トリオ TS-120/TS-130シリーズで電波を出そうの会

Day30 - TS-120S専用PLL VFOを作る(1)

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ts-120s

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ふたたび、TS-120Sの外部VFOの話。

ここの記事でVFOは少し実験しましたが、TS-120SはVFO入力にバッファがかまされていることもあって、5.5~6.0MHzで適正レベルの信号を入れてやればそれなりに動作してくれるようです。

そこで、「秋月のSi5351A PLL基板」「Raspberry Pi Pico」を使って、TS-120S用VFO(TS-130S/TS-830Sあたりも多分つかえる)をでっちあげてみたいと思います。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g110679/

Pi Picoは、昔のマイコンの感覚からすれば、有り余る計算能力と充実したI/Oを持っています。
多言語を使うもよしですが、王道のMicropythonでちゃちゃっとコーディングしちゃいましょう。

基本仕様は以下。

機能は後でいくらでも盛れるので、まずは最低限VFOとして機能するようにしたいです。
基本、クリックタイプとロータリーエンコーダとステップスイッチで、100Hz~10kHzぐらいのステップで周波数を設定できるとイイカンジなのではないでしょうか。
  • 初期周波数 5.5MHz。周波数範囲はひとまず設定しない。
  • 周波数ステップ 100/500/1000/10000Hz
  • ロータリーエンコーダで周波数を増減、ステップ切り替えボタンでステップを切替。
  • Si5351AをI2Cで制御。CL0にVFO出力(2mA)。

ピンアサインは以下の通り。

Picoピンアサイン ハード側 ファンクション・仕様
GP13 プッシュスイッチ ステップ切り替えボタン(内部プルアップ)
GP14 A相 クリックタイプのロータリーエンコーダ
GP15 B相 同上
GP16 Si5351A SDA I2C serial data line
GP17 Si5351A SCL I2C serial clock line
言うまでもないですが、GNDはそのあたりのピンから引っ張ってください。Si5351A基板のVDD/VDD0配線は、データシート読んで適当にどうぞ。

つづく。
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