基本情報



略歴

クルーディア帝国蒼陣将軍、「姉妹を連れた二刀流の帝国将軍」と呼ばれた男。
傭兵上がりで、自身の剣術で手柄をあげて将軍となり、その後も順調に出世を重ねていたが、帝国貴族が指揮する戦いに編入され敗北、貴族の失敗の責任を押し付けられ国境の中でもあまり戦略的価値のない土地に左遷された。

しかし、サムルトン国軍との小競り合いの中、フェリサスと出会うと、そのまま彼の部隊と同行して進軍。
ライラックの戦いではリックスと戦場で邂逅、剣を交え互いに腕を認めあうライバルとなる。
この戦いでラグラディナクリディスという部下を得て、ファルサス部隊のラヴァフレイズとの友情も生まれ、放浪の軍師アレイナも配下に加えた。

その後、パレスの横槍によって軍勢を撤退させることとなったクルーディア帝国軍だが、フェリサスはグラスシードに大部隊を与えて、パレス迎撃の任務を与える。
これらの功績とフェリサスの推薦もあり、グラスシードは帝国領内のフォースの地が与えらるという破格の出世を遂げる。
ただし、このフォースは当時他国との国境に位置した激戦区だった為、防波堤として派遣されたという側面ももつ。

6892年には、一年かけて水面下で準備していたシグリア攻略戦を実行にうつし、リアムス国の重要拠点であるシグリアの都を陥落させカシルスの都と改名、自身の拠点とした。

その後、クルーディア帝国とサムルトン国が連合軍を組みリアムス国に遠征を開始、ランドヴァルク作戦が実施され、ルーニアの戦いドゥカースの戦いグラウスの戦いと連戦、特にグラウスの戦いでは、かつて敵であった勇者リックスとの息の合った連携を見せた。
しかし、直後にムゥナの策によりサムルトンが裏切り、クルーディア帝国軍は壊滅的打撃を受けて撤退。
グラスシードもかろうじてカシルスの都にまで戻るが、ここも迫り来る追撃軍によって包囲され生涯最大の危機を迎えたが、軍師アレイナの作戦により全軍都から脱出、九死に一生を得る。

敗北の色を見せずすぐさま反撃にうつりたい帝国軍の意向により、グラスシードパレス討伐を命じられると、アレイナの策による牙谷の戦いホワンを撃ち破り、その手柄によって旧パレスの半分の領土を手に入れ帝国における勇名を高めるが、同時期に敵として出会いながらも心を通わせたセリカを失うという悲劇にも遭遇する。

6894年、サムルトン遠征に参戦し、フェリサスと別ルートから進軍。
この戦いにもっとも手柄をあげた者に帝国元帥の地位を与えると公言され、正面のサムルトン軍だけではなく、フェリサスとの水面下の戦いもはじまる。
カイザラス城攻略戦、レンシアの戦い、王都サムルトン攻略戦と連戦し、サムルトン滅亡に大きな功績をたてながらも、元帥の座はフェリサスに渡されると、本人はこれを「敗北」と受け止める。

しかし、直後にフェリサスによるクーデターが起きると、ケルカ皇太子とカオスクラウンという二つの切り札を手に入れて、正統クルーディア帝国皇帝としてカオスクラウンの戦いに参戦。
この戦いに勝利した後、正式に皇帝に即位するが、同時に自分にとって最も大事な存在であったシルフィを失う。

それまで将軍達を友人として接してきたグラスシードだが、皇帝即位後は突如として権威を振りかざす様になる。
また、ようやく国内が安定したにも関わらず、更なる領地を求めて周囲の反対を押し切って西方へと進軍する。
しかし、馴れない土地への侵略は数年にも及ぶ泥沼の戦局の末に失敗、多くの部下と民衆の支持を失い、失意のうちに崩御する。


人物

  • 正義や英雄に興味を持たず、姉を守るために力だけを欲した。過去の歴史から戦争を大局的に見つめる冷静さを持つ。
  • 人から指図されることを嫌う誇り高い性格をしていたが、これは彼が権力を手にしてからは悪い方向に影響を与えることとなる。
  • 姉のシルフィとは血が繋がっていない、そのことを知った時、自身が姉に恋慕していたことを自覚したが、シルフィは姉弟の関係の維持を望んだ。
  • 彼の武器は、代名詞である二刀流が示すとおり二本の剣だが、柄の部分をつなぎ合わせて一本の長剣にもなる。


関連項目



最終更新:2024年08月23日 03:33