グレイ・トーチ
グレイ・トーチはトーチ・ポートのシンボルとも言える塔である。絶えず赤々と炎の燃え盛る窓ひとつ無い灰色の塔は、トーチ・ポートがまだ小村であった時代--200年以上前から夜闇を旅する人々を導き続けてきた。
にもかかわらず、グレイ・トーチは大いなる謎に包まれている。誰が、いつ、何のために建てたのかも、誰が住んでいるのか、中で何をしているのかも一切わからない。
塔が危機にさらされたとき、あるいは塔の秘密を暴こうとする者が現れたとき、灰色のローブに身を包んだ男が姿を現すとも言われているが、本当かどうかは定かではない。ただ、その噂の真実を確かめようとした者が謎の死を迎えたり、いつの間にか町から姿を消しているという事実が残されるのみである。
伝えられるところによれば、グレイ・トーチは高位のウィザード達によるギルドであると言われている。塔の中は高度な魔法防御によって守られ、入門を許された者たちが魔道を研鑽しているという。
入門者がどのように選ばれるかは不明だが、塔の1階に唯一口を開けている入り口の向こう、大広間の中央に置かれている石台が「試験」の装置ではないかと言われている。
石台からは8つのボタンのような突起が突き出しており、それぞれには文字とも記号ともつかない奇妙な文様が象眼されている。魔法によっても解読かなわぬこの文様の秘密を暴くことこそが「入門の試し」であると言われており、数年に一度謎を解こうとやって来る者が現れてはいつしか姿を消してしまうのが通例となっている。彼がグレイ・トーチの一員となり得たのか、謎の解けぬを恥じて密かに町を出たのか、はたまたなにがしかの不幸に襲われたのかは誰も知らない。
○グレイ・トーチにまつわる噂
グレイ・トーチには「世俗と関わらない」という掟があると言われている。
ただ、町が滅ぶような危機(大洪水や津波、地震といった災害など)が訪れたときにのみ町の者を助けるために姿を現すという。とはいえこれまでにそうした例があるわけではなく、それが希望的観測に過ぎないと冷笑する者も少なくないが、一方で彼らが人知れずその強力な術でもってトーチ・ポートを守ってくれていると信じている者も数多い(彼らは野原に残された爆発痕や呪文によって斃されたモンスターの死骸を「グレイ・トーチの術者が町を守るために」やったものだと主張している)。
しかし先の大戦の時にもグレイ・トーチを挟んでの攻防がありながら何の反応もなかったことから「本当は塔には何もないのではないか」という者もある。
一方でグレイ・トーチは伯爵と大司教だけには誼を通じていると言う説もある。収穫祭本祭の日、“山羊の円卓”での儀式には常に灰色のローブを着た男が影のように付き従うのが目撃されており、彼こそがグレイ・トーチの主であるという。儀式の参列者がごく限られているため、それが本当なのかはわからないが。
また、グレイ・トーチと並んで建っている雑貨「蛇の目屋」の店主ダイスはグレイ・トーチに店主を任されているとも言われているが、それが本当なのか、全くのデタラメなのかは誰にもわからないし、ダイスにいくら問うても答えは得られない。
にもかかわらず、グレイ・トーチは大いなる謎に包まれている。誰が、いつ、何のために建てたのかも、誰が住んでいるのか、中で何をしているのかも一切わからない。
塔が危機にさらされたとき、あるいは塔の秘密を暴こうとする者が現れたとき、灰色のローブに身を包んだ男が姿を現すとも言われているが、本当かどうかは定かではない。ただ、その噂の真実を確かめようとした者が謎の死を迎えたり、いつの間にか町から姿を消しているという事実が残されるのみである。
伝えられるところによれば、グレイ・トーチは高位のウィザード達によるギルドであると言われている。塔の中は高度な魔法防御によって守られ、入門を許された者たちが魔道を研鑽しているという。
入門者がどのように選ばれるかは不明だが、塔の1階に唯一口を開けている入り口の向こう、大広間の中央に置かれている石台が「試験」の装置ではないかと言われている。
石台からは8つのボタンのような突起が突き出しており、それぞれには文字とも記号ともつかない奇妙な文様が象眼されている。魔法によっても解読かなわぬこの文様の秘密を暴くことこそが「入門の試し」であると言われており、数年に一度謎を解こうとやって来る者が現れてはいつしか姿を消してしまうのが通例となっている。彼がグレイ・トーチの一員となり得たのか、謎の解けぬを恥じて密かに町を出たのか、はたまたなにがしかの不幸に襲われたのかは誰も知らない。
○グレイ・トーチにまつわる噂
グレイ・トーチには「世俗と関わらない」という掟があると言われている。
ただ、町が滅ぶような危機(大洪水や津波、地震といった災害など)が訪れたときにのみ町の者を助けるために姿を現すという。とはいえこれまでにそうした例があるわけではなく、それが希望的観測に過ぎないと冷笑する者も少なくないが、一方で彼らが人知れずその強力な術でもってトーチ・ポートを守ってくれていると信じている者も数多い(彼らは野原に残された爆発痕や呪文によって斃されたモンスターの死骸を「グレイ・トーチの術者が町を守るために」やったものだと主張している)。
しかし先の大戦の時にもグレイ・トーチを挟んでの攻防がありながら何の反応もなかったことから「本当は塔には何もないのではないか」という者もある。
一方でグレイ・トーチは伯爵と大司教だけには誼を通じていると言う説もある。収穫祭本祭の日、“山羊の円卓”での儀式には常に灰色のローブを着た男が影のように付き従うのが目撃されており、彼こそがグレイ・トーチの主であるという。儀式の参列者がごく限られているため、それが本当なのかはわからないが。
また、グレイ・トーチと並んで建っている雑貨「蛇の目屋」の店主ダイスはグレイ・トーチに店主を任されているとも言われているが、それが本当なのか、全くのデタラメなのかは誰にもわからないし、ダイスにいくら問うても答えは得られない。