ゾフィス

概要

作中でトップクラスに狡猾で邪悪な、「濃い赤紫の本」の魔物の子。
呪文の力無しで使える「心を操る能力」と「空中浮遊能力」を持つ他、習得した術の質や数を見ても石版編時点において紛れもなく上位に入る実力者。
今回の王を決める戦いにおいて「心を操る能力」を持つのはゾフィスだけである事がブラゴの発言で判明(第109話)しており、その点でも特異な魔物であった事が窺い知れる。
また、「心を操る能力」の発展形なのかは不明だが、離れた場所の光景を他者を通じて見聞きできる能力も持っている*1

石版編では「ロード」と名乗り、千年前の戦いでゴーレンによって石版にされて放置されていた千年前の魔物達を蘇らせ、現代の王候補を一掃する作戦を画策・実行する。
第103話での発言によると、石版を人間界で発見し、そこからゴーレンの情報及び石化の解除方法までもを見つけ出したらしい。
人間界側に居ながらどのようにして調べ上げたのかは一切描写されていないため不明だが、少なくともそれを成し遂げている事から、相当な知恵者である事は明らかであろう。

パートナーの「ココ」は、ブラゴのパートナー「シェリー」の恩人であり親友である。
しかし、戦いや力を望まぬ性格であり、ゾフィスが「心を操る能力」を持っていたがために、「人を傷つけることや物を破壊することが楽しくなるように」心を操作されてしまう(第52話)。
この因縁によりシェリーからは憎むべき宿敵とされている。

ガッシュTCBにおいては、魔物の効果を永続的に封じるロード《悪しき力》の活躍を始め、「手駒ループ魔本」や「ディガン・テオラドムワンキル魔本」といったゾフィス主体の魔本も環境で輝いた経歴がある。
現在では真ルールに合わせて構築を調整する必要があるものの、そういった過去の入賞デッキレシピを参考に魔本構築が行いやすい。
また、「心を操る能力」もパートナー除去効果という形で再現されており、特に初期のカードほどパートナー除去の傾向が強い。
中でもゾフィス《偽りの言葉》ココ《旧友の叫び》は汎用性が高いだけに留まらず、環境で活躍するウォンレイ《愛のために》に強い事が評価点である。
術カードS-323 ロンド・ラドムS-309 ディガン・テオラドムを筆頭として強力なカードが複数あり、総じて現在でも活躍させやすい魔物と言えるだろう。


代表的なカード

魔物カード

ゲーム中に1回だけ、相手魔物1体の効果を永続的に封じる効果を使える。
【ステイ】効果なので現在は解除されやすい事が気になるものの、「魔物の効果」であれば種類を問わず、解除効果が使われるまでの間封じられるのは強みと言える。
ゾフィス魔本においては、効果使用後に速やかにVS魔物に換えられるようにしておくと良いだろう。

MP2を支払って、相手の場の任意のパートナーカードをこの魔物に付け替える効果を持つ。
捨て札にする効果ではないので、捨て札にならない効果にかかわらず相手のパートナーを排除できるのが大きな特徴。
奪ったパートナーは自分が使用できるので、強力なパートナーカードが奪えればそれだけで相手に大きな負担を掛けられる。

自分のバトルフェイズにMPを2払って使用し、自分の魔物1体を捨て札にし、自分の魔本か捨て札から別の魔物1体を出す効果を持つ。
不要になった魔物の入れ替え、VS魔物の呼び出し、ゴーレン《悪夢》等の「このカードを捨て札にする→」効果の再利用といった、様々な目的で利用できる。
中でもキャンチョメ《無敵のキャンチョメ様》を使った「手駒ループ」コンボが強力。

S魔物カード

自分の攻撃のダメージが相手の効果で減らされなくなる効果を持つ。
ゾフィス以外の攻撃時にも適用されるが、相手がダメージを減らす効果を使ってこなければ無意味なので汎用性は低い。
S-323 ロンド・ラドムS-309 ディガン・テオラドムといった連続攻撃をどうしても軽減されたくないという場合には候補に入るか。

VS魔物カード

MP2でこのターン中、お互いに「ブラゴ」「ゾフィス」以外の魔物の効果が使えなくなる効果が使用できる。
「魔物の効果」を幅広く封じる事ができ、VS魔物なので(自分の場にそれらの魔物がなければ)相手のブラゴゾフィスの除去としても活用可能。
効果を使うと自分の他の魔物の効果まで封じてしまうという難点もあるが、妨害と除去の両面において活躍が見込めるカードには違いないだろう。

前述のブラゴVSゾフィス《最強VS最凶》(及びガッシュ・ベルVSブラゴ《赤VS黒》)の組み合わせ違いとなるVS魔物カード。
ガッシュ・ベルの除去を視野に入れる場合には、こちらを優先する事になるだろう。

パートナーカード

相手の魔物カードが捨て札になるたびに相手の魔本を1枚めくる効果を持つ。
基本的には、魔物破壊戦術を用いる際に、相手の魔本にも追撃を加える事が目的のカードになる。
なお、どういったシチュエーションであっても相手の魔物カードが捨て札になれば適用されるので、魔本から捨て札にする場合も有効。
W魔物等の展開や「このカードを捨て札にする→」効果などで相手が自ら捨て札にした場合にも適用されるので、序盤から場に出しておけば相手の思惑を崩す事も期待できる。

相手は、相手自身の場の魔物を捨て札にできなくなる。
《狂った笑み》に比べてこちらは相手の行動制御が目的のカードとなる。
「このカードを捨て札にする→」効果、W魔物VS魔物等の展開、E-149 新たなる戦いによる交代といった自ら捨て札にする動作をまとめて封じられるので、使用する場合はこちらも序盤から展開したいカードと言える。

捨て札にする事で、このターン中、相手の「魔物の効果」を全て封じる事ができる。
非常にシンプルながら強力な効果。
対象を取らないので使用後に場に出た魔物にも効果があり、解除効果が用意されていなければ使用したターン中は相手の「魔物の効果」を完封できる。

捨て札にする事で、捨て札にならない効果にかかわらず、相手のパートナーカード1枚を捨て札にできる。
守りが万全の相手にも有効なので非常に頼もしく、相手が捨て札にならない効果を使っていなくても汎用性の高いパートナー除去効果として使える。
「このカードが場にある→」効果の「ココ」を使わない場合には、必ず1枚は採用しておきたいカードと言えるだろう。

自分の魔物が捨て札になるたびに、自分のMPを2増やす効果を持つ。
基本的にはゾフィス《手駒》のサポートカード。
《手駒》によるMP消費をすぐさま取り戻す事ができ、「このカードを捨て札にする→」効果と併用すればMPは増えていく。

術カード

―第1の術「ラドム」
MP1で2ダメージが出せるため、低コストの攻撃が欲しい場合には検討できる。
前者は攻守に使えて魔力+1000、後者は攻撃専門で魔力+2000という違いがあるので適宜使い分けよう。

―第2の術「ロンド・ラドム」
MP2で魔力+2000の術で、攻撃時には「相手の魔本に2ダメージ」か「相手の魔物1体にダメージ」の好きな方が選べる。
魔本狙いであれば前述のS-314 ラドムS-322 ラドム及び、次に紹介するS-323 ロンド・ラドムの方が優れる。
一方、MP2で魔物を狙って攻撃できるというのが中々貴重な性能となっているため、ダメージによる魔物破壊を狙うのであれば視野に入る。

MP3の魔力+2000・2ダメージ攻撃術で、1ターンに2回まで使用でき、2回目の使用時にはコスト0となる。
MP3で2ダメージ×2はコストパフォーマンスとダメージ効率の両面で非常に優れているため、ビートダウンを狙うゾフィス魔本では主力攻撃術として採用したい。

―第3の術「テオラドム」
MP2で魔力+2000・3ダメージが出せるコストパフォーマンスの良い術。
単純なコストパフォーマンスではS-322 ラドム等の連射に劣るが、こちらは一撃で3ダメージを出せるので、E-013 ナオミちゃんのようなバトル1回にしか作用しないサポートを使う場合には検討できる。

―第4の術「ディオガ・テオラドム」
MP7で魔力+7000、相手の魔本と相手の魔物全てにダメージを与えられる3ダメージ術。
最大呪文としてはやはりS-309 ディガン・テオラドムに分があるが、魔物全滅による勝利を目指す場合には一考の余地あり。
使うのであれば、コスト軽減等を駆使して最終ページより前に使う事を検討したい。

―第5の術「ギガラド・シルド」
MP2で魔力+8000を誇る防御術。
ゾフィス自体の魔力も相俟ってかなり高い防御力を誇るため、終盤のページに防御術が欲しい場合に検討と言ったところ。

―第6の術「オルガ・ラドム」
かばった魔物が捨て札になる効果を持つ、MP3で魔力+3000・2ダメージの術。
捨て札にならない効果がない場合、迂闊に魔物でかばう事はできず、「魔物1体の犠牲」か「魔本で受ける」かの選択を強いる事ができる。
効率を考えるとS-323 ロンド・ラドムの方が優秀だが、あちらは2連続でかばわれたり回復を挟まれたりすると防ぎ切られる可能性がある。
よって低頻度でしか攻撃できない場合においては、こちらの方が活躍を見込めるだろう。

―第8の術「ディガン・テオラドム」
1ターンに4回まで使用可能な、MP8で魔力+8000・3ダメージが出せるゾフィス最強の術カード。
普通に使うとMP32も必要になるが、最終ページであれば4発撃つ場合でもMP0で済むため、基本的には最終ページ専用となる。
全て直撃させれば12ダメージというワンターンキルも狙える破壊力を誇るため、パティ《涙のリグレット》でかばえない効果を与えるのが効果的。
かばうを封じるカードを用いずとも、事前にダメージをある程度撒いておけば、魔本で1~2回程度受けざるを得ない状況が期待できるため、最終ページからの逆転を狙うためにも採用したいカードと言える。

相性の良いカード

ビートダウンもコントロールも狙える魔物であるため、何をさせたいかを明確に決めて、その作戦を後押しできるカードを採用したい。
どういった構築にしてもS-309 ディガン・テオラドムパティ《涙のリグレット》の相性は抜群であるため、使用が見込めるのであればパティ《涙のリグレット》の採用は検討したいところ。
イベントカードの妨害手段や、【ステイ】【スタンバイ】解除は薄い魔物なので、現環境を見据えるのであればそれらが行えるカードの投入も考えるのが良いだろう。

なお、原作では石版魔物を率いる存在だったが、ガッシュTCBにおいて石版魔物との相性はあまり良くない。
石版魔物ではないため、自分の場の魔物が石版魔物3体を満たす事はできず、その他の石版魔物は攻撃的な傾向が強いため、ゾフィスによるビートダウンやコントロールを後押しできるカードが乏しいためである。
しいて言えばレイラがサポート担当として相性が良い部類に入ると言えるが、原作の関係を考えると何とも皮肉的である。
自分の場の魔物が石版魔物3体の条件を緩和できるゾフィス《石版魔物の指揮》も存在するが、解除されてしまう事を考えるとやはり石版魔物魔本に寄せたゾフィス魔本は厳しいだろう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―S魔物カード
―VS魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年07月31日 21:11

*1 第103話では「君の戦いはビョンコの目を通して私も見せてもらったよ。」と発言している。他に第109話ではブラゴとシェリーにバレた事を居城内から把握した描写、第128話ではアイマスクのような物を付けてガッシュ達の動向を伺っていた描写もある。