トリオ TS-120/TS-130シリーズで電波を出そうの会
Day07 - PLLアンロックの修理に挑戦 (2)
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ts-120s
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Q2/Q3と、その周囲の受動部品交換。
- VCOまわりの数個電解コンデンサを外したり、替えたりしてみたが、症状に変化はなかった。
- ならば発振Trの交換だ。いずれも2SC2320に換えた。
- もしかすると高周波特性的に2SC784(fT 500MHz typ, ECB並び)の差し替えには荷が重いかもしれないが、ゴー。
- だが駄目だった。全く信号が来ない。
でもまて、VCOまわりの部品交換を総当たりでやるのはやめよう。
こちらは交換後。2SC784は懐かしのシルクハット型トランジスタでした。TO-92な2SC2320に変わってます。
外した2石とも、意外とhFEはそこそこの値でした。外したか。
回路図とPLLの周波数構成に立ち返り、推理。
21/28MHzの2バンドだけ別の動作させている部分はないか、という視点で周波数構成を見ていたら、件の基準発振器(10MHz)がPLLに導かれる際、この2バンドだけはダブラー(Q25→Q24)を通っていて、20MHz(x2逓倍)がミックスされている。ここか?
周波数カウンタをQ23付近に当てて、14/21/28とバンドを切り替えると、14で10MHz、21/28MHzでは信号が消えていた。
これはもしかして、来たんじゃないか?
周波数カウンタをQ23付近に当てて、14/21/28とバンドを切り替えると、14で10MHz、21/28MHzでは信号が消えていた。
これはもしかして、来たんじゃないか?
Q24/Q25の交換。
今度は基板の端っこ(SN16913Pのそば)にある2SC460 x 2だ。
取り替えたら・・・かすかに21MHzの表示が見えた。
(゚∀゚)キタコレ!!
VCOの再調整(PLLユニット)。
- TP1にテスターを当て、周波数は21.25MHzに合わせて、T2で3.50Vに合わせる→コアを沈めていくとだんだん電圧が入り、周波数カウンタが表示された。電圧合わせられた。
- TP1にテスターを当て、周波数は28.50MHzに合わせて、T3で5.00Vに合わせる→同上。
ということで、どうやら「ダブラーの2SC460が死んだ」で合っていたみたい。
バンド中でPLLがロックするようになりました。交信しているのも聞こえる。

YES!!
バンド中でPLLがロックするようになりました。交信しているのも聞こえる。
YES!!
というわけで
「手あたり次第2SC460を取り替える」ことなく、ハイバンドのPLLアンロックから生還しました。