ティン・トイ
原題:Tin Toy
公開:1988年8月2日
時間:5分
監督:
ジョン・ラセター
ストーリー
ワン・マン・バンド人形の
ティニーは、赤ちゃんの
ビリーがおもちゃを口にくわえるのを見て怯える。逃げたいティニーだが彼が動くとビリーの気を引いてしまう。ティニーがベッドの下に逃げ込むと、そこにはビリーから逃げてきたおもちゃたちが既に避難していた。
転んで泣き出したビリーを見たティニーはベッドの外に飛び出し、ビリーを楽しませる。機嫌を取り戻したビリーは紙袋をかぶって歩き回るのであった。
概要
テーブルの上にある写真はジョン・ラセターのもの。
歴史
ジョン・ラセターが本作のコンセプトを提示した時、ジョブズは会社が財政的に苦しかったにもかかわらず資金調達に合意し、ポケットマネーから30万ドルを捻出した。本作の目的はフォトリアリスティック・レンダーマンというソフトのテストであり、人間の赤ちゃんのアニメーション化という大きな課題を有していた。人間の赤ちゃんを題材にしたのは、
ウィリアム・リーヴス*に娘のジュリアが生まれたためであった。ラセターは甥のおもちゃの乱暴な扱いを見て、「おもちゃから見た赤ちゃんはきっとモンスターのように違いない」とアイディアを出した。
当初の赤ちゃんのモデルは中年男性のような顔をしていたが、最終的には40個の顔面筋を持った赤ちゃんの顔に改善されたが、肌はプラスチックのようでおむつはセメントのような固さだと形容された。本作の評価は高かったが、こうした問題点は不気味の谷現象として議論され、よりCGの質を向上させていくきっかけとなっている。
1988年のSIGGRAPHでの初公開時は、最後の4割が完成されていない未完のバージョンであったが、観客からはスタンディング・オベーションで迎え入れられた。
『
トイ・ストーリー3』には『A Tin Toy Christmas』に登場予定だったロッツォが登場している。また、ビリーから逃げて怯えていたおもちゃたちが再登場し、やはり
サニーサイド保育園のいもむし組の子供たちに対して怯えていた。
キャラクター
- ガンボ
- スポット
- ヘリコプター・シープ
- レス
- ズー・トレイン
- トイポット
- フリップン・ベス
- クロム・ドーム
- フロド
- エース
- エベンズ・カー
- バウンシー
- クロッキー
- ラリー・ガイ
- レンダーマン
- ファイヤー・ハイドラント
スタッフ
情報集計中…
収録ソフト
最終更新:2024年09月09日 09:26