「アポロン(ギリシャ神話)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
アポロン(ギリシャ神話) - (2025/05/20 (火) 21:43:15) の1つ前との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&font(#6495ED){登録日}:2015/12/06 Sun 10:26:46
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
■アポロン
「アポロン」は[[ギリシャ神話]]に登場する神。
竪琴を携え、音楽、予言、医学の神として描かれることが多い。
ローマ神話では太陽神アポロと呼ばれ主神格として祀られた。
象徴として月桂冠を頂くが、神話では特に有名なダフネとの悲恋が元になっているとされる。
実は[[日本神話]]の「[[スサノオノミコト]]」と要素が似ているらしい。
オリュンポス十二神の一柱で、「[[ゼウス]]」と「&link_anchor(pageid=39397,レトリンク){レト}」の息子。
月と狩りの女神「[[アルテミス>アルテミス(ギリシャ神話)]]」とは双子である事は間違いないが、神話によって兄か弟かが分かれる。
現在では太陽神として語られる事が多いが、元々の神話上では太陽神としての属性を見出せる様なエピソードは殆ど見られない。
ローマ人「私にとって彼こそが太陽神でした」
ヘリオス「(゜.゜)え!?」
(※数少ない太陽神エピソードは全て、元々ヘリオスの物である)
……とにかく美しさを讃えられる[[イケメン]]神だが、恋愛関連では常にトラブルを抱えている上にあんまりモテない。
てか、割とクズい。
関係を持った相手へのフォローも悪い。
ついでに両刀でもある。
あと、[[シスコン>シスターコンプレックス]]かつ[[マザコン>マザーコンプレックス ]]。
これが後に死と病魔を齎す神→同時に真逆の属性である医術の神としての属性にも繋がった。
人の死すら癒す医術の神として名高いアスクレピオスがアポロンの息子とされたのはそうした経緯からだと云う。
信仰上でも予言の神としてテッサリアのデルポイ密議の主神として崇められると共に、地上に病魔を撒き散らしたとされるエピソードまである。
こうしたアポロンの暗い側面は「太陽神の暗黒面」として、後にユダヤ/キリスト教世界の神秘学で語られた冥府の門の守護者たる[[大悪魔アバドン>アバドン(悪魔)]]と結びつけられ、アバドンを&color(blue){アポロンの暗い仮面}とまで呼んだと云う。
【出自】
元来は母神とされるレトに付属して来て共に信仰が伝播した古代オリエントの植物神の系譜=豊穣の女神の配偶者(ドゥムジ、タンムズ、オシリス)に連なる男性神だと見られている。
[[ギリシャ神話]]には同じ系譜に属する存在として、[[アフロディテ>アフロディテ(ギリシャ神話)]]と[[ペルセポネ>ペルセポネ(ギリシャ神話)]]が取り合った美少年アドニスの神話もある。
……どうやら、[[イケメン]]と不幸が共通項らしい。
母神のレトが[[ゼウス]]の制裁、もとい正妻の[[ヘラ>ヘラ(ギリシャ神話)]]の介入から出産場所に苦労していたのを皮切りに生まれる前から不幸な星の下に居る。
尚、レトはヘラの他にも[[ガイア>ガイア(ギリシャ神話)]]の神託を預かる予言の神でもあった蛇神ピュートーンにも追われているが、これは「自分はレトが生む子供に将来&color(red){殺}される」との予言をガイアから受けた為。
&color(blue){その“子供”とは他ならぬアポロンの事である為、生まれる以前から家族を己の運命に巻き込んでいるとも言える。}
このピュートーンや巨人ティテュオスらの追跡からレトを助けたのは[[ゼウス]]や[[ポセイドン]]だとされる。
生まれるまでの経緯には諸説あり、先に生まれたアルテミスがアポロンの出産を助けたとする神話もある。
後に、長じたアポロンはこの時の[[復讐]]……かどうかは定かでは無いがピュートーンの守るデルポイに赴きこれを射殺。
自らが主宰神として、ガイアに変わり[[ゼウス]]の神託の地としたと云う。
デルポイには&ruby(オンパロス){世界の臍}と呼ばれる石塊があり、ここから吹き出る&ruby(ガス){蒸気}がガイアの息吹と捉えられていたのである。
アポロン「新興宗教[[ゼウス]]教!僕の宗教に入れよ何とかしてくれるぜ!」
デルポイ密議ではピュティアと呼ばれる巫女達が薬物的なナニカや天然ガスを用いたトランス状態の中でニューロンに走るシナプスの見せるソーマトリコールをコトダマイメージとして伝えたと云う……コワイ!!
また、元々アポロンとピュートーンは同地にて関係の深かった神性同士であり、[[ギリシャ神話]]として統合される中でアポロン信仰として結集したのがこの様な神話になったとも考えられている(アポロン神話はかなりの数が同地に集中している)。
*【反乱】
アポロンは&bold(){何度かゼウスに反乱を起こしている}。
最も知られているのは息子のアスクレピオスを殺された時の反乱である。
[[アテナ>アテナ(ギリシャ神話)]]から与えられたメドゥサの血を使って死者を勝手に生き返らせる上に、[[ハデス>ハデス(ギリシャ神話)]]が叱責をしても聞く耳を持たないアスクレピオスと彼に依頼を持ち込むアルテミスに終にハデスは堪忍袋の緒を切らしてしまい、ハデスの突き上げを喰らった[[ゼウス]]は雷霆でアスクレピオスを射殺してしまった。
善意で人助けをしていた息子が殺された事に激怒した&color(#FFE921){アポロン}だが、&bold(){普通に立ち向かっても&color(#F54738){ゼウス}やハデスには勝ち目がない。}
&bold(){&font(#FFE921){(`・ω・´)「よし、ティタノマキアの時に伯父貴がやったみたいに親父の武器を奪えば良い!」}}
こう考えたアポロンは雷霆の製造所を襲撃して、働いていたキュクロプス達を殺してしまう。
&bold(){&font(#FFE921){(`^ω^)b「これで親父は無力化!息子の仇を討てる!!」}}
*&bold(){&font(#F54738){ディケーJ(#ꐦ°᷄д°᷅)し「何をやっとるんじゃ、この愚弟が!!」}}
普段は地上に常駐しているのでオリュンポス十二神に数えられていないが、&bold(){正規の神罰の執行担当者であるディケー、別名:星乙女アストライアーと彼女の神器<正義の剣><正義の天秤>をアポロンは完全に失念していたのである。}
怒ると直ぐに雷霆を放つので、雷霆を封じれば[[ゼウス]]を無力化出来ると踏んだアポロンだったが、雷霆は本来はディケーの召喚が間に合わないときやディケーとその母テミスを説得出来ない時の非常手段で、正規の神罰の執行手段はあくまで<正義の剣>だったのだ。
&bold(){雷霆の製造所の襲撃という重罪を犯したアポロンに正規の神罰執行手段が機能しない訳が無く}、&bold(){「一年間のオリュンポス追放」「人間の牧場での労働」と言う処罰を下されてしまった。}
因みに、雷霆の製造所は[[ヘパイストス]]の手によって復旧されたようである。
*【再度の反乱】
&bold(){&color(#F54738){ディケー 「この馬鹿も息子を殺されて頭に血が上ったので情状の余地が・・・」}}
&bold(){&color(#ffa500){ヘパイストス「何とか雷霆製造所も復旧しましたので・・・」}}
&bold(){&color(#FFE921){イタタ…(´;д;θ)ゞ}}
[[ゼウス]]最大の武器[[雷霆>ケラウノス(ギリシャ神話)]]を封じたものの、正式な神罰の執行手段である<正義の剣>で処罰され、折角破壊した雷霆の製造所も[[ヘパイストス]]に復旧されてしまって怒り心頭のアポロン君。
&bold(){&s(){親父様よりは格段に穏健で良識的なお姉さまのお仕置きと事件の後始末を引き受けてくれたお兄さまのお陰で、下手をするとタルタロス送りにされても仕方が無かったところを1年の職務停止と懲役で済んだのは幸運としか言い様が無い}}が、この程度で懲りない!!
先ずは知恵の女神である&color(#3B4EF0){[[アテナ>アテナ(ギリシャ神話)]]}を仲間に引き入れ、厄介なディケー姉とヘパイストス兄に干渉させない作戦を考え・・・
&bold(){&font(#3B4EF0){アテナ(`^ω^)b「父上の最大の被害者を仲間に引き入れましょう!!」}}
なんと、&bold(){ゼウスの王妃である[[ヘラ>ヘラ(ギリシャ神話)]]様を仲間に引き入れてしまった}のだ!!
序に、散々[[ゼウス]]の不始末の尻拭い(息子嫁の浮気、孫の蘇生、浮気相手の出産場所確保)をさせられたにも拘らず、あんまり感謝されていない事に不満な[[ポセイドン]]も丸め込み、4対1に!!
&bold(){散々、夫の不倫で面子を潰されているヘラ様が相手なら<正義の天秤>はゼウス側に傾かないし、両親の夫婦喧嘩に巻き込まれて片脚を砕かれたヘパイストスも関わろうとしない筈!!そして、ヘラ様とポセイドンのパワーはゼウスに近い!!}
同格に近い2人を含む4人に一斉に襲い掛かられ、さしもの[[ゼウス]]もぐるぐる巻きに。
反乱大成功!!
&color(#F54738){ディケー 「あらあら、正義の天秤がお父様に傾かないわね。」}
&color(#ffa500){ヘパイストス「あの二人の夫婦喧嘩に巻き込まれると、俺みたいに脚砕かれんぞ。」}
しかし、&bold(){「誰がリーダーシップを執るか」で4人が大紛糾!!}
会議は踊る状態で神々の仕事が回らなくなったので、[[ヘパイストス]]の恩人である海の女神テティスとティタノマキアでタルタロスから解放され、エーゲ海の屋敷でバカンスを楽しむ[[ヘカトンケイレス>ヘカトンケイル(ギリシャ神話)]]兄弟の長兄ブリアレオスがリーダー決めに熱中する4人の隙を突いて[[ゼウス]]の結び目を解いて救出に成功してしまう。
此れで戦力は4対3、しかもなんだかんだ言って&bold(){神々の中でも総合力1位のゼウスとティタノマキアで決戦戦力として活躍したブリアレオスが連携した時の凄さをヘラ様とポセイドンは熟知している!!}
更に、リーダー決めに熱中していた間、指令系統が混乱して仕事が碌に回らなくなった他の神々の冷たい視線も加わっている!!
結局、仲間割れを起こした4人は再結成されたティタノマキアの黄金タッグに敗北し、ヘラ様は天から吊り下げられるお仕置きを受け、アポロンと[[ポセイドン]]はトロイアの城壁作りの懲役刑に!!
何故か、この一件の後で[[ポセイドン]]とブリアレオスは意気投合してしまい、和解と友好の証として[[ポセイドン]]の娘キュモポレイアがブリアレオスの下に嫁入りした。
【アポロンの恋愛譚】
とにかく悲恋と云うか、女性や美少年を不幸な目に遭わせるエピソードが多い。
■ダフネ編
ある日、ピュートーンを仕留めて調子に乗っていたアポロンは帰途の途中に見かけた愛欲の神エロス(おっさん)の持つ弓を「小っさ(意味深)」と嘲った。
エロス「ダッコラー!?」
男のプライドを傷つけられたエロスはアポロンに愛欲を掻き立てる金の矢を、偶々近くに居た川の神ペネイオスの娘ダフネに相手を拒絶する鉛の矢を打ち込んだ。
アポロン「我がリアルな嫁ェ……貴女と“ピー”直結!!ロバの様に激しく前後!!!」
ダフネ「アイエエエエエエエ!?」
如何に天地に名だたる[[イケメン]]神でも獣欲を剥き出しに違法行為を迫るアポロンにダフネは恐怖して[[逃げる]]!……多分シラフでも[[逃げる]]!
アポロン「激しく前後!フィーヒヒ!!」
逃げたダフネだが疲れてしまい、遂にアポロンに抱きすくめられようかと云う……刹那!
ダフネ「私は清らかな体でいたいの。どんな姿でも構わないので助けて!」
娘の窮地にペネイオスは応え、彼女を&ruby(ダフネ){月桂樹}へと変えた。
アポロン「フィー……ヒ…ヒ?」
愛する人の変わり果てた姿を目の当たりにしてアポロンは悲しみに暮れて涙を流した。
そして、愛する人が姿を変えた月桂樹を自分の聖樹とし、永遠の愛の証として月桂冠を頭に頂く様になったと云う……欺瞞!!
※糞真面目な人や理性的で偉ぶった人も愛欲には負ける事もあると云う教訓とも言われる。
■コロニス編
テッサリアのホットな王女コロニスとネンゴロになったものの忙しいアポロンは伝令役に鴉を立てて寂しい日々を過ごしていた。
しかし、余りの退屈さから鴉は「コロニスが男を連れ込んでいる」とアポロンに嘘を吐いた。
アポロン「あのアマ、ナメッコラー!?」
かくして、嫉妬者のエントリーだ!
コロニス「アイエエエエエエエエエ!?」
アポロン「おヌシを殺す」
コロニス「ナンデ!?」
アポロン「おヌシが浮気したからだ…イヤーッ!」
コロニス「ンアーッ!」
嫉妬に駆られたアポロンはコロニスの胸に無慈悲な矢を射て彼女を殺してしまった。
コロニスは間際にアポロンとの子を身ごもっていた事を告げたが、それは真実であった。
愛する人の変わり果てた姿を目の当たりにしてアポロンは悲しみに暮れて涙を流した。
そして、愛する人が姿を変えた遺体から自分の子であるアスクレピオスを取り出し[[ケンタウロス>ケンタウロス(ギリシャ神話)]]の賢者[[ケイロン>ケイロン(ギリシャ神話)]]に預けると、永遠の愛の証として祝福を授けたと云う……欺瞞!!
※アポロンの才とケイロンの業を引き継いだアスクレピオスは死すら超越した医術を身に付け人々を助けたが、死者が冥府に来ない事の異常を兄に訴えたハデスの願いを聞き入れた[[ゼウス]]の雷に打たれアスクレピオスは人としては死んでしまう事になる。
このアスクレピオスを天に上げたのが蛇遣い座で、彼は医術の神として信仰される事になったと云う。
また、この一件により嘘を吐いた鴉は白い体から黒い体になり永遠にコロニスの喪に服す呪いを掛けられたと云う(※自分の沸点の低さと裏付け能力の無さは棚上げである)。
序でに、この鴉が星座になったのがカラス座である。
異説として鴉が一切登場しない話も存在する。
アポロンの子を宿したコロニスは、アルカディアからやってきた男イスキュスと交わり、父親に隠れて結婚した。
そのことを知ったアポロンは兄or弟のアポロンを侮辱されて完全に頭にきていた[[アルテミス]]を彼女の元に送り込んだ。アルテミスはコロニスを&color(#F54738){周りの住人ごと}射殺したという。
※一応アルテミスの貞操の女神としての性格や女性に突然死を与える神としての姿を表していると言われている神話だが怖すぎである。
■カサンドラ編
トロイアの王女カサンドラを見初めたアポロンは「自分の愛を受け入れれば未来を見通す力をあ・げ・る」と口説いた。
カサンドラは[[イケメン]]の申し出ともあり承諾するが、視えたのはアポロンにヤリ捨てされる自分であった。
カサンドラ「アイエエエエエエエエエ!?」
当然の様にカサンドラはアポロンを拒絶!
後払いにしとけば良かったと後悔しつつも理によって力を取り戻せないアポロンは策を講じ“カサンドラの予言を誰も信じない”呪いをかけてしまった。
……後に、トロイア戦争を前にトロイアの悲劇的な未来を予言したカサンドラだが、その声は虚しく響くばかり。
彼女は予言の力により有名なトロイの木馬の真実も見抜いてたとされるが、誰にも声の届かない彼女は国の滅亡を見つめる事しか出来なかったと云う。
※双子のヘレノスと共にアポロンの神殿を訪れ、蛇に耳を舐められたことで予言の力を得たとする話もある。が、結局予言を信じてもらえないのは同じ。共に予言の力を得たヘレノスは生き延びることができたがカサンドラは色々あって死んだ。&s(){カサンドラが何したっていうんだよ}
■ヒュアキントス編
絶世の美少年ヒュアキントスにウホッとなったアポロンは彼を囲い、何処へ行くにも彼を連れ歩いた(意味深)。
西風のゼピュロスも美少年に想い(意味深)を寄せていたがヒュアキントスはゼピュロスにはつれなかった。
ある日、アポロンとヒュアキントスが円盤投げに興じているのを見たゼピュロスは嫉妬に駆られ、アポロンが投げた円盤の方向を変えてヒュアキントスに当ててしまった。
ヒュアキントス「アバーッ!」
アポロンは懸命に医術の技を振るうが間に合わず、ヒュアキントスはそのまま死んでしまった。
そして、美少年の額から流れ落ちた血は美しい花を咲かせ、彼の名を取りヒヤシンスと呼ばれるようになったと云う(異説もあり)。
■レウコトエー編
アポロンはペルシャの王女レウコトエーを見初め恋仲となった。
しかし、当時のネンゴロであったニンフのクリュティエーはこれを見過ごせず、ペルシャ王オルカモスに娘が男と密通前後している旨を告げ、父王の手で彼女を裁かせた。
オルカモス「[[色を知る年齢か!!>範馬勇次郎]]」
哀れレウコトエーは生き埋めにされてしまい、アポロンが掘り出した時には既に息絶えていた。
アポロンはレウコトエーの死体に神々の飲み物ネクタル(ピーチ味)を降り注ぎ、彼女の姿を乳香の木に変えたと云う。
……一方、クリュティエーは、アポロンからもはや振り向いてはもらえず太陽を見ながら悲しむばかり、泣き暮らすうちに死んでしまった彼女は死してヘリオトロープ(若しくはヒマワリ)となり、その花はいつも愛しい人(太陽)の方を向いているのである。
※ただし、この神話は元々はヘリオスの物だったのがアポロンに名前が変わっただけの模様。
■キュレネ編
アポロンに愛された女性にしては非常に珍しい[[ハッピーエンド]](?)を迎えた女性がキュレネである。
彼女は女の身でありながら狩りを好み、近所をウロつく猛獣を撃退しては父親の家畜を守っていたという。
ある日、彼女は狩りに出かけた山で&color(#F54738){ライオンと格闘戦を敢行}。これを素手で打ち取った。
アポロン「ふーん...おもしれー女...」
キュレネに一目惚れしたアポロンはすぐさま賢者[[ケイロン]]の元へ相談に向かうと自分が彼女に告白してもいいものか尋ねた。
ケイロン「どうして予言の神なのに私に相談に来るんですか?はよ告白しなさい。」
賢者に背中を押されたアポロンはキュレネを攫うとアフリカの地へ向かった。同地でキュレネは都市の女王となり、アリスタイオスを産んだとされる。
またアリスタイオスの弟のイドモーンはアルゴノーツの一員として旅に加わったという。
彼女のその後には諸説あるが、[[アレス]]から寵愛を受けたとも、アポロンに頼んでニンフへ変身し、大好きな狩りを長く続けたともされる。&s(){この甲斐性を常に発揮しろよアポロン}
【その他】
星座として有名なオリオンの死の原因の一説にアポロンが関わっているものがある。
アルテミスと親密になったオリオンにアポロンが嫉妬し、アルテミスを騙してオリオンを射殺させた。
また自分の神殿で女と交わったオリオンに蠍を送り込んだ説もある。
マザコンエピソードにはつぎのような物がある。
とある国の王妃が母レトをバカにしたときに、アルテミスとともにその国に疫病を蔓延させ、滅ぼしている。
神性の起源に関係するとも考えられているがトロイア戦争ではアルテミスと共にトロイア側に加担。
有名なアキレスの踵の故事で知られる英雄アキレウスの死はアポロンの介入で起きたとされている。
何でギリシャで人気なんだこの太陽神。
追記修正は巫女を介してお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,8)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- GoWのヘッドライトは笑う -- 名無しさん (2015-12-06 12:15:33)
- 阿刀田高の「ギリシア神話を知っていますか」に書かれていたカッサンドラーのエピソードは中々楽しめる(ゲス顔) -- 名無しさん (2015-12-07 01:24:36)
- なにこの黒い太陽 -- 名無しさん (2015-12-07 10:11:15)
- アルテミスの方が先に産まれて難産だった彼を取り上げたという逸話だし弟だと思う -- 名無しさん (2015-12-07 11:21:28)
- ↑どちらにせよ度し難いシスコンだけどな -- (2015-12-07 11:31:13)
- か弱い者たちの心根を慮ることのできない自己中でジブンスキーなジョック野郎ってイメージ。 -- 名無しさん (2015-12-08 12:31:39)
- アポロンはアスクレピオスを直接殺した父親も怨めないし、ハデスの言い分も間違ってないからその怒りを雷霆を作ったキュクロプスにぶつけました。結果キュクロプスたちは皆殺しにされたという -- (2015-12-08 15:56:34)
- GO IS GOD -- 名無しさん (2015-12-12 19:32:57)
- GO IS GOD -- 名無しさん (2016-01-29 08:47:26)
- オリュンカス十二神のなかでもゼウスと競えるくらいカス -- 名無しさん (2016-02-07 02:29:36)
- 基本イケメンを鼻にかける奴はクソ、古代ギリシャ人でもそう思っとったみたいやね。 -- 名無しさん (2016-03-06 18:34:33)
- アポロンで一番嫌いな逸話は息子のアスクレピオスが死者蘇らせて殺された時に親のゼウスに反抗できないから八つ当たりで雷霆作ったサイクロプスをぶっ殺した奴。そのくせ当人は数か月の奴隷生活で許されるってんだから神様っていい御身分ですわ -- (2016-03-06 19:40:14)
- ↑ 神様だからね。 -- 名無しさん (2016-10-28 09:58:57)
- 世界の理を乱した息子と、世界を焼き尽くしかねない事態を引き起こした息子を持っている。その後始末を毎度毎度ゼウスがしてる。ある意味アレスより問題児 -- 名無しさん (2016-11-12 22:04:33)
- ↑後者の方はヘリオスの息子という話もある。まあ問題児だけどさ>アポロン -- 名無しさん (2016-11-12 22:24:46)
- ↑ヘリオスは無かった子にされてアポロンに書き換えられたしてるからね。本当にどっから来たのか太陽神設定 -- 名無しさん (2016-11-12 22:36:18)
- ヘファイストスとヘカティア以外はギガンテス共に皆殺しにされても残当なカス揃いだからな -- 名無しさん (2018-07-25 21:25:35)
- アポロンも性根が腐りきったクズ野郎だからな -- 名無しさん (2020-07-15 10:38:47)
- とある絵本を見て知ったんですけど、「王様の耳はロバの耳」の「あの耳」の一件にも、幻獣 パニックと供にアポロンが関わってるらしいとか。 -- 名無しさん (2020-07-16 01:04:53)
- 自分は好き放題しているくせに、妹に春が来たと思ったら全力で潰す兄。 ギリシアの男ってこんなのばっか。 -- 名無しさん (2020-09-22 01:33:14)
- 疫病神(えきびょうしん)というより疫病神(やくびょうがみ) -- 名無しさん (2020-09-22 08:34:07)
- ダンまちだと割と原典通りの変態クズだったな… -- 名無しさん (2020-09-22 08:55:23)
- ↑2 性病的な意味で疫病かもしれんし... -- 名無しさん (2020-09-22 09:39:06)
- 親父がどんな女も美少年もモノにする恋愛マスターなのに、恋愛方面の優秀さは殆ど受け継いでいない。あと、ヘラクレスとガチンコできるステゴロパワーファイターという点も無視されがち -- 名無しさん (2021-06-11 19:42:21)
- この奔放さがギリシャの人々の心の琴線にふれたのかもしれない(白目) -- 名無しさん (2021-11-16 19:10:08)
- ( 最近知ったことですが、)「 王様の耳はロバの耳 」で「 王様にロバの耳を生やした張本人 」らしい...!?( コレ、ホント ノ 話 ) -- 名無しさん (2021-11-16 22:00:05)
- ↑5 だがしかし色々な意味で詰んでいたという。 -- 名無しさん (2021-12-14 02:05:48)
- なんかご利益があんまりない神さま。 -- 名無しさん (2022-08-01 06:29:43)
- オリオンの件に関してはこいつ最低なんだ!という感想しか出てこなかった -- 名無しさん (2022-11-18 03:03:00)
- ニンジャナンデ?! なんだがゲスさはめっちゃ伝わる -- 名無しさん (2022-12-27 05:46:40)
- なんか、厄災しかもたらしてない気がする。 -- 名無しさん (2023-05-06 18:37:27)
- ↑元々が疫病神でもあるからね…光は隠すべきものを暴いたり、植物を枯らし、物を腐らせ病をもたらすネガティブな面もある -- 名無しさん (2023-05-06 18:46:08)
- ↑現代人の感覚だとアポロン様とゼウス様は人気出る要素ない気がする。 -- 名無しさん (2025-01-02 19:31:54)
- 古代ギリシャ人にコイツ(アポロン様)が人気だったのが理解できん。寵愛を受けた人たちもろくな目にあってないし。 -- 名無しさん (2025-02-23 20:48:50)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2015/12/06 Sun 10:26:46
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
*■アポロン
「アポロン」は[[ギリシャ神話]]に登場する神。
竪琴を携え、音楽、予言、医学の神として描かれることが多い。
ローマ神話では太陽神アポロと呼ばれ主神格として祀られた。
象徴として月桂冠を頂くが、神話では特に有名なダフネとの悲恋が元になっているとされる。
実は[[日本神話]]の「[[スサノオノミコト]]」と要素が似ているらしい。
オリュンポス十二神の一柱で、「[[ゼウス]]」と「&link_anchor(pageid=39397,レトリンク){レト}」の息子。
月と狩りの女神「[[アルテミス>アルテミス(ギリシャ神話)]]」とは双子である事は間違いないが、神話によって兄か弟かが分かれる。
現在では太陽神として語られる事が多いが、元々の神話上では太陽神としての属性を見出せる様なエピソードは殆ど見られない。
ローマ人「私にとって彼こそが太陽神でした」
ヘリオス「(゜.゜)え!?」
(※数少ない太陽神エピソードは全て、元々ヘリオスの物である)
……とにかく美しさを讃えられる[[イケメン]]神だが、恋愛関連では常にトラブルを抱えている上にあんまりモテない。
てか、割とクズい。
関係を持った相手へのフォローも悪い。
ついでに両刀でもある。
あと、[[シスコン>シスターコンプレックス]]かつ[[マザコン>マザーコンプレックス ]]。
これが後に死と病魔を齎す神→同時に真逆の属性である医術の神としての属性にも繋がった。
人の死すら癒す医術の神として名高いアスクレピオスがアポロンの息子とされたのはそうした経緯からだと云う。
信仰上でも予言の神としてテッサリアのデルポイ密議の主神として崇められると共に、地上に病魔を撒き散らしたとされるエピソードまである。
こうしたアポロンの暗い側面は「太陽神の暗黒面」として、後にユダヤ/キリスト教世界の神秘学で語られた冥府の門の守護者たる[[大悪魔アバドン>アバドン(悪魔)]]と結びつけられ、アバドンを&color(blue){アポロンの暗い仮面}とまで呼んだと云う。
*【出自】
元来は母神とされるレトに付属して来て共に信仰が伝播した古代オリエントの植物神の系譜=豊穣の女神の配偶者(ドゥムジ、タンムズ、オシリス)に連なる男性神だと見られている。
[[ギリシャ神話]]には同じ系譜に属する存在として、[[アフロディテ>アフロディテ(ギリシャ神話)]]と[[ペルセポネ>ペルセポネ(ギリシャ神話)]]が取り合った美少年アドニスの神話もある。
……どうやら、[[イケメン]]と不幸が共通項らしい。
母神のレトがゼウスの制裁、もとい正妻の[[ヘラ>ヘラ(ギリシャ神話)]]の介入から出産場所に苦労していたのを皮切りに生まれる前から不幸な星の下に居る。
尚、レトはヘラの他にも[[ガイア>ガイア(ギリシャ神話)]]の神託を預かる予言の神でもあった蛇神ピュートーンにも追われているが、これは「自分はレトが生む子供に将来&color(red){殺}される」との予言をガイアから受けた為。
&color(blue){その“子供”とは他ならぬアポロンの事である為、生まれる以前から家族を己の運命に巻き込んでいるとも言える。}
このピュートーンや巨人ティテュオスらの追跡からレトを助けたのはゼウスや[[ポセイドン]]だとされる。
生まれるまでの経緯には諸説あり、先に生まれたアルテミスがアポロンの出産を助けたとする神話もある。
後に、長じたアポロンはこの時の[[復讐]]……かどうかは定かでは無いがピュートーンの守るデルポイに赴きこれを射殺。
自らが主宰神として、ガイアに変わりゼウスの神託の地としたと云う。
デルポイには&ruby(オンパロス){世界の臍}と呼ばれる石塊があり、ここから吹き出る&ruby(ガス){蒸気}がガイアの息吹と捉えられていたのである。
アポロン「新興宗教ゼウス教!僕の宗教に入れよ何とかしてくれるぜ!」
デルポイ密議ではピュティアと呼ばれる巫女達が薬物的なナニカや天然ガスを用いたトランス状態の中でニューロンに走るシナプスの見せるソーマトリコールをコトダマイメージとして伝えたと云う……コワイ!!
また、元々アポロンとピュートーンは同地にて関係の深かった神性同士であり、ギリシャ神話として統合される中でアポロン信仰として結集したのがこの様な神話になったとも考えられている(アポロン神話はかなりの数が同地に集中している)。
*【反乱】
アポロンは&bold(){何度かゼウスに反乱を起こしている}。
最も知られているのは息子のアスクレピオスを殺された時の反乱である。
[[アテナ>アテナ(ギリシャ神話)]]から与えられたメドゥサの血を使って死者を勝手に生き返らせる上に、[[ハデス>ハデス(ギリシャ神話)]]が叱責をしても聞く耳を持たないアスクレピオスと彼に依頼を持ち込むアルテミスに終にハデスは堪忍袋の緒を切らしてしまい、ハデスの突き上げを喰らったゼウスは雷霆でアスクレピオスを射殺してしまった。
善意で人助けをしていた息子が殺された事に激怒した&color(#FFE921){アポロン}だが、&bold(){普通に立ち向かっても&color(#F54738){ゼウス}やハデスには勝ち目がない。}
&bold(){&font(#FFE921){(`・ω・´)「よし、ティタノマキアの時に伯父貴がやったみたいに親父の武器を奪えば良い!」}}
こう考えたアポロンは雷霆の製造所を襲撃して、働いていたキュクロプス達を殺してしまう。
&bold(){&font(#FFE921){(`^ω^)b「これで親父は無力化!息子の仇を討てる!!」}}
*&bold(){&font(#F54738){ディケーJ(#ꐦ°᷄д°᷅)し「何をやっとるんじゃ、この愚弟が!!」}}
普段は地上に常駐しているのでオリュンポス十二神に数えられていないが、&bold(){正規の神罰の執行担当者であるディケー、別名:星乙女アストライアーと彼女の神器<正義の剣><正義の天秤>をアポロンは完全に失念していたのである。}
怒ると直ぐに雷霆を放つので、雷霆を封じればゼウスを無力化出来ると踏んだアポロンだったが、雷霆は本来はディケーの召喚が間に合わないときやディケーとその母テミスを説得出来ない時の非常手段で、正規の神罰の執行手段はあくまで<正義の剣>だったのだ。
&bold(){雷霆の製造所の襲撃という重罪を犯したアポロンに正規の神罰執行手段が機能しない訳が無く}、&bold(){「一年間のオリュンポス追放」「人間の牧場での労働」と言う処罰を下されてしまった。}
因みに、雷霆の製造所は[[ヘパイストス]]の手によって復旧されたようである。
*【再度の反乱】
&bold(){&color(#F54738){ディケー 「この馬鹿も息子を殺されて頭に血が上ったので情状の余地が・・・」}}
&bold(){&color(#ffa500){ヘパイストス「何とか雷霆製造所も復旧しましたので・・・」}}
&bold(){&color(#FFE921){イタタ…(´;д;θ)ゞ}}
[[ゼウス]]最大の武器[[雷霆>ケラウノス(ギリシャ神話)]]を封じたものの、正式な神罰の執行手段である<正義の剣>で処罰され、折角破壊した雷霆の製造所も[[ヘパイストス]]に復旧されてしまって怒り心頭のアポロン君。
&bold(){&s(){親父様よりは格段に穏健で良識的なお姉さまのお仕置きと事件の後始末を引き受けてくれたお兄さまのお陰で、下手をするとタルタロス送りにされても仕方が無かったところを1年の職務停止と懲役で済んだのは幸運としか言い様が無い}}が、この程度で懲りない!!
先ずは知恵の女神である&color(#3B4EF0){[[アテナ>アテナ(ギリシャ神話)]]}を仲間に引き入れ、厄介なディケー姉とヘパイストス兄に干渉させない作戦を考え・・・
&bold(){&font(#3B4EF0){アテナ(`^ω^)b「父上の最大の被害者を仲間に引き入れましょう!!」}}
なんと、&bold(){ゼウスの王妃である[[ヘラ>ヘラ(ギリシャ神話)]]様を仲間に引き入れてしまった}のだ!!
序に、散々ゼウスの不始末の尻拭い(息子嫁の浮気、孫の蘇生、浮気相手の出産場所確保)をさせられたにも拘らず、あんまり感謝されていない事に不満なポセイドンも丸め込み、4対1に!!
&bold(){散々、夫の不倫で面子を潰されているヘラ様が相手なら<正義の天秤>はゼウス側に傾かないし、両親の夫婦喧嘩に巻き込まれて片脚を砕かれたヘパイストスも関わろうとしない筈!!そして、ヘラ様とポセイドンのパワーはゼウスに近い!!}
同格に近い2人を含む4人に一斉に襲い掛かられ、さしもの[[ゼウス]]もぐるぐる巻きに。
反乱大成功!!
&color(#F54738){ディケー 「あらあら、正義の天秤がお父様に傾かないわね。」}
&color(#ffa500){ヘパイストス「あの二人の夫婦喧嘩に巻き込まれると、俺みたいに脚砕かれんぞ。」}
しかし、&bold(){「誰がリーダーシップを執るか」で4人が大紛糾!!}
会議は踊る状態で神々の仕事が回らなくなったので、[[ヘパイストス]]の恩人である海の女神テティスとティタノマキアでタルタロスから解放され、エーゲ海の屋敷でバカンスを楽しむ[[ヘカトンケイレス>ヘカトンケイル(ギリシャ神話)]]兄弟の長兄ブリアレオスがリーダー決めに熱中する4人の隙を突いて[[ゼウス]]の結び目を解いて救出に成功してしまう。
此れで戦力は4対3、しかもなんだかんだ言って&bold(){神々の中でも総合力1位のゼウスとティタノマキアで決戦戦力として活躍したブリアレオスが連携した時の凄さをヘラ様とポセイドンは熟知している!!}
更に、リーダー決めに熱中していた間、指令系統が混乱して仕事が碌に回らなくなった他の神々の冷たい視線も加わっている!!
結局、仲間割れを起こした4人は再結成されたティタノマキアの黄金タッグに敗北し、ヘラ様は天から吊り下げられるお仕置きを受け、アポロンとポセイドンはトロイアの城壁作りの懲役刑に!!
何故か、この一件の後でポセイドンとブリアレオスは意気投合してしまい、和解と友好の証としてポセイドンの娘キュモポレイアがブリアレオスの下に嫁入りした。
*【アポロンの恋愛譚】
とにかく悲恋と云うか、女性や美少年を不幸な目に遭わせるエピソードが多い。
■ダフネ編
ある日、ピュートーンを仕留めて調子に乗っていたアポロンは帰途の途中に見かけた愛欲の神エロス(おっさん)の持つ弓を「小っさ(意味深)」と嘲った。
エロス「ダッコラー!?」
男のプライドを傷つけられたエロスはアポロンに愛欲を掻き立てる金の矢を、偶々近くに居た川の神ペネイオスの娘ダフネに相手を拒絶する鉛の矢を打ち込んだ。
アポロン「我がリアルな嫁ェ……貴女と“ピー”直結!!ロバの様に激しく前後!!!」
ダフネ「アイエエエエエエエ!?」
如何に天地に名だたる[[イケメン]]神でも獣欲を剥き出しに違法行為を迫るアポロンにダフネは恐怖して[[逃げる]]!……多分シラフでも[[逃げる]]!
アポロン「激しく前後!フィーヒヒ!!」
逃げたダフネだが疲れてしまい、遂にアポロンに抱きすくめられようかと云う……刹那!
ダフネ「私は清らかな体でいたいの。どんな姿でも構わないので助けて!」
娘の窮地にペネイオスは応え、彼女を&ruby(ダフネ){月桂樹}へと変えた。
アポロン「フィー……ヒ…ヒ?」
愛する人の変わり果てた姿を目の当たりにしてアポロンは悲しみに暮れて涙を流した。
そして、愛する人が姿を変えた月桂樹を自分の聖樹とし、永遠の愛の証として月桂冠を頭に頂く様になったと云う……欺瞞!!
※糞真面目な人や理性的で偉ぶった人も愛欲には負ける事もあると云う教訓とも言われる。
■コロニス編
テッサリアのホットな王女コロニスとネンゴロになったものの忙しいアポロンは伝令役に鴉を立てて寂しい日々を過ごしていた。
しかし、余りの退屈さから鴉は「コロニスが男を連れ込んでいる」とアポロンに嘘を吐いた。
アポロン「あのアマ、ナメッコラー!?」
かくして、嫉妬者のエントリーだ!
コロニス「アイエエエエエエエエエ!?」
アポロン「おヌシを殺す」
コロニス「ナンデ!?」
アポロン「おヌシが浮気したからだ…イヤーッ!」
コロニス「ンアーッ!」
嫉妬に駆られたアポロンはコロニスの胸に無慈悲な矢を射て彼女を殺してしまった。
コロニスは間際にアポロンとの子を身ごもっていた事を告げたが、それは真実であった。
愛する人の変わり果てた姿を目の当たりにしてアポロンは悲しみに暮れて涙を流した。
そして、愛する人が姿を変えた遺体から自分の子であるアスクレピオスを取り出し[[ケンタウロス>ケンタウロス(ギリシャ神話)]]の賢者[[ケイロン>ケイロン(ギリシャ神話)]]に預けると、永遠の愛の証として祝福を授けたと云う……欺瞞!!
※アポロンの才とケイロンの業を引き継いだアスクレピオスは死すら超越した医術を身に付け人々を助けたが、死者が冥府に来ない事の異常を兄に訴えたハデスの願いを聞き入れた[[ゼウス]]の雷に打たれアスクレピオスは人としては死んでしまう事になる。
このアスクレピオスを天に上げたのが蛇遣い座で、彼は医術の神として信仰される事になったと云う。
また、この一件により嘘を吐いた鴉は白い体から黒い体になり永遠にコロニスの喪に服す呪いを掛けられたと云う(※自分の沸点の低さと裏付け能力の無さは棚上げである)。
序でに、この鴉が星座になったのがカラス座である。
異説として鴉が一切登場しない話も存在する。
アポロンの子を宿したコロニスは、アルカディアからやってきた男イスキュスと交わり、父親に隠れて結婚した。
そのことを知ったアポロンは兄or弟のアポロンを侮辱されて完全に頭にきていた[[アルテミス]]を彼女の元に送り込んだ。アルテミスはコロニスを&color(#F54738){周りの住人ごと}射殺したという。
※一応アルテミスの貞操の女神としての性格や女性に突然死を与える神としての姿を表していると言われている神話だが怖すぎである。
■カサンドラ編
トロイアの王女カサンドラを見初めたアポロンは「自分の愛を受け入れれば未来を見通す力をあ・げ・る」と口説いた。
カサンドラは[[イケメン]]の申し出ともあり承諾するが、視えたのはアポロンにヤリ捨てされる自分であった。
カサンドラ「アイエエエエエエエエエ!?」
当然の様にカサンドラはアポロンを拒絶!
後払いにしとけば良かったと後悔しつつも理によって力を取り戻せないアポロンは策を講じ“カサンドラの予言を誰も信じない”呪いをかけてしまった。
……後に、トロイア戦争を前にトロイアの悲劇的な未来を予言したカサンドラだが、その声は虚しく響くばかり。
彼女は予言の力により有名なトロイの木馬の真実も見抜いてたとされるが、誰にも声の届かない彼女は国の滅亡を見つめる事しか出来なかったと云う。
※双子のヘレノスと共にアポロンの神殿を訪れ、蛇に耳を舐められたことで予言の力を得たとする話もある。が、結局予言を信じてもらえないのは同じ。共に予言の力を得たヘレノスは生き延びることができたがカサンドラは色々あって死んだ。&s(){カサンドラが何したっていうんだよ}
■ヒュアキントス編
絶世の美少年ヒュアキントスにウホッとなったアポロンは彼を囲い、何処へ行くにも彼を連れ歩いた(意味深)。
西風のゼピュロスも美少年に想い(意味深)を寄せていたがヒュアキントスはゼピュロスにはつれなかった。
ある日、アポロンとヒュアキントスが円盤投げに興じているのを見たゼピュロスは嫉妬に駆られ、アポロンが投げた円盤の方向を変えてヒュアキントスに当ててしまった。
ヒュアキントス「アバーッ!」
アポロンは懸命に医術の技を振るうが間に合わず、ヒュアキントスはそのまま死んでしまった。
そして、美少年の額から流れ落ちた血は美しい花を咲かせ、彼の名を取りヒヤシンスと呼ばれるようになったと云う(異説もあり)。
■レウコトエー編
アポロンはペルシャの王女レウコトエーを見初め恋仲となった。
しかし、当時のネンゴロであったニンフのクリュティエーはこれを見過ごせず、ペルシャ王オルカモスに娘が男と密通前後している旨を告げ、父王の手で彼女を裁かせた。
オルカモス「[[色を知る年齢か!!>範馬勇次郎]]」
哀れレウコトエーは生き埋めにされてしまい、アポロンが掘り出した時には既に息絶えていた。
アポロンはレウコトエーの死体に神々の飲み物ネクタル(ピーチ味)を降り注ぎ、彼女の姿を乳香の木に変えたと云う。
……一方、クリュティエーは、アポロンからもはや振り向いてはもらえず太陽を見ながら悲しむばかり、泣き暮らすうちに死んでしまった彼女は死してヘリオトロープ(若しくはヒマワリ)となり、その花はいつも愛しい人(太陽)の方を向いているのである。
※ただし、この神話は元々はヘリオスの物だったのがアポロンに名前が変わっただけの模様。
■キュレネ編
アポロンに愛された女性にしては非常に珍しい[[ハッピーエンド]](?)を迎えた女性がキュレネである。
彼女は女の身でありながら狩りを好み、近所をウロつく猛獣を撃退しては父親の家畜を守っていたという。
ある日、彼女は狩りに出かけた山で&color(#F54738){ライオンと格闘戦を敢行}。これを素手で打ち取った。
アポロン「ふーん...おもしれー女...」
キュレネに一目惚れしたアポロンはすぐさま賢者[[ケイロン]]の元へ相談に向かうと自分が彼女に告白してもいいものか尋ねた。
ケイロン「どうして予言の神なのに私に相談に来るんですか?はよ告白しなさい。」
賢者に背中を押されたアポロンはキュレネを攫うとアフリカの地へ向かった。同地でキュレネは都市の女王となり、アリスタイオスを産んだとされる。
またアリスタイオスの弟のイドモーンはアルゴノーツの一員として旅に加わったという。
彼女のその後には諸説あるが、[[アレス]]から寵愛を受けたとも、アポロンに頼んでニンフへ変身し、大好きな狩りを長く続けたともされる。&s(){この甲斐性を常に発揮しろよアポロン}
*【その他】
星座として有名なオリオンの死の原因の一説にアポロンが関わっているものがある。
アルテミスと親密になったオリオンにアポロンが嫉妬し、アルテミスを騙してオリオンを射殺させた。
また自分の神殿で女と交わったオリオンに蠍を送り込んだ説もある。
マザコンエピソードにはつぎのような物がある。
とある国の王妃が母レトをバカにしたときに、アルテミスとともにその国に疫病を蔓延させ、滅ぼしている。
神性の起源に関係するとも考えられているがトロイア戦争ではアルテミスと共にトロイア側に加担。
有名なアキレスの踵の故事で知られる英雄アキレウスの死はアポロンの介入で起きたとされている。
何でギリシャで人気なんだこの太陽神。
追記修正は巫女を介してお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,8)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- GoWのヘッドライトは笑う -- 名無しさん (2015-12-06 12:15:33)
- 阿刀田高の「ギリシア神話を知っていますか」に書かれていたカッサンドラーのエピソードは中々楽しめる(ゲス顔) -- 名無しさん (2015-12-07 01:24:36)
- なにこの黒い太陽 -- 名無しさん (2015-12-07 10:11:15)
- アルテミスの方が先に産まれて難産だった彼を取り上げたという逸話だし弟だと思う -- 名無しさん (2015-12-07 11:21:28)
- ↑どちらにせよ度し難いシスコンだけどな -- (2015-12-07 11:31:13)
- か弱い者たちの心根を慮ることのできない自己中でジブンスキーなジョック野郎ってイメージ。 -- 名無しさん (2015-12-08 12:31:39)
- アポロンはアスクレピオスを直接殺した父親も怨めないし、ハデスの言い分も間違ってないからその怒りを雷霆を作ったキュクロプスにぶつけました。結果キュクロプスたちは皆殺しにされたという -- (2015-12-08 15:56:34)
- GO IS GOD -- 名無しさん (2015-12-12 19:32:57)
- GO IS GOD -- 名無しさん (2016-01-29 08:47:26)
- オリュンカス十二神のなかでもゼウスと競えるくらいカス -- 名無しさん (2016-02-07 02:29:36)
- 基本イケメンを鼻にかける奴はクソ、古代ギリシャ人でもそう思っとったみたいやね。 -- 名無しさん (2016-03-06 18:34:33)
- アポロンで一番嫌いな逸話は息子のアスクレピオスが死者蘇らせて殺された時に親のゼウスに反抗できないから八つ当たりで雷霆作ったサイクロプスをぶっ殺した奴。そのくせ当人は数か月の奴隷生活で許されるってんだから神様っていい御身分ですわ -- (2016-03-06 19:40:14)
- ↑ 神様だからね。 -- 名無しさん (2016-10-28 09:58:57)
- 世界の理を乱した息子と、世界を焼き尽くしかねない事態を引き起こした息子を持っている。その後始末を毎度毎度ゼウスがしてる。ある意味アレスより問題児 -- 名無しさん (2016-11-12 22:04:33)
- ↑後者の方はヘリオスの息子という話もある。まあ問題児だけどさ>アポロン -- 名無しさん (2016-11-12 22:24:46)
- ↑ヘリオスは無かった子にされてアポロンに書き換えられたしてるからね。本当にどっから来たのか太陽神設定 -- 名無しさん (2016-11-12 22:36:18)
- ヘファイストスとヘカティア以外はギガンテス共に皆殺しにされても残当なカス揃いだからな -- 名無しさん (2018-07-25 21:25:35)
- アポロンも性根が腐りきったクズ野郎だからな -- 名無しさん (2020-07-15 10:38:47)
- とある絵本を見て知ったんですけど、「王様の耳はロバの耳」の「あの耳」の一件にも、幻獣 パニックと供にアポロンが関わってるらしいとか。 -- 名無しさん (2020-07-16 01:04:53)
- 自分は好き放題しているくせに、妹に春が来たと思ったら全力で潰す兄。 ギリシアの男ってこんなのばっか。 -- 名無しさん (2020-09-22 01:33:14)
- 疫病神(えきびょうしん)というより疫病神(やくびょうがみ) -- 名無しさん (2020-09-22 08:34:07)
- ダンまちだと割と原典通りの変態クズだったな… -- 名無しさん (2020-09-22 08:55:23)
- ↑2 性病的な意味で疫病かもしれんし... -- 名無しさん (2020-09-22 09:39:06)
- 親父がどんな女も美少年もモノにする恋愛マスターなのに、恋愛方面の優秀さは殆ど受け継いでいない。あと、ヘラクレスとガチンコできるステゴロパワーファイターという点も無視されがち -- 名無しさん (2021-06-11 19:42:21)
- この奔放さがギリシャの人々の心の琴線にふれたのかもしれない(白目) -- 名無しさん (2021-11-16 19:10:08)
- ( 最近知ったことですが、)「 王様の耳はロバの耳 」で「 王様にロバの耳を生やした張本人 」らしい...!?( コレ、ホント ノ 話 ) -- 名無しさん (2021-11-16 22:00:05)
- ↑5 だがしかし色々な意味で詰んでいたという。 -- 名無しさん (2021-12-14 02:05:48)
- なんかご利益があんまりない神さま。 -- 名無しさん (2022-08-01 06:29:43)
- オリオンの件に関してはこいつ最低なんだ!という感想しか出てこなかった -- 名無しさん (2022-11-18 03:03:00)
- ニンジャナンデ?! なんだがゲスさはめっちゃ伝わる -- 名無しさん (2022-12-27 05:46:40)
- なんか、厄災しかもたらしてない気がする。 -- 名無しさん (2023-05-06 18:37:27)
- ↑元々が疫病神でもあるからね…光は隠すべきものを暴いたり、植物を枯らし、物を腐らせ病をもたらすネガティブな面もある -- 名無しさん (2023-05-06 18:46:08)
- ↑現代人の感覚だとアポロン様とゼウス様は人気出る要素ない気がする。 -- 名無しさん (2025-01-02 19:31:54)
- 古代ギリシャ人にコイツ(アポロン様)が人気だったのが理解できん。寵愛を受けた人たちもろくな目にあってないし。 -- 名無しさん (2025-02-23 20:48:50)
#comment
#areaedit(end)
}