「ハァ……ハァ……」
いびつな月が浮かぶ、体が入れ替わった殺し合いの会場で、一人の少女が逃げている。
この体に入っている精神は男の物なので、ここでは彼と称すが、彼は殺し合いに乗っていなかった。
この体に入っている精神は男の物なので、ここでは彼と称すが、彼は殺し合いに乗っていなかった。
彼の名前は……何だろうか。
公式の記録には乗っていない、一部ではサイコロステーキ先輩と呼ばれることもあるので、ここでは先輩と呼称しよう。
公式の記録には乗っていない、一部ではサイコロステーキ先輩と呼ばれることもあるので、ここでは先輩と呼称しよう。
ともかく、先輩は殺し合いに乗るつもりはなかった。
いきなり攫われた挙句殺し合いを強要してくる相手に従ったところで、生きて帰れる保証も体が返って来る保証もない。
それに曲がりなりにも人を守る組織の人間である以上、相手が殺しに来るならまだしも何の罪もない相手を手に掛けることには抵抗があった。
いきなり攫われた挙句殺し合いを強要してくる相手に従ったところで、生きて帰れる保証も体が返って来る保証もない。
それに曲がりなりにも人を守る組織の人間である以上、相手が殺しに来るならまだしも何の罪もない相手を手に掛けることには抵抗があった。
とりあえずまずは他の参加者と合流しようとした先輩だが、しばらく歩いていると一人の少年と出会った。
その少年は異様だった。
何が異様かと言うと、髪形が。
先輩が生涯において出会ったことのない、奇妙としか言いようのない髪型。
あえて彼の語彙で例えるなら、星型だろうか。
そんな少年が、先輩を見かけた瞬間こう叫ぶ。
その少年は異様だった。
何が異様かと言うと、髪形が。
先輩が生涯において出会ったことのない、奇妙としか言いようのない髪型。
あえて彼の語彙で例えるなら、星型だろうか。
そんな少年が、先輩を見かけた瞬間こう叫ぶ。
「知らない人、ごめん!」
少年が叫んだ瞬間、空からピンクの閃光が先輩に向かって降って来る。
咄嗟に躱し、地面を転がる彼を少年は冷たく見下ろしていた。
咄嗟に躱し、地面を転がる彼を少年は冷たく見下ろしていた。
「何しやがる!!」
「いや、別にあなたに恨みがあるわけじゃないんだよ。
でも、さやかちゃんの体が生きている必要なんて、無い!!」
「いや、別にあなたに恨みがあるわけじゃないんだよ。
でも、さやかちゃんの体が生きている必要なんて、無い!!」
少年の言っていることが一瞬理解できず、思考が止まる先輩。
しかしすぐに再稼働させ、相手の言動を分析した。
しかしすぐに再稼働させ、相手の言動を分析した。
何が何だか分からないが、どうやら相手はこの体の本来の持ち主に恨みがあるらしい。
だからとりあえず体だけでも殺そうとした、ということだろう。
だからとりあえず体だけでも殺そうとした、ということだろう。
「ふざけんな!!」
考えた結果、先輩は怒った。当たり前である。
そんな自分からすれば全く知ったことでは無い因縁で殺されてたまるかと、彼は猛りデイパックから一本の刀を取り出した。
それは、彼が普段使いしている刀とは別物ではあったが、武器として使えないかと言われればそんなことはない程度の刀であった。
そんな自分からすれば全く知ったことでは無い因縁で殺されてたまるかと、彼は猛りデイパックから一本の刀を取り出した。
それは、彼が普段使いしている刀とは別物ではあったが、武器として使えないかと言われればそんなことはない程度の刀であった。
先輩は刀を構え、少年に向かって言う。
「はっ。さっきは不意討ちを喰らったが、よく見りゃガキじゃねえか。
こんなガキの参加者なら今の俺でも殺れるぜ」
「えぇ~」
こんなガキの参加者なら今の俺でも殺れるぜ」
「えぇ~」
先輩の態度の変わりように少々引く少年。
しかし先輩は構いやしない。
しかし先輩は構いやしない。
「正直何が起きてるかさっぱり分かんねえが、とりあえず殺し合いに乗ってる奴なら一人くらい殺しても罰はねえだろ」
そう言って少年に向かっていく先輩。しかし彼は忘れていた。
さっきの閃光がどこから降ってきたのかを。
さっきの閃光がどこから降ってきたのかを。
「ウェヒヒヒ」
刀を持った相手に凄まれてなお、平静と笑みを浮かべる少年。
そのことに不気味さを覚えつつも向かっていく先輩だが、次に聞こえてきた声に思わず彼は足を止めた。
そのことに不気味さを覚えつつも向かっていく先輩だが、次に聞こえてきた声に思わず彼は足を止めた。
「お願い、ホワイトデビルマジシャンガール!」
「か……! め……! は……! め……!」
「か……! め……! は……! め……!」
上空から野太い男の声が聞こえ、思わず空を見上げる先輩。
するとそこには、月を背にした声に見合わぬ小柄な少女が、身の丈以上の閃光を集め、先輩に向かって放とうと準備を整えていた。
するとそこには、月を背にした声に見合わぬ小柄な少女が、身の丈以上の閃光を集め、先輩に向かって放とうと準備を整えていた。
「波ァ――――――――――――――――ッ!!」
閃光が先輩へと放たれ、彼は何もできずその身にそのまま攻撃を喰らう。
逃げることも避けることも、防御することもできないまま。
そして先輩は消滅した。
肉体も所持品も何一つ残すことなく、完全に。
逃げることも避けることも、防御することもできないまま。
そして先輩は消滅した。
肉体も所持品も何一つ残すことなく、完全に。
【累に切り刻まれた剣士@鬼滅の刃(身体:美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカシリーズ) 死亡】
◆
「おぉ~さっぱりした~!」
「派手すぎない?」
「派手すぎない?」
先輩を殺した二人は、呑気な顔で互いに喋っていた。
小柄な少女は自らの行いを見て、どこかスッキリしたような態度で笑う。
指示をした少年は、眼前の光景に少々呆れを見せる。
どちらも、人の人生をさっき終わらせたとは思えないほど、軽い。
小柄な少女は自らの行いを見て、どこかスッキリしたような態度で笑う。
指示をした少年は、眼前の光景に少々呆れを見せる。
どちらも、人の人生をさっき終わらせたとは思えないほど、軽い。
ここでこの二人について紹介しよう。
まず少年、ただし精神は少女の物なので彼女と称するが、彼女の精神の名前は鹿目まどか。
彼女の性格は一言で言うなら、クズだ。
自分さえ良ければ周りがどうなろうとおかまいなし。
圧倒的な力に焦がれ手に入れ、周りを利用し見下し続ける悪そのもの。
まず少年、ただし精神は少女の物なので彼女と称するが、彼女の精神の名前は鹿目まどか。
彼女の性格は一言で言うなら、クズだ。
自分さえ良ければ周りがどうなろうとおかまいなし。
圧倒的な力に焦がれ手に入れ、周りを利用し見下し続ける悪そのもの。
しかし、そんなまどかにも敗北の過去がある。
この殺し合いに来る直前、彼女は友人(?)のさやかに敗北した。
そのさやかは社会的に抹殺したものの、彼女の心にはしこりが残っていた。
この殺し合いに来る直前、彼女は友人(?)のさやかに敗北した。
そのさやかは社会的に抹殺したものの、彼女の心にはしこりが残っていた。
そこにこの殺し合いだ。
まどかが更なる力を求め殺し合いに乗ることに、迷いは一切なかった。
体が入れ替わったせいで元々持っていた力は失ったものの、代わりになるものは支給品にある。
まどかが更なる力を求め殺し合いに乗ることに、迷いは一切なかった。
体が入れ替わったせいで元々持っていた力は失ったものの、代わりになるものは支給品にある。
「そのためによろしくね。ホワイトデビルマジシャンガール」
「オラ、ホワイトデビルマジシャンガールじゃねえ! 孫悟空だ!!」
「オラ、ホワイトデビルマジシャンガールじゃねえ! 孫悟空だ!!」
そしてもう一人。小柄な少女でありながら似合わない太い声の持ち主は、ホワイトデビルマジシャンガール。
まどかに支給されたカードから召喚された、立場的には召喚獣のようなものである。
しかしそれに宿る精神は、また別の存在だ。
まどかに支給されたカードから召喚された、立場的には召喚獣のようなものである。
しかしそれに宿る精神は、また別の存在だ。
この精神もまた体と性別が異なり、男なので彼と称するが、彼の名前は孫悟空。
西遊記とは関係ないとある世界に存在する、戦闘民族サイヤ人の一人である。
彼の性格は、まどかと同じくクズだ。
圧倒的な強者には媚を売り、不意討ちや味方を見捨てたり売るのは日常茶飯事。
戦闘民族の誇りはどこに置いてきたのかと言わんばかりに、彼はクズだった。
西遊記とは関係ないとある世界に存在する、戦闘民族サイヤ人の一人である。
彼の性格は、まどかと同じくクズだ。
圧倒的な強者には媚を売り、不意討ちや味方を見捨てたり売るのは日常茶飯事。
戦闘民族の誇りはどこに置いてきたのかと言わんばかりに、彼はクズだった。
そんな彼はこの殺し合いに不満だった。
まどかとは異なり、彼の立場は支給品だ。
仮に自分以外の全ての命を皆殺しにしても願いなど叶わず、またまどかを優勝させても彼にメリットは一切ない。
更に言うなら、ロワの為に調整されたせいで召喚者に従うようある程度体が勝手に動くよう調整されている。
こんな状況で不満を抱かない方がおかしいだろう。
できることなら殺し合いの主催者をぶっとばし、元の体を取り戻したくてたまらない。
まどかとは異なり、彼の立場は支給品だ。
仮に自分以外の全ての命を皆殺しにしても願いなど叶わず、またまどかを優勝させても彼にメリットは一切ない。
更に言うなら、ロワの為に調整されたせいで召喚者に従うようある程度体が勝手に動くよう調整されている。
こんな状況で不満を抱かない方がおかしいだろう。
できることなら殺し合いの主催者をぶっとばし、元の体を取り戻したくてたまらない。
だが彼は支給品。故にできることなどたかがしれており、また彼も己の命は惜しかった。
なので今のところはまどかに大人しく従っていた。それに全く勝算がないわけでもない。
なので今のところはまどかに大人しく従っていた。それに全く勝算がないわけでもない。
(ま、オラ支給品だしそうそう殺されねえだろ。
仮にまどかの奴が優勝しちまっても、まあ最悪ドラゴンボールでなんとかなるさ!)
仮にまどかの奴が優勝しちまっても、まあ最悪ドラゴンボールでなんとかなるさ!)
勝算と言えるかは、微妙な所だった。
ところでお気づきかもしれないが、ここに居る二人は本来の性格ではない。
どこかの誰かが生み出した、本来ありえない可能性の存在だ。
更に言うなら、二人の体の本来の持ち主もまた、彼らと同じく本来とは異なる存在だった。
どこかの誰かが生み出した、本来ありえない可能性の存在だ。
更に言うなら、二人の体の本来の持ち主もまた、彼らと同じく本来とは異なる存在だった。
何もかもが虚構の可能性である彼らの殺し合いは、果たしてどこに行くのだろうか。
【鹿目まどか@クズなまどかシリーズ】
[身体]:武藤遊戯@遊戯王なのはMADシリーズ
[状態]:健康
[装備]:管理局の白い悪魔(ホワイトデビルマジシャンガール)@遊戯王なのはMADシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝して、さやかちゃんを超える力を手に入れる。体も取り返す。
1:格好良くて素敵な私を、こんな殺し合いに参加させるなんて酷いよ……あんまりだよ……!
2:それはそれとして、優勝はしようかなって。
3:よろしくね! 孫悟空さん!
[備考]
※参戦時期はクズなまどかVS逆襲の魔法少女スーパーさやかちゃん【後編】終了後です。
[身体]:武藤遊戯@遊戯王なのはMADシリーズ
[状態]:健康
[装備]:管理局の白い悪魔(ホワイトデビルマジシャンガール)@遊戯王なのはMADシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝して、さやかちゃんを超える力を手に入れる。体も取り返す。
1:格好良くて素敵な私を、こんな殺し合いに参加させるなんて酷いよ……あんまりだよ……!
2:それはそれとして、優勝はしようかなって。
3:よろしくね! 孫悟空さん!
[備考]
※参戦時期はクズなまどかVS逆襲の魔法少女スーパーさやかちゃん【後編】終了後です。
【孫悟空@ブロリーMAD】
[身体]:管理局の白い悪魔(ホワイトデビルマジシャンガール)@遊戯王なのはMADシリーズ
[状態]:健康、レベル1、現状への不満(大)
[思考・状況]基本方針:体を取り返す。ま、いざとなったらドラゴンボールでなんとかなるさ!
1:生き残りを優先する。ま、オラ支給品だしそうそう殺されねえだろ
2:参加者に従わなきゃなんねえとか冗談じゃねえぞ。でもオラも死にたくねえしな
3:殺し合いの主催者はできればぶっとばしてえ
[備考]
※クズロットです。
※現在の召喚者は鹿目まどかです。
[身体]:管理局の白い悪魔(ホワイトデビルマジシャンガール)@遊戯王なのはMADシリーズ
[状態]:健康、レベル1、現状への不満(大)
[思考・状況]基本方針:体を取り返す。ま、いざとなったらドラゴンボールでなんとかなるさ!
1:生き残りを優先する。ま、オラ支給品だしそうそう殺されねえだろ
2:参加者に従わなきゃなんねえとか冗談じゃねえぞ。でもオラも死にたくねえしな
3:殺し合いの主催者はできればぶっとばしてえ
[備考]
※クズロットです。
※現在の召喚者は鹿目まどかです。
※累に切り刻まれた剣士の遺体とデイパック(基本支給品、ランダム支給品0~2)、日本刀@彼岸島は消滅しました。
【日本刀@彼岸島】
累に切り刻まれた剣士に支給。
彼岸島に群生する日本刀。そこら辺に一杯ある。
少なくとも人は苦も無く斬れるくらいの切れ味。
累に切り刻まれた剣士に支給。
彼岸島に群生する日本刀。そこら辺に一杯ある。
少なくとも人は苦も無く斬れるくらいの切れ味。
【管理局の白い悪魔(ホワイトデビルマジシャンガール)@遊戯王なのはMADシリーズ】
鹿目まどかに支給。
外見は高町なのは@魔法少女リリカルなのはシリーズ が描かれたデュエルモンスターズカードだが、中身は全く別物。
カード名を叫ぶことで召喚可能。
基本的に召喚者に従うが、このロワでは独自の意志を持っているので、場合によっては隙あらば召喚者の意に反する行動をとる可能性もある。
鹿目まどかに支給。
外見は高町なのは@魔法少女リリカルなのはシリーズ が描かれたデュエルモンスターズカードだが、中身は全く別物。
カード名を叫ぶことで召喚可能。
基本的に召喚者に従うが、このロワでは独自の意志を持っているので、場合によっては隙あらば召喚者の意に反する行動をとる可能性もある。
このカードには『相手がドローするとレベルアップし攻撃力が増す』効果があるが、本ロワでは『相手が新しく武器を持つと』レベルアップする仕様となっている。
また、敵からの魔法と特殊効果の無効効果も持つ。ただし罠は効くので注意。
ロワ内でどれが罠扱いされるかは書き手氏にお任せします。
ロワ内でどれが罠扱いされるかは書き手氏にお任せします。
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