基本情報
略歴
クルーディア帝国蒼陣将軍、「姉妹を連れた二刀流の帝国将軍」と呼ばれた男。
傭兵上がりで、自身の剣術で手柄をあげて将軍となり、その後も順調に出世を重ねていたが、帝国貴族が指揮する戦いに編入され敗北、貴族の失敗の責任を押し付けられ国境の中でもあまり戦略的価値のない土地に左遷された。
その後、
パレスの横槍によって軍勢を撤退させることとなった
クルーディア帝国軍だが、
フェリサスはグラスシードに大部隊を与えて、
パレス迎撃の任務を与える。
これらの功績と
フェリサスの推薦もあり、
グラスシードは帝国領内のフォースの地が与えらるという破格の出世を遂げる。
ただし、このフォースは当時他国との国境に位置した激戦区だった為、防波堤として派遣されたという側面ももつ。
6892年には、一年かけて水面下で準備していた
シグリア攻略戦を実行にうつし、
リアムス国の重要拠点であるシグリアの都を陥落させカシルスの都と改名、自身の拠点とした。
敗北の色を見せずすぐさま反撃にうつりたい帝国軍の意向により、
グラスシードは
パレス討伐を命じられると、
アレイナの策による
牙谷の戦いで
ホワンを撃ち破り、その手柄によって旧
パレスの半分の領土を手に入れ帝国における勇名を高めるが、同時期に敵として出会いながらも心を通わせた
セリカを失うという悲劇にも遭遇する。
6894年、
サムルトン遠征に参戦し、
フェリサスと別ルートから進軍。
この戦いにもっとも手柄をあげた者に帝国元帥の地位を与えると公言され、正面の
サムルトン軍だけではなく、
フェリサスとの水面下の戦いもはじまる。
カイザラス城攻略戦、レンシアの戦い、王都
サムルトン攻略戦と連戦し、
サムルトン滅亡に大きな功績をたてながらも、元帥の座は
フェリサスに渡されると、本人はこれを「敗北」と受け止める。
それまで将軍達を友人として接してきた
グラスシードだが、皇帝即位後は突如として権威を振りかざす様になる。
また、ようやく国内が安定したにも関わらず、更なる領地を求めて周囲の反対を押し切って西方へと進軍する。
しかし、馴れない土地への侵略は数年にも及ぶ泥沼の戦局の末に失敗、多くの部下と民衆の支持を失い、失意のうちに崩御する。
人物
- 正義や英雄に興味を持たず、姉を守るために力だけを欲した。過去の歴史から戦争を大局的に見つめる冷静さを持つ。
- 人から指図されることを嫌う誇り高い性格をしていたが、これは彼が権力を手にしてからは悪い方向に影響を与えることとなる。
- 姉のシルフィとは血が繋がっていない、そのことを知った時、自身が姉に恋慕していたことを自覚したが、シルフィは姉弟の関係の維持を望んだ。
- 彼の武器は、代名詞である二刀流が示すとおり二本の剣だが、柄の部分をつなぎ合わせて一本の長剣にもなる。
関連項目
最終更新:2024年08月23日 03:33