ローグギルド
トーチ・ポートではローグギルドという言葉に2つの意味がある。
一つは、悪党達の小さな集まりであるとか、運送屋や酒場を表仕事として、裏で非合法な仕事に手を染める、いわゆる一般名詞としてのローグギルドである。
そしてもう一つはトーチ・ポートに無数にあるローグギルドを秘密裏に支配していると言われる組織、固有名詞としての”ローグギルド”である。
多くの場合、前者は「ローグギルド」「ギルド」やもっと単純に「○○組」「○○家」などと呼ばれる。一方、後者は「”ローグギルド”」と呼ばれることが多い。
一つは、悪党達の小さな集まりであるとか、運送屋や酒場を表仕事として、裏で非合法な仕事に手を染める、いわゆる一般名詞としてのローグギルドである。
そしてもう一つはトーチ・ポートに無数にあるローグギルドを秘密裏に支配していると言われる組織、固有名詞としての”ローグギルド”である。
多くの場合、前者は「ローグギルド」「ギルド」やもっと単純に「○○組」「○○家」などと呼ばれる。一方、後者は「”ローグギルド”」と呼ばれることが多い。
ローグギルド
トーチ・ポートにおいて、この種のローグギルドは大小様々な規模で無数に存在している。
多くのローグギルドは運送屋や船の荷下ろしの周旋といった力仕事や酒場・売春宿などといった店を表向きの職場とし、従業員名目で雇った荒くれ者を実行力として合法すれすれ(時には非合法)の業務に従事している。
そのやり口は様々であり、一様に表現できるものではない。多くの場合、ギルドの構成員の「得意分野」によって行われている「仕事」の種類や質が異なっているからである。
たとえば、ある船着き場のローグギルドは荷下ろしを中心とした「まっとうな」仕事を主な収入源とし、人夫や作業場の振り分けなどに問題が起きたときに場を納めるといった、いわゆる「顔役」として機能している。彼らは通常法に背く行為を行わないが、時に秩序(それは法ではなく、船着き場の慣習と彼らの人間関係によって形成されている)を乱すものに対し、仮借ない暴力を行使する事がある(そして多くの場合、それは船着き場の利益になるため、見て見ぬふりをされたり、隠匿されることさえある)。
一方、同じ船着き場にあるギルドでも、表だった仕事としては酒の仲買人として小さな店を構えているだけだが、主な収入源は港に着いた船乗り達のもたらす禁制品の買い取りと流通という者たちもいる。彼らは密かに入港した海賊の”収集品”も同時に売りさばいているかも知れないし、ひょっとしたら海賊の地上部隊としてトーチ・ポートに居を構えている者たちなのかも知れない。
ローグとしての仕事を中心としたローグギルドもある。
彼らは大勢の人でごったがえす商店街を中心にすりやひったくり、あるいは両替詐欺などをはたらき、実行犯以外のものは実行犯を逃がすため、逃げ道を確保したり追っ手の邪魔をしたりといった仕事を行う。この手のギルドは厳格に縄張りが定められていることが多く、よそ者が行きずりで「仕事」をしているのが見つかると、そのあたりを縄張りにしているローグギルドが全力を挙げて捕らえ、「落とし前をつける」。
また、町の外に出て行商や旅人を襲うのを専門にしている、ローグと言うより強盗団あるいは海賊として機能しているローグギルドもある。彼らはトーチ・ポートの住人を襲わない分別を持ち、町中では一般人に紛れて暮らしている(時にカムフラージュ用の小規模な店舗を開いている場合もある)。
多くのローグギルドは運送屋や船の荷下ろしの周旋といった力仕事や酒場・売春宿などといった店を表向きの職場とし、従業員名目で雇った荒くれ者を実行力として合法すれすれ(時には非合法)の業務に従事している。
そのやり口は様々であり、一様に表現できるものではない。多くの場合、ギルドの構成員の「得意分野」によって行われている「仕事」の種類や質が異なっているからである。
たとえば、ある船着き場のローグギルドは荷下ろしを中心とした「まっとうな」仕事を主な収入源とし、人夫や作業場の振り分けなどに問題が起きたときに場を納めるといった、いわゆる「顔役」として機能している。彼らは通常法に背く行為を行わないが、時に秩序(それは法ではなく、船着き場の慣習と彼らの人間関係によって形成されている)を乱すものに対し、仮借ない暴力を行使する事がある(そして多くの場合、それは船着き場の利益になるため、見て見ぬふりをされたり、隠匿されることさえある)。
一方、同じ船着き場にあるギルドでも、表だった仕事としては酒の仲買人として小さな店を構えているだけだが、主な収入源は港に着いた船乗り達のもたらす禁制品の買い取りと流通という者たちもいる。彼らは密かに入港した海賊の”収集品”も同時に売りさばいているかも知れないし、ひょっとしたら海賊の地上部隊としてトーチ・ポートに居を構えている者たちなのかも知れない。
ローグとしての仕事を中心としたローグギルドもある。
彼らは大勢の人でごったがえす商店街を中心にすりやひったくり、あるいは両替詐欺などをはたらき、実行犯以外のものは実行犯を逃がすため、逃げ道を確保したり追っ手の邪魔をしたりといった仕事を行う。この手のギルドは厳格に縄張りが定められていることが多く、よそ者が行きずりで「仕事」をしているのが見つかると、そのあたりを縄張りにしているローグギルドが全力を挙げて捕らえ、「落とし前をつける」。
また、町の外に出て行商や旅人を襲うのを専門にしている、ローグと言うより強盗団あるいは海賊として機能しているローグギルドもある。彼らはトーチ・ポートの住人を襲わない分別を持ち、町中では一般人に紛れて暮らしている(時にカムフラージュ用の小規模な店舗を開いている場合もある)。
以下に、典型的なローグギルドの例を示す。
ダーク・ラム亭[だーく・らむてい]
西町歓楽街のはずれに位置する、いかにも「場末の酒場」といった風情の店である。入り口には店の名の由来でもある割れたダークラムの瓶が看板代わりに吊り下げられている。
一階は酒場と帳場、二階は宿屋となっているが、いずれもまともに機能していない。
酒場はダーク・ラム亭オーナーである「”ラム樽”マダー」子飼いのごろつきが常にとぐろを巻いており、また宿屋は酔いつぶれた彼らが寝転がったり、娼婦を連れ込むためにしか使われていない。
ごろつき達はマダーの所有する娼館や酒場、宿屋の用心棒として仕事を与えられているほか、借金の取り立てや高利貸しなどの手伝いを生業としている。彼らは表立って違法な仕事をしているわけではないが、マダーの命令であればそれがどんなこと(それが違法なものであっても)でも迅速に実行するだろう。その事実がさらにマダーへの畏怖となり、彼の仕事をスムーズに進める助けともなっているのである
一階は酒場と帳場、二階は宿屋となっているが、いずれもまともに機能していない。
酒場はダーク・ラム亭オーナーである「”ラム樽”マダー」子飼いのごろつきが常にとぐろを巻いており、また宿屋は酔いつぶれた彼らが寝転がったり、娼婦を連れ込むためにしか使われていない。
ごろつき達はマダーの所有する娼館や酒場、宿屋の用心棒として仕事を与えられているほか、借金の取り立てや高利貸しなどの手伝いを生業としている。彼らは表立って違法な仕事をしているわけではないが、マダーの命令であればそれがどんなこと(それが違法なものであっても)でも迅速に実行するだろう。その事実がさらにマダーへの畏怖となり、彼の仕事をスムーズに進める助けともなっているのである
[店員] オーナー:
”ラム樽”マダー
ハーフーオーク・男・バーバリアン1/ローグ2・混沌にして中立
西方の港町で生まれたマダーは少年のころ海賊にさらわれ、荷運び水夫として奴隷同様の扱いを受ける。
しかし数年後、並はずれた膂力を持つ彼は海賊の一員として略奪に参加するようになり、いつしか有能な略奪者としての才能を発揮するようになる。
ある時、トーチ・ポートにやってきた彼はちょっとしたいさかいから自らの頭目をラムの瓶で殴り殺し、その死体をラム樽に詰めて自らの船に戻り、反抗する者をその樽で撲殺した。
船に残る頭目の財宝を残った者で山分けにしたマダーは数名の仲間---今や彼らはマダーの子分となっていた---と共につぶれかけていたダークラム亭を購入し、自らの根城とした。
商才に長けたマダーは、その後経営が傾きかけていた娼館を(半ば強引に)買い取り、子分達にはその用心棒を任せて商売を開始した。商売は好調で、現在ではさらに宿や酒場を買い取るなどして着実に事業を拡大している。
西方の港町で生まれたマダーは少年のころ海賊にさらわれ、荷運び水夫として奴隷同様の扱いを受ける。
しかし数年後、並はずれた膂力を持つ彼は海賊の一員として略奪に参加するようになり、いつしか有能な略奪者としての才能を発揮するようになる。
ある時、トーチ・ポートにやってきた彼はちょっとしたいさかいから自らの頭目をラムの瓶で殴り殺し、その死体をラム樽に詰めて自らの船に戻り、反抗する者をその樽で撲殺した。
船に残る頭目の財宝を残った者で山分けにしたマダーは数名の仲間---今や彼らはマダーの子分となっていた---と共につぶれかけていたダークラム亭を購入し、自らの根城とした。
商才に長けたマダーは、その後経営が傾きかけていた娼館を(半ば強引に)買い取り、子分達にはその用心棒を任せて商売を開始した。商売は好調で、現在ではさらに宿や酒場を買い取るなどして着実に事業を拡大している。
竹篭屋[たけかごや]
東町西門前の大通りに面したところに建つ竹篭屋は、街道を通ってやってきた様々な品を買い取って手売りの行商人達に卸す、いわゆる仲買いを生業としている。
10人ほどの店員で営まれる竹篭屋は仲買いとしては中規模の店であるが、(スラムに建つ店としては)歴史も古く、比較的安価に品を卸しているため、行商人や交易商達の評判も良い。
竹篭屋では主として「竹篭に入れて」商いされるようなもの--ちょっと変わった装飾品やしゃれた日用品--を扱っており、遠方の商人にも顔が利くので注文があれば珍しい品でも取り寄せてくれる。そのため、町の小間物屋や宝飾店、上流階級のご婦人方から異国の高級品や宝飾品の注文が届くこともあり、そうした場合には店員自らが仕入れに出かけることもあるという。
10人ほどの店員で営まれる竹篭屋は仲買いとしては中規模の店であるが、(スラムに建つ店としては)歴史も古く、比較的安価に品を卸しているため、行商人や交易商達の評判も良い。
竹篭屋では主として「竹篭に入れて」商いされるようなもの--ちょっと変わった装飾品やしゃれた日用品--を扱っており、遠方の商人にも顔が利くので注文があれば珍しい品でも取り寄せてくれる。そのため、町の小間物屋や宝飾店、上流階級のご婦人方から異国の高級品や宝飾品の注文が届くこともあり、そうした場合には店員自らが仕入れに出かけることもあるという。
[ローグギルドとしての竹篭屋]
表向きの顔のほかに、竹篭屋は年に数回、隊商の情報を山賊に売ると言う副業を持っている。頻度が少ないのはあまり頻繁に行うことで副業が露呈する危険を避けるためで、確実に襲撃でき、かつ逃げられる心配の少ない隊商だけが彼らの「報告」の対象となる。
同時に、竹篭屋は番頭バップを中心とした諜報専門のローグギルドとしての側面も持つ。トーチ・ポートや街道筋のうわさ話を集め、意味のある情報を探り出すのが彼らの仕事である。その仕事は秘密裏に行われており、店員の半分ほどは彼らがそういった「仕事」をしているということさえ知らないままに働いている。
表向きの顔のほかに、竹篭屋は年に数回、隊商の情報を山賊に売ると言う副業を持っている。頻度が少ないのはあまり頻繁に行うことで副業が露呈する危険を避けるためで、確実に襲撃でき、かつ逃げられる心配の少ない隊商だけが彼らの「報告」の対象となる。
同時に、竹篭屋は番頭バップを中心とした諜報専門のローグギルドとしての側面も持つ。トーチ・ポートや街道筋のうわさ話を集め、意味のある情報を探り出すのが彼らの仕事である。その仕事は秘密裏に行われており、店員の半分ほどは彼らがそういった「仕事」をしているということさえ知らないままに働いている。
[店員] 番頭:
バップ・リップルラップ
ハーフーリング・男・ローグ3・秩序にして悪
バップは冒険者出身で手練れのローグとして活動していたが、あるときカミュにその能力を買われ竹篭屋の番頭として働くこととなる。手先が器用で俊敏な上、働き者だった彼はすぐに店の者ともうち解け、ほんの数ヶ月で老舗の番頭としてちょっとした「顔」となる。
彼の本当の仕事は、街道を行き交う行商人や隊商達のうわさ話や情報を集めること、そしてカミュに遣わされた諜報員から情報を受け取り、指令を与える事である。
彼はこの任務のために、カミュの息のかかった者数名を部下としている。また、慎重な判断が必要な局面などには「仕入れ」と称して自らが調査に出かけることもある。
バップは冒険者出身で手練れのローグとして活動していたが、あるときカミュにその能力を買われ竹篭屋の番頭として働くこととなる。手先が器用で俊敏な上、働き者だった彼はすぐに店の者ともうち解け、ほんの数ヶ月で老舗の番頭としてちょっとした「顔」となる。
彼の本当の仕事は、街道を行き交う行商人や隊商達のうわさ話や情報を集めること、そしてカミュに遣わされた諜報員から情報を受け取り、指令を与える事である。
彼はこの任務のために、カミュの息のかかった者数名を部下としている。また、慎重な判断が必要な局面などには「仕入れ」と称して自らが調査に出かけることもある。
”ローグギルド”
トーチ・ポートが商業都市として大規模な活動をはじめた15年ほど前からその存在が語られる"ローグギルド"だが、それがどのような団体なのか、どのような活動をしているのかについて深く知る者--あるいは、知っていることを公言する者--はいない。
しかし明らかに不自然な事件や事故--どう考えても人為的としか考えられない「偶然」--が起きたとき、人々の間では”ローグギルド”の暗躍が噂され、またそれで利を得たものたちが”ローグギルド”との関係を疑われることもある。
"ローグギルド"はトーチ・ポートに無数にあるローグギルドのいくつかを支配下に置き、自らの「手足」として使っていると言われているが、その組織構造や指揮系統、そして頭目が誰なのかという点については知られていない。
いくつかのローグギルドは自身が”ローグギルド”傘下にあることを公言し、活動を行い、時には脅しの材料として用いることもある。しかしそれが本当のことなのか、どこからどういう形の命令が下るのかなどといった点についてはこれまで明らかにされたことはない。かつて、自警団と聖騎士団が共同してそうした「傘下」団体を一斉に取り調べた事もあったが、わかったのがそうした団体のほとんどが「はったり」あるいは「箔付け」のために”ローグギルド”傘下を名乗っているということだけだった(そしてわずかに見つかった本物の”ローグギルド”傘下団体での調査結果は公にされていない---実際にはほとんど有益な情報が得られなかったのではないかといわれている)。
しかし明らかに不自然な事件や事故--どう考えても人為的としか考えられない「偶然」--が起きたとき、人々の間では”ローグギルド”の暗躍が噂され、またそれで利を得たものたちが”ローグギルド”との関係を疑われることもある。
"ローグギルド"はトーチ・ポートに無数にあるローグギルドのいくつかを支配下に置き、自らの「手足」として使っていると言われているが、その組織構造や指揮系統、そして頭目が誰なのかという点については知られていない。
いくつかのローグギルドは自身が”ローグギルド”傘下にあることを公言し、活動を行い、時には脅しの材料として用いることもある。しかしそれが本当のことなのか、どこからどういう形の命令が下るのかなどといった点についてはこれまで明らかにされたことはない。かつて、自警団と聖騎士団が共同してそうした「傘下」団体を一斉に取り調べた事もあったが、わかったのがそうした団体のほとんどが「はったり」あるいは「箔付け」のために”ローグギルド”傘下を名乗っているということだけだった(そしてわずかに見つかった本物の”ローグギルド”傘下団体での調査結果は公にされていない---実際にはほとんど有益な情報が得られなかったのではないかといわれている)。
これまで、実際に”ローグギルド”が”ローグギルド”として活動をした例は知られていない。ただ大きな事件があったとき、あとから「あの事件の黒幕は実は”ローグギルド”だったようだ」などと噂が流れるのみである。そのため、「”ローグギルド”など実在しておらず、チンピラたちが脅し文句として使っているだけだ」と言う者も少なくない。
一方で、その実在を裏付ける証拠の一つとして挙げられるのは、いくつかの”ローグギルド”による暗殺(とされている)事件である。これまで暗殺されたものには歓楽街を取り仕切る顔役や外からやってきて商売を独占しようと目論んだ大商人、また町住みの貴族や神殿の神官までもが含まれている。いずれもそれなりの権力を持つ実力者であり、「それまでの町の”秩序”、あるいは仕組みを変更しようとした」という共通の特徴をもつ。
彼らはみな何らかの形で”ローグギルド”であることを匂わせる者からの警告を受け、それから数日の後に暗殺されている。被害者はいずれもレイズデッドによる蘇生ができない状態で殺されており、その現場には必ず黒い革手袋と銅貨5枚が残されていたという。
この殺人が本当に”ローグギルド”の手になるものか、”ローグギルド”を装い自らの目的を果たした者の仕業なのかは不明のままである。しかし、軍の重職にあったものが、白昼軍本部で殺された例もあることから、相当の手練れかあるいは権力と関連ある者が”ローグギルド”の一員として関与しているのではないかと考える者もある。
彼らはみな何らかの形で”ローグギルド”であることを匂わせる者からの警告を受け、それから数日の後に暗殺されている。被害者はいずれもレイズデッドによる蘇生ができない状態で殺されており、その現場には必ず黒い革手袋と銅貨5枚が残されていたという。
この殺人が本当に”ローグギルド”の手になるものか、”ローグギルド”を装い自らの目的を果たした者の仕業なのかは不明のままである。しかし、軍の重職にあったものが、白昼軍本部で殺された例もあることから、相当の手練れかあるいは権力と関連ある者が”ローグギルド”の一員として関与しているのではないかと考える者もある。
”ローグギルド”の噂
以下に示すのは町で語られている”ローグギルド”の噂である。
これらの噂は当然ながらあくまでも噂にすぎず、虚実をないまぜにしたものであるが、町のローグたちや自警団の間ではその多くが実話として信じられている。彼らとて実際の”ローグギルド”を目の当たりにしているわけではないものの、彼らの上役やその周辺、あるいは対抗する組織で生じる様々な出来事から、”ローグギルド”の実在を感じとっているのだ。
<組織>
”ローグギルド”の頭目が”銀狐”と呼ばれていること、そして数名の幹部(いずれも動物に関係する異名がつけられているという)がいることが知られている。
組織構成や構成員がどれくらいの規模であるかについては諸説あるが、トーチ・ポートのみならず、町外の広い範囲に深く食い込み影響力を発揮していると考えられている。時に政治的な面にも関わる「仕事」をしていることから、国あるいは貴族の意を受けて活動している、あるいは幹部の中に貴族がいるという説もある。
”ローグギルド”は現在もいくつかの組織を配下とし、活動の手足として使っていると言われている。しかしそうした下部組織のほとんどの人員は自分たちが”ローグギルド”の命令を受けて動いていることを知らず、それを知るのは組織の頭目と、せいぜい数人の幹部だけであるという。
こうした情報は10年ほど前検挙された、おそらくは本当の下部組織の頭目から得られたもので、それ以外となると噂のほかには情報がないのが現状である。
検挙された頭目は「頭目以外の者は”ローグギルド”のことを知らない」「”ローグギルド”からは連絡員を通じて命令が来るほかは接点がない」「命令もたまに荷の受け渡しや人をかくまうよう要求されるだけで、しばらく命令が来ないこともある」といった事を明かしたが、それ以上詳しいことが明らかとなることはなかった。
尋問の最中に件の頭目が暗殺されたためである。その口には銅貨が5枚と、黒い皮手袋が詰め込まれていた。
一説には”ローグギルド”には「沈黙の掟」と呼ばれる、その存在を語るものに死を与えるという掟があるため、組織の事が表に出ないのだといわれている。
<目的>
”ローグギルド”の活動は非常に多岐にわたっている。あるときは町の裏通りを暗躍して違法行為を仕切り、またあるときはもめ事に介入して暗黒街の秩序として機能する。また他所からの何らかの勢力(異種族や海賊などのこともある)の侵入や、制御しきれないもの(強力すぎる麻薬や伝染病など)からの防護といった活動も行っていると考えられている。そうした活動は通常国や参事会などの統治組織が行うより苛烈にして冷酷、しかし迅速な方法が選択される傾向がある。
たとえばトーチ・ポートでモーデイン麻薬が流行の兆しを見せたとき、トーチ・ポートには「モーデイン麻薬の情報をギルドが2万gpで買う」という噂が流れた。このとき、麻薬の出もとは冒険者達の活躍によって当局に知らされ事件は解決したが、重要な情報(特に麻薬の精製に関する事項)の大半は”ローグギルド”に抑えられ、封印されていると言われている。
また、かつて“エンシェント・ブラッド”と呼ばれる強力なライカンスローピィが蔓延しようとしていたとき、何者かによって大勢の人間が殺される事件が発生した。この事件は「感染の疑いのあるものが”始末”された」ようだということが後の検死により判明している。感染の有無の確認もなく誤解により殺された者も複数確認されているが、このときの虐殺が結果としてエンシェント・ブラッド感染の拡大を押さえる一要因となったとも言われている。
いずれも法を照らせば眉をひそめるような話ではあるものの、いずれの場合も”ローグギルド”によってトーチ・ポートは守られている。
ほかにもスラムにある救貧院のいくつかのパトロンは”ローグギルド”であるとか、孤児院のいくつかは”ローグギルド”により運営されているという噂も流れており、そうしたところで恩を受けた者たちが”ローグギルド”を守り、協力しようとするのも無理からぬ事と言えるだろう。
<活動>
”ローグギルド”から下部組織へは連絡員がその命令を伝え、年に数度上納金を回収するほかには一切接点がない。これは”ローグギルド”の正体を探らせないため、組織の構成員の数や接触法を絞るためであろう。
下部組織に下される命令は様々であり、その多くは誘拐や盗難、故買や密売と言った非合法な活動(下部組織それぞれの個性にあった命令が下されることが多いという)であるが、時に「東町自警団の捜査に協力しろ」「西町のはずれのつぶれかけた○○という居酒屋に、だれか4人を毎日送り、腹一杯食わせろ」などと意味のわからない命令が届くこともあるという。
また、複数の組織に同時に命令が下され、互いに何も知らされぬままに共同で「仕事」をさせられたり、時には組同士の抗争に発展してしまった例もあったようだ。そうした不可思議な命令が組織の失敗なのか、それとも何らかの必要性をもって行われたものなのかはわからない。
しかし、いかなる命令でもそれを守れない組織の長には大きなペナルティ--多くの場合、それは死を意味する---が科せられるため、下された命令は全力を持って実行されるのが常である。
一方、ごくわずかな人員が”ローグギルド”直属の活動員として存在しているという根強い噂がある。非常に警戒が厳しい場所にも関わらず、彼らが証拠も残さず暗殺を成功させていることなどから、相当な手練れを配下においているのではないかというのである。実際、単独では不可能な状況での暗殺や、”ローグギルド”の仕業とされる事件が複数箇所で同時に起きたこともあり、この噂--というよりも推測は多くの人々に真実として信じられている。
以下に示すのは町で語られている”ローグギルド”の噂である。
これらの噂は当然ながらあくまでも噂にすぎず、虚実をないまぜにしたものであるが、町のローグたちや自警団の間ではその多くが実話として信じられている。彼らとて実際の”ローグギルド”を目の当たりにしているわけではないものの、彼らの上役やその周辺、あるいは対抗する組織で生じる様々な出来事から、”ローグギルド”の実在を感じとっているのだ。
<組織>
”ローグギルド”の頭目が”銀狐”と呼ばれていること、そして数名の幹部(いずれも動物に関係する異名がつけられているという)がいることが知られている。
組織構成や構成員がどれくらいの規模であるかについては諸説あるが、トーチ・ポートのみならず、町外の広い範囲に深く食い込み影響力を発揮していると考えられている。時に政治的な面にも関わる「仕事」をしていることから、国あるいは貴族の意を受けて活動している、あるいは幹部の中に貴族がいるという説もある。
”ローグギルド”は現在もいくつかの組織を配下とし、活動の手足として使っていると言われている。しかしそうした下部組織のほとんどの人員は自分たちが”ローグギルド”の命令を受けて動いていることを知らず、それを知るのは組織の頭目と、せいぜい数人の幹部だけであるという。
こうした情報は10年ほど前検挙された、おそらくは本当の下部組織の頭目から得られたもので、それ以外となると噂のほかには情報がないのが現状である。
検挙された頭目は「頭目以外の者は”ローグギルド”のことを知らない」「”ローグギルド”からは連絡員を通じて命令が来るほかは接点がない」「命令もたまに荷の受け渡しや人をかくまうよう要求されるだけで、しばらく命令が来ないこともある」といった事を明かしたが、それ以上詳しいことが明らかとなることはなかった。
尋問の最中に件の頭目が暗殺されたためである。その口には銅貨が5枚と、黒い皮手袋が詰め込まれていた。
一説には”ローグギルド”には「沈黙の掟」と呼ばれる、その存在を語るものに死を与えるという掟があるため、組織の事が表に出ないのだといわれている。
<目的>
”ローグギルド”の活動は非常に多岐にわたっている。あるときは町の裏通りを暗躍して違法行為を仕切り、またあるときはもめ事に介入して暗黒街の秩序として機能する。また他所からの何らかの勢力(異種族や海賊などのこともある)の侵入や、制御しきれないもの(強力すぎる麻薬や伝染病など)からの防護といった活動も行っていると考えられている。そうした活動は通常国や参事会などの統治組織が行うより苛烈にして冷酷、しかし迅速な方法が選択される傾向がある。
たとえばトーチ・ポートでモーデイン麻薬が流行の兆しを見せたとき、トーチ・ポートには「モーデイン麻薬の情報をギルドが2万gpで買う」という噂が流れた。このとき、麻薬の出もとは冒険者達の活躍によって当局に知らされ事件は解決したが、重要な情報(特に麻薬の精製に関する事項)の大半は”ローグギルド”に抑えられ、封印されていると言われている。
また、かつて“エンシェント・ブラッド”と呼ばれる強力なライカンスローピィが蔓延しようとしていたとき、何者かによって大勢の人間が殺される事件が発生した。この事件は「感染の疑いのあるものが”始末”された」ようだということが後の検死により判明している。感染の有無の確認もなく誤解により殺された者も複数確認されているが、このときの虐殺が結果としてエンシェント・ブラッド感染の拡大を押さえる一要因となったとも言われている。
いずれも法を照らせば眉をひそめるような話ではあるものの、いずれの場合も”ローグギルド”によってトーチ・ポートは守られている。
ほかにもスラムにある救貧院のいくつかのパトロンは”ローグギルド”であるとか、孤児院のいくつかは”ローグギルド”により運営されているという噂も流れており、そうしたところで恩を受けた者たちが”ローグギルド”を守り、協力しようとするのも無理からぬ事と言えるだろう。
<活動>
”ローグギルド”から下部組織へは連絡員がその命令を伝え、年に数度上納金を回収するほかには一切接点がない。これは”ローグギルド”の正体を探らせないため、組織の構成員の数や接触法を絞るためであろう。
下部組織に下される命令は様々であり、その多くは誘拐や盗難、故買や密売と言った非合法な活動(下部組織それぞれの個性にあった命令が下されることが多いという)であるが、時に「東町自警団の捜査に協力しろ」「西町のはずれのつぶれかけた○○という居酒屋に、だれか4人を毎日送り、腹一杯食わせろ」などと意味のわからない命令が届くこともあるという。
また、複数の組織に同時に命令が下され、互いに何も知らされぬままに共同で「仕事」をさせられたり、時には組同士の抗争に発展してしまった例もあったようだ。そうした不可思議な命令が組織の失敗なのか、それとも何らかの必要性をもって行われたものなのかはわからない。
しかし、いかなる命令でもそれを守れない組織の長には大きなペナルティ--多くの場合、それは死を意味する---が科せられるため、下された命令は全力を持って実行されるのが常である。
一方、ごくわずかな人員が”ローグギルド”直属の活動員として存在しているという根強い噂がある。非常に警戒が厳しい場所にも関わらず、彼らが証拠も残さず暗殺を成功させていることなどから、相当な手練れを配下においているのではないかというのである。実際、単独では不可能な状況での暗殺や、”ローグギルド”の仕業とされる事件が複数箇所で同時に起きたこともあり、この噂--というよりも推測は多くの人々に真実として信じられている。
(えでぃ)