トリオ TS-120/TS-130シリーズで電波を出そうの会

Day12 - ネットで入手できないTS-120シリーズの情報の話

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ts-120s

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TS-120に関連する情報ソース(ネット以外)

ネットに上がっていないけどTS-120/130のメンテナンス等に有用な情報をまとめてみた。
大半は入手難でしょうけど、図書館や古本など、機会があったら読んでみてください。

書籍

「HF SSBトランシーバ回路図集」(2005, CQ出版社)

HAM Journal編集部編、JJ1GRK高木OMのご解説。
高解像度なTS-120V/Sの回路図が掲載されている。ケンウッド公式ページで頒布されているマニュアルなどにある回路図は読みにくいのに対し、解像度良好なうえに、電圧テストポイントも記載があるので、メンテナンス時のリファレンスとして有用。

「QEX Japan No.16」 (2015, CQ出版社)

JJ1GRK高木OMが「往年の銘機を使ってみる」第14回にてTS-120Sを徹底的にご解説。
PLLの周波数関係や、トランジスタファイナル特有のSSBの変調の浅さ解説など、とても有用な情報が記載されていた。
これ、メンテ始める前に読んでおけばよかったよ・・・(後悔)

「アマチュア無線機メインテナンス・ブック TRIO/DRAKE編」 (2016, CQ出版社)

TS-120V、TS-130SEのメンテポイントが解説。
本書が、現在(2024年3月時点)入手が一番容易な書籍でしょう。
これも、メンテ前に読んできゃよかった(悲)

モービルハム別冊「モービルハム入門」(1980, 電波実験社)

CQ ham radio別冊「モービルハム・ハンドブック」(1980, CQ出版社)

上記2つは、期せずしていずれも1980年に刊行されている。おそらくは、その時期のアマチュア無線のムーブメントだったってことなのだろう。
  • モービルシャック紹介的なコーナーでは、いずれの本でも、TS-120がFT-7とともに、モービル局に積まれているHF機のデファクトスタンダード的存在だったことをうかがわせる。
  • TS-120/130がモービル機の例として紹介されている「モービルハム入門」のHFモービル部分は、おそらく書下ろしではない。少し前のモービルハム誌記事から再掲されたもののはず。
ノスタルジーに浸りたい方向けです。

雑誌

「モービルハム」誌 (電波実験社)

  • 1978年12月号にTS-120Vのテクニカルレポートが掲載され、技術詳細が解説されている。
  • 1980年10月号にTS-130の技術解説が登場。

「CQ ham radio」誌 (CQ出版社)

  • 1980年11月号にTS-130の技術解説。モービルハムの130解説とほぼ一緒。
  • 2006年1月号~5月号にJA1AEA 鈴木OMによるTS-130Sのハイファイ化(Hi-Fi SSB)改造が掲載されており、いじりたい人にとっては有用。
    • なお途中からは「更地化」という「使わない回路をありったけ抜いてその場所にベターな回路で実装する」という「素人が触ると壊す」領域に平気で踏み込んでいくので、覚悟がある方限定である。

ついでに「HAM Journal」誌の1979-1981年ごろの号あたってみたのだが、技術解説ひとつ載っていなかったでござる。
当時、格調高いハム向け技術雑誌を標榜していた感がある「HAM Journal」誌においてTS-120は「しょせんおもちゃ」扱いだったのだろうか、見事なスルーだ。
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