frame_decoration

ニックナック

名前:Knick Knack
公開:1989年9月1日
時間:4分
監督:ジョン・ラセター

ストーリー

アラスカ州*土産のスノードームの中に住んでいる雪だるまのニックは、マイアミ*の土産品である水着の女性フィギュアのサニー・マイアミに心を奪われ、スノードームから脱出しようとする。

スノードームが転落した隙に脱出に成功したニックだったが金魚鉢の中に落ちてしまう。今度はそこで人魚のサニー・アトランティスに出会って彼女にアプローチしようとするが、上から落ちてきたスノードームに再び閉じ込められてしまうのであった。

概要


初期の短編映画には珍しく、コメディとしてストーリーが練られている。歌手のボビー・マクファーリン*が本作のラフ画を見て即興で曲をつけた。効果音はルーカスフィルム*ゲイリー・ライドストロム*が担当した

歴史

ティン・トイ』(1988年)の成功によって、ピクサー・アニメーション・スタジオにようやく光が当たった。かつてディズニー・アニメーション・スタジオ*を解雇された問題児のジョン・ラセターもディズニーから再評価され、監督をしに戻ってこないかというオファーを受けたが、ラセターはピクサーで新たな歴史をつくることを決意した。アニメ部門の閉鎖も視野に入れていたスティーブ・ジョブズ*も引き続きアニメ部門を応援することになった。

『ティン・トイ』で人間のアニメーションを作ることに苦労したラセターは、今度はCGが得意としている幾何学的かつシンプルなモデルでアニメーションを作ろうと決意。妻ナンシーの趣味であるスノードームをメインにして、『トムとジェリー』のようなコメディ調の作品を作ることにした。

1989年のSIGGRAPHで初公開され、好評を博した。初期の短編映画の傑作として、以降何度か再上映が行われている。

ファインディング・ニモ』(2003年)の同時上映として公開されるにあたり、再レンダリングが実施されて画質が大幅に向上した。また、水着の女性と人魚のキャラクターの大きな胸が平らに修正され、人魚のヒトデの胸当ても貝殻の水着に変更されている。これはディズニーからの圧力ではなく、ピクサー側の自主的な変更だという。このバージョンは『ファインディング・ニモ』などのソフトにも収録されているほか、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』3D版(2006年)の同時上映としても公開されている。

トイ・ストーリー』のアンディ・デイビスの家のアンディの部屋の中には、本作のタイトルが書かれた本がある。

トイ・ストーリー2』でハムがリモコンのボタンを連打するシーンで、本作が一瞬テレビに映る。


キャラクター


スタッフ

情報集計中…

収録ソフト

タイトル 収録ソフト メディア 音源 備考
ニックナック TINY TOY STORIES VHS/LD 新吹替版 オリジナル版
ニックナック トイ・ストーリー スペシャルコレクション LD 新吹替版 オリジナル版
ニックナック ファインディング・ニモ VHS/DVD 新吹替版 修正版
ニックナック ピクサー・ショート・フィルム Vol.1 DVD/Blu-ray 新吹替版 修正版
ニックナック ファインディング・ニモ_2012 Blu-ray 新吹替版 修正版

タグ:

短編映画
最終更新:2024年09月09日 09:26