トリオ TS-120/TS-130シリーズで電波を出そうの会

Day15 - マイク入力まわりを考える (2)

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ts-120s

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シールドケーブルを作り、キャノン受けで、TS-120Sにマイク入力する。

キャノン端子(XLR)のピンアサイン

まずITT CANNON(いわゆるキャノン端子)は言うまでもなくバランスなので、以下。マイクは2-3間、マイクシールドは1につなぐ。
Pin 端子
1 GND
2 MIC
3 MIC
アンバランス端子に無理矢理つなぎこむときには、2をHOT、1-3を束ねてGNDとしている印象。

4pin マイクコネクタのピンアサイン(トリオ(現JVCケンウッド)社製無線機用)

Pin 端子
1 MIC
2 PTT
3 PTT-GND
4 MIC-GND

なおTS-120の内部回路を見ると、2つあるGNDのうちPTT-GNDは無線機のシャーシGNDに落ちているが、MIC-GNDとPTT-GNDの間はセラコン(0.01uF)を介してつながれている。
つまりMIC GNDは、GNDに高周波的には落ちているが、DC的には浮いている、あくまでマイクシールドなのである。

無線機側はアンバランス入力なのだけど、キャノンからバランスの信号をつなぎこむ場合、せめてPin3をMIC-GNDにつなぐのがいいのかもね?

まずは単純につなぐ。

CANNON Pin Pin 4ピンマイク端子
MIC 2 1 MIC
MIC 3 4 MIC-GND
GND 1 3 PTT-GND
ケーブルを作っちゃおう。

  • 電線はモガミ電線のNEGLEX 2549を使った。家主お気に入りの2芯ケーブルだ。
    • パッと見マイクケーブル(4芯)風だけど実際2芯のシールドケーブル。ノイズにも強いし加工もしやすい。キャノンコネクタからの取り回しにちょうどいい。
    • 工作視点でも、ハンダノリがとてもよいし、太さがそこそこあるからコネクタ本体のネジで固定できて、完成したケーブルの機械強度も確保できる。
    • そしてなにより、音響用ケーブルとしてはとてもお安い!*1
  • XLRコネクタはジャンク箱から見つけてきたが、どこのメーカーか謎。*2

上記の通りつないだらすぐ完成。

キャノン端子にダイナミックマイクをつないでみたら、マイクレベル(-60デシ程度)はふつうに120で使えた。これで、無線用ならざるマイクをつなぐだけでも、ちょっとしたSSBトーンの味付けにはなるかもしれない。

けどそれだけじゃつまらんよね?
(つづく)
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注釈

*1 カナレ L4E5か、モガミ 2549、のどちらかを使うことが多いです。シールド重視の用途ならL4E5。

*2 意匠からして、Neutrik製でもないように見える。怪しげなノーブランド品かと思いきや、端子には分厚そうな金メッキが施されていた。謎。