんたを廃棄寸前のパンチングマシーンみたいになるまでブチのめして、それから郁代達のとこに戻るつもりでいるんだからよぉ~~」
「口の減らぬ奴だ…」

素直に認めるのも癪なので精一杯の虚勢を張る。
なるべく考えないようにしていたが、未練というやつからはどうしたって逃げられないらしい。
康一達まで巻き込まれていなければ良いが、由花子の暴走も心配だ。
露伴の奴が参加してるなら、まぁどうせ最後だし少しくらいは無事を祈ってやる。
祖父に続き自分までいなくなり、母には申し訳が立たない。
それに、体の持ち主にも悪いことをしてしまう。

プロフィールを読む限り、ロクな性格じゃあないとは分かった。
悪ガキなんてもんじゃない、ゲスな悪党と吐き捨てられても擁護できない。
だけど、家族への愛は本物だった。
兄を本心から大切に想う、まるでどっかの誰かのように。
馬鹿な親友(ダチ)とどこか重なる部分もあったせいか、アンチョビの体を本人に返してやれないのは心残りだ。

空気が激しく振動、敵を葬る魔剣を呼吸により研ぎ澄ます。
やっぱりソレかよと呆れつつ、スタンド使いもまた最後の戦いに臨む。
自分が助からないのは確定だとしても、何も出来ずにくたばるなんて真っ平御免。
最後に一泡吹かすくらいはやってやらないと、死んでも死に切れない。

「クレイジー・ダイヤモンド…!」

出現させたスタンドは本体同様に傷だらけ。
だが戦意は俄然燃え上がり、打ち倒すべき邪悪をしかと見据える。
放つのは自慢の拳ではなく仗助自身。
アンチョビの小さな体を持ち上げ、まるで砲丸投げの選手のようにポージングを取った。

(散々こき使って悪いけどよ、どうせなら最後は一緒にカマしてやろうぜッ!!)

標的は外さない、本体の意思に従い投擲。
満身創痍なれど決して失われる事の無い輝きは、ジョースターの人間が持つ黄金の精神。
悪鬼を滅ぼす誇りのバレットが打ち込まれる。

「火球爆獄(ヘルロケッティア)!!!」

――月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮

撃ち貫くは爆熱の弾丸。
斬り伏せるは凶月の刃。
バンカーの肉体と、スタンド使いの最後の一手。
英雄の肉体と、日輪への執着が生んだ鬼の技。

閃光と化した両者の交差は一瞬。
互いへ背を向け、身動ぎしないまま時間だけが過ぎて行く。
何も語らない、背後の敵へ視線の一つもくれてはやらない。
戦いの結果はもう、分かり切っているのだから。

「チクショウ……」

崩れ落ちる小さな体。
自らが流した血の海に沈み、双眸は閉じられる。

ダイヤモンドは砕け散り、二度と動く事はなかった。


◆◆◆


「ねえ待ってよ!降ろしてってば…!」

戦場から離れた上空、浮遊する物体でウタは焦りを露わに要求を伝える。
同じ事を口にするのはこれで何度目になるだろうか。
どれだけ頼み込んでも聞き入れて貰えず、焦燥は加速するばかり。

「戻らないと、あの仗助って子は本当に……」

本当に、死んでしまう。
自分が考え無しに攻撃し巻き込んだ傷が彼の足を引っ張っている。
覆せない事実がウタの精神に重荷となり、余計に戻るべきだとの訴えが強まった。
なのに一向に戻る気配は無い。
どうしてだ、彼女は仗助の事が心配じゃあないのか。
困惑と苛立ちに後押しされ、肩を掴み激しく揺さぶる。

「ねえ!戻ってよ!そうしたらあたしがまた歌って…」
「無理よ!!」

掴んだ腕を振り払われ怒鳴り返された。
思わず鼻白むウタへお構いなしに、郁代もまた絞り出すように言葉を続ける。

「戻っても、今のあなたは歌えないでしょ!?」
「なっ!?決めつけないでよ!そんなのあんたに分かる訳――」
「分かるわよ!!」

反論の言葉も最後まで言わせてもらえず、ぴしゃりと黙らされた。
精神は少女でも体は老人とはいえ大人の男性。
怒声に思わず怯み、叱られた猫のように縮こまる。
大人に怒られた記憶など、まだレッドフォース号に乗っていた頃と、フーシャ村でやんちゃした時くらいのもの。
ゴードンにだって怒鳴り付けられた事は無いのに、体が竦んでしまった。

「あなたみたいに凄い歌は歌えないし、ギターの腕だってまだ全然だけど…でも、私にだってそれくらい分かるわよ…。今のあなた、ちゃんと歌える状態じゃないでしょ?」

結束バンドに加入して、活動をこなしていれば自ずと分かって来る。
例えば学校での失敗が響き、練習でも演奏が揃わなかったりだとか。
極度の緊張や観客の空気が悪く、本番で失敗するだとか。
自分達の経験や、他のバンドメンバーの様子を見て来たから察せられるようになったのだと思う。
今のウタはステージに上がる為の及第点すら与えられない程に、コンディションは最悪だ。
STARRYだったら店長とPAさんの両方からNGを食らい、ステージに上がらせてもらえないだろう。

「そんなの…!っ……」

そんなもの、本当はウタだって分かってる。
シャンクスの死から立ち直れず、助けてくれた男の子を傷付け、精神的に参った状態。
こんな有様で最初の時のように歌えるとは口が裂けても言えない。
仮に歌詞を口に出しても、仗助を支えられたような力が発揮されるかだって定かではない。
もし戻って何の役に立たなければ、仗助が自分達だけでも逃がしたのが無意味となってしまう。
音楽の島の国王から長年に渡り教育を受けて来たのだ、こんなメンタルで歌を歌える筈が無いことくらい理解している。

「だって、あたしの、あたしが悪くて……ごめんなさ…ごめんなさい…ごめんなさい……」

それ以上は郁代への言葉を返せず、涙と共に後悔が溢れ出す。
もしシャンクスの死から立ち直っていれば、歌で助けとなれたかもしれない。
或いはせめて彼を攻撃に巻き込みさえしなかったら、今頃は悪党を撃退できたか、三人で逃げる事だって出来た筈。
だが現実にはそうならなかった。
仗助はきっとあの大男に殺されたろうけど、原因を作ったのは紛れも無く自分。
結局自分がやったのは助けてくれた優しい男の子を死に追いやっただけ。
人殺しと、幻覚の幼い自分に言われた言葉が楔として胸に突き刺さる。
これを抜き傷を癒す術が何なのかは分からなかった。

「……」

項垂れる少女を郁代は複雑な面持ちで見つめる。
ウタを責めたい気持ちが全くない訳ではない。
あなたのせいで東方くんがと怒りを叩きつければ楽だ。
でもこんな風に後悔の涙を流し、罪悪感に打ちひしがれる姿を見てしまえば何も言えない。
喉奥まで出かかった言葉を無理矢理飲み込み、口を噤む。
郁代だってウタが望んで仗助を傷付けたんじゃあない事くらいは理解している。
放送の直後に様子がおかしくなったのを思い出せば、理由も察しは付く。
何より、ウタは助けてと縋った自分の言葉に応えてくれた。
冷静に考えると自己紹介もしてない相手からいきなりああ言われたら、突っ撥ねてもおかしくはない。
自分の無茶を聞いてくれたのだし、本当は優しい女の子なんだろう。
なら、責められるのは何の役にも立っていない自分の方じゃないのか。
そんな風に考えてしまう自分もいて、表情に影が差す。

(ひとりちゃん…先輩…みんな……)

結束バンドの皆に、友人達に、両親に、知ってる人に傍にいて欲しかった。
こんな危険な場所にはいない方が良い、殺し合いに巻き込まれてないのを願うべき。
そう分かっていても、最低な事を考えているのだとしても。
自分の日常を彩る人達に会いたくて堪らなかった。

幸か不幸か郁代の願いは叶っている。
結束バンドのメンバーとバイト先の店長も参加者に登録され、向こうも郁代を探す真っ最中。
名簿を見てひとり達の存在を知った彼女が喜ぶか否か、どんな反応をするにせよ遠くない内にその瞬間が訪れるのはほぼ間違いない。

それはウタも同じ。
彼女の父親と幼馴染が精神と身体でそれぞれ巻き込まれたのを知る機会も時間の問題。
尤も、真実に辿り着けるかどうかは別だ
放送で名前を呼ばれたのはウタの知るシャンクスとは全く違う存在であること。
もう一人のシャンクスは今も会場のどこかにいること。
そもそも、殺し合いに「本物の」シャンクスは最初から参加していないこと。

果たしてこれらに気付けるのかどうか。
取り返しの付かない過ちに打ちひしがれる歌姫の苦難は、まだ序章に過ぎない。


【一日目/深夜/G-4(上空)】

【ウタ@ONE PIECE FILM RED】
[身体]:リグレット@Caligula2
[状態]:精神的疲労(大)、シャンクスの死に言い表せない感情(大)、仗助への罪悪感(大)、空を移動中
[装備]:ウタのアームカバー@ONE PIECE FILM RED
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:エンムから体を取り戻す。
1:あたしのせいで…ごめんなさい…。
2:体を取り戻す方法を探す。その後は…。
3:シャンクスが死んだ……?
[備考]
※参戦時期はライブ会場に赤髪海賊団到着後~トットムジカを歌う前。
※殺し合いの会場がウタウタの実の能力により創られた世界ではないかと考えています。
※放送で名前が呼ばれたのは自分の知るシャンクスだと思っています。

【喜多郁代@ぼっち・ざ・ろっく!】
[身体]:アドバーグ・エルドル@魔法陣グルグル
[状態]:健康、悲しみ、ウタヘの複雑な想い、殺し合いへの恐怖、空を移動中
[装備]:アンチョビ究極体の皮@コロッケ!、クッパクラウン@スーパーマリオシリーズ
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品1~4(仗助の分含む)
[思考・状況]基本方針:元の世界に帰りたい
1:東方くん…。
2:とりあえずまともな服が欲しい。
3:キタキタおやじってなによ…いくら私が『キタ』だからってあんまりじゃない?
[備考]
※「郁代」呼びよりも「喜多」呼びへの忌避感の方が強くなっています。

※どちらもまだ名簿を確認していません。
※どこへ向かうかは後続の書き手に任せます。


◆◆◆


惜しかった。
動かなくなった仗助と散らばった自身の支給品を見やり、黒死牟は独り言ちる。
最後に繰り出した頭突きが黒死牟へ傷を付けるのは叶わず、精々デイパックを掠め中身を散乱させた程度。
もし万全の状態で放っていれば、狙いも威力も今の比では無かっただろうに。
とはいえ自分相手にここまで戦い抜いたのも事実。
赤い男程ではないが、初戦の相手としては歯応えのある敵だった。
鬼となっていればさらに上を目指し、猗窩座共々武を極めんとする未来があったかもしれない。
そういう意味でも惜しい少年を亡くしたと思う。
状況が状況だけに致し方なし。

「これ程に楽しめたのは…いつ以来か…見事であった…」

もう聞こえないだろうが賛辞を送り、暫しの沈黙を挟み背を向ける。
仗助が持っていた貝殻と散らばったデイパックの中身を放り入れ、最後に手にした物の異変に気付いた。
参加者共通のデバイス、タブレット。
黒死牟の生きた時代には無い未来の技術品。
同封された説明書と睨めっこしながらどうにか使い方を把握し、ベオウルフのプロフィールを確認出来たのは一時間と数十分前のこと。
そのタブレットはデイパックから落ちた際、運悪く石にでもぶつかったのか。
或いは強く叩きつけられたのか画面に亀裂が入り、うんともすんとも言わない。
プロフィールはとっくに確認済みだが名簿と地図が見れないのは少々困る。

「まぁ良い…殺して奪えば済む話だ…」

どうせこの先も出会う者と殺し合うのだから、勝利し相手の支給品からタブレットを再入手すれば良い。
何にしても殺し合いは始まったばかり。
次に遭遇する者もまた、魔剣を勃たせるに相応しい強者と期待し揚々と歩き出す。

彼の心を唯一掻き乱す日輪も、この地で剣を振るっている。
血を分けた双子の弟が時を超えて参加しているとは、夢にも思わなかった。


【東方仗助@ジョジョの奇妙な冒険(身体:アンチョビ(究極体)@コロッケ!) 死亡】


【一日目/深夜/G-4】

【黒死牟@鬼滅の刃】
[身体]:ベオウルフ@ローゼンガーテンサーガ
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)、フルチン
[装備]:姑獲鳥の三叉矛@彼岸島 48日後...、十咎ももこの大剣@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 
[道具]:基本支給品(タブレット故障)、衝撃貝@ONE PIECE、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:生還し元の肉体を取り戻す。
1:闘争を愉しみ、斬る。
2:無惨がいないか確かめたい。
3:他の参加者から支給品を奪い名簿を確認する。
4:赤い男(辺見)とはいずれ決着を付ける。
5:逃げた娘達(ウタ、郁代)を積極的に追う気は無い。
[備考]
※タブレットが壊れた為名簿を確認出来ていません。


◆◆◆


「ふぅ…」

宝石を散りばめた夜空と、それを台無しにする月を見上げうっとりと息を吐く。
何も星の輝きに目を奪われたのではない。
大の字に転がりながら、辺見は改めて幸福に酔いしれる。
さっき出会った者達は皆素晴らしかった。
巨根を武器にする大男と、強烈な砲撃を繰り出す少女は言うまでもなく。
何より自分をここまで吹き飛ばした小鬼。
絶望的な力を持つ化け物相手に一歩も引かず、死の危機に瀕して尚も決死の抵抗に打って出る。
心から羨ましいと思った。
自分も彼と同じ、いやそれ以上に煌めいて殺されたい。

その為にもより大勢の参加者を殺し、自らの恐怖を知らしめなければならない。
先程の少女と老人がどうなったのかは知らないが、もし揃って巨根の大男に殺されたのなら別の宣伝役が必要だ。
男も女も子供も老人も、誰であろうと容赦せず殺し理不尽の権化として君臨する。
そうすればきっと、多くの者が自分を殺しに集まるだろう。
当然杉元も。

「杉元さん…あなたはどんな風に僕を殺してくれるんですか?早く、早く会いたい…!」

全身の骨が粉砕される程の傷も既に再生完了済み。
逸る心のままに立ち上がり、煌めき探しの旅を再開する。
不死身の兵士との再会を夢見て駆け出す姿は、まるで恋焦がれる乙女のようだった。


【一日目/深夜/???】

【辺見和雄@ゴールデンカムイ】
[身体]:アーカード@HELLSING
[状態]:疲労(中)、高揚感、下半身がぐしょ濡れ
[装備]:GX-05ケルベロス(エネルギーマガジン×10)@仮面ライダーアギト、魔王の剣@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:生前以上の最高の煌めきを探しに。
1:自分の存在を喧伝出来る様に、参加者を殺していく。
2:化物と殺し合える強い人を見つけたら、煌めかせてもらう
3:杉元さんとの再会が待ち遠しい。もう一度僕と煌めき合いましょう!
[備考]
※死亡後から参戦。
※現状命の残機は1。この状態で心臓を破壊されれば復活せず死亡します。
※拘束制御術式の解放は1号まで可。零号は制限により(というより残機1なので)使用不可。
※どこまで吹き飛ばされたかは後続の書き手に任せます。

【衝撃貝@ONE PIECE】
空島に存在する特殊な貝の一つ。
衝撃を蓄え、殻頂を押す事でそれまでに溜め込んだエネルギーを自在に放出する。
攻撃と防御の両方に使えるが反動は大きく、使用者もダメージを受ける可能性がある。

【クッパクラウン@スーパーマリオシリーズ】
クッパが乗る小型の飛行船。初出はスーパーマリオワールド。
茶碗型で、下方に小さなプロペラが1つだけ付いているという非常にシンプルな構造。
名前の通りピエロの顔が描かれている。
クッパ7人衆とピーチ姫が乗っても大丈夫なくらいには、重量にも耐えられる。

【GX-05ケルベロス@仮面ライダーアギト】
警視庁が開発した対未確認生命体用特殊強化装甲、G3-X専用の携行型重火器。
運版形態から番号を入力し攻撃形態へ解除するが本ロワでは最初から攻撃形態で支給された。
特殊徹甲弾を1秒間に30発発射可能。
設定上の装弾数は120発だが、劇中では明らかにそれ以上の数をリロード無しで撃っている。

【魔王の剣@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて】
強い闇のチカラで全てを切り裂く魔王が創りし凶剣。
ゲーム中ではイレブン(主人公)が装備可能。
武器ガード率3%の特殊効果あり。

15:情ある者たちのプレリュード 投下順に読む 17:1シャンク去ってまた1シャンク
時系列順に読む
09:人は許容範囲を超えた時、冷静さを失ってしまう ウタ
喜多郁代
東方仗助 GAME OVER
黒死牟
登場話73:煌めく夜に会いましょう 辺見和雄

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
タグの更新に失敗しました
エラーが発生しました。ページを更新してください。
ページを更新
「眠れ赤子のように、消えよ数多の塵のように(後編)」をウィキ内検索
LINE
シェア
Tweet
シン・チェンジロワイアル@ ウィキ
記事メニュー

メニュー

  • トップページ
  • プラグイン紹介
  • メニュー
  • 右メニュー


SS

本編

  • OP -シン・時代-
  • 投下順
 ・【0~50】
  • 時系列順
 ・【第一回放送までのSS】

登場話

  • 【登場話候補作01~50】
  • 【登場話候補作51~100】
  • 【登場話候補作101~150】
  • 【登場話候補作151~200】
  • 【登場話候補作201~】
  • 【登場話候補作(採用)】

  • 書き手一覧

資料

  • ルール
  • 地図
  • 現在位置
  • 参加者名簿
 ・参加者名簿(参加者向け)
 ・参加者名簿(ネタバレ)
  • 死亡者情報
 ・第一回放送までの死亡者
  • 支給品情報
 ・支給品一覧
  • タイトル元ネタ
 ・タイトル元ネタ(候補作01~50)
 ・タイトル元ネタ(候補作51~100)
 ・タイトル元ネタ(候補作101~150)
 ・タイトル元ネタ(候補作151~200)
 ・タイトル元ネタ(候補作201~)
 ・タイトル元ネタ【0~50】

関連リンク

  • 俺ロワ・トキワ荘:http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12648/
  • 本スレ①:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1682166078/l30
  • 本スレ②:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1690106524/l30
  • したらば掲示板:https://jbbs.shitaraba.net/otaku/18420/
  • 2chパロロワ事典@wiki:https://w.atwiki.jp/wiki11_row/

リンク

  • @wiki
  • @wikiご利用ガイド




ここを編集
記事メニュー2

更新履歴

取得中です。


ここを編集
人気記事ランキング
  1. 殺し合いでマジ狂い!投稿者:ビルダーホワイト拓也
  2. お兄ちゃんはおしまい!
  3. 死んでた 老人が隣でじっと見てたよ 生きるため 見てたよ 見てたよ
  4. ◆tAzjJve9.E
  5. だって「シン」だもの
  6. ブラックホールになったやつがいる
  7. 望まぬ開花
  8. 野獣F:ヒーローと化した先輩
  9. 天贈呪殺
もっと見る
最近更新されたページ
  • 16日前

    死んでた 老人が隣でじっと見てたよ 生きるため 見てたよ 見てたよ
  • 16日前

    ギャグとシリアス。二つは決して交わらぬものではないと思うけどなんか微妙な温度差はある
  • 16日前

    Link between two worlds
  • 16日前

    ◆7PJBZrstcc
  • 16日前

    書き手一覧
  • 16日前

    【第一回放送までのSS】
  • 16日前

    【0~50】
  • 82日前

    SuicidePrototype
  • 164日前

    現在位置
  • 164日前

    トップページ
もっと見る
人気記事ランキング
  1. 殺し合いでマジ狂い!投稿者:ビルダーホワイト拓也
  2. お兄ちゃんはおしまい!
  3. 死んでた 老人が隣でじっと見てたよ 生きるため 見てたよ 見てたよ
  4. ◆tAzjJve9.E
  5. だって「シン」だもの
  6. ブラックホールになったやつがいる
  7. 望まぬ開花
  8. 野獣F:ヒーローと化した先輩
  9. 天贈呪殺
もっと見る
最近更新されたページ
  • 16日前

    死んでた 老人が隣でじっと見てたよ 生きるため 見てたよ 見てたよ
  • 16日前

    ギャグとシリアス。二つは決して交わらぬものではないと思うけどなんか微妙な温度差はある
  • 16日前

    Link between two worlds
  • 16日前

    ◆7PJBZrstcc
  • 16日前

    書き手一覧
  • 16日前

    【第一回放送までのSS】
  • 16日前

    【0~50】
  • 82日前

    SuicidePrototype
  • 164日前

    現在位置
  • 164日前

    トップページ
もっと見る
ウィキ募集バナー
急上昇Wikiランキング

急上昇中のWikiランキングです。今注目を集めている話題をチェックしてみよう!

  1. シュガードール情報まとめウィキ
  2. ストグラFV まとめ@非公式wiki
  3. 作画@wiki
  4. シミュグラ2Wiki(Simulation Of Grand2)GTARP
  5. NIKKEぺでぃあ
  6. MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  7. 本好きの下剋上 有志まとめwiki@5ch
  8. アニヲタWiki(仮)
  9. Fate/Grand Order @wiki 【FGO】
  10. ゆっくり虐め専用Wiki
もっと見る
人気Wikiランキング

atwikiでよく見られているWikiのランキングです。新しい情報を発見してみよう!

  1. アニヲタWiki(仮)
  2. ストグラ まとめ @ウィキ
  3. ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~
  4. 初音ミク Wiki
  5. 検索してはいけない言葉 @ ウィキ
  6. 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
  7. 発車メロディーwiki
  8. 鬼レンチャンWiki
  9. 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
  10. オレカバトル アプリ版 @ ウィキ
もっと見る
新規Wikiランキング

最近作成されたWikiのアクセスランキングです。見るだけでなく加筆してみよう!

  1. まどドラ攻略wiki
  2. MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  3. シュガードール情報まとめウィキ
  4. SurrounDead 攻略 (非公式wiki)
  5. R.E.P.O. 日本語解説Wiki
  6. Dark War Survival攻略
  7. シミュグラ2Wiki(Simulation Of Grand2)GTARP
  8. カツドンチャンネル @ Wiki
  9. AviUtl2のWiki
  10. Wplace Wiki
もっと見る
全体ページランキング

最近アクセスの多かったページランキングです。話題のページを見に行こう!

  1. 参加者一覧 - ストグラ まとめ @ウィキ
  2. スティルインラブ(ウマ娘 プリティーダービー) - アニヲタWiki(仮)
  3. 魔獣トゲイラ - バトルロイヤルR+α ファンフィクション(二次創作など)総合wiki
  4. 無馬 かな - ストグラ まとめ @ウィキ
  5. 稼ぎ - 地球防衛軍6 @ ウィキ
  6. ミッション攻略 - 地球防衛軍6 @ ウィキ
  7. クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ - アニヲタWiki(仮)
  8. シャリア・ブル(GQuuuuuuX) - アニヲタWiki(仮)
  9. ライブセットリスト一覧/初音ミク「マジカルミライ2025」 - 初音ミク Wiki
  10. サーヴァント/一覧/クラス別 - Fate/Grand Order @wiki 【FGO】
もっと見る

  • このWikiのTOPへ
  • 全ページ一覧
  • アットウィキTOP
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

2019 AtWiki, Inc.