カジモド
概要
醜い容姿と清らかな心を持ったジプシーの青年。赤ん坊の時に
母親を殺され、
クロード・フロロー判事にその醜さから悪魔の申し子であると判断され、自身も井戸に葬られそうになったが、司祭の提言によって一命を取り留める。フロローによって名付けられたカジモドは「出来そこない」という意味である。
運動神経は抜群で、身軽に動き回る。一人でたくさんの鐘を管理している。
エピソード
1462年、カジモドは生後間もない頃、ジプシーである
母を
クロード・フロロー判事に殺される。フロローは醜いカジモドを井戸に捨てようとするが、司祭に止められ
ノートルダム大聖堂*の鐘撞き堂で育てることにする。カジモドはフロローを母親から守ってくれた恩人だと信じ込み、20年間生きてきた。外に出ることは一切許されず、ガーゴイルの
ユーゴー、
ヴィクトル、
ラヴァーンだけが友達であった。
ある日、カジモドは町の祭り(
トプシー・ターヴィー*)に行きたいと頼み、フロローに怒られる。カジモドはガーゴイルに背中を押されてこっそりと祭りへ向かうが、フロローに怒りを買い、市民に醜い姿を笑われ辱めを受ける。ジプシーの踊り子
エスメラルダのみが彼の味方となり、カジモドは初めて彼女に恋をする。
フロローは兵士を率いてエスメラルダを追い始めた。カジモドは親しくなったエスメラルダを大聖堂に匿い、外へ逃がす。その際、カジモドはエスメラルダからアミュレットを預かる。その後、エスメラルダを捜すフロローの部下である護衛隊長
フィーバスがやってくると、カジモドは感情的に彼を追い返す。カジモドの勇ましい姿にガーゴイルたちは喝采する。
フロローのエスメラルダ捜しはエスカレートし、
パリ*は燃やされ炎に包まれる。エスメラルダはフィーバスを連れてカジモドに匿って欲しいと頼む。フィーバスはフロローに反抗し市民を火事から救い、フロローの部下に弓矢で射抜かれたのだという。カジモドは愛し合うエスメラルダとフィーバスの姿を見て心を痛めながらも、エスメラルダを外へ逃がして彼をフロローから守る。
カジモドとフィーバスはエスメラルダを救うため、彼女から貰ったアミュレットを手掛かりに、ジプシーの隠れ家である
奇跡の法廷*へ辿り着く。しかし、カジモドはフロローにつけられていた。エスメラルダはフロローに捕らえられ、フィーバスは檻に閉じ込められ、カジモドは大聖堂に監禁されてしまう。
すっかり絶望したカジモドだったが、広場でフロローがエスメラルダを火あぶりにしようとすると、怒りで鎖を引きちぎりエスメラルダを救出する。カジモドが大聖堂で「ここは聖域だ」と主張すると、市民とフロローたちの戦いが始まる。勝利を確信したカジモドが部屋に戻ると、エスメラルダは動かなくなっていた。悲しむカジモドをフロローが始末しようとすると、カジモドはエスメラルダを連れて逃げる。怒りに燃えるフロローはカジモドに20年前の真実を告げて彼を亡き者にしようとするが、神の怒りに触れてバランスを崩して大聖堂から転落する。
意識を取り戻したエスメラルダは落ちそうなカジモドの腕を掴むが、遂に手を滑らせてしまう。落下したカジモドは下の階層で待機していたフィーバスに救われる。カジモドはエスメラルダとフィーバスの仲を応援し、フロローから自由になった彼は改めてパリの市民たちの前へと姿を現す。息を呑む人々だったが、小さな女の子がカジモドの手を取ると、喝采してカジモドを称えて迎え入れる。
カジモドはパリの人々に受け入れられ楽しく暮らしていた。街が
愛の祭*の準備を始めると、カジモドは恋人がいないことに悩んでいた。エスメラルダに励まされつつ、カジモドは愛の祭で使う鐘
ラ・フィデル*を準備する。
その頃、街に
サルーシュのサーカス*がやってきた。鐘が好きだという看板娘の
マデリンはラ・フィデルを見たくてカジモドのもとを訪れるが、彼女は彼の容姿を見ると驚いて逃げてしまう。
カジモドはエスメラルダ、フィーバス、二人の息子
ゼファーとサーカスを見に行き、マデリンと再会する。マデリンはゼファーに優しく接するカジモドの姿を見て彼の人間性に触れる。カジモドはマデリンのためにパリを案内し、彼女に恋をする。マデリンは手品のアシスタントではなく、大好きな綱渡りをしたいと思っており、カジモドはそれを応援する。その頃、街で盗難事件が多発しており、フィーバスはサーカスが怪しいと睨んでいた。マデリンを疑うフィーバスに対し、カジモド、エスメラルダ、ゼファーは怒る。
カジモドはマデリンに散歩へ誘われる。二人で楽しい時間を過ごしていたが、カジモドがノートルダム大聖堂の異変に気付く。急いで戻るとラ・フィデルが盗まれていた。ガーゴイルの証言によると犯人はサルーシュの一味で、ゼファーと
ジャリが彼らを追っていったという。カジモドはマデリンが自分を利用しようとしたことに憤慨し、フィーバスに彼女を差し出す。
サルーシュの行方がわからず困るフィーバスたちに、マデリンはサルーシュなら手品と同じく地下を通ってラ・フィデルを運ぶはずだと推理する。マデリンを信じようとしないフィーバスだが、息子が心配なエスメラルダの説得で、
カタコンベ*を捜索する。カタコンベでジャリを見つけたカジモドたちはサルーシュを発見するが、ゼファーを人質に取られてしまう。マデリンは「自分なら助けられる」と宣言し、カジモドは彼女の手枷を外す。マデリンはカジモドが張ったロープの上で綱渡りをしてゼファーを救出。人質を失ったサルーシュは護衛隊に逮捕される。
ラ・フィデルが元に戻り、愛の祭りが執り行われた。カジモドとマデリンはお互いに愛を叫び、カジモドの代わりにゼファーがラ・フィデルを鳴らすのであった。
その他
ディズニー100周年記念作品『
ウィッシュ』では、エンド・クレジットに登場する。
登場作品
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
声
最終更新:2024年09月09日 10:23