美しい銀髪が朝焼けを待ち紫色に染まる空に靡く。
風流人でもいたら思わず詩にしそうな場面に思えるかもしれないが、そんな上品な場面ではない。
銀髪の女子高生、アリサ・ミハイロヴナ・九条は今、スカートなのも構わず全力疾走している。
背後に迫るダークグリーンのパワードスーツに追いかけられているからである。
風流人でもいたら思わず詩にしそうな場面に思えるかもしれないが、そんな上品な場面ではない。
銀髪の女子高生、アリサ・ミハイロヴナ・九条は今、スカートなのも構わず全力疾走している。
背後に迫るダークグリーンのパワードスーツに追いかけられているからである。
「さっきから言ってるじゃないですか、荷物を全部置いて行ってくれれば怖い思いはさせないって」
その名もGAT-X103AP ヴェルデバスターガンダム。
地球連合軍のアクタイオン・プロジェクトにより再生産されたバスターガンダムを改造した機体……をパワードスーツに落とし込んだものである。
多目的六連装ミサイルポットやガンランチャーに始まり、高エネルギービーム砲、連結可能な二丁のバヨネット装備型ビームライフルなど、単騎で攻城戦でもするかのような火器満載の武装をもってすれば生身のアリサなど一撃で仕留めることもできるが、性能テストと武装の使用感の確認も兼ねてなのか、ヴェルデバスターは何度も警告を挟みながらイチイチ違う武器でアリサを脅すように銃撃してくる。
地球連合軍のアクタイオン・プロジェクトにより再生産されたバスターガンダムを改造した機体……をパワードスーツに落とし込んだものである。
多目的六連装ミサイルポットやガンランチャーに始まり、高エネルギービーム砲、連結可能な二丁のバヨネット装備型ビームライフルなど、単騎で攻城戦でもするかのような火器満載の武装をもってすれば生身のアリサなど一撃で仕留めることもできるが、性能テストと武装の使用感の確認も兼ねてなのか、ヴェルデバスターは何度も警告を挟みながらイチイチ違う武器でアリサを脅すように銃撃してくる。
「顔も見せない相手を信用できないわ!
それに、これだけは、これだけは絶対に渡せない!」
それに、これだけは、これだけは絶対に渡せない!」
眼には涙を浮かべ、逃げることに精一杯のアリサだが、恐らくパワードスーツの下で加虐心たっぷりの笑みを浮かべているであろう相手に屈するつもりはなかった。
胸元に抱きかかえた黒いアタッシュケースを、子を守る母のように抱きしめ、ヴェルデバスターを睨みつける。
アタッシュケースには
『GD Gamer Driver Software』
と書かれており、中身は11本のゲームカセットが入っている。
仮面ライダーエグゼイドの世界において仮面ライダーとバグスター怪人が死力を尽くして争奪戦を繰り広げたアイテムにして、バグスターウイルスにまつわる災いの元凶、プロトガシャットである。
本当だったら捨ててしまいたいところだが、これをゲームにのっていない技術者、特に医者の誰かや羂索の言っていた仮面ライダーエグゼイドなる人物に託すことが出来れば、このゲームを根底から覆せるかもしれない。
そんなババ札、呪われた宝箱を渡されたアリサは最初戦慄したが、羂索があげていた勝利条件の中に運営の叛逆があったことを思い出した。
胸元に抱きかかえた黒いアタッシュケースを、子を守る母のように抱きしめ、ヴェルデバスターを睨みつける。
アタッシュケースには
『GD Gamer Driver Software』
と書かれており、中身は11本のゲームカセットが入っている。
仮面ライダーエグゼイドの世界において仮面ライダーとバグスター怪人が死力を尽くして争奪戦を繰り広げたアイテムにして、バグスターウイルスにまつわる災いの元凶、プロトガシャットである。
本当だったら捨ててしまいたいところだが、これをゲームにのっていない技術者、特に医者の誰かや羂索の言っていた仮面ライダーエグゼイドなる人物に託すことが出来れば、このゲームを根底から覆せるかもしれない。
そんなババ札、呪われた宝箱を渡されたアリサは最初戦慄したが、羂索があげていた勝利条件の中に運営の叛逆があったことを思い出した。
(私への、ううん。私たちへの挑戦状という訳ね)
だから決めた。
こんな理不尽なゲームに屈してやらないと。
仮に掌の上だとしても、人間をゲームの駒と侮ったことを後悔させてやろうと。
こんな理不尽なゲームに屈してやらないと。
仮に掌の上だとしても、人間をゲームの駒と侮ったことを後悔させてやろうと。
「そんなに大事そうなものなら、なおさらほしくなっちゃいますね」
そう言ってヴェルデバスター、八神拓也はバヨネッタを構え、自アリサとの距離を詰めていく。
(何が起きるか分からないけど、使うしか……)
どうにか遮蔽物に隠れてガシャットを起動しようと思案したアリサの後方から銃声が響く。
ヴェルデバスターの装甲に紫色のビームが当たって弾けた。
ヴェルデバスターの装甲に紫色のビームが当たって弾けた。
「誰だ!?」
「黙れ、武器ももたない者を追い立てる下衆」
「な!?」
現れたのは茶色いくせっ毛の若い男だった。
どこかの民族衣装のような服を着ており、手にはゲームパットを模した妙な武器が握られている。
どこかの民族衣装のような服を着ており、手にはゲームパットを模した妙な武器が握られている。
「貴様のような者が神聖なる戦場に立つ資格はない。
どこへなりともいって無為な最期の50時間を過ごせ」
どこへなりともいって無為な最期の50時間を過ごせ」
「戦う資格がない?
ははは、はっはっはっはっはっ!
どいつもこいつも舐めやがって!
そんなに俺が弱いってのかよ!
そんなに見下すんならお前は強いのかよぉおおおお!」
ははは、はっはっはっはっはっ!
どいつもこいつも舐めやがって!
そんなに俺が弱いってのかよ!
そんなに見下すんならお前は強いのかよぉおおおお!」
絶対に敗北を突きつけたい相手が居た。
会った事もない男だったが、何度も何度も比べられて、蔑まれる理由となっていた男だった。
そして横行一年生にして、その男と戦えるかもしれない瞬間がやってきた。
だが奴は、綾小路清隆は対峙すらしようとすらしなかった。
その果てに誰と戦っているのだかわからないまま、負けた。
撒かれて、敗けた。
会った事もない男だったが、何度も何度も比べられて、蔑まれる理由となっていた男だった。
そして横行一年生にして、その男と戦えるかもしれない瞬間がやってきた。
だが奴は、綾小路清隆は対峙すらしようとすらしなかった。
その果てに誰と戦っているのだかわからないまま、負けた。
撒かれて、敗けた。
「ふざけるなぁあああああああ!」
ミサイルを、ビームを、内蔵されたあらゆる火器をくせ毛の男に乱射する。
資格がない?誰が決めた。
卑怯者?そういうゲームだろう。
神聖なる戦い?そんな御大層なものがあるならばしてみたかった。
あらゆる負の感情を載せて火器を放ち続ける。
地形が変わるのもエネルギーの欠乏でフェイズシフトダウンを起こすのも気にしない。
ただ目の前の敵を亡き者にしたい。
資格がない?誰が決めた。
卑怯者?そういうゲームだろう。
神聖なる戦い?そんな御大層なものがあるならばしてみたかった。
あらゆる負の感情を載せて火器を放ち続ける。
地形が変わるのもエネルギーの欠乏でフェイズシフトダウンを起こすのも気にしない。
ただ目の前の敵を亡き者にしたい。
「酷い駄々だな」
不意に背後から声が聞こえた。
殺気のくせ毛の男の声だ。
いつ背後に?と振り向くと、そこに立っていたのは深紅の龍を人型にしたような、怪人だった。
殺気のくせ毛の男の声だ。
いつ背後に?と振り向くと、そこに立っていたのは深紅の龍を人型にしたような、怪人だった。
「そうやって醜い貴様自身を観ようとしなかったから、戦うまでもなく敗れるのだ」
背中から腹部にかけて鈍痛が走る。
見ると、怪人、グレングラファイトバグスターの双刃刀が自分の背中を刺し貫いていた。
見ると、怪人、グレングラファイトバグスターの双刃刀が自分の背中を刺し貫いていた。
「紅蓮爆龍剣」
剣からほとばしるエネルギーが機体の中で暴れ狂い八神拓也の肉体を崩壊させた。
【八神拓也@ようこそ実力至上主義の教室へ 敗北】
「女、貴様が戦士としてこのゲームを戦い続けると言うのならば……次こそ敵として相対しよう。
楽しみに待っているぞ」
楽しみに待っているぞ」
と、焼け跡の中からリュックを引っ掴むと去って行った。
「……」
別に彼は自分を助けたつもりなどないのだろう。
ただ戦士としてどうしても許せないことをするあの機体の中身に腹が立って仕方なかっただけに違いない。
だけど、いやだから
ただ戦士としてどうしても許せないことをするあの機体の中身に腹が立って仕方なかっただけに違いない。
だけど、いやだから
「Спасибо」
命の恩人への感謝は、ロシア語でボソッと呟くにとどめた。
【グラファイト@仮面ライダーエグゼイド】
状態:正常、アリサへの期待(中)、怪人態(レベルオーバー)
服装:いつもの服装
装備:ガシャコンバグヴァイザー@仮面ライダーエグゼイド
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
八神のリュック
思考
基本:敵キャラとして戦う。
00:神聖なる戦場に立つ資格のない者たちは排除する。
01:この俺に敵キャラを全うさせてくれる戦士を探す。
02:女(アリサ)、お前の眼は戦士の眼だ。
次に会う時は敵として立ちはだかってくれること期待する。
参戦時期:ゲムデウスウイルスに適合した後
備考
状態:正常、アリサへの期待(中)、怪人態(レベルオーバー)
服装:いつもの服装
装備:ガシャコンバグヴァイザー@仮面ライダーエグゼイド
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
八神のリュック
思考
基本:敵キャラとして戦う。
00:神聖なる戦場に立つ資格のない者たちは排除する。
01:この俺に敵キャラを全うさせてくれる戦士を探す。
02:女(アリサ)、お前の眼は戦士の眼だ。
次に会う時は敵として立ちはだかってくれること期待する。
参戦時期:ゲムデウスウイルスに適合した後
備考
【アリサ・ミハイロヴナ・九条@時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん】
状態:疲労(大)、決意(大)
服装:私服
装備:ライダーガシャットケース@仮面ライダーエグゼイド
11本のプロトガシャット@仮面ライダーエグゼイド
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
ヴェルデバスターガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
思考
基本:こんなゲーム屈しない。
00:プロトガシャットをレジスターを解析できる技術を持った人か、仮面ライダーエグゼイドに託す。
01:Спасибо、赤い戦士さん
02:先を急ぎたいけど、少し体力を回復させないと。
参戦時期:少なくともアニメ一期のどこか
備考
※ヴェルデバスターガンダムの起動鍵は爆風で飛んで来たのを拾いました。
状態:疲労(大)、決意(大)
服装:私服
装備:ライダーガシャットケース@仮面ライダーエグゼイド
11本のプロトガシャット@仮面ライダーエグゼイド
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
ヴェルデバスターガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
思考
基本:こんなゲーム屈しない。
00:プロトガシャットをレジスターを解析できる技術を持った人か、仮面ライダーエグゼイドに託す。
01:Спасибо、赤い戦士さん
02:先を急ぎたいけど、少し体力を回復させないと。
参戦時期:少なくともアニメ一期のどこか
備考
※ヴェルデバスターガンダムの起動鍵は爆風で飛んで来たのを拾いました。
候補作186:innocent starter | 投下順 | 候補作194:Fate/TwilightArchive |
時系列順 | ||
GAME START | アリサ・ミハイロヴナ・九条 | 007:さいごに心の中でデレる真贋ロワのアーニャさん |
グラファイト | 017:バトラーズ・プライド | |
八神拓也 | GAME OVER |