緋色の空 -the sky of FLAME HAZE-(後編) ◆EboujAWlRA
【4】
その男はおぞましい姿をした男だった。
全身に重度の火傷を負い、今ここに生きていることが奇跡のような存在だった。
顔面も首も腕も脚も胴体も、全てが炎に焼かれている。
それでも、精気に満ち溢れたその男の姿に、クーガーのアルター能力は動きを止めた。
全身に重度の火傷を負い、今ここに生きていることが奇跡のような存在だった。
顔面も首も腕も脚も胴体も、全てが炎に焼かれている。
それでも、精気に満ち溢れたその男の姿に、クーガーのアルター能力は動きを止めた。
「アンタは……志々雄、だったな」
その男の名を間違うような真似はしない。
それは男を信頼しているからではない。
むしろ、その逆。
この剥き出しの刃のような男が全く信用に置けないからこそだ。
自らの心を研ぎ澄ませるために、クーガーは男の正しい名前を口にしたのだ。
それは男を信頼しているからではない。
むしろ、その逆。
この剥き出しの刃のような男が全く信用に置けないからこそだ。
自らの心を研ぎ澄ませるために、クーガーは男の正しい名前を口にしたのだ。
「覚えておいてくれて何よりだ、助かるぜ。
さて……そこの白い『らいだー』よ」
さて……そこの白い『らいだー』よ」
志々雄はクーガーのそれとは全く違う笑みをシャナに向けた。
もはや笑みというよりも、獣が牙を向けた時に形作る表情によく似ていた。
もはや笑みというよりも、獣が牙を向けた時に形作る表情によく似ていた。
「悪いが、そいつらをほいほいと殺されちゃ困るんだよ。剣を納めてもらおうか」
「……断るわ、こいつらは私と合わない。これ以上ないほどに、ね」
「……断るわ、こいつらは私と合わない。これ以上ないほどに、ね」
シャナは冷たい声でにべもなく断る。
そして、志々雄と三村へと仮面の奥から鋭い視線を向ける。
そして、志々雄と三村へと仮面の奥から鋭い視線を向ける。
「邪魔をするというなら、お前たちも斬る」
明確な敵対の言葉。
だが、シャナがこの殺し合いに否定的で主催者を打破しようとするのならば協力が取り付ける可能性は高い。
ならば、と三村が首輪解除の方法を告げようと言葉を返す。
だが、シャナがこの殺し合いに否定的で主催者を打破しようとするのならば協力が取り付ける可能性は高い。
ならば、と三村が首輪解除の方法を告げようと言葉を返す。
「待て、それはこっちの話を聞いてから――――」
「邪魔をするなら、斬る」
「邪魔をするなら、斬る」
だが、シャナは取り付く島もなく、三村の話を打ち切る形で同じ言葉を二度繰り返す。
三村は背筋に冷たい感覚が走った。
明確な殺気を向けられたことから生まれる、本能的な恐怖だった。
三村は背筋に冷たい感覚が走った。
明確な殺気を向けられたことから生まれる、本能的な恐怖だった。
「フ……なら、こっちも殺しあうしかねえなぁ。
三村、お前は下がってな」
「い、いや、待てって……っ!?」
三村、お前は下がってな」
「い、いや、待てって……っ!?」
そのシャナの殺気を感じているはずだろうに、志々雄は笑みすら浮かべながらシャナと対峙する。
志々雄の背中からは闘気が溢れている。
戦いを始めようとしていることは、ただの中学生に過ぎない三村にも理解が出来た。
志々雄の背中からは闘気が溢れている。
戦いを始めようとしていることは、ただの中学生に過ぎない三村にも理解が出来た。
しかし、戦う必要はあるのだろうか。
三村としては解体した首輪を見せれば協力を取り付けるのは楽だろうと考えていた。
首輪の構造と解除方法は志々雄と三村にとって最大のジョーカー。
それだけで殺し合いを成り立たせる理屈の打破を成功させかねないシロモノだ。
三村としては解体した首輪を見せれば協力を取り付けるのは楽だろうと考えていた。
首輪の構造と解除方法は志々雄と三村にとって最大のジョーカー。
それだけで殺し合いを成り立たせる理屈の打破を成功させかねないシロモノだ。
「三村」
そう告げようとする三村に、志々雄の底冷えのする声が投げかけられた。
シャナの声が意図的に感情を抑えた声ならば、志々雄の声は人間味にあふれたものだった。
だからこそ、志々雄の内面を把握しつつある三村にはよほど恐ろしく感じたのだ。
シャナの声が意図的に感情を抑えた声ならば、志々雄の声は人間味にあふれたものだった。
だからこそ、志々雄の内面を把握しつつある三村にはよほど恐ろしく感じたのだ。
「下がってろ、三度も言わすんじゃねえぞ」
三村は志々雄の思考を読むように頭を働かせる。
サングラスの男、ストレイト・クーガーは先ほど総合病院で出会った男だ。
そのクーガーを含めて目の前に三人が居る。
さらに先ほどクーガーと同じく病院で出会った二人、正確にはジェレミアの存在は言伝だが。
合わせて五人。
そこに志々雄と三村を含めば、それだけで七人となる。
二十余名しか残っていないであろう現状ならば、その七人という人数は大きい。
『半径二メートル以内に四個以上の停止していない首輪』という条件をクリアできる。
三村と志々雄―――いや、『志々雄』の首輪を解除するには十分な人数だ。
恐らく、これが志々雄の思考のはず。
サングラスの男、ストレイト・クーガーは先ほど総合病院で出会った男だ。
そのクーガーを含めて目の前に三人が居る。
さらに先ほどクーガーと同じく病院で出会った二人、正確にはジェレミアの存在は言伝だが。
合わせて五人。
そこに志々雄と三村を含めば、それだけで七人となる。
二十余名しか残っていないであろう現状ならば、その七人という人数は大きい。
『半径二メートル以内に四個以上の停止していない首輪』という条件をクリアできる。
三村と志々雄―――いや、『志々雄』の首輪を解除するには十分な人数だ。
恐らく、これが志々雄の思考のはず。
そして、その予想は見事に的中していた。
志々雄は一筋縄ではいかないと判断した。
だからこそ、余計な人員は要らない。
最終的に志々雄自身が全てを手に入れればそれでいいのだ。
七人もいれば、それでいい。
志々雄は一筋縄ではいかないと判断した。
だからこそ、余計な人員は要らない。
最終的に志々雄自身が全てを手に入れればそれでいいのだ。
七人もいれば、それでいい。
「十分だけ遊んでやるよ」
志々雄は懐からライダーデッキを取り出す。
そのライダーデッキを見て、もっとも大きな反応を見せたのは城戸真司だった。
そのライダーデッキを見て、もっとも大きな反応を見せたのは城戸真司だった。
「龍騎のデッキと、同じ紋章……?」
真司の言葉通り、リュウガのデッキは龍騎のデッキと色違いのものだった。
志々雄はその真司の言葉には応えず、鏡へと向かってデッキをかざす。
鏡の中の志々雄がベルトを装着すると、同時に現実世界の志々雄に腰にもベルトが巻かれる。
志々雄はその真司の言葉には応えず、鏡へと向かってデッキをかざす。
鏡の中の志々雄がベルトを装着すると、同時に現実世界の志々雄に腰にもベルトが巻かれる。
「させない!」
シャナはその動きを封じるために弾けるように走りだした。
「おっと行かせませんよ、シャナさん!」
「ッ……お前!」
「ッ……お前!」
だが、そのシャナの動きをクーガーは一瞬の逡巡の末に止めた。
身体が悲鳴を上げ、今にも耐えそうになるが数秒だけシャナを止めることに成功した。
身体が悲鳴を上げ、今にも耐えそうになるが数秒だけシャナを止めることに成功した。
「退けッ!」
仮面ライダーとなり強化されたシャナに容易く振りほどかれる。
クーガーの身体はそれほど限界を迎えつつあったのだ。
クーガーの身体はそれほど限界を迎えつつあったのだ。
「ハッ……」
その姿を見て、志々雄は小さく笑い声を漏らしていた。
志々雄は確かに警戒に値する人物だ。
しかし、シャナが志々雄を殺せば、クーガー、真司、翠星石、そして三村信史も殺されかねない。
ラディカル・グッドスピードを全解放すればシャナを打倒することも可能だろう。
だが、それはあくまで可能性にすぎない。
この傷ついた身体でどこまで戦えるか、どこまで生き延びられるか。
メリット・デメリットを天秤にかける
そこで、導き出した答えはシャナの志々雄への攻撃を止めることだった。
だからこそ、シャアと呼ぶこともなくシャナという名前が口からこぼれたのだ。
志々雄は確かに警戒に値する人物だ。
しかし、シャナが志々雄を殺せば、クーガー、真司、翠星石、そして三村信史も殺されかねない。
ラディカル・グッドスピードを全解放すればシャナを打倒することも可能だろう。
だが、それはあくまで可能性にすぎない。
この傷ついた身体でどこまで戦えるか、どこまで生き延びられるか。
メリット・デメリットを天秤にかける
そこで、導き出した答えはシャナの志々雄への攻撃を止めることだった。
だからこそ、シャアと呼ぶこともなくシャナという名前が口からこぼれたのだ。
「変身ッ!」
ベルトのバックルへとリュウガのデッキを差し込む。
鏡の中から現れる漆黒の鎧は痛々しい志々雄の火傷痕を隠していく。
黒と銀を貴重としたその鎧を纏う戦士の名は、仮面ライダーリュウガ。
志々雄は暗色の龍騎とでも言うべきライダーへと変身していた。
鏡の中から現れる漆黒の鎧は痛々しい志々雄の火傷痕を隠していく。
黒と銀を貴重としたその鎧を纏う戦士の名は、仮面ライダーリュウガ。
志々雄は暗色の龍騎とでも言うべきライダーへと変身していた。
「……そいつと似てるわね」
シャナはポツリと漏らした後、志々雄へ向かって低い体勢のまま走りだす。
志々雄はなにも答えずに、バックルに装着されたカードデッキから一枚のカードを取り出す。
志々雄はなにも答えずに、バックルに装着されたカードデッキから一枚のカードを取り出す。
―― SWORD VENT ――
龍騎やファムのそれとは違う、濁った機械音が響き渡る。
龍騎と似たこのライダーは、やはり龍騎のドラグセイバーと同じドラグセイバーを召喚した。
ドラグセイバーに限らず、召喚された全ての武器防具は空から現れる。
そして、その空から現れたドラグセイバーはシャナの背後から襲いかかる。
龍騎と似たこのライダーは、やはり龍騎のドラグセイバーと同じドラグセイバーを召喚した。
ドラグセイバーに限らず、召喚された全ての武器防具は空から現れる。
そして、その空から現れたドラグセイバーはシャナの背後から襲いかかる。
「ッ……!?」
シャナは素早く横に転がることで回避し、ドラグセイバーはそのまま地面へと突き刺さった。
攻撃ではない、偶然から生まれたドラグセイバーの急襲。
変身の制限時間が迫りつつあるシャナにとっては不運以外の何物でもなかった。
攻撃ではない、偶然から生まれたドラグセイバーの急襲。
変身の制限時間が迫りつつあるシャナにとっては不運以外の何物でもなかった。
「良い反応だ……悪くないぜ、お前」
ドラグセイバーを持たせる前に攻撃して置きたかったが、過ぎたことは仕方がない。
地面に突き刺さったドラグセイバーを引きぬく。
志々雄は一度二度、そのドラグセイバーを振り回すとシャナを睨みつけた。
地面に突き刺さったドラグセイバーを引きぬく。
志々雄は一度二度、そのドラグセイバーを振り回すとシャナを睨みつけた。
志々雄は激動の幕末を人斬りとして生きてきた。
そして人斬り業とは、抗う術を持たない弱者だけを対象とした任務ではない。
弱者ならば志々雄や緋村抜刀斎のような強者でなくても成り立つ任務だ。
人斬り任務の真の目的は、あらゆる流派の免許皆伝を持った強者を一刀に伏すことだ。
故に、志々雄は相手の構えを見ればその腕前のほどは察することができる。
そして人斬り業とは、抗う術を持たない弱者だけを対象とした任務ではない。
弱者ならば志々雄や緋村抜刀斎のような強者でなくても成り立つ任務だ。
人斬り任務の真の目的は、あらゆる流派の免許皆伝を持った強者を一刀に伏すことだ。
故に、志々雄は相手の構えを見ればその腕前のほどは察することができる。
――――強い。
目の前の白いライダーは相当な腕前の戦士だ。
だからこそ、仮面の中の顔には自然と笑みが浮かんでいた。
だからこそ、仮面の中の顔には自然と笑みが浮かんでいた。
「羅ァ!」
笑みを消しもせずに、気合いの一声と同時にドラグセイバーが振り下ろされる。
日本刀が相手の身体にそって滑らせるように斬るものだが、青龍刀は重量を活かして叩くように斬る。
シャナはその斬撃をデイパックから取り出していたビルテクターで受け止める。
強度だけならばウイングシールドよりも、ビルテクターのほうが優れているからだ。
日本刀が相手の身体にそって滑らせるように斬るものだが、青龍刀は重量を活かして叩くように斬る。
シャナはその斬撃をデイパックから取り出していたビルテクターで受け止める。
強度だけならばウイングシールドよりも、ビルテクターのほうが優れているからだ。
「……ッ!」
一撃一撃が重い。
地面にのめり込みそうな重みを盾越しに感じながら、シャナはウイングスラッシャーを振るう。
志々雄はシャナの一撃をスウェーで避ける。
もともと、シャナは優れた戦士ではあるが武器を扱う術に長けているわけではない。
鍛錬の最中は主に体術、徒手空拳が主であった。
フレイムヘイズとなった後も贄殿遮那と呼ばれる常軌を逸した長刀一本で戦ってきた。
地面にのめり込みそうな重みを盾越しに感じながら、シャナはウイングスラッシャーを振るう。
志々雄はシャナの一撃をスウェーで避ける。
もともと、シャナは優れた戦士ではあるが武器を扱う術に長けているわけではない。
鍛錬の最中は主に体術、徒手空拳が主であった。
フレイムヘイズとなった後も贄殿遮那と呼ばれる常軌を逸した長刀一本で戦ってきた。
どちらも決定的な一打は出ない。
シャナはその膠着状態に苛立ち、舌打ちを鳴らしながら距離を取り直す。
シャナはその膠着状態に苛立ち、舌打ちを鳴らしながら距離を取り直す。
「おっと、隙ができてるぜ」
志々雄の言葉にシャナは反射的に防御を固める。
だが、志々雄の言った隙とは単純な攻防の隙ではない。
ライダーバトルにおいて隙とは、なによりも相手にカードの使用させてしまうことを言うのだ。
だが、志々雄の言った隙とは単純な攻防の隙ではない。
ライダーバトルにおいて隙とは、なによりも相手にカードの使用させてしまうことを言うのだ。
――― AD VENT
鏡面から暗黒龍ドラグブラッカーが現れる。
全長六メートルを超える巨大な暗黒の龍は、静かに敵であるシャナを睨みつける。
全長六メートルを超える巨大な暗黒の龍は、静かに敵であるシャナを睨みつける。
「どうなってんだよ……黒い、ドラグレッダー……!?」
暗黒龍に反応を示したのは、やはり同種の龍を知る真司だった。
次から次へと繰り出される、仮面ライダー龍騎のデッキと同じ装備やモンスターの数々。
見知らぬライダーという点ではファムと同じだ。
だが、リュウガはもはや『見知らぬライダー』という括りではない。
まさしく、龍騎の対となる存在だった。
次から次へと繰り出される、仮面ライダー龍騎のデッキと同じ装備やモンスターの数々。
見知らぬライダーという点ではファムと同じだ。
だが、リュウガはもはや『見知らぬライダー』という括りではない。
まさしく、龍騎の対となる存在だった。
「ッ……ブランウイング!」
一方でシャナは舌打ちを鳴らすと同時に、ブランウイングへと命令を下す。
シャナは理解しているのだ。
ミラーモンスターを召喚されたということは、数の面での有利不利が変わっただけではない。
ブランウイングは翼を羽ばたかせることによって突風を起こせる。
それと同じように、暗黒竜もまた特殊な能力を持っているかもしれないのだ。
シャナは理解しているのだ。
ミラーモンスターを召喚されたということは、数の面での有利不利が変わっただけではない。
ブランウイングは翼を羽ばたかせることによって突風を起こせる。
それと同じように、暗黒竜もまた特殊な能力を持っているかもしれないのだ。
「やれ」
志々雄は暗黒竜を睨みつけると、短く命令を下した。
暗黒竜は咆哮を上げることすらせず、口から球状の炎を吐き出した。
暗黒竜は咆哮を上げることすらせず、口から球状の炎を吐き出した。
「炎!」
シャナはわずかに苛立ちを覚えるが、同時に安堵をしていた。
ブランウイングは的こそ大きいが鈍重な鳥ではない。
炎のスピードそれ自体は速くない、十分に回避できるスピードだ。
ブランウイングは的こそ大きいが鈍重な鳥ではない。
炎のスピードそれ自体は速くない、十分に回避できるスピードだ。
だが、炎弾は一撃だけでは終わらない。
ニ撃、三撃と雨のようにシャナたちへと振りかかる。
ニ撃、三撃と雨のようにシャナたちへと振りかかる。
ブランウイングは一撃目の炎こそ回避したものの、追撃の炎の直撃を受ける。
また、シャナも足元に炎が直撃した。
ライダースーツ越しではそこまでのダメージではない。
また、シャナも足元に炎が直撃した。
ライダースーツ越しではそこまでのダメージではない。
「くっ……でも、この程度!」
「この程度、で終わりゃいいんだけどな」
「この程度、で終わりゃいいんだけどな」
志々雄の言葉通り、ドラグブラッカーの炎の真価は単なる高熱だけではない。
それに付加する、また別の能力を持っているのだ。
ドラグブラッカーの炎は石化能力があり、シャナとブランウイングの動きが完全に封じられる。
その瞬間、シャナのスーツが空気中に溶けるように霧散していく。
それに付加する、また別の能力を持っているのだ。
ドラグブラッカーの炎は石化能力があり、シャナとブランウイングの動きが完全に封じられる。
その瞬間、シャナのスーツが空気中に溶けるように霧散していく。
「……ッ、タイムリミットが!」
「どうやら、幕だな」
「どうやら、幕だな」
志々雄はそう言うと一枚のカードをデッキから抜き取る。
そして、シャナと同じく変身が解けかけている真司へと向き直る。
そして、シャナと同じく変身が解けかけている真司へと向き直る。
「おい、そこの赤いの!」
「……お、俺か?」
「……お、俺か?」
志々雄はデッキから抜き取ったカードをヒラヒラと振りながら真司へ見せつけた。
真司の目がそのカードを捉える。
そのカードは、龍騎と同じく龍をモチーフした紋章が描かれたカードだった。
真司の目がそのカードを捉える。
そのカードは、龍騎と同じく龍をモチーフした紋章が描かれたカードだった。
「油断禁物……相手の得物は壊せるときに壊しとかねえとな」
志々雄の言葉で真司は志々雄のやろうとすることを理解した。
真司は痛む身体に鞭を打って立ち上がる。
真司は痛む身体に鞭を打って立ち上がる。
そして、ゆっくりとバックルのデッキからカードを抜き取る。
その姿を見て志々雄は仮面の奥でニッと笑みを深める。
志々雄と真司が同時に手甲のドラグバイザーにカードを読みこませる。
その姿を見て志々雄は仮面の奥でニッと笑みを深める。
志々雄と真司が同時に手甲のドラグバイザーにカードを読みこませる。
―――― FINAL VENT―
―――― FINAL VENT―
澄んだ機械音とくぐもった機械音が茜色に染まった空間に響き渡る。
高層建ての建築物に添えられていた鏡面からは赤龍――――無双龍ドラグレッダーが。
地面に接していた外れた窓ガラスの鏡面からは黒竜――――暗黒竜ドラグブラッカーが現れる。
赤龍は空を割るように高く舞い、黒竜は地を舐めるように低く這いずる。
高層建ての建築物に添えられていた鏡面からは赤龍――――無双龍ドラグレッダーが。
地面に接していた外れた窓ガラスの鏡面からは黒竜――――暗黒竜ドラグブラッカーが現れる。
赤龍は空を割るように高く舞い、黒竜は地を舐めるように低く這いずる。
「ハアァァァ!」
「フゥー……」
「フゥー……」
全身の筋肉を強ばらせるように力む龍騎と、気怠そうに深く息を吐き全身を脱力させるリュウガ。
次に来るのが最大の攻撃だとシャナは判断し、ビルテクターを構える。
空中で無双龍と暗黒竜。
本来交わるはずのない、衝突することが定められている二匹の龍が交差する。
次に来るのが最大の攻撃だとシャナは判断し、ビルテクターを構える。
空中で無双龍と暗黒竜。
本来交わるはずのない、衝突することが定められている二匹の龍が交差する。
真司――龍騎は高く跳躍し、志々雄――リュウガは重力に逆らいゆっくりと宙に浮き上がる。
灼熱の龍と暗黒の龍、激しさと静けさ。
些細な違いこそあれど、その威力に大きな違いはない。
ドラゴンライダーキック。
同じ名を冠する龍騎とリュウガの必殺の技だ。
灼熱の龍と暗黒の龍、激しさと静けさ。
些細な違いこそあれど、その威力に大きな違いはない。
ドラゴンライダーキック。
同じ名を冠する龍騎とリュウガの必殺の技だ。
「ハアアアアアアアアアア!」
「アァ……」
「アァ……」
――――次の瞬間、龍の炎を纏った仮面の戦士の蹴りがシャナを襲った。
「ガ、アアアアアアア!?」
龍騎のドラゴンライダーキックは襲いかかり
ビルテクターを持った腕に激しい負荷がかかる。
同時に背中合わせに立っていたブランウイングがのしかかって来る。
シャナはビルテクターを持っているが、ブランウイングは盾となるものを持っていない。
リュウガのドラゴンライダーキックをまともに受けたのだ。
ブランウイングは、恐らく殺されただろう。
ビルテクターを持った腕に激しい負荷がかかる。
同時に背中合わせに立っていたブランウイングがのしかかって来る。
シャナはビルテクターを持っているが、ブランウイングは盾となるものを持っていない。
リュウガのドラゴンライダーキックをまともに受けたのだ。
ブランウイングは、恐らく殺されただろう。
「ク、ア、ツッ……!」
ビルテクターが弾かれ、シャナのベルトのバックルに直撃する。
当然、バックルに装着されたデッキは破壊された。
デッキの破壊により霧散していくライダースーツ。
そのスーツと同じく手放しそうな意識を必死に繋ぎ止め、シャナは素早く動き始めた。
当然、バックルに装着されたデッキは破壊された。
デッキの破壊により霧散していくライダースーツ。
そのスーツと同じく手放しそうな意識を必死に繋ぎ止め、シャナは素早く動き始めた。
【5】
爆炎が周囲に立ち込め、双竜の炎は周囲の大気という大気を燃やし尽くす。
そこに立っていることこそが苦痛であるほどの熱量だった。
そこに立っていることこそが苦痛であるほどの熱量だった。
「熱ッ……」
「これは……痛む身体にはキツイな」
「これは……痛む身体にはキツイな」
立ち込める炎は空気を薄くし、視界を狭める。
炎に焼かれた煤が喉と目に入り、翠星石とクーガーはコホコホと軽い咳をしながら目をこする。
炎に焼かれた煤が喉と目に入り、翠星石とクーガーはコホコホと軽い咳をしながら目をこする。
「……ちょうど、十分か」
一方で龍騎の変身は制限時間を迎え、ライダーの証であるスーツが霧散していく。
仮面が外れ、痛みに顔をしかめる真司の顔が現れた。
そして、真司の変身が解けたということはシャナの変身もまた解けたということだ。
仮面が外れ、痛みに顔をしかめる真司の顔が現れた。
そして、真司の変身が解けたということはシャナの変身もまた解けたということだ。
「……シャナは、どこに居るんだ?」
そう思い、爆炎の中心地へと目を向けるがそこにはシャナの気配がしない。
居るのは美しい白翼を焼かれ、焼け焦げたブランウイングの姿だけだ。
居るのは美しい白翼を焼かれ、焼け焦げたブランウイングの姿だけだ。
「ああ、アイツか……盾を使って生き延びたかもしれねえな。
そうなると、爆炎に紛れて逃げたか、それとも近くに居るか……
っと、もらうぜ。あのミラーモンスターの魂はよ」
そうなると、爆炎に紛れて逃げたか、それとも近くに居るか……
っと、もらうぜ。あのミラーモンスターの魂はよ」
一方で途中から参戦した志々雄はまだ変身可能時間を残している。
そう言いながら、志々雄はドラグブッカーへブランウイングの魂を喰うことを指示をする。
そして、ドラグセイバーを手放し、志々雄はデイパックの中から一本の剣を取り出した。
そう言いながら、志々雄はドラグブッカーへブランウイングの魂を喰うことを指示をする。
そして、ドラグセイバーを手放し、志々雄はデイパックの中から一本の剣を取り出した。
なぜドラグセイバーを手放すのか、シャナが消えたのになぜ変身を解かないのか。
様々な疑問が湧き上がる。
だが、真司はその剣を見た瞬間、ゾクリと背筋に冷たい恐ろしさが湧き上がった。
様々な疑問が湧き上がる。
だが、真司はその剣を見た瞬間、ゾクリと背筋に冷たい恐ろしさが湧き上がった。
「そ、それ……」
「いい剣だろう?」
「いい剣だろう?」
志々雄の言葉に、思わず真司は押し黙る。
だが、いつまでも黙っているわけにはいかない。
そう考え、真司は真っ先に頭に浮かんだ疑問を口に出した。
だが、いつまでも黙っているわけにはいかない。
そう考え、真司は真っ先に頭に浮かんだ疑問を口に出した。
「アンタ……その、あんな怪我で動けるんだな……」
真司は全身火傷で歩行すらままならないように見えるその姿に感嘆の意を込めて話しかける。
見た目こそ恐ろしいものだが、殺されそうな真司たちに助力した人物だ。
少なくとも、信頼しても良い人物かもしれないと真司は判断した。
見た目こそ恐ろしいものだが、殺されそうな真司たちに助力した人物だ。
少なくとも、信頼しても良い人物かもしれないと真司は判断した。
「なに、複数の世界があるらしいじゃねえか。
そんな世の中にゃいろんな奴が居るってことだ、俺みたいな全身火傷もいれば……」
そんな世の中にゃいろんな奴が居るってことだ、俺みたいな全身火傷もいれば……」
志々雄はそこで言葉を切り、ガッ、っと勢い良くヒノカグツチを両手で握りしめる。
「炎に紛れて首を狙う奴とかなッ!」
その言葉の後に、炎の中から炎髪灼眼の少女が現れた。
そう、仮面ライダーファムの変身が解けローティーンの少女の姿へと戻っていたシャナその人だ。
そう、仮面ライダーファムの変身が解けローティーンの少女の姿へと戻っていたシャナその人だ。
志々雄はこの炎の壁が奇襲にうってつけのものだとわかっていた。
またドラゴンライダーキックをビルテクターで防いでいたことも目撃している。
シャナは生きていると判断し、シャナは強者だとも感じていた。
ならば、この炎を目眩ましにして背後から襲いかかってくることは想像に難くない。
だからこそ、変身を解除せずに、より火力の高いヒノカグツチを取り出したのだ。
またドラゴンライダーキックをビルテクターで防いでいたことも目撃している。
シャナは生きていると判断し、シャナは強者だとも感じていた。
ならば、この炎を目眩ましにして背後から襲いかかってくることは想像に難くない。
だからこそ、変身を解除せずに、より火力の高いヒノカグツチを取り出したのだ。
「ッ!」
自身の奇襲に感づかれていたことに驚愕を覚えながらも、シャナはゲイボルグの突きを繰り出す。
最初はぎこちなかった、それでも必殺の威力を持っていたが、槍の扱いにも慣れを覚えていた。
なにより、この単純な突きは単純だからこそ必殺の威力を持つ。
最初はぎこちなかった、それでも必殺の威力を持っていたが、槍の扱いにも慣れを覚えていた。
なにより、この単純な突きは単純だからこそ必殺の威力を持つ。
「ハァ!」
気合の一声とともに、だらりと下段に構えていたヒノカグツチが凄まじい速度で振り上げられる。
下段から上段へと振り上げられたその魔剣は、ゲイボルグの切っ先を切り落としてた。
ヒノカグツチが魔剣ならば、ゲイボルグもまた神槍。
影の国の女王が最高の英雄に捧げた無双の槍なのだ。
下段から上段へと振り上げられたその魔剣は、ゲイボルグの切っ先を切り落としてた。
ヒノカグツチが魔剣ならば、ゲイボルグもまた神槍。
影の国の女王が最高の英雄に捧げた無双の槍なのだ。
「なっ……!?」
そのゲイボルグが切っ先を切り落とされたことに、シャナの口から驚きの言葉が漏れる。
シャナはダブルドラゴンライダーキックを直撃した痛みが今も身体中に襲いかかっている。
それこそ戦闘不能に陥りかねないダメージだ。
避けられるかもしれない、という可能性は考慮していた。
それでも、ここで志々雄を殺せば残りの人員からして、この場の主導権は握ったも同然だ。
だが、突きが当たるよりも早く武器自体を破壊されることは想像すらしていなかった。
シャナはダブルドラゴンライダーキックを直撃した痛みが今も身体中に襲いかかっている。
それこそ戦闘不能に陥りかねないダメージだ。
避けられるかもしれない、という可能性は考慮していた。
それでも、ここで志々雄を殺せば残りの人員からして、この場の主導権は握ったも同然だ。
だが、突きが当たるよりも早く武器自体を破壊されることは想像すらしていなかった。
一方で志々雄は下段から振り上げたヒノカグツチを両手で握ると薄い唇を歪めた。
ヒノカグツチへと双竜のつくりあげた炎がうねりを上げて纏わりつき始める。
炎の壁となり、周囲を地獄に変えていた炎の全てがヒノカグツチへと集まる。
志々雄の燃え盛る剣気にヒノカグツチが歓喜の叫びを上げて呼応しているのだ。
ヒノカグツチへと双竜のつくりあげた炎がうねりを上げて纏わりつき始める。
炎の壁となり、周囲を地獄に変えていた炎の全てがヒノカグツチへと集まる。
志々雄の燃え盛る剣気にヒノカグツチが歓喜の叫びを上げて呼応しているのだ。
「どうした、その程度の痛みで鈍ってんじゃねえぞ!」
「ッ……!」
「ッ……!」
志々雄の嘲りのような叫びとともに、炎はその熱を抑えることなく螺旋状に燃え上がっていく。
シャナは既に槍としての意義を失ったゲイボルグを投げ捨てる。
そして、ドラゴンライダーキックにすら耐えたビルテクターを両手持ちに構え直す。
シャナに逃げる選択肢はなかった。
それは誇りによる戦意でもなければ、強がりでもない。
ドラゴンライダーキックが直撃したシャナの身体は、すでに逃げる力すらも満足に残っていないのだ。
シャナは既に槍としての意義を失ったゲイボルグを投げ捨てる。
そして、ドラゴンライダーキックにすら耐えたビルテクターを両手持ちに構え直す。
シャナに逃げる選択肢はなかった。
それは誇りによる戦意でもなければ、強がりでもない。
ドラゴンライダーキックが直撃したシャナの身体は、すでに逃げる力すらも満足に残っていないのだ。
「フ………」
盾を構えるシャナの姿を見て志々雄は小さな笑みを漏らした。
しかし、シャナは防御の構えを辞めはしない。
ビルテクターはただの盾ではない、剣聖ビルゲニアの持つ最硬の盾である。
仮面ライダーBLACKのライダーキック、ライダーパンチにも耐え続けたビルテクター。
この殺し合いの場に来てもあらゆる攻撃に耐え続けてきたのだ。
しかし、シャナは防御の構えを辞めはしない。
ビルテクターはただの盾ではない、剣聖ビルゲニアの持つ最硬の盾である。
仮面ライダーBLACKのライダーキック、ライダーパンチにも耐え続けたビルテクター。
この殺し合いの場に来てもあらゆる攻撃に耐え続けてきたのだ。
「 終 の 秘 剣 」
しかし、どんな盾であろうと大地母神を殺した炎神の力を封じられた剣の前には意味を持ちはしない。
空間存在する霊も肉も区別なく燃やさんとする魔剣ヒノカグツチ。
そう、ゴルゴムの世紀王だけが持つことを許されるサタンサーベルを前にしたように。
空間存在する霊も肉も区別なく燃やさんとする魔剣ヒノカグツチ。
そう、ゴルゴムの世紀王だけが持つことを許されるサタンサーベルを前にしたように。
「 火 産 霊 神 !!!!」
――――魔剣ヒノカグツチもビルテクターを斬り落とした。
【6】
「カッ……ハッ……!?」
シャナの視界はビルテクターで防がれていた。
そのビルテクターが真っ二つに切り裂かれ、代わりに無骨な太刀が視界に映るのだ。
ビルテクターという盾が視界から消えていき、炎を巻き上げるヒノカグツチが映る。
そのビルテクターが真っ二つに切り裂かれ、代わりに無骨な太刀が視界に映るのだ。
ビルテクターという盾が視界から消えていき、炎を巻き上げるヒノカグツチが映る。
志々雄の振るう魔剣はビルテクターを斬り落とすだけでは止まらない。
ビルテクターのさらに奥、構えていたシャナもまた袈裟懸けに斬りつけられる。
あらゆる骨肉はもちろん、人体を生命として成り立たせる臓器もまた炎の魔剣が破壊していく。
ビルテクターのさらに奥、構えていたシャナもまた袈裟懸けに斬りつけられる。
あらゆる骨肉はもちろん、人体を生命として成り立たせる臓器もまた炎の魔剣が破壊していく。
だが、志々雄の秘剣である『火産霊神(カグツチ)』は単純な斬撃だけで終わらない。
内側から燃やされていく恐怖。
ヒノカグツチの纏った炎は、その全てがシャナを焼きつくすための炎へと移り変わる。
シャナの身体が炎に包まれていない、いや、炎となっていない箇所は存在しなかった。
内側から燃やされていく恐怖。
ヒノカグツチの纏った炎は、その全てがシャナを焼きつくすための炎へと移り変わる。
シャナの身体が炎に包まれていない、いや、炎となっていない箇所は存在しなかった。
肉を斬り骨を砕いた斬撃と、今も血を蒸発させる炎熱。
それはどんな叫びを上げても耐えられない未知の痛みだ。
それはどんな叫びを上げても耐えられない未知の痛みだ。
しかし、魔剣が繰り出した秘剣は喉を瞬時に焼きつくし、標的にあらゆる言葉を許しはしない。
戦士の誇りを守る強がりも、助けを呼ぶ悲鳴も許されない。
許されるものは、人とは思えない言葉にならぬ哀れな叫びの音だけだ。
皮膚はぐにゃりと不気味に溶け出し、神をも焼きつくす熱に沸騰した血肉はその皮膚を突き破る。
熱く燃ゆる炎髪は濁った塵へと姿を変え、煌めく灼眼はどす黒い消し炭へと堕ちていく。
戦士の誇りを守る強がりも、助けを呼ぶ悲鳴も許されない。
許されるものは、人とは思えない言葉にならぬ哀れな叫びの音だけだ。
皮膚はぐにゃりと不気味に溶け出し、神をも焼きつくす熱に沸騰した血肉はその皮膚を突き破る。
熱く燃ゆる炎髪は濁った塵へと姿を変え、煌めく灼眼はどす黒い消し炭へと堕ちていく。
そんな中でシャナの心を痛めたものは内から現れた紅蓮の炎が夜空を焦がしていくことだった。
――――ごめんなさい、アラストール。
火焔に焼かれているシャナの心中にあるものは謝罪の想いだった。
炎髪は鮮やかな色を濁った炭へと変え、灼眼の透き通った瞳は見る影もない。
火焔に焼かれる今のシャナは『炎髪灼眼の討ち手』などとても呼べない姿だ。
そのシャナの上空に輝く夜空が紅蓮の炎に照らされる。
紅蓮の炎とは、シャナが幼少の頃から見続けてきた魔神アラストールの存在の力そのもの。
炎髪は鮮やかな色を濁った炭へと変え、灼眼の透き通った瞳は見る影もない。
火焔に焼かれる今のシャナは『炎髪灼眼の討ち手』などとても呼べない姿だ。
そのシャナの上空に輝く夜空が紅蓮の炎に照らされる。
紅蓮の炎とは、シャナが幼少の頃から見続けてきた魔神アラストールの存在の力そのもの。
その紅蓮の炎が空へと昇って行く。
アラストールが『こちら側』から『歩いて行けない隣』へと帰ってしまったということだ。
ここに来てから、なにも話せなかった大好きな人。
自らの敗北によって目的も果たせずに帰って行ってしまう。
それがシャナには悲しくて、なによりも惨めで仕方がなかった。
流す涙も蒸発してしまったシャナは炎に焼かれた唇を動かす。
喉の焼け焦げたシャナの発する音は言葉とはとうてい呼べない不恰好な音の集まりだ。
それでも、シャナは唇を動かした。
紅塵を撒き上げ、夕日を背にして。
ここに来てから、なにも話せなかった大好きな人。
自らの敗北によって目的も果たせずに帰って行ってしまう。
それがシャナには悲しくて、なによりも惨めで仕方がなかった。
流す涙も蒸発してしまったシャナは炎に焼かれた唇を動かす。
喉の焼け焦げたシャナの発する音は言葉とはとうてい呼べない不恰好な音の集まりだ。
それでも、シャナは唇を動かした。
紅塵を撒き上げ、夕日を背にして。
――――弱くて、ごめんなさい。
炎に溶けたシャナもまた、太陽が眠ろうとする緋色の空に消えていった。
【シャナ@灼眼のシャナ 死亡】
【7】
魔剣ヒノカグツチが志々雄の剣気に応えて大気中の塵を炎へと変えた。
その生み出した炎が、志々雄の身体に大きな影響を受けていた。
志々雄は全身火傷の影響で体温の調節が出来ない。
手元のヒノカグツチが高温の熱を発すれば、志々雄の体温もまた上昇する。
炎とは志々雄の最大の武器であるが、それは同時に志々雄を破滅へと導くものでもあるのだ。
その生み出した炎が、志々雄の身体に大きな影響を受けていた。
志々雄は全身火傷の影響で体温の調節が出来ない。
手元のヒノカグツチが高温の熱を発すれば、志々雄の体温もまた上昇する。
炎とは志々雄の最大の武器であるが、それは同時に志々雄を破滅へと導くものでもあるのだ。
だが、その炎が熱したものは体温だけではない。
志々雄の心もまた炎の熱によって高揚していた。
志々雄の心もまた炎の熱によって高揚していた。
本来、志々雄の操る秘剣とは、愛刀・無限刃の発火能力を使って始めて成り立つ剣技だ。
その中でも火産霊神は簡単に出来る剣技ではない。
人間の血肉を吸い取り油にまみれたノコギリ状の刀身を鍔元から切っ先まで鞘口に走らせて炎を上げる。
そして、標的へと向かってその舞い上がった炎を叩きつけ、標的そのものを炎へと変えていく技なのだ。
志々雄はこれこそが炎の剣技の終着点だと信じていた。
その中でも火産霊神は簡単に出来る剣技ではない。
人間の血肉を吸い取り油にまみれたノコギリ状の刀身を鍔元から切っ先まで鞘口に走らせて炎を上げる。
そして、標的へと向かってその舞い上がった炎を叩きつけ、標的そのものを炎へと変えていく技なのだ。
志々雄はこれこそが炎の剣技の終着点だと信じていた。
しかし、まだ先があることに志々雄は気づいた。
炎に焼かれる――――いや、炎そのものへと変化していくシャナを見つめながら志々雄は昂揚していた。
さきほどの秘剣は、志々雄の言葉通り『終の秘剣・火産霊神』そのものと大きな違いはなかった。
一部を炎で焼くのではなく、相手を炎そのものに突き落とすことが火産霊神という技の本質だ。
それは志々雄が裏切りに合い、全身を炎で焼き焦がされたことと同じ状況に遭うことだ。
さきほどの秘剣は、志々雄の言葉通り『終の秘剣・火産霊神』そのものと大きな違いはなかった。
一部を炎で焼くのではなく、相手を炎そのものに突き落とすことが火産霊神という技の本質だ。
それは志々雄が裏切りに合い、全身を炎で焼き焦がされたことと同じ状況に遭うことだ。
天才刀鍛冶である新井赤空の殺人奇剣シリーズを超える剣などない。
だが、存在するとすれば、それはまさしく人を超えた神が生み出したものでしかあり得ない。
だが、存在するとすれば、それはまさしく人を超えた神が生み出したものでしかあり得ない。
そう、古事記に伝わる神の一柱である火之迦具土神の力を宿した魔剣しかあり得ないのだ。
この魔剣こそが、無限刃の発火能力では足りなかった真の秘剣の完成させる。
まさしく人智を超えた力だからこそ生まれる、終わりのさらなる奥。
まさしく限界を超えた秘剣の予感を感じ取っていた。
この剣ならば、神の力を宿した魔剣ならば。
まさしく人智を超えた力だからこそ生まれる、終わりのさらなる奥。
まさしく限界を超えた秘剣の予感を感じ取っていた。
この剣ならば、神の力を宿した魔剣ならば。
――――焔玉の究極が火産霊神であるように、火産霊神を超えた究極の秘剣を生み出せる。
「クッ……クックク……」
志々雄はこのバトルロワイアルに来てから感謝の念というものを初めて覚えた。
なにせ、小さな世界に押し込められていた志々雄が世界の広さを知る要因となったのだから。
神、魔法、仮面ライダー、悪魔、アルター能力、ローゼンメイデン、錬金術。
この場にはありとあらゆる、超常の力が眠っている。
なにせ、小さな世界に押し込められていた志々雄が世界の広さを知る要因となったのだから。
神、魔法、仮面ライダー、悪魔、アルター能力、ローゼンメイデン、錬金術。
この場にはありとあらゆる、超常の力が眠っている。
「ハハッハァハハッハッ!」
志々雄はリュウガからの変身を解き、火に焼かれた罪人の姿へと戻る。
バトルロワイアル会場にその志々雄の狂笑が木霊する。
そして、その狂笑にハッとしたように城戸真司は金縛りから解けた。
バトルロワイアル会場にその志々雄の狂笑が木霊する。
そして、その狂笑にハッとしたように城戸真司は金縛りから解けた。
「お、おい!」
「……あん?」
「……あん?」
水をさされた志々雄は機嫌の悪さを隠そうともせずに真司を睨みつける。
うっ、と気圧されるがそれでも真司は志々雄へ言葉を投げつけた。
うっ、と気圧されるがそれでも真司は志々雄へ言葉を投げつけた。
「こ、殺したのか……!?」
「見りゃわかるだろ、こいつが生きているように見えるか?」
「見りゃわかるだろ、こいつが生きているように見えるか?」
消し炭となったシャナを指さしながら、唇を歪めて志々雄は逆に真司へと問いかけた。
「な、なにも殺す必要なんてないだろ!
あそこで槍を壊したんだから、その、動きを止めるだけでも……!」
「甘いな」
あそこで槍を壊したんだから、その、動きを止めるだけでも……!」
「甘いな」
志々雄は真司の言葉を一笑に付す。
そして、その笑みをさらに深め、興奮を隠さずに言葉を続ける。
そして、その笑みをさらに深め、興奮を隠さずに言葉を続ける。
「こいつは俺を殺そうとしたんだ。だから、俺もこいつを殺してやったんだよ」
「なっ……!?
こ、殺そうとしたから殺してやったって……そんな簡単に言っていいのかよ!
アンタなら、殺さずになんとかする方法もあったんじゃないのか!?」
「なっ……!?
こ、殺そうとしたから殺してやったって……そんな簡単に言っていいのかよ!
アンタなら、殺さずになんとかする方法もあったんじゃないのか!?」
志々雄の腕前は優れている。
それはシャナを一刀に斬り落としたことや、変身したシャナと互角に戦ったことからもわかる。
なによりもシャナはダブルドラゴンライダーキックで大きなダメージを受けていたのだ。
捕縛するのも難しくはなかったはずだ。
それはシャナを一刀に斬り落としたことや、変身したシャナと互角に戦ったことからもわかる。
なによりもシャナはダブルドラゴンライダーキックで大きなダメージを受けていたのだ。
捕縛するのも難しくはなかったはずだ。
志々雄は真司の言葉を鼻で笑い、激高する真司の言葉をなんでもないように受け流す。
「つまり……命は奪うなってことか?
ハッ……お笑い種だな」
ハッ……お笑い種だな」
「いいか、よく聞け」、そう前置きして志々雄は言葉を続けた。
この世の理を知らない幼児へと向かって、現実を突きつける。
この世の理を知らない幼児へと向かって、現実を突きつける。
「この世は所詮弱肉強食、強い奴が弱いやつを食らう世界なんだよ。
こいつは俺より弱いのに俺を食おうとした……だから、俺が殺してやったんだ」
こいつは俺より弱いのに俺を食おうとした……だから、俺が殺してやったんだ」
全身の火傷の影響で薄くなった唇を歪めながら、己の、世界の真理を口にした。
「なっ……!?」
だが、真司は納得しなかったのだろう。
志々雄の襟を掴んだ手に力がこもったようだ。
志々雄はそんな真司の剣幕がひどくおかしく、くっくっ、と喉を鳴らして笑い声をこぼす。
志々雄の襟を掴んだ手に力がこもったようだ。
志々雄はそんな真司の剣幕がひどくおかしく、くっくっ、と喉を鳴らして笑い声をこぼす。
「何が可笑しいんだよッ!」
その声に反応した真司が、志々雄にはおかしくて仕方がなかった。
薩長が幕府へと刃を向けたのは決して正義を信じたからでも、倫理に則ったわけでもない。
幕府転覆を成せば己に利があると見たからこそだ。
変えた世界とは正しい世界ではなく、変えたもの達にとって生きやすい世界なのだから。
だが、この真司を見ると、思っているよりもそんな馬鹿は多かったのかもしれないと思った。
正義を信じて戦えばこの世が正しくなるだろうと、本気で信じていた馬鹿が。
幕府転覆を成せば己に利があると見たからこそだ。
変えた世界とは正しい世界ではなく、変えたもの達にとって生きやすい世界なのだから。
だが、この真司を見ると、思っているよりもそんな馬鹿は多かったのかもしれないと思った。
正義を信じて戦えばこの世が正しくなるだろうと、本気で信じていた馬鹿が。
「まあ、なんだ。そう気張るなよ」
「お、お前……馬鹿にしてんのか!?」
「お、お前……馬鹿にしてんのか!?」
まともな会話を行おうとしない志々雄に、真司は怒りを覚え始める。
そして、その沸騰した頭に決定的な言葉を投げかけた。
そして、その沸騰した頭に決定的な言葉を投げかけた。
「所詮、コイツは弱かったのさ。俺が殺さなくても誰かが殺したさ」
「お前ぇ……!」
「お前ぇ……!」
真司は血が滲みかねないほど思い切り拳を握りこみ、思い切り振りかぶる。
しかし、志々雄は一向に嘲笑をやめようとはしない。
しかし、志々雄は一向に嘲笑をやめようとはしない。
「とと、お、落ち着けって!」
その拳を止めたのは三村だった。
繰り返し言うことになってしまうが、三村としては協力できる参加者を集めることが目的だ。
首輪解除のためにはそれが必要条件なのだから。
そしてまた、志々雄も三村が仲裁に入ることを読んでいたのだろう。
繰り返し言うことになってしまうが、三村としては協力できる参加者を集めることが目的だ。
首輪解除のためにはそれが必要条件なのだから。
そしてまた、志々雄も三村が仲裁に入ることを読んでいたのだろう。
「とにかく、どこかで落ち着つける場所に行かないか?
アンタ達……いや、この会場に居る全員にとっても重要な話があるんだ。
それに、アンタ達は放送を聞けたのか、さっきのライダーと戦ってたんだろ?
俺達は聞き取れてるから、そこら辺も確認したほうがいいだろ」
アンタ達……いや、この会場に居る全員にとっても重要な話があるんだ。
それに、アンタ達は放送を聞けたのか、さっきのライダーと戦ってたんだろ?
俺達は聞き取れてるから、そこら辺も確認したほうがいいだろ」
挑発じみた言動の志々雄に変わり、三村が言葉をつなげる。
現在、優先されるべき事項は首輪の解除方法が参加者を集めることだ。
真司たちと三村たちは全員の殺害ではなくこの場からの脱出という共通の目的がある。
真司が志々雄に強い嫌悪感を抱いているが、それでも脱出という目的があれば手を組める可能性がある。
だからこそ、三村は志々雄の言葉をカバーするようになるべく相手を尊重した言葉を使って協力を求めた。
現在、優先されるべき事項は首輪の解除方法が参加者を集めることだ。
真司たちと三村たちは全員の殺害ではなくこの場からの脱出という共通の目的がある。
真司が志々雄に強い嫌悪感を抱いているが、それでも脱出という目的があれば手を組める可能性がある。
だからこそ、三村は志々雄の言葉をカバーするようになるべく相手を尊重した言葉を使って協力を求めた。
「君も……君も、あんな奴と一緒に居たら死んじまうぞ!?」
だが、真司の激情はまだおさまっていない。
拳を強く握り険しい表情のまま、真司は三村へと言葉を投げかける。
拳を強く握り険しい表情のまま、真司は三村へと言葉を投げかける。
「え、ああ、そうだな……確かにそうかもしれないな」
三村はそんな真司の言葉に、少し困ったように笑みを浮かべた。
真司としては賛同してくれるだろうと思っていた。
なにせ、命がかかっているのだ。
だからこそ、一向に賛同の意を示そうとしない三村に対して真司は妙な焦燥を覚えてしまった。
真司としては賛同してくれるだろうと思っていた。
なにせ、命がかかっているのだ。
だからこそ、一向に賛同の意を示そうとしない三村に対して真司は妙な焦燥を覚えてしまった。
「ど、どうしたんだよ……」
「いや、アンタの言葉は感動的だしいい言葉だと思うから、あんまり言いたくないけど……」
「いや、アンタの言葉は感動的だしいい言葉だと思うから、あんまり言いたくないけど……」
やはりどこか困ったように、それでも意思の変わらない瞳を向けながら三村は言葉を返した。
「結局、人は死んでるだろ?」
三村信史の発した言葉はわかりやすく単純なものだった。
目の前の少年、三村は志々雄のように明確な信念を持っているわけではない。
大人びた雰囲気こそあるが、三村はまだ少年なのだ。
志々雄に惚れ込みながらも、三村の口調には真司の主張への理解があった。
だからこそ、真司はその言葉に対してなにも言い返せなかった。
目の前の少年、三村は志々雄のように明確な信念を持っているわけではない。
大人びた雰囲気こそあるが、三村はまだ少年なのだ。
志々雄に惚れ込みながらも、三村の口調には真司の主張への理解があった。
だからこそ、真司はその言葉に対してなにも言い返せなかった。
「……ッ!」
「真っ赤か人間……」
「真っ赤か人間……」
真司は言葉に出来ない想いのまま、拳を地面に叩きつける。
翠星石はその姿を心配そうに見つめる。
クーガーはと言うと、志々雄を冷めた目で見つめポツリと呟いた。
翠星石はその姿を心配そうに見つめる。
クーガーはと言うと、志々雄を冷めた目で見つめポツリと呟いた。
「……怖いねぇ」
クーガーは全身に包帯を巻いた志々雄を眺めて舌打ちをする。
火傷であらゆる機能が停止した半ば死体同然の志々雄。
だが、その志々雄はこの場の五人の中でもっとも精気に満ち溢れていた。
火傷であらゆる機能が停止した半ば死体同然の志々雄。
だが、その志々雄はこの場の五人の中でもっとも精気に満ち溢れていた。
『強さ』という基準になによりも純粋な志々雄。
だからこそ、力の未熟な三村は肯定するのだろう。
志々雄は禍々しいが、同時に人を引きつけてやまない。
だからこそ、力の未熟な三村は肯定するのだろう。
志々雄は禍々しいが、同時に人を引きつけてやまない。
「気にしなさんな。
パッと見たところアイツは俺達とは……いや、多くの人間とは価値観が違う」
パッと見たところアイツは俺達とは……いや、多くの人間とは価値観が違う」
とは言え、志々雄の話だけでも聞くことになりそうだ。
どれだけ気に食わない相手であろうと、こちらにメリットがあるのならば話をする価値はあるのだ。
もちろん、クーガーは真司がどうしても嫌だというのならば強制しないが。
真司と志々雄が分かり合うことは難しいだろう。
なにせ志々雄の根源的な思考の核は弱肉強食、それを揺るがすことが出来ない。
強弱こそが物の指針である志々雄を善悪で問うこと自体が滑稽なことなのだ。
だから、真司がどれだけ言葉を尽くそうと志々雄を変えることなど出来はしない。
どれだけ気に食わない相手であろうと、こちらにメリットがあるのならば話をする価値はあるのだ。
もちろん、クーガーは真司がどうしても嫌だというのならば強制しないが。
真司と志々雄が分かり合うことは難しいだろう。
なにせ志々雄の根源的な思考の核は弱肉強食、それを揺るがすことが出来ない。
強弱こそが物の指針である志々雄を善悪で問うこと自体が滑稽なことなのだ。
だから、真司がどれだけ言葉を尽くそうと志々雄を変えることなど出来はしない。
「正義かもしれないが愛ではない……まあ、文化的じゃないってことだ」
ストレイト・クーガーは息も絶え絶えながら、シャナの消し炭を握り締める真司に深い笑みを見せた。
【一日目夜/F-8】
【志々雄真実@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】
[装備]:サバイバルナイフ@現実、ヒノカグツチ@真・女神転生if...
[所持品]:支給品一式×2、リュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎、不明支給品0~1、林檎×8@DEATH NOTE、鉄の棒@寄生獣
マハブフストーン@真・女神転生if…、本を数冊(種類はお任せ)
[状態]:各部に軽度の裂傷、疲労(中)、昂揚
[思考・行動]
1:自分の束ねる軍団を作り、ぶいつぅを倒す。
2:戦力になる者を捜し、自分の支配下に置く。
3:気が向いたらガリア王国のジョゼフを持て成す。
4:雑魚であっても利用する。
[備考]
※首輪に盗聴器が仕掛けられている可能性を知りました。
※クーガーから情報を得ました。クーガーがどの程度まで伝えたのかは後続の書き手氏にお任せします。
※ギアスとコードについて情報を得ました。ただし情報源がつかさなので、漠然としています。
※ファイナルベントを使用したため、二時間変身不可能です。
【志々雄真実@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】
[装備]:サバイバルナイフ@現実、ヒノカグツチ@真・女神転生if...
[所持品]:支給品一式×2、リュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎、不明支給品0~1、林檎×8@DEATH NOTE、鉄の棒@寄生獣
マハブフストーン@真・女神転生if…、本を数冊(種類はお任せ)
[状態]:各部に軽度の裂傷、疲労(中)、昂揚
[思考・行動]
1:自分の束ねる軍団を作り、ぶいつぅを倒す。
2:戦力になる者を捜し、自分の支配下に置く。
3:気が向いたらガリア王国のジョゼフを持て成す。
4:雑魚であっても利用する。
[備考]
※首輪に盗聴器が仕掛けられている可能性を知りました。
※クーガーから情報を得ました。クーガーがどの程度まで伝えたのかは後続の書き手氏にお任せします。
※ギアスとコードについて情報を得ました。ただし情報源がつかさなので、漠然としています。
※ファイナルベントを使用したため、二時間変身不可能です。
【三村信史@バトルロワイアル(小説)】
[装備]:金属バット(現地調達)
[所持品]:支給品一式、確認済み支給品0~2(武器ではない)、ノートパソコン@現実、工具@現実(現地調達)、首輪の残骸(銭形のもの)、
首輪解除に関するメモ、マハブフストーン×3
[状態]:左耳裂傷
[思考・行動]
0:このまま志々雄についていく。
1:真司たちに首輪解除の協力を求める。
2:主催のパソコンをハッキングするか、IDとパスを探すか……。
3:緑色の髪の女に接触し、V.V.の情報を聞き出す。
4:今回のプログラムに関する情報を集め、志々雄の判断に従う。
5:二十一時に、HPを確認する?
[備考]
※首輪の解除方法を知りました。
※パソコンを端末に接続して検索ページを開くと、『多ジャンルバトルロワイアル』の公式HPに繋がります。大まかなイメージはこちらで。
※首輪について
爆発物質は流体サクラダイト、その他はコード数本とブラックボックスが確認出来ます。爆破条件・解除条件等はSS内で提示した通りです。
外装カバーは、篠崎咲世子がルルーシュ・ランペルージに変装する際に用いたフェイスカバーと同じ構造をしています。
※A-10研究所にはゲフィオンディスターバーが設置されており、カードキーによって使用出来るようになります。
[装備]:金属バット(現地調達)
[所持品]:支給品一式、確認済み支給品0~2(武器ではない)、ノートパソコン@現実、工具@現実(現地調達)、首輪の残骸(銭形のもの)、
首輪解除に関するメモ、マハブフストーン×3
[状態]:左耳裂傷
[思考・行動]
0:このまま志々雄についていく。
1:真司たちに首輪解除の協力を求める。
2:主催のパソコンをハッキングするか、IDとパスを探すか……。
3:緑色の髪の女に接触し、V.V.の情報を聞き出す。
4:今回のプログラムに関する情報を集め、志々雄の判断に従う。
5:二十一時に、HPを確認する?
[備考]
※首輪の解除方法を知りました。
※パソコンを端末に接続して検索ページを開くと、『多ジャンルバトルロワイアル』の公式HPに繋がります。大まかなイメージはこちらで。
※首輪について
爆発物質は流体サクラダイト、その他はコード数本とブラックボックスが確認出来ます。爆破条件・解除条件等はSS内で提示した通りです。
外装カバーは、篠崎咲世子がルルーシュ・ランペルージに変装する際に用いたフェイスカバーと同じ構造をしています。
※A-10研究所にはゲフィオンディスターバーが設置されており、カードキーによって使用出来るようになります。
【ストレイト・クーガー@スクライド】
[装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に、
[所持品]:基本支給品一式、不明支給品(確認済み)0~1
[状態]:身体中に鈍い痛み、両脚に激痛、激しい疲労
[思考・行動]
1:志々雄と三村の『話』というのを聞く。
2:かがみと詩音の知り合い(みなみ、レナ)を探す。
3:後藤を最速で倒す。約束は守る。
※総合病院にて情報交換をしました。
※ギアスとコードについて情報を得ました。ただし情報源がつかさなので、漠然としています。
※城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎は付近に放置さてあります。
[装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に、
[所持品]:基本支給品一式、不明支給品(確認済み)0~1
[状態]:身体中に鈍い痛み、両脚に激痛、激しい疲労
[思考・行動]
1:志々雄と三村の『話』というのを聞く。
2:かがみと詩音の知り合い(みなみ、レナ)を探す。
3:後藤を最速で倒す。約束は守る。
※総合病院にて情報交換をしました。
※ギアスとコードについて情報を得ました。ただし情報源がつかさなので、漠然としています。
※城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎は付近に放置さてあります。
【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】
[装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン
[支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1)
[状態]身体中に強い鈍痛、大きな疲労
[思考・行動]
0:真っ赤か人間……
1:志々雄と三村の話を聞くかどうか決める。
2:真司と同行し、殺し合いを止める。
3:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。
4:水銀燈を含む危険人物を警戒。
5:桐山はカズマに任せる。
[備考]
※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。
※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。
[装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン
[支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1)
[状態]身体中に強い鈍痛、大きな疲労
[思考・行動]
0:真っ赤か人間……
1:志々雄と三村の話を聞くかどうか決める。
2:真司と同行し、殺し合いを止める。
3:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。
4:水銀燈を含む危険人物を警戒。
5:桐山はカズマに任せる。
[備考]
※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。
※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。
【城戸真司@仮面ライダー龍騎(実写)】
[装備]無し
[所持品]支給品一式×3(朝食分を消費)、確認済み支給品(0~3) 、劉鳳の不明支給品(1~3)、発信機の受信機@DEATH NOTE、仮面ライダー龍騎のデッキ
[状態]身体中に激しい鈍痛、激しい疲労、劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感、志々雄への嫌悪
[思考・行動]
0:ッ……!
1:志々雄と三村の話を聞くかどうか決める。
2:右京の言葉に強い共感。
3:翠星石と同行し、殺し合いを止める。
※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。
※ファイナルベントを使用したため、二時間変身不可能です。
[装備]無し
[所持品]支給品一式×3(朝食分を消費)、確認済み支給品(0~3) 、劉鳳の不明支給品(1~3)、発信機の受信機@DEATH NOTE、仮面ライダー龍騎のデッキ
[状態]身体中に激しい鈍痛、激しい疲労、劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感、志々雄への嫌悪
[思考・行動]
0:ッ……!
1:志々雄と三村の話を聞くかどうか決める。
2:右京の言葉に強い共感。
3:翠星石と同行し、殺し合いを止める。
※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。
※ファイナルベントを使用したため、二時間変身不可能です。
※シャナの遺体は燃えました。
※支給品はゲイボルグ、仮面ライダーファムのデッキ、ビルテクターが破壊されました。
デイパックに入っていた残りの支給品は後続の書き手に任せます。
※支給品はゲイボルグ、仮面ライダーファムのデッキ、ビルテクターが破壊されました。
デイパックに入っていた残りの支給品は後続の書き手に任せます。
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