トリオ TS-120/TS-130シリーズで電波を出そうの会

Day29 - ヘッドフォン出力の音質を改善する

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ts-120s

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TS-120Sのヘッドフォン出力、おかしくないですか?

これまで電解コンデンサ交換やPA石のNFBなどを行ってきて、だいぶ受信音が良くなった(オリジナルに近づいた)と思っていたのですが、スピーカー出力に比べてヘッドフォン出力はやけに乾いた音が出る印象がしていました。

その原因はもしかして、ヘッドフォン端子まわりにあるのではと思い触ってみることにしました。

回路図によると、100Ω 1/2Wが2本使われてて、ヘッドフォンがモノラル・ステレオに関係なく挿さるようになっています。
しかし、この抵抗は・・・

開けてみると、70年代感あふれる抵抗。


カーボンソリッド抵抗ですね。幸い、フロントパネルをばらさなくてもハンダゴテが入りそうです。
経験的に、劣化したソリッド抵抗は、中域が抜けてかさついた音になりがちです。これ原因かな。

外して抵抗値を測ってみたところ、意外にも110Ωぐらいでした。カーボン抵抗は劣化すると値が大きくなりますね。

取り替えてみました。

たまたま手持ちがあったので、アムトランス社のオーディオ用カーボン抵抗100Ω 1/2Wに替えてみました。

https://www.amtrans.co.jp/developed-products/resist/amrt
替えてみて、びっくり。
潤いある中域が前に出る音へと変わりました。スピーカーでの受信音にかなり近いです。

ごく簡単なパーツ交換で効果的でした。

家主は無線機にハイファイを持ち込むつもりはないので、ここらを突き詰める気はありませんが、お好きな方は抵抗は値や素材(金属皮膜とか)にこだわってもいいかもしれません。
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