とあるビルの屋上で、一人の男が禍々しい月を見上げる。
「何だか、おかしなことになったなあ。こいつもハーゴン教団の仕業なのか?」
しかめっ面で呟く彼の名は、シドー。
相棒のビルダーと共にハーゴン教団と戦いながら、彼らによって衰退した町を再生している記憶喪失の少年だ。
相棒のビルダーと共にハーゴン教団と戦いながら、彼らによって衰退した町を再生している記憶喪失の少年だ。
「しかし心と体を入れ替えるとは、面白いことをしやがる。
どれ、俺はどんな姿になったんだ?」
どれ、俺はどんな姿になったんだ?」
好奇心に胸を弾ませながら、シドーは手鏡を取り出してのぞく。
その瞬間、彼の頭に鋭い痛みが走った。
その瞬間、彼の頭に鋭い痛みが走った。
「ぐっ!」
苦悶の声と共に、シドーは手鏡を取り落とす。
手鏡は床にたたきつけられて砕け散ったが、シドーにはもはやそんなことを気にしている余裕はない。
手鏡は床にたたきつけられて砕け散ったが、シドーにはもはやそんなことを気にしている余裕はない。
「なんだ……この感覚は……。
俺は……こいつを知っているのか……?」
俺は……こいつを知っているのか……?」
鏡に映ったのは、歴戦の風格を漂わせてはいるが、強い特徴の無い青年の顔だった。
だがシドーには、その顔がひどくおぞましいものに見えた。
だがシドーには、その顔がひどくおぞましいものに見えた。
「ぐ……う……」
胸を押さえ、シドーはうずくまる。
胸の奥から、黒いものが湧き出してくる。
彼はそんな感覚を覚えていた。
胸の奥から、黒いものが湧き出してくる。
彼はそんな感覚を覚えていた。
「まずい……このままじゃ……俺が俺じゃなくなる……。
心を落ち着けないと……。
あいつに……あいつに会いたい……」
心を落ち着けないと……。
あいつに……あいつに会いたい……」
この場にいるかわからぬ相棒を求めて、シドーはふらつく足取りで歩き始めた。
◆ ◆ ◆
シドーは、まだ知らない。
自分が宿っている体が、かつての自分を葬った張本人であることを。
「ローレシアの王子」として歴史に名を残す男。
それがシドーに与えられた体であった。
自分が宿っている体が、かつての自分を葬った張本人であることを。
「ローレシアの王子」として歴史に名を残す男。
それがシドーに与えられた体であった。
【少年シドー@ドラゴンクエストビルダーズ2】
[身体]:もょもと(ローレシアの王子)@ドラゴンクエストII
[状態]:情緒不安定
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(手鏡なし)、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:相棒に会いたい
1:殺し合い? それどころじゃない!
[備考]
※参戦時期はオッカムル編クリア直後
[身体]:もょもと(ローレシアの王子)@ドラゴンクエストII
[状態]:情緒不安定
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(手鏡なし)、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:相棒に会いたい
1:殺し合い? それどころじゃない!
[備考]
※参戦時期はオッカムル編クリア直後
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