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トレジャー・プラネット (2002)

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トレジャー・プラネット

原題:Treasure Planet
公開:2002年11月27日
時間:95分
監督:ジョン・マスカー*ロン・クレメンツ*


  • 目次

ストーリー

惑星モントレッサに住む15歳の青年ジム・ホーキンスは、幼い頃に父親が家出してからグレ始め、女手一つで育ててくれたベンボウ亭を切り盛りする母サラ・ホーキンスに迷惑をかけていた。この日も手製のアルポニアン・ソーラー・クルーザーで禁止区域を飛び回っていたところ、警官ロボットに補導され、少年院にリーチを掛けてしまう。

その晩、ビリー・ボーンズの船がベンボウ亭に不時着する。ボーンズはジムに「サイボーグに気をつけろ」と言い残し、球体を渡して息絶える。するとベンボウ亭は宇宙海賊の襲撃を受け、ジムとサラは古い知人のデルバート・ドップラー博士とベンボウ亭を捨てて逃げ出す。やがて、球体がトレジャー・プラネットの地図であることがわかると、ジムは自分の人生を変えるため、デルバートとともに船R.L.S.レガシーと乗組員を調達して幼い頃に憧れていた伝説のトレジャー・プラネットを目指して航海をすることに。ジムはコックのジョン・シルバーの見習いになるが、シルバーはなんと半身サイボーグだった。

概要

ディズニー長編アニメーション第43作。

ロバート・ルイス・スティーヴンソン*原作の「宝島」をSFリメイクした作品。初公開時にIMAX上映が行われた最初の映画である。手描きの2Dアニメーションに3Dの乗り物や特殊効果が加えられた革新的な映像を実現している。その映像美から高い評価を得て、アカデミー長編アニメ賞*にノミネートされたが、制作費1.4億ドルに対し、世界興行収入は1.09億ドルと振るわなかった。

監督は「リトル・マーメイド」(1989年)や「アラジン」(1992年)を手掛けたジョン・マスカー*ロン・クレメンツ*のコンビ。音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード*が担当した。

俳優のパトリック・マクグーハンは本作が遺作となった。

映画公開の時点では、ビデオ用続編の構想も練られており、宇宙アカデミーに進学したジム・ホーキンスとガールフレンドのケイト(ブレイク提督の娘)がジョン・シルバーとともに鉄ひげと戦う展開だったらしいが、興行成績が振るわなかったため白紙となった。鉄ひげ役にはウィレム・デフォーが予定されていたという。

歴史

本作の最初のアイディアは1985年にロン・クレメンツ*が提案した。しかし、パラマウント映画で宝島をテーマにした「スター・トレック」の新作が予定されていたため(実際には中止となった)、マイケル・アイズナー*が却下。代わりにジョン・マスカー*の提案した「リトル・マーメイド」(1989年)が採用された。その後、再び本作が提案されるがスタジオは関心を示さなかった。「アラジン」(1992年)の公開後もジェフリー・カッツェンバーグ*が関心を示さなかったため、却下された。

マスカーとクレメンツは長編アニメーション部門の責任者ロイ・E・ディズニー*に直談判し、「ヘラクレス」(1997年)制作中の1995年にようやく承認が下りた。

マスカーとクレメンツはスティーブン・スピルバーグ*ジェームズ・キャメロン*のようなカメラワークを目指したかったが、その実現にさらなる時間を要することとなった。アニメーションの作業は2000年から350人のアニメーターによって始められた。クレメンツはいわゆるSFもののデザインにはないような温かみを出したかったと話している。物語はアクションやロマンスを盛り込み、キャラクターを際立たせるために宇宙服やヘルメットは着用しない設定とした。

制作終盤には、ジム・ホーキンスナサニエル・フリント船長の伝説について語るプロローグをカットし、代わりに青年ジムの初登場をアルポニアン・ソーラー・クルーザーによるアクションシーンに変更した。

脚本

脚本家のロブ・エドワーズ*は古典的名作をSFにアレンジすることをチャレンジングだと称した。クレメンツは主人公の聡明な少年ジムを問題を抱えた思春期の青年とすることでキャラクターを掘り下げた。ジムを導くスクワイアとリヴジーは二人の個性を組み合わせてデルバート・ドップラー博士というキャラクターになった。

脚本家は原作「宝島」の魅力は主人公の少年が危険を乗り越えて青年に成長する点にあると考えており、主人公を青年に変更したことに苦労する声もあった。そこで本作はジムとシルバーの関係性を深掘りすることで、物語の主軸を成すテーマとなった。

キャスティング

本作のキャスティングにあたりロサンゼルス*ロンドン*でオーディションが行われたが、ドップラー博士役のデヴィッド・ハイド・ピアースアメリア船長役のエマ・トンプソンはオファーで決まった。

ジム役のジョセフ・ゴードン=レヴィットジョン・シルバー役のブライアン・マーリーはオーディションで決まった。レヴィットは個別収録のため掛け合いに苦労したという。

イーサン*という子供のエイリアンが登場する予定だったが、本編からはカットされた。イーサンを演じる予定だったジェレミー・スアレスは次の作品「ブラザー・ベア」(2003年)で主人公の相棒コーダの声を演じた。

アニメーション

作中のデザインはアンディ・ガスキル*のアイディアによって伝統的なものとSFを7:3の比率でミックスさせるようにルールが定められており、温かみのあるカラーパレットでの表現が心掛けられた。アニメーターは「ターザン」(1999年)用の技術「ディープ・キャンバス*」を応用してバーチャルセットというプロセスを考案した。これはCG映画のように実写映画同様のセアニメーターはセットを作り、その中にキャラクターやカメラを配置して撮影していく手法であり、これを手描きのアニメーションで実現した。

また、サイボーグのシルバーは手描きとCGを組み合わせたキャラクターであるため、アニメーターは手描きとCGが共存して違和感ないようにテストを行い、実験台としてフック船長の鍵爪をサイボーグにしたという。

主人公のジムには16名、シルバーには12名のアニメーターが割り当てられ、それぞれジョン・リパ*グレン・キーン*がスーパーバイザーを務めた。キーンはシルバーを描くにあたって固定観念に縛られないよう、実写映画版「宝島*」(1950年)は意識しないようにしたという。

音楽

デザイン同様、音楽にも7:3のルールが適用されており、サウンド・デザイナーのデイン・A・デイヴィスのチームはシルバーのSFっぽい効果音を作るためにおもちゃ屋を調査した。

ロボットのベンの台詞にも機械的な声を出させる方法を吟味したが、結局マーティン・ショートのコミカルな演技を活かすため彼の声を残すこととなった。

音楽は「アトランティス 失われた帝国*」(2001年)に続いてジェームズ・ニュートン・ハワード*が担当した。

キャスト

ジム・ホーキンス ジョセフ・ゴードン=レヴィット 加藤晴彦
オースティン・メジャース(少年) 奥澤惇
ジョン・シルバー ブライアン・マーリー 若山弦蔵
デルバート・ドップラー博士 デヴィッド・ハイド・ピアース 稲葉実
アメリア船長 エマ・トンプソン 小林聡美
サラ・ホーキンス ローリー・メトカーフ 佐々木優子
ベン マーティン・ショート 山寺宏一
モーフ デイン・A・デイヴィス -
スクループ マイケル・ウィンコット 大友龍三郎
アロー ロスコー・リー・ブラウン 郷里大輔
ビリー・ボーンズ パトリック・マクグーハン 飯塚昭三
リーランド・ホーキンス - -
ナサニエル・フリント船長 ピーター・カレン*
オウナス コーリー・バートン 茶風林
スナッフ ボブ・バーゲン* -
ロングボーン ディー・ブラッドリー・ベイカー*
グルーンジ ジャック・エンジェル
ターンバックル ロジャー・バンパス*
トランス ジム・ワード*
ヘドリー ジョン・サイガン
ヴェルヌ ポール・エイディング*
ブリンコ フィル・プロクター*
フェイヴーン ディー・ブラッドリー・ベイカー
ハンズ マイケル・マクシェイン*
クレックス パトリック・ピニー*
マートック ディー・ブラッドリー・ベイカー
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