大山チサオ

【名前】 大山 チサオ
【読み方】 おおやま ちさお
【分類】 登場人物
【登場作品】 『3』『4』『バトルチップGP』
【アニメ版CV】 石村知子

【詳細】

大山デカオの弟。

兄のデカオとは対照的に小柄な体格で、語尾に「ちゅ」を付けて話す。
父親の仕事の都合上、1才の頃から二人でアメロッパに住んでいる。

デカオとはメールでやり取りをしており、その中で彼のネットバトルの腕を自慢されているらしい。
ただし、これまでに1度も負けたことがないなど、メールの内容には嘘も含まれていた。

『3』では兄のデカオをアメロッパに連れて行くために来日。
「秋原町で一番のネットバトラー」ことデカオをメトロライン駅の入口を通せんぼして探し、光熱斗の計らいで再会を果たす。
ちなみに、この時ある人物デカオの家の近くで登場しており、この後の展開の伏線となっている。

しかし、その直後にデカオが熱斗に敗北する姿を目の当たりにしてしまい、ショックを受ける(加えて熱斗はメイルから手加減してあげなよと言わんばかりに白目で見られる)。
なお、普通に負けた時のイベントも用意されており、その際には「やっぱり凄いちゅ」とデカオを讃える。
ちなみに、直前のフラッシュマン及びそのイベント後に戦えるガッツマンがHP300であったのに対し、この時点でのガッツマンV2はなんと700ものHPを誇り、攻撃力も頭一つ抜けている。
ステータス的にはおそらく負けイベント的な位置づけなのであろうが、これまでガッツマンと散々戦い続けてきたシリーズ経験者であればそれほど苦戦もせず倒せてしまうだろう*1
勝てばこの時点では強力なガッツマンV2も手に入るが…、あえてデカオの顔を立ててわざと負けてあげるのも一興か。

その後、修学旅行でよかよか村に行くデカオ達について行く。
しかし、動物園にて犬飼猛雄が引き起した動物の脱走事件に巻き込まれ、コンドルに鉄骨塔の上に攫われてしまう。
間一髪のところでデカオに助けられ、事なきを得る。
後日、デカオと共にアメロッパに旅立っていった。

続編の『4』で再び登場。
デンサンシティで開催されるトーナメントでは、無論 兄であるデカオを応援しており、熱斗を敵視している。
デカオと熱斗の試合の直前には何者かに攫われてしまうが、熱斗とロックマンの活躍で無事に助けられた。

実はこの事件自体が、兄のデカオが負けるところを見たくないチサオが自演したものであった。
もしも誘拐犯役もチサオが演じていたとしたら、普通に喋れてあの語尾もわざとではないかという事になるが…
大会を棄権してでもデカオとの友情を貫きチサオを救おうとした熱斗の漢気と、デカオと熱斗との熱いネットバトルを見て反省したのか、試合の後にデカオと熱斗に事のあらましを全て打ち明ける。
これにはデカオも流石に激怒し、デカオ共々熱斗に謝罪することになったが、熱斗はチサオの行動を兄を思うゆえのものだとし、別段咎めることはしなかった。

恐らく小学生低学年ほどの歳*2だが、電波塔のパネルにウイルスを仕込んだり、ウイルスが大量に詰まったボックスデータを作成したりと、ウイルスを操る力に関してはヒールナビも顔負けの実力を持つ。
この年齢でこれだけの事が出来るとなると、ある意味非常に恐ろしい存在と言える。
悪く言えば生意気な言動と、良くも悪くも尊敬する兄を想ってとはいえ、(『4』が顕著だが)周囲の迷惑を顧みない行動が目立つため、一部のプレイヤーからの評判はよろしくない。

ただ最後にはしっかり反省できる子である事も忘れてはならないだろう。
それにチサオはまだ幼い子供であり、精神的に未熟なのはある意味自然。むしろ兄が人格者過ぎるとも言える。

バトルチップGP』では、「にいちゃんが勝てないのはガッツマンが弱いから」という理由で、貯めたお小遣いでガッツマンを強いナビに買い替えると言い出す。
しかし、デカオに「バトルチップGPで優勝したらコンビを認めろ」と言われ、「ガッツマンじゃ予選突破がいいところ」と言いながらもデカオの対戦予定の相手を調査するサポート役になった。
自身より年上の相手に対しても非常に強気な態度を見せる。
勝利を重ねていくうちに徐々にガッツマンを認めていき、最終的にはガッツマンに謝罪した。やはり最後にはしっかり反省できる子だったのだ。


アニメ版

無印

54話で登場。タイトルは「チサオが町にやってきた!」というストレートな物。
アニメにおいてはジニアス幼稚園という所*3に通うためにアメロッパで父親と暮らしているという設定。
ここは綾小路やいと曰く、天才を育てるということで有名な幼稚園らしい。詳細は不明だが、初登場時に小学生離れした学力を見せつけたやいとですら驚くほどハイレベルな教育機関なのは確かである。

そして自分こそが秋原町一のネットバトラーだと弟に嘘を吐いているデカオの頼みで熱斗達は弟子のフリをすることになり、ガッツマンに全員がかりで挑んでわざと負けるという八百長をする羽目に…。
一方チサオの天才ぶりは本物であり、何とガッツマンを使ってプログラムアドバンス(ベータソード)まで披露した。もっとも、ろくに動いていないロックマンに体を少し反らされただけで回避されるほど命中精度は低く、アニメにおけるP.Aはオペレーターとナビが息を合わせなければ真の威力を発揮出来ないという設定も踏まえれば、困惑しながら放っていたガッツマンのそれは威力もあまり高くない可能性がある。
とはいえ、いずれにせよデカオを焦らせるには十分な代物だったのは間違いなかった。自分に憧れて一生懸命練習したと無邪気な顔で語る弟を素直に褒めてあげられず、デカオはつい彼に冷たい態度を取ってしまう。

憧れだった兄に認めてもらえず、自分のナビを渇望するチサオ*4の前にうどん屋「へらこい亭」の店主が現れる。この店主はチサオのオペレートの腕前と彼が抱く悩みを知り、サヌキマンをナビとして与えると共にライバル店の「Maha壱番」を潰すよう唆した。
悪の宇宙人スパイス星人から地球を守って欲しいと店主に騙されたチサオは、深夜にへらこい亭からMaha壱番に攻撃を仕掛ける。
サヌキマンが化けた「カッツマン」に手こずりつつも、弟の頑張りを褒めてやれなかったことを反省したデカオは熱斗と共にチサオを見つけ出し、無事に事件は解決。

騒動後、デカオはいずれチサオに本当のことを打ち明けると熱斗に誓ったのだった。打ち明けるのは10年後か20年後の予定らしい。

AXESS・Stream

修行のためジャワイへと旅立ったデカオに代わってレギュラー入りを果たす。そのためOPとEDの映像にも姿を見せている。
ただしナビを持っていないため活躍の場はあまり無く、専らリアクション要員である。デカオがニホンに戻ってきた時には心温まるやりとりを見せることも。
既に兄の嘘には気付いているようで、「熱斗を倒すのはこのオレだ!」というデカオの常套句を先読みして「もう聞き飽きた」と鼻で笑う場面もあった。
しかし、それでも兄のことは応援しているらしく『Stream』22話では、デカオがカレー修行に明け暮れているのは打倒熱斗を諦めてネットバトルへの熱意を失ったからだと思い込んで、いじけた態度を取っていた。後に兄がまだ熱意を失っていないのを知ったことで元気を取り戻す。
『Stream』39話にて、兄を支えるためにチサオもカレー作りを学んでいたことが判明。マハ・ジャラマ曰く「彼も厳しい修行に耐えました」とのことであり、カレー通の熱斗でさえもチサオの作った物と知らずに食べたカレーを美味しく感じていた程の腕前。
まだ幼稚園児ながら、その才能と根性は大人顔負けである。

劇場版作品『ロックマンエグゼ 光と闇の遺産』にもチョイ役で登場した。

BEAST・BEAST+

残念ながら出番はほぼ無い。
デカオがレギュラーに復帰したことで扱い辛くなったのだろうか。
ディンゴビヨンダードに飛ばされてからは店を手伝ったりしたのかもしれない。

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最終更新:2025年08月23日 11:10

*1 もちろん一撃が重いため油断は禁物だが

*2 アニメ版では幼稚園児と明言されている。この年齢設定がゲーム版でも適用されているのかは不明

*3 おそらくgenius(天才)がネーミングの由来

*4 本人によれば、小学生になるまでナビを与えないと父親から言い付けられているらしい